インフルエンザは人間だけの病気ではない!?鳥類や豚への感染がマジで脅威!

インフルエンザウイルススペイン風邪パンデミック風邪

毎冬、重い全身症状から始まり、強い感染力で息つく間もなく飛び火するインフルエンザ。

インフルエンザウイルスがもたらす急性の伝染性感染症は、世界中の人びとを咳と高熱で悩ませ、多くの高齢者の生命を脅かし、乳幼児の脳症を重症化させています。

インフルエンザは人間に感染する病気の印象が強いですが、『鳥類や豚にも感染』します。

鳥類や豚に感染したインフルエンザは通常ヒトには感染しませんが、『突然変異によりヒトに感染するリスク』はあります。

遺伝子の突然変異により生まれたウイルスは未知であり治療法が確立してないため、パンデミックの恐れがあります。

今回はインフルエンザの3つの分類、鳥・豚インフルエンザについて紹介します。


インフルエンザの3つの分類とは

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インフルエンザは、ウイルスの核タンパク質複合体の抗原性の違いから、『A型、B型、C型の3タイプ』に分類されます。

大流行するのはA型とB型だが、年ごとに流行する型が変わります。

同じ型でも微妙に型を変化させるので、以前のインフルエンザで獲得した免疫は役に立たず、毎年かかるリスクがあります。

またインフルエンザは大流行のたびに名前がつけられています。

  • 1918年の「スペイン風邪(H1N1)」、
  • 1957年の「アジア風邪(H2N2」)、
  • 1968年の「香港風邪(H3N2)」、
  • 1977年の「ソ連風邪(H1N1)」

などがあります。

 

インフルエンザと風邪(普通感冒)の違い

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  • インフルエンザ:39℃以上の発熱などの全身症状、のどの痛み・鼻汁の症状、肺炎や脳症も併発。重症化する。
  • 風邪:主にくしゃみ、鼻汁、鼻閉など、上気道の症状が顕著で発熱などの軽い全身症状です

また、短期間に小児から高齢者まで罹患し、65歳以上の高齢者の死亡率が高いのも、風邪との大きな違いです。

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【脅威】鳥類から人間に感染する新型ウイルス

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もう少し、インフルエンザの感染力を見てみましょう。

インフルエンザウイルスは、A型の表面に『HA(赤血球凝集素)とNA(ノイラミニダーゼ酵素)の2種類の突起』があります。

人に感染するインフルエンザウイルスのHAは3種類(H1、H2、H3)、NAは2種類(N1、N2)が知られています。

先述のようにA型香港は「H3N2」、A型ソ連は「H1N1」というように表記します。

インフルエンザは鳥類や豚にも感染し、鳥類ではHAが15種類、NAが9種類あります。

  • 鳥類のウイルスは人間にうつりません。
  • 豚には人間と鳥類両方のウイルスがうつります

豚が人間と鳥類のウイルスに感染し、豚の体内で人間と鳥類のウイルスの遺伝子の一部が置き換わる(交雑する)と、人間にも感染する新型ウイルスが発生します。

2013年1月、香港で発生した新型ウイルス(H5N1)は、鳥類のウイルスのため人間にはうつらないはずですが、鳥類から人にうつった稀なケースになりました。

ただ、遺伝子の型が鳥類の型だったので、パンデミック(世界的大流行)が避けられたのは不幸中の幸いでした。

 

鳥インフルエンザ(H5N1)とは

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鳥インフルエンザは、鳥インフルエンザウイルスに感染することによって起こります。

人間への感染リスクは低いと言われていますが、ウイルスが変異すると、世界で大流行する可能性があります。

 

感染経路

 

感染した鳥またはその排泄物に近づくことによりうつります。

ヒトからヒトへの感染はめったに起こらないとされています。

 

症状

 

感染して2~7日の症状のない期間があった後、高熱、咳などの症状を示します。

急激に全身の臓器が異常な状態になり、死亡することがあります。

 

治療

 

発病早期に抗インフルエンザ薬による治療を行います。

また症状に応じた治療を行います。

 

予防

 

流行地では鳥を扱っている農場や市場に行かないようにしてください。

死んだ鳥や弱っている鳥には近づかないようにしてください。

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豚インフルエンザ(H1N1)とは

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豚インフルエンザとは、もともとA型インフルエンザの感染による豚の呼吸器疾患のことでした。

豚の間では、このウイルスは年間を通じて定期的に流行しています。

このウイルスは、通常ヒトには感染しませんが、養豚場などで豚に頻繁に接触することによっての感染が欧米などで稀に報告されていました。

そこからヒトの間に流行していったと言われていますが、詳細は不明です。

この新型インフルエンザ(H1N1)が、2009年4月にメキシコで最初に確認された時に、

米国疾病予防管理センター(CDC)がその遺伝子を解析しました。

その結果、このウイルスは、豚とヒトと鳥のインフルエンザウイルスから生まれた、

『トリプルリアソータント』(3種のウイルスが遺伝的に混ざったもの)だということが解りました。

2016年は、ブラジルでも豚インフルエンザが大流行しています・・・

ブラジルでは今年の8月に開催されたリオオリンピックでその流行が懸念されていました。

ある国で豚インフルが大流行した場合、パンデミック(世界的流行病)になる可能性も

十分視野に入れておかなければいけないと思います。

 

豚インフルエンザの症状

 

ヒトが豚インフルエンザに感染すると、38℃程度の発熱を伴う急性の呼吸器系の疾患の症状を起こします。

また、感染率がとても高く、潜伏期間が1日から数日あり、多くの場合は発症後1週間程度で回復します。

通常は、発熱以外に下記の様な症状を伴います。

  • くしゃみ・鼻水
  • 咳・のどの痛み
  • 悪寒
  • 頭痛
  • 筋肉痛
  • 吐き気やおう吐
  • 食欲不振・胃腸の不調
  • 重度の場合は呼吸困難

上記のように豚インフレエンザの症状は、季節性のインフルエンザとほぼ同じと考えてよいでしょう。

ただ、特に小児の場合は脳症に注意しなければいけません。

けいれんを起こしたり、意識もうろうとなった場合は、直ちに病院に行って診てもらう必要があります。

 

治療

 

治療薬としてノイラミニダーゼ阻害薬である『タミフル(オセルタミビル)やリレンザ(ザナミビル)の投与』が推奨されています。

これらの治療薬はWHOの豚インフルエンザの治療指針とされ、肺炎のリスクと入院の必要性の減少が明言されています。

治療開始が『発病後48時間以内』であれば、十分な効果が得られると言われています。

また、薬は5日間連続して使用する必要があるとされています。

2016年、日本ではまだ感染者は出ていませんが、タミフルやリレンザなどの治療薬は十分にストックされていて、メキシコやブラジルのような薬品の不足による死者の増加の問題は起きないと言われています。

しかし、2016年6月現在、豚インフルエンザ(新型インフルエンザH1N1型)のワクチンはまだ実用化されていません。

アメリカでは、1976年に米国陸軍基地内で豚インフルエンザの感染者が続出し、ワクチンを使った予防接種プログラムを開始しましたが、多くの医原病による死者を出したために中止されたという過去があります。

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まとめ

インフルエンザウイルススペイン風邪パンデミック風邪

今回は『インフルエンザの3つの分類、鳥・豚インフルエンザ』について紹介しました。

インフルエンザは人間だけではなく、『鳥や豚にも感染』します。

鳥や豚からヒトへの感染は稀ですが、遺伝子の突然変異によりヒトにも感染することを理解できましたね。

鳥や豚への感染が疑われる地域には決して近寄らないようにしましょう。

また、風邪とインフルエンザの症状の違いについても紹介しました。

インフルエンザは重症化しやすいため、早期発見・早期治療を心掛けましょう。

 

インフルエンザウイルススペイン風邪パンデミック風邪

1 個のコメント

  • いんこ より:

    インフルエンザの症状は風邪より重篤ですね。怖いです。できるだけ予防をしてかからないようにしたいです。鳥や豚インフルエンザも脅威ですね。

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