美容室や理容室でのシャンプーは、実に気持がいいものでうたたねをしてしまいそうになるという人もいるでしょう。

しかし、なかには気分が悪くなる人も少なくないそうです。

その原因は、美容室では主流の『首を反らした状態で洗髪』することに関係があるらしいです。

美容室脳卒中症候群という症状がありますが、その原因が美容室の洗髪の姿勢なのだそうです。

症状への対策・予防方法はあるのでしょうか?

東京医科大学の遠藤健司医師によれば、シャンプー台の上に首を乗せたまま後ろに反らす状態が長時間続くと、血管内に血栓ができやすくなり、脳卒中

  • 脳出血
  • クモ膜下出血
  • 脳梗塞

を起こす恐れがあるというのです。

美容室脳卒中症候群の症状や予防、治療法はどのようなものなのでしょう。


美容室脳卒中症候群とは?脳卒中の原因・症状がガチで恐い

美容室脳卒中症候群 原因 症状 予防 治療

頸部の両脇には、小脳、脳幹、後頭葉などに血液を運ぶ椎骨(ついこつ)動脈があります。

椎骨動脈は、椎骨と密接につながっているため、首を後ろに強く反らすと血管が圧迫されるので、血流が一時的に低減します。

その結果、血小板の流れが滞るので、血栓ができてしまいます。

再び首の位置を元に戻して血流が回復すると、せき止められていた血液が一気に流出するため、押し流された血栓は、脳内の枝分かれした毛細血管内に詰まり、脳卒中に繋がることになるのです。

これが『美容室脳卒中症候群(Beauty Salon Stroke Syndrome)』と呼ばれる症状です。

 

美容室脳卒中症候群は

  • 頭痛
  • 吐き気
  • めまい
  • 手足のしびれ
  • 冷や汗
  • 首や後頭部の痛み
  • 失神

などの症状を示すものです。

病院で診察を受ける人もいれば、体を休めるだけで回復する人もいます。

美容室脳卒中症候群は、スタンダール症候群(The Stendhal Syndrome)ともいいます。

スタンダール症候群は、高い位置に飾られた彫像や壁画などの芸術作品を長時間にわたって見上げながら鑑賞している時に起きやすいものです。

頸部の動脈が圧迫され、脳への血流が一時的に阻害されるので、動悸、目まい、失神、錯乱、幻覚などを伴うことになります。

 

1817年、フランスの作家スタンダールは、フィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂を訪ねました。

ジョットのフレスコ画を見上げた時に、至福感と激しい動悸に突然襲われ、その卒倒寸前になった恐怖を『イタリア紀行』に残しています。

1989年、イタリアの心理学者グラツィエラ・マゲリーニは、多くの外国人観光客が崇高な充実感とともに

  • 強い動悸
  • 目まい
  • 圧迫感

などの症状を現したことから、スタンダール症候群と命名されました。

先日の遠藤医師によれば、ほとんどの観光客は見上げたままの姿勢を続けているものの、症状が起きない人も多いというのです。

血栓ができやすいのは、大量に汗をかいて血液中のミネラル成分の濃度が高まったり、5分以上も首を反らしたままでいるため、血流が急激に悪化する場合です。

つまり、水分不足や首への長時間の圧迫によって発生した血栓が脳卒中の元凶です。

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重要なのは『首』!水分補給・運動も大切

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美容室のシャンプーや美術館の鑑賞だけでなく、次のような状況でも起きやすいので、充分に注意が必要です。

たとえば、天井の電球の取り替え作業なら、ソケットまでギリギリ届く高さの足場ではなく、余裕を持って取り替えられるような足場を確保するようにします。

草むしりをする際は、1ヵ所に止まらずにこまめに移動し、手元の草だけを取るようにしましょう。

劇場での映画鑑賞なら、ときどき首を元に戻して血流を改善したり、首に負担をかけないようにスクリーンから離れた席で観るなどがあります。

全日本美容業生活衛生同業組合連合会は、洗髪中は首の血管への圧迫を避ける、首を左右に揺らさない、洗髪後にチェアを起こす時は一声かけて首に急激な負担をかけないなど、全国の美容室に呼びかけているそうです。

 

また、首の負担軽減を考慮したシャンプー台を使用している美容室もあるので、気になれば美容室へ問い合わるのも良いのではないでしょうか。

また、シャンプー中に目まいや吐き気などを感じたら、すぐに美容師さんに伝え、休ませてもらえば、症状が回復する場合も多いようです。

だが、手足がしびれる、手足が動かせない、ろれつがまわらない、激しい頭痛があるなどの症状があれば、神経内科や脳神経外科をすぐに受診したほうが良いですね。

日々の注意としては、水分をしっかりと補給する、酒の飲み過ぎに注意する、ストレスを溜め込まない、ウォーキングや水泳などの適度の運動を続けるなどに留意し、コンディションを整えておきたいものです。

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若い女性が脳梗塞の前兆や症状を感じにくい理由とは

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30代の女性アナウンサーや50歳の磯野貴理子さんが脳卒中を発症されたことで、自分もなるのではないかと不安になった方もいるでしょう。

女性が脳梗塞を発症する割合は男性に比べて7割程度と低いものの、死亡原因の上位に挙げられている病であり、同時に助かったとしても麻痺、運動言語障害、失語など生活に影響する後遺症が残ることも恐ろしい点となっています。

一般的な脳梗塞はコレステロールや高血圧など血管に蓄積されたダメージの影響だと考えられていますが、

  • 20歳代
  • 30歳代
  • 40歳代

で発症する若年性脳梗塞の場合は過労やストレスの影響が大きく少し毛色が異なるのです。

そして女性の場合、男性よりも受診が遅れる場合が多いようです。

 

女性は男性に比べて痛みに強い

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男性は弱い痛みなら女性よりも強いでも紹介しましたが、女性が男性に比べて肉体的な痛みに強いことは証明されていることです。

このため脳卒中が疑われる症状があっても救急車を呼んだり病院へ行かないという方が多いそうです。

この程度で医師の診断を受けに来たのかとか、心配性だなとか、思われたくないという心理的抑制が働いてしまうことで初期治療の開始が遅れ、結果的に手遅れとなってしまうこともあるのです。

もし疑わしい症状が現れたのなら、夜だからとか時間帯に迷わずに診察を受けるようにしましょう。

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まとめ

美容室脳卒中症候群 原因 症状 予防 治療

美容室脳卒中症候群の原因や症状はわかりましたね。

痛みを我慢せず、早めに受診をすることで予防や治療も難しくならずに済むでしょう。