インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因でおこる感染症です。

特に乳幼児や高齢者が感染すると、症状が重症化しやすく注意が必要です。

では、その赤ちゃんがインフルエンザにかかってしまったらいったいどうすればいいのでしょうか?

今回は、

  • 乳幼児のインフルエンザの症状
  • インフルエンザの合併症
  • インフルエンザの治療法
  • 自宅での注意点と予防策

について説明します。


インフルエンザの基本

赤ちゃん インフルエンザ

インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することによっておこる病気で、

  • 発熱
  • 倦怠感
  • 息苦しさ

など呼吸器症状が主な症状です。

一般的な風邪と比べて症状が強く、人から人へ咳やくしゃみなどを介して飛沫感染をおこし、『強い感染力』があることが特徴です。

毎年流行の型があり、新型が流行すると『世界的な大流行(パンデミック)』となります。

この流行の型に応じて行われるワクチンの予防接種は、重症化を防ぐことを目的としています。

 

インフルエンザにかかった赤ちゃんの症状は?

赤ちゃん インフルエンザ
赤ちゃんの場合は、

  • 40℃以上の熱が2日~5日ほど続く
  • 頭痛や筋肉痛
  • 関節痛
  • 倦怠感

があらわれることが多いようです。

突然の発熱がインフルエンザの一番の特徴とは言っても、それほどの高熱がみられないこともあり、下痢や嘔吐からはじまる場合もあります。

赤ちゃんは、しんどくても泣くことでしか表現が出来ないので、親としてはどう対処してあげればよいのかと、とても心配ですね。

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赤ちゃんの場合の見分け方(インフルエンザかもしれないサイン)

赤ちゃん インフルエンザ
◆突然の発熱

  • 体温が37.5℃以上ある。
  • 体を触るととても熱く感じる。
  • 頬っぺたが真っ赤になっている。

◆全身のだるさや痛み、関節の痛み、頭痛、のどの痛み

  • 食欲がない。
  • ぐったりしている。
  • 機嫌が悪く、ぐずり続ける。
  • ぐずぐずと泣き続ける。
  • 泣き方がいつもと違う!

 

◆せき、くしゃみ、鼻水、鼻づまり
◆下痢などの消化器症状

また周囲の人がインフルエンザにかかっているかどうかや人混みの多いところへ外出したか?を思い返してみるのも判断材料になります。

赤ちゃんの様子を注意深く確認してみて下さい。

やはり風邪と症状が似ていて、また症状に個人差もある為、判断がとても難しいのですがいつもとなんだか違うと感じられるのは、いつも一緒にいるママだからこそ!!

心配な場合は、まず『小児科の先生に迷わずTELで相談してみましょう!』

 

乳幼児のインフルエンザ4つの合併症が恐い

赤ちゃん インフルエンザ

乳幼児は成人と比べて抵抗力が弱く、インフルエンザに感染すると重症化し合併症を起こすリスクがあります。

 

<インフルエンザ脳症>

インフルエンザの合併症として最も重篤なものは、インフルエンザ脳症です。

  • 意識障害
  • けいれん

などの神経症状が急激(発熱後1日前後)に発症し、死に至る場合や大きな後遺症を残す場合があります。

インフルエンザ脳症は、その詳しい原因やメカニズムは明らかにされていない部分も多く、

  • 熱性けいれん
  • 解熱剤の副作用として起こる脳症(ライ症候群)

との区別が困難な場合もあります。

 

■熱性けいれん

乳幼児が発熱時に起こすけいれんで、乳幼児期のけいれんの原因としてはもっと多いものです。

『未熟な脳が発熱時に強く免疫反応を起こすことによって起こるけいれん』で、多くは1~2回の発作であり、6歳以降では発作を起こさなくなります。

 

■ライ症候群

乳幼児期~小児期にみられる脳症のひとつで、インフルエンザや水痘に感染し、解熱剤としてアスピリンを服用した場合に発症がみられることから、アスピリンとの因果関係が疑われています。

けいれんなどの脳症の症状のほか、肝臓の機能障害を来す病気です。

 

<肺炎・気管支炎>

インフルエンザに合併して起こる肺炎や気管支炎は、インフルエンザウイルスが原因となるもののほかに、二次的に起こるものがあります。

インフルエンザの感染によって体力や抵抗力が低下し、のどや気道からの分泌物も減少します。

すると、別の細菌の感染、高齢者では常在菌による肺炎を起こしやすくなります。

また、小児から若年者の気管支喘息などアレルギー疾患を持つ方が新型のインフルエンザウイルスA型に感染した場合、急速に呼吸障害が進行する肺炎例があります。

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「解熱剤」に注意!!

赤ちゃん インフルエンザ
通常熱が高ければ、解熱剤などを飲ませればいいのかと考えるかと思いますが、『解熱剤の使用は待って下さい!!』

乳幼児などの赤ちゃんや子供がインフルエンザで解熱剤をむやみに用いると、『インフルエンザ脳症を引き起こす可能性』があります。

赤ちゃんや子供に高熱が出た場合は、インフルエンザを疑い、解熱剤を使用するなどの誤った自己判断は危険なのでやめましょう。

発熱の時間と症状をメモしておき、医師の指示に従うことが重要です!

 

夜中に発熱『インフルエンザかも』と思った時の対策

赤ちゃん インフルエンザ

夜中に発熱した場合は、翌朝まで様子を見ても大丈夫な場合が多いでしょう。

一夜明けて、翌朝一番にかかりつけ医に連れていきましょう。

ただし、けいれんや意識がはっきりしない場合などは脳症の危険があり、緊急事態です。救急へ急ぎましょう。

またパパママの目から見て赤ちゃんの状態が悪く、不安な場合は、夜間診療を行っている総合病院の救急へ連れて行ってもよいでしょう。

その判断がつけられない場合は、『小児救急電話相談【#8000】』に相談してみましょう。

 

小児救急電話相談【#8000】

全国どこからでもかけられる電話です。

お近くの都道府県の窓口に転送されて、小児科医や看護師といったプロの医療従事者に相談できる、便利な電話です。

携帯電話などに番号を入れておくと安心ですよ。

日中で、脳症が疑われるような緊急性の高い症状がなければ、一般の小児科を受診すれば大丈夫です。

ただし、悪化することも多い病気なので、なるべく早めに受診しましょう。

 

乳幼児のインフルエンザの治療法

赤ちゃん インフルエンザ

<抗インフルエンザ薬>

抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスに直接作用する薬です。

抗インフルエンザ薬は薬の形状や薬効の異なる数種類があり、年齢や合併症に応じて医師が診察のもとで処方します。

 

タミフル

  1. 新生児期~6か月 原則投与しない 推奨されない
  2. 7か月~11か月 慎重投与 推奨されない
  3. 幼児(1歳~4歳) 推奨 吸入困難と考える
  4. 小児(5歳~9歳) 推奨 吸入ができると判断された場合に限る

タミフルの服用については以前、10代の患者さんを中心に服用後の異常行動が問題となりました。

これらの行為との明確な因果関係は認められていません。

しかし、インフルエンザにかかった際は医薬品の使用の有無に関わらず、少なくとも発症から2日・できれば解熱するまでお子さんが1人きりになることがないよう、保護者の方が様子を見てあげてください。

 

<解熱剤>

前述のとおり、解熱剤の一種であるアスピリンは脳症との関連が考えられるため、インフルエンザの発熱時にアスピリン(商品名:ポンタール・ボルタレン・バファリン)は使用しないでください。

また、川崎病後などでアスピリンを定期内服している小児患者さんは注意が必要です。

通常、乳幼児期の発熱に使用されるアセトアミノフェン(商品名:カロナール・アンヒバ・小児用バファリン)は脳症を起こしにくく、安全に使用できる解熱剤として推奨されています。

 

インフルエンザの場合、『安易な解熱剤の使用は症状を悪化させること』があります。

できるだけ医師の診察を受けた上で服薬するようにしましょう。

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自宅で気を付けたい3つの注意点は

赤ちゃん インフルエンザ

<水分補給>

高熱だけでなく、下痢や嘔吐といった消化器症状を併発すると、脱水状態になります。

水分をしっかりと与えるようにしましょう。

 

<湿度に注意>

冬場は室内が乾燥し、のどや熱で過敏になった皮膚を痛めやすくなります。

乾燥した環境はウイルスが活性化しやすいため、日頃から加湿器などを使用し、『適度な湿度(50~60%)』に調節しましょう。

 

<室温と寝具や肌着にも注意が必要です>

乳幼児が発熱していると、発汗により熱を下げようと厚着をさせたり、布団を多く掛けたりしてしまうことがあります。

発熱の初期には寒気があるため保温が必要ですが、それ以外は厚着の必要はありません。

発汗で不快な思いをしないよう、タオルで身体を拭き肌着の交換をしましょう。

 

インフルエンザウイルス侵入対策!日頃からできる予防はコレ

赤ちゃん インフルエンザ

赤ちゃんをインフルエンザから守るためには、『家族が家庭に持ち込まないこと』が鉄則です。

特に毎日お勤めでいろいろな人に触れるパパや、学校・幼稚園などの集団生活を送っている兄弟は注意したいですね。

家に帰ってきたら、まずは『手洗い・うがいをする習慣』を身につけましょう。

手洗いは手首や指の間もしっかり洗い、できれば消毒もプラスすると安心ですね。

特に赤ちゃんに触れる前は手洗いをしっかり行い、接触感染を防ぎましょう。

 

空気感染のリスクを少しでも減らすために、高性能空気清浄機や加湿器などを上手に使って、赤ちゃんが生活する空間を感染しにくい状態に保つことも効果的です。

日頃から外出時にはマスクをつけることものどの保湿などに役立ちます。

また、インフルエンザの特効薬が使用できない月齢の赤ちゃんは、この季節できるだけ人ごみに連れ出さないよう、気をつけてあげましょう。

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まとめ

赤ちゃん インフルエンザ

今回は『赤ちゃんのインフルエンザについて』詳しく紹介しました。

毎年流行するインフルエンザかかると大人も子供も赤ちゃんも・・・本当にしんどいです。

出来る限り、まず大人である親が予防接種をしたり、それ以外のところでも気をつけて、赤ちゃんがインフルエンザにならないこと願っています。

もしインフルエンザにかかってしまったら、親としてはとても心配ですよね。

赤ちゃんの様子がいつもと違う時は、迷わず小児科の先生に相談してみましょう!

早く元気によくなることを祈ってます!!