ミュージシャンの玉置浩二さん(57)が緊急入院された過去についてご紹介していきます。

 

さすがの玉置さんも『大腸憩室円』の持病にはお手上げのようで、ツアーの予定も中止しての療養となりました。

 

公演中止の告知およびお詫び文が発表された公式サイト上では、玉置さんの病状がこのように記されています。

 

四月下旬頃より突然の高熱と腹痛にみまわれ、感冒を疑い受診したところ、精査の結果、以前より患っていた大腸憩室に細菌性の炎症(憩室炎)を起こしていることが判明し、現在入院、抗生剤の点滴等により加療し、快方に向かいつつあります。

 

今回は『ミュージシャンの玉置浩二さんも患った大腸憩室炎』についてまとめていきます。


憩室炎って何?『便秘』との関係性

玉置浩二 大腸憩室炎

大腸の壁から飛び出した複数の風船状の袋(=憩室)に炎症や感染症が起きた状態を憩室炎と言います。

 

通常は結腸に生じます。

 

憩室は外に飛び出ている分、便の流れを悪くし、細菌の繁殖によって炎症を起こすとさまざまな症状が現われます。

 

憩室炎の症状について

 

  • 腹痛
  • 圧痛(=左側の下腹部が多い)

があり、微熱が生じたら典型的な憩室炎が疑われています。

 

加齢に伴う憩室そのものは誰にも避けられず、一度できてしまうと、それがなくなることもないのです。

 

なかでも便秘気味の人の場合、古い便が滞って細菌の温床となることから、憩室の細菌感染が起こりやすいです。

 

また、排便のための日常のいきみ(=腹圧)が憩室を形成しやすいという悪循環にもつながります。

 

大腸憩室炎の診断

 

一般的に、大腸憩室の有無や分布を検査するためには

  • 注腸検査(バリウムなどによる造影検査)
  • 内視鏡検査

が行われますが、急性炎症を伴う場合にはこれらの検査は行われません。

 

大腸憩室炎の診断は、

  • 超音波(エコー)検査
  • CT検査

によって行われます。

 

これらの検査によって、

  1. 憩室炎の部
  2. 腸管壁の状態
  3. 炎症の程度
  4. 膿瘍(炎症による膿のたまり)
  5. フリーエアーというお腹の中にもれた空気(腸管に穴があいている穿孔を疑う所見)

 

などを診断します。

 

また、大腸憩室炎と似た症状をもち、鑑別しなければならない病気には、

  • 急性虫垂炎
  • 大腸癌
  • 虚血性腸炎
  • 急性腸炎
  • 大腸がん

などがあります。

 

特に、右下腹部の痛みで発症した右側大腸憩室炎の場合、急性虫垂炎との鑑別が難しいこともあります。

 

大腸憩室炎の治療について

 

  1. 保存的治療
  2. 外科的治療

がありますが、どちらを選ぶかは重症度によって決定されます。

 

大腸憩室炎が軽症で合併症がない場合、

  • 腸管の安静(絶食と点滴)
  • 抗菌薬投与

によって保存的に治療します。

 

ただし、大腸憩室炎は再発することが多く、一旦症状が落ち着いたとしても、慎重な経過観察が必要であるといわれています。

 

また、憩室症のある人は

  • 普段から腸管の圧が高くならないよう、下剤の服用を最小限にする
  • 食物繊維の多い食事を心がけえる

といった生活指導が行われます。

 

一方、

  • 穿孔(腸に穴があくこと)
  • 膿瘍形成(膿のたまりができること)
  • 狭窄(腸が狭くなる)
  • 閉塞(腸がつまること)あるいは瘻孔(ろうこう)形成(腸の一部が他の臓器などと細い管でつながること)

 

などの合併症を伴う場合には外科的処置が必要となります。

 

手術の術式は、合併症の状態や程度に応じて様々ですが、

  1. 腸管の切除
  2. 膿瘍ドレナージ(膿をお腹の外へ出すチューブを挿入する手術)

などが行われます。

 

憩室が破れたり、腹膜炎の程度がひどい場合には人工肛門をつくることもあります。

 

また、炎症をくり返す症例では手術が考慮されますが、このような慢性憩室炎に対して最近では腹腔鏡(ふくくうきょう)による傷の小さな手術が行われることも多くなってきました。

 

しかし、施設によって腹腔鏡手術の適応基準は違いますし、また炎症がつよく癒着がはげしい場合には、通常の開腹手術(お腹を切開する手術)に途中から変更することもあります。

 

玉置さんが見舞われた大腸憩室炎は、およそ25%の確率で再発すします。

 

以前より患っていたという記述がそれを物語りますね。

 

憩室炎の人が増えるのは40歳以降で、50歳未満で手術を受けなければならない例は、男女比で男性側が約3倍多いとです。

 

70歳を超えるとこの比率が逆転します。

 

憩室炎の予防法

 

大腸憩室炎は、『約25%の確率で再発』します。

 

また、中年(40歳以降)~高齢者と、普段から便秘気味な人によく発症します。

 

憩室そのものは年齢を重ねるごとにできてしまい、これは誰にも止められません。

 

また、一度できてしまった憩室がなくなることはありません。

 

そうなると、予防としては『便秘を予防すること=快便』が一番の方法です。

 

言い方を変えると、これしかありません。

 

便秘の人は、いつまでも古い便が細菌の温床となって残っているため、憩室の細菌感染が起こりやすいのです。

 

また、毎日快便の人はよいのですが、数日に1回という頻度の排便習慣の場合、いきんで排便することが多く、その腹圧で憩室が形成されやすくなります。

 

便秘の人にはもとから憩室が多いのです。

 

では、便秘予防のためには、どうしたらよいでしょうか?

 

これには、食事を含む生活習慣の改善が必要です。

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憩室炎を予防する生活習慣の改善

玉置浩二 大腸憩室炎

  1. 食物繊維をたっぷり摂る
  2. 運動をする
  3. 水分をたっぷり摂る
  4. 決まった時間にトイレに座る
  5. 一つずつポイントをお話していきましょう。
  6. 食物繊維をたっぷり摂る

 

食物繊維

 

食物繊維をとると便のカサが増して腸を刺激したり、柔らかくなって出しやすくなります。

 

日本人も昔はたくさん食物繊維を摂っていましたが、最近は食の欧米化に伴って繊維質が不足しています。

 

食物繊維は、果物・野菜・豆類・(精製されていない)穀物に多く含まれています。

 

憩室炎予防のためには、かなり意識してこれらの食材を取り入れる必要があります。

 

とは言っても、いきなりやりすぎは禁物。急に食物繊維を増やすと、お腹が張ったりガスが出やすくなってしまいます。

 

運動をする

 

便秘がちな人は、運動の習慣のないことが多いです。

 

運動をすると、腸の動きが活発になります。

 

小腸で栄養を吸収されたあと、食べ物は大腸で水分が吸収されて、塊となって最終的に便として出て来るので、腸がうごかなければいつまでも腸の中で停滞してしまうのです。

 

そして、停滞した食べ物のカスは水分だけが吸収されて、カチカチの塊となってしまいます。

 

これがさらに便秘を悪化させ、無理に出そうとすることで腹圧をかけることになってしまう(憩室を形成しやすくする)のです。

 

水分をたっぷり摂る

 

便は長く大腸にとどまっていると、水分が吸収されてカチカチになってしまいます。

 

バナナのような便がが理想なのですが、これには水分が不可欠。

 

水分を摂ること自体、腸の動きを良くします。

 

特に朝起きてすぐにコップ1杯の水を一気に飲むと、水の重みで腸が刺激されて動き出します。

 

一気に飲み干すためには、常温で置いておく方が飲みやすいでしょう。

 

決まった時間にトイレに座る

 

食物繊維を多く含む食事、運動、たっぷりの水分、これに加えて最後の出すことにも習慣が必要です。

 

起床後のコップ1杯の水で刺激された腸は、さらに朝ごはんを食べると便意を催します。

 

それなのに、朝時間がなくて慌ただしく過ごしていると、トイレに座る時間がなくなってしまいます。出ないかも・・・と思っても、毎日朝決まった時間にトイレに座る習慣を付けましょう。

 

ただし、その時に5分以上いきんではダメです。

 

憩室を形成しやすくなったり、痔になってしまいます。

 

また、憩室炎を予防するためには、憩室をこれ以上作らないことも大切です。

 

大腸の憩室炎は、腹圧がかかったときに、飛び出てしまうことで憩室ができます。

 

そのため、無理な腹筋運動やウェイトトレーニング、重い荷物を運ぶなど、過度に腹圧をかけたり重い荷物を持つことは避けた方がよいでしょう。

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大腸憩室炎を放置した結果がヤバい

玉置浩二 大腸憩室炎

感染したまま放置すれば重症化し、膿が溜まったり(膿瘍形成)、硬い便を通せなくする腸閉塞(イレウス)などの合併症を起こします。

 

腸閉塞が高度になれば破裂し、腸に穴が開いて、便が飛び出してしまう事態やショック状態で命にかかわる場合もあります。

 

再発予防には、高繊維食の摂取と便通コントロールのための生活改善が要となります。

 

具体的には、

  1. 野菜・果物・豆類などの食物繊維をたくさん摂る、
  2. 腸の動きを良くするための水分をたっぷり採る
  3. 同じく運動を習慣化する、
  4. できるかぎり便座に座る時刻を毎日決める、

などが有効です。

 

玉置浩二さんは、2008年にも病気療養(急性膵炎)のために一時活動を休止しています。

 

急性膵炎の最も多い原因はアルコールです。

 

その症状は上腹部の鈍痛や激痛なので、腹部が天才アーティストの“弱点”なのかもしれません。

 

また、玉置さんは尿酸値と中性脂肪の数値が高いため、ある時期から「塩分控えめ」をモットーに生活してきたそうです。

 

じつは彼の自主レーベルSaltmoderateの名称も、その方針にあやかった造語なのです。

 

年間30本もこなすほどのツアー好きで、俳優としても引く手あまた。

 

他人への楽曲提供も精力的にこなし、アルバム制作時は1日3曲ペースで次々と作品を紡ぎ出すという。

 

その情熱ゆえ、上記のような再発予防策が疎かになる面も否めないでしょう。

 

所属事務所によれば今後、完全に炎症が治まるまで、安静と食事制限及び、約一ヶ月間の休養期間が必要と判断されたため休ませることにしましたとのことです。

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まとめ

玉置浩二 大腸憩室炎

今回は玉置浩二さんが患った『大腸憩室炎』について紹介しました。

 

大腸憩室炎は、食生活の西洋化や高齢化に伴い日本でも増加傾向にあります。

 

大腸にできた憩室は、それ自体は病気ではありませんが、憩室炎になり重症化すると命に関わることもありますので、十分に注意しなければなりません。

 

また、25%ほどの人が再発している状況ですので、治療が終わっても予防や再発防止を心がけた生活がとても大切です。

 

特に毎日の快便が一番重要で、食物繊維をとることや運動、水分の摂取など、便秘対策をしっかりとしましょう。