子供って幼いほどよく吐いたりする印象ってありますよね。

胃の噴門部が未発達な子供は吐くことが多いものです。

小学校低学年まではおしゃべりをしながら食べたり、食べ過ぎたりするだけで吐くことも。

吐きやすいお子さんでは、どのようなタイミングでどのように吐物処理をしていいか迷うものです。

今回は、『子供の嘔吐物の処理』について

  • 嘔吐物の処理方法
  • 処理する時の注意点は?
  • 嘔吐した人への対応

についてまとめます。


吐物の消毒処理が必要な6つのパターン

子ども 嘔吐物

基本的に、糞便や嘔吐物が感染源にならない病気では、嘔吐物の消毒処理は必要ありません。

例えば、インフルエンザは上気管支への感染による病気ですので、吐いた場合にも、嘔吐物がインフルエンザの感染源になることはありませんので、普通に集めてゴミ袋に密閉し捨てて構いません。

しかし

  • ノロウイルス
  • ロタウイルス
  • アデノウイルス
  • 病原性大腸菌
  • サルモネラなど

が原因による感染性胃腸炎の場合には、嘔吐物や便が感染源になりますので適切な消毒処理や処理する人が感染しないような対策が必要です。

また以下の様な状況の際は、吐物の消毒処理を検討しましょう。

  1. 感染性胃腸炎が流行する時期(特に冬場)の嘔吐
  2. 子供が関わる施設(学校、塾、通所施設)で感染者が見られる場合の嘔吐
  3. 家族がノロウイルス、ロタウイルスなどの「感染性胃腸炎」の診断を受けた時
  4. 二枚貝などを食べた後に症状を発症した等、感染性の胃腸炎が疑われる際の嘔吐
  5. 明らかな消化器症状(胃通、腹痛、下痢、食欲不振など)を伴う嘔吐
  6. 原因がわからないが、激しい症状の場合

 

嘔吐処理アイテムおすすめ6選

 

子ども 嘔吐物

次亜塩素酸ナトリウム系の消毒液

 

嘔吐の原因となる感染性胃腸炎の原因の中には、アルコール消毒で消毒可能な物や空気中に飛散すると長くは生きられない比較的弱い物もあります。

しかし、ノロウイルス等はアルコール抵抗性を示し蒸発して飛散する事によって感染を広げる場合もありますので、吐物による感染の可能性があり、適切な処理が必要です。

最近では、机上や手指などを簡便に消毒できるアルコール消毒剤が商品化されていますが、アルコール消毒では無効な場合もあるため、嘔吐物の処理の際は、『次亜塩素酸ナトリウム系の消毒液を0.5%程度に薄めて使用』してください。

薄め方は元の消毒液の濃度によって異なりますので、成分を確認し、消毒液を作成してください。

 

【ディスポ】使い捨ての布・使い捨てマスク・使い捨てエプロン・使い捨て手袋

 

吐物処理の際には、できるだけ『使い捨てできる物品』を使用しましょう。

吐物を集める際にチリトリ等のプラスチック製品等を使用した場合、その後物品の消毒のために手洗い場等に感染源を広げる危険があり、結果的に汚染を広げることになります。

また、吐物処理の際に処理を行う人が感染してしまう可能性や感染を広げる媒介者になってしまう危険があります。

マスク、エプロン、手袋を適切に使用し、自分が感染したり感染源を体に付着させ広げてしまったりすることがないようにしましょう。

 

液体せっけん

 

感染源に触れた後の手洗いの際、使用する固形石鹸も感染を広げる原因になります。

できれば固形せっけんではなく、その都度出し切りのポンプ式液体せっけんの方が危険が少なくなります。

また、ポンプであれば、プラスチック製なのでポンプが汚染されても簡単に消毒できます。

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嘔吐物の処理方法11のポイント

子ども 嘔吐物

実際の吐物処理は、以下のような方法で行います。

 

  1. 使い捨て手袋(2重)、使い捨てビニールエプロン、マスクを着用し、処理者への感染を予防し、感染源の媒介者にならないようにします。
  2. 吐物の蒸発により感染源が飛散しないように、嘔吐物を新聞紙や使い捨ての布、キッチンペーパーで覆います。
  3. 吐物を中央に集め、ゴミ袋(ビニール性)に入れます。
  4. 薄めた消毒液(次亜塩素酸ナトリウム5%液)を使い捨ての布やキッチンペーパーにしみこませて2回床を拭き、消毒します。
  5. 手袋(外側)を汚れた面を内側におりこみながらはずし、使い捨てエプロンをはずしてゴミ袋に入れる。
  6. 消毒液が残っていれば、ごみ袋の中にかけ入れ、感染源が飛散しないように静かに袋を縛る。
  7. ビニール袋に、吐物処理後のゴミ袋を入れ、マスク、手袋(2枚目)をはずし、ごみ袋を二重の状態にして破棄する。
  8. 消毒後は、窓を開け30分以上の十分な換気を行う。
  9. 最後に、石鹸を使用した手洗いを行う。

 

  • 吐物が少ない場合、吐物の上に新聞紙、布、キッチンペーパー等をかけたら、その上から直接消毒液をかけ、吐物を集めても構いません。吐物が多いと液体物が増え、この方法が困難になります。
  • 手袋やゴミ袋は二重にしなくても構いませんが、手袋やごみ袋の表面に吐物が着き感染源を広げる可能性があるため、二重の方が安全です。

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処理する時の注意点は?

子ども 嘔吐物
嘔吐物を処理する時の注意点をまとめておきます。

大事なポイントなので、しっかり頭に入れてください。

  1. 嘔吐物は『できるだけ早く処理』します。
  2. 乾燥すると空気中に漂うので、二次感染の原因になってしまいます。
  3. 処理に使ったペーパータオル、マスク、手袋、エプロンは全て捨てます。
  4. 処理後は必ず手洗い、うがいをしてください。
  5. 消毒液は作りおきすると、効果が薄れることがあるので1日で使う分を作って使用してください。
  6. 同じ漂白剤でも、洗濯でよく使うワイドハイターなどの酸素系漂白剤では効果はないので注意してください。
  7. 嘔吐物は意外と広範囲に飛び散っている場合が多いので、消毒もできるだけ広範囲にしてください。

 

嘔吐した人への対応

子ども 嘔吐物

嘔吐した人の衣服や手が嘔吐物で汚れている場合には、衣服を脱がせ消毒するのが望ましいです。

マスクや手袋を使用し、自分に吐物が付かないように対策を取った上で、吐物が付いた服は脱がせて袋に入れる等密閉し、身体についた吐物を洗い流します。

お風呂場を使用して洗い流した場合には、吐物処理同様、消毒液で消毒し換気を行いましょう。

特に子供が嘔吐してしまった場合、嘔吐物の処理中にいろいろな所に移動したり触れたりすることによって、嘔吐物を広げてしまう可能性があります。

そのため、大人2人でそれぞれ吐物対応と子供対応にあたることが理想的です。

 

しかし、なかなかそうもいかないのが現実です。

このような同時の対応ができない場合には、吐物を新聞紙、使い捨ての布、キッチンペーパーで覆い、消毒液をかけてウイルスの飛散をおさえるという応急処置をした上で、お子さんの衣服等の対応を行いましょう。

吐物で汚れた衣服は、捨てるのが理想的ですが、再使用する場合には塩素系消毒液で十分消毒しましょう。

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まとめ

子ども 嘔吐物

今回は『子供の嘔吐物の正しい消毒処理』についてまとめました。

嘔吐物の処理方法を見て面倒だな、使用物品が多く家庭ではむずかしいなと思われた方もいるかもしれません。

しかし特別な物品を改めて用意する必要はありません。

消毒液は塩素系を使用する必要がありますが、吐物を周りに広げず、自分も汚染しないような工夫をしながら自宅の物品でできる消毒処理方法を検討してみてください。

感染を拡大させないためにも今回の方法を参考にしてみて下さい。