不登校や引きこもりに悩む親御さんも多いと思いますが、どのようにいたらいいのか、何処へ相談したらいいのか悩んでしまいますよね。

何が原因で不登校や引きこもりになってしまったのか本人にもわからないというケースもあります。

そういった場合には小児慢性疲労症候群の可能性もあります。

あまり聞きなれない言葉ですが、小児慢性疲労症候群とはいったいどのような特徴があり、原因はなんなのでしょうか。


小児慢性疲労症候群(CCFS)とは

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理化学研究所(理研)が、小児慢性疲労症候群(CCFS)の患児の脳では、2つ以上のことを同時に進行するときに前頭葉が過剰に活性化し、非効率な脳活動状態となっていることを明らかにした研究が、9月10日付けのオンライン科学誌『Neuroimage: Clinical』に掲載されました。

CCFSは不登校の大きな要因とも言われるがその原因がはっきりしていません。

30日以上疲労が続いたり

  • 集中力障害
  • 頭痛
  • 腹痛
  • 咽頭痛
  • 複数の関節痛
  • 睡眠異常
  • 倦怠感
  • 微熱
  • 吐き気
  • めまい

のなど複数の症状があると小児慢性疲労症候群と考えられています。

これまでは疲労による脳の活動の低下によるものとの見方があったが、研究グループによると、CCFS患児は脳の機能低下を補うために、むしろ脳を過剰活動させていると考えています。

今後は、健常児の疲労およびCCFSにおける慢性疲労により引き起こされる前頭葉の過活動が疲労回復または治療により低減するかどうか研究を続けていくとされています。

今回の研究により、疲労を緩和する治療法の開発の可能性も出てきたそうです。

 

慢性疲労症候群とは

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慢性疲労症候群は、近年よく目にするようになった病名ですが、検査しても異常がなく、大人でも気づいてもらえることが少ない病気なのです。

誰にでも起こる『慢性的な疲労』とは異なり、強い疲労が6ヶ月間以上続く場合に、この病気が該当するようです。

慢性疲労症候群には次のような特徴的な症状がみられます。

  • 精神的・肉体的な激しい疲労感がある
  • 睡眠を取っても回復しない
  • 抑うつや情緒不安定がみられる
  • 体に痛みを感じる
  • 睡眠障害がある
  • 微熱が続く など

検査しても体に異常がなく、自律神経失調症やうつ病と誤診されたり、周囲からは『怠け病』と誤解されることも少なくなかったようですね。

原因ははっきりしていませんが、生活環境によるストレスや、ウイルス感染などで起こるのではないかと考えられます。

また近年になって慢性疲労症候群患者の脳は、炎症を起こしている状態だということが判明しました。

研究が進めば今後は、慢性疲労症候群が本人の甘えで起こっている病気ではないことが、もっと知られるようになっていくことでしょう。

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子供の慢性疲労症候群の兆候

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では、子供の慢性疲労症候群には、どのような症状がみられるのでしょう。

子供の場合でも、ほとんどは成人の症状と似ていますが、次のような症状の変化を伴うこともあります。

初期には兆候として、以下のような症状が出てくるようです。

  • 頭痛、腹痛を訴えることがある
  • 遅刻・保健室通い・欠席がみられるようになる
  • 夜更かしが増え睡眠不足になっている
  • ぐったり疲れているように見える
  • 帰宅するなり寝てしまうことがある
  • 微熱が出やすくなる

単なる疲れや他の病気とまぎらわしいのですが、子供の様子を慎重に観察すれば、慢性疲労症候群に気づいてあげられるかもしれません。

これらの症状がみられたら、別の病気も疑って受診してみるとよいでしょう。

夜更かしが原因なら、早寝早起きへの修正を行いましょう。

睡眠不足が原因での疲弊なら、規則正しい生活に戻すことで体調不良が治る可能性もあります。

 

慢性疲労症候群が進行すると

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しかしそのまま放置してしまうと、進行して症状は悪化していってしまいます。

  • 保健室通いや欠席が増えるようになる
  • 抑うつや不安がみられるようになる
  • 集中力や記憶力が低下し成績が落ちてくる
  • 友人関係がうまくいかなくなってくる

何かあると急に具合が悪くなり『怠けているのでは』と誤解されやすくなるといった態度がみられ、この段階で受診すれば、医師も慢性疲労症候群だと診断できるようになることも多いです。

 

しかし『学校嫌い』『学校恐怖症』と決めつけられてしまうことも多く、叱咤激励されたり無理に登校させられたりして、子供は余計に疲弊してしまうこともあります。

学校恐怖症と慢性疲労症候群は、判別することもできます。

学校恐怖症は学校のない日には元気になりますが、慢性疲労症候群の場合は、学校が休みの日も具合の悪いという特徴があります。

できればこの段階で専門科を受診し、慢性疲労症候群のケアを始めることが望ましいですね。

ただし治療は遅れると、次のような状態に陥り社会生活が難しくなるため、多くの子供が不登校になっていってしまいます。

  • 睡眠時間が異常に長くなる
  • 疲労感が激しい
  • 布団から起き上がれない
  • 思考能力が低下し考えがまとまらなくなる

実は、起き上がれないのは『起立性調節障害』が原因ということが多いようです。

体を起こすと脳の血流が悪くなり、めまいや倦怠感が起こるため、起きているのが辛くなってしまうのです。

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まとめ

不登校 引きこもり 小児慢性疲労症候群

不登校や引きこもりをただの学校嫌いや怠け、甘えと言わずにしっかりと状態を把握して対処してあげるようにしましょう。

小児慢性疲労症候群はお子さん自身では判断できません。

親御さんがしっかりと見守ってあげましょう。