胃腸炎・胃腸風邪!新型ノロウイルスを予防!手洗いと『ヨーグルト』が効果的な3つの理由

ノロウイルス、ヨーグルト

あなたはノロウイルス予防に『効果的なヨーグルト』とは何かご存じですか?

昨年12月8日、茨城・日立市の認定こども園で、園児や職員あわせて131人が、おう吐や下痢などの症状を訴え、ノロウイルスによる集団感染ではないかとのニュースが報じられました。

『今年もノロウイルスはやはり十分な警戒が必要です』

 

特に感染した場合の重症化が懸念されるのは、保育園や幼稚園、高齢者施設などです。

今年は新型のノロウイルスの感染拡大が危惧されています。

毒性は従来と変わりませんが、遺伝子配列GII・17という種類が変異した新型が川崎市で一昨年確認されて以来、同種のウイルスは、今年1月からその検出数が徐々に増加。

川崎市以外では、長野県、栃木県、大阪府などでも確認されています。ここに来て日立市の報道です。

12月初め、杉並区の幼稚園で徹底した手洗い習慣を付けてもらおうと、地域の小児科医を招き『正しい手洗いが楽しく学べる!徹底手洗い教室』が開催されました。

講師を務めたクリニックの院長が、紙芝居方式でばい菌や手洗いの大切さを話し、実際の手洗い教室では、ばい菌の代わりとなる蛍光塗料を手に付けて洗い、ブラックライトで洗い残しを確認できる手洗い評価キットで指導しました。

恐いノロウイルスを予防するために

  • 効果的な手洗いの時間
  • ノロウイルス予防に効果的なヨーグルト

について紹介します。

あなたは出来てる!?効果的な手洗いは最低でも30秒!

ノロウイルス、ヨーグルト

粂川院長が手は30秒かけては洗ってくださいね。

30秒と言ってもわかりにくいけど、ハッピーバースデーの歌を2回歌うとちょうど30秒だよと説明。

園児全員がハッピーバースデーツーユー!と大合唱しました。

この30秒というのは、手の甲と手のひら、指の間、指先など基本的な手洗いをすると最低でもこのぐらいの時間がかかります。

しかし、消費者庁の調査発表でもわかりますが、ほとんどのヒトが十分な時間をかけていないとクリニックの院長と述べています。

 

消費者庁の調査発表(平成27年11月12日)によると、2000人を対象にして行なわれた調査の結果、

  • 家庭で食事前に手を必ず洗うと答えたのはわずか『52.6%』
  • トイレの後に手を洗わないことがある人も『15.4%』

手洗いの目的を感染予防、汚染防止を目的と明確に意識しているのは約半数です。

さらに1回の手洗いにかける時間では、5~10秒が39.7%と最も多く、続く10~15秒をあわせると実に『66%が不十分な手洗い』で済ませていました。

 

5秒未満という手に水をかけるだけのような手洗い時間も8.3%ありました。

さらに、手洗いについて学んだことがあるかとの問いには、45.2%が学んだことが無いと回答しています。

こうしたことから、早い時期からの手洗いの習慣化が必要だといわれています。

ノロウイルスによる食中毒は、食中毒患者数の約半数を超え、毎年1万人以上の患者が発生しています。

ノロウイスルは手や指、食品などから、口を介して感染し、腸管の中で増殖、

  • おう吐
  • 下痢
  • 腹痛

などの症状を引き起こきます。

健康体で免疫力が十分であれば、重篤化することなく自然に治癒します。

 

しかし幼児や高齢者、病気療養中の患者さんなどでは重症化したり、吐いた物を誤って気道に詰まらせて死亡したりすることがあります。

発症しても治療法としては体液や栄養の補給を目的として生理食塩液、リンゲル液、高張ブドウ糖液などを症状に応じて補うことぐらいです。

言うまでもないが抗生剤はまったく効かないです。

また、ノロウイルスについては予防措置としてのワクチンがなく、消毒用エタノールによる消毒は効果はありません。

最も効果があるのは、やはり『石けんと流水でしっかりと物理的にウイルスを洗い流すこと』です。

【驚愕】ノロウイルスにヨーグルトが効果的!

ノロウイルス、ヨーグルト

久我山幼稚園では、もうひとつのノロウイルス対策をあわせて行なっています。

それは最近効果があると言われている『ラクトフェリン入りのヨーグルト』です。

野上秀子園長によると、3年目から、子どもたちの免疫力を高めようと考え昼食後に食べさせています。

ラクトフェリンは人の母乳、特に初乳に多くも含まれるタンパク質で、赤ちゃんをさまざまな感染症から守ると考えられています。

  1. ラクトフェリンが、腸の内部に張り付き、ノロウイルスが腸管細胞に入り込むのを防ぎます。
  2. さらにラクトフェリンが胃の中で変化してできるラクトフェリシンという物質が直接ノロウイルスに付着します
  3. やはり腸の表面細胞に入り込むのをガードすると言われています。

 

きっかけは森永乳業の発表

ノロウイルス、ヨーグルト

出典:http://docodoor.net/logo/logo0004i/

森永製菓と兄弟会社の森永乳業では、乳由来のたんぱく質であるラクトフェリンという成分に関する研究報告を1963年から発表していて、これまで50年以上研究を続けてきているのです。

森永乳業から2013年に発表された研究で、『ラクトフェリンによるノロウィルスの抑制効果』が発表されています。

ラクトフェリン含有食品(LF400mg 入り錠菓)を16週間摂取してもらったところ。

  • ラクトフェリン非摂取45人のうち、ノロウィルスを発症したのは7人。
  • ラクトフェリンを摂取した46人のうち、ノロウィルスを発症したのは2人。

その2人も、検出強度が弱く、感染量が少なかったとの研究報告です。

赤ちゃんにお母さんが母乳をあげることで、お母さんの持っている免疫を赤ちゃんも持てるようになるといいます。

母乳の中からノロウイルスと結合する成分を探索したところ、みつかったのがラクトフェリンだったそうなんです。

ノロウィルスの抑制には『ラクトフェリン』が効果的!?

ノロウイルス、ヨーグルト

出典:http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44465?display=b

また、同じく2013年の研究では、1本あたり100mg(100mg/本)のラクトフェリン含有食品を継続的に購入している人を対象に、ノロウイルス感染性胃腸炎の罹患状況に関するアンケート調査を実施しています。

その結果、100mg/本のラクトフェリン含有食品を

  • ほぼ毎日または週に4~5回摂取している人
  • 週1回程度摂取している人

と比べ、医師の問診でノロウイルスの疑い、または検査でノロウイルス確定と診断された人の割合が有意に低いことが分かったとのことです。

 

ラクトフェリンは、人などの哺乳類の乳汁や唾液などに含まれるたんぱく質です。

母乳に含まれている他、乳製品にも含まれています。

乳製品と言えば、私達がよく食べているのは、牛乳やチーズ、ヨーグルトですね。

牛乳の中でも、低温殺菌処理されている牛乳や生乳にはラクトフェリンが含まれていますが、高温殺菌処理されている牛乳には含まれていません。

殺菌温度は牛乳パックなどを見るとわかり、低温殺菌は60度前後、高温殺菌は130度前後で処理されています。

 

低温殺菌牛乳に含まれているラクトフェリンの量は、10mg/100mlです。

森永乳業が推奨している1日100mgのラクトフェリンを牛乳から摂取するには、1日に1Lの牛乳が必要です。

1日に1Lを毎日のように、というのは厳しいですね。

 

続いてチーズです。

プロセスチーズと呼ばれる、加工して作られている、とろけるチーズやスライスチーズにはラクトフェリンは含まれていません。

未加工のナチュラルチーズである、カマンベールチーズやブルーチーズなどにラクトフェリンが含まれていますが、その含有量は、100mg/100g。

このような、カマンベール丸ごと1個が100gです。

これも毎日のように1個となると、お腹やお財布が悲鳴をあげます。

 

そして、ヨーグルト

ノロウィルスへのラクトフェリン効果を発表している森永製菓が作っている、その名もラクトフェリンヨーグルトをみてみますと、この112gのカップ1個に100mgのラクトフェリンが入っています。

ようやく毎日のように摂取し続けるのに現実的なラクトフェリン含有食品の登場です。

ノロ対策のヨーグルトなら指名買い!

ノロウイルス、ヨーグルト

出典:https://milk-net.jp/blog/post-502/

ノロウィルスの予防にヨーグルトが効果があるというのは、ラクトフェリンを100mg含んでいるかどうかが鍵です。

森永製菓のラクトフェリンヨーグルト以外で、1カップで100mgのラクトフェリンが含まれているヨーグルトは見つけられませんでした。

ノロウィルス対策としてヨーグルトを食べるのでしたら、森永製菓の『ラクトフェリンヨーグルト』を指名買いです!

でも、他のヨーグルトに病気の予防の効果がないというわけではないのです。

 

【胃腸炎・胃腸風邪】ヨーグルトはノロウィルスの予防には効果的

ノロウイルス、ヨーグルト

ノロウィルスには、ヨーグルト、と書いていあるWebサイトはたくさんありました。

が、どれも『ノロウィルスの予防』にはヨーグルトがいい、と書いてあるところがほとんどでした。

ヨーグルトに含まれるラクトフェリンが、免疫力をアップさせたり、ノロウィルスの増殖を抑えるのです。

つまり、かかってしまってからではなく、日常的にヨーグルトを食べ続けていると、ノロウィルスの発症率が下がるということなのです。

ノロウィルスにすでに感染して発症してしまっている場合でも、ラクトフェリンは効くのかもしれませんが、ダメージを受けている胃腸をいたわってあげる方を優先させてください。

 

胃腸炎は『絶食』が基本。

回復食で徐々にもどしていましょう

ノロウィルスに限らず、胃腸炎にかかったときには、絶食が基本です。

吐き気があったり、お腹をくだしていたりするときは、無理に食べる必要はありません。

水分だけは、少しづつでもいいからとりましょう。

 

コップにほんのちょっとだけ飲んで、1時間ぐらいしてから、またちょっと飲む。

それでも吐き気が起こらないようなら、少しづつ量を増やしていきます。

食べられるようになったら、下痢が治るまでは、おかゆ、ごはん、うどん、何もつけてないパンを少しづつ食べるようにします。

このように、絶食から普通の食事にもどるまでの食事を、回復食といいます。

絶食から、いつもの食事に直すと、胃腸もびっくりしてしまうので、徐々に慣らしていきましょう。

まとめ

ノロウイルス、ヨーグルト

今回はノロウイルス予防に『効果的な手洗い、ラクトフェリン入りヨーグルト』について紹介しました。

ラクトフェリン入りヨーグルトがノロウイルス予防に効果的であることが分かりましたね。

今年も流行する可能性があるノロウイルス。

しっかりとした手洗いとラクトフェリン。ノロウイルス対策は家庭でできることからはじめたいですね。

 

ノロウイルス、ヨーグルト

2 件のコメント

  • いるねす より:

    腸内炎にかかったことがありますが、とても苦しかったです。症状が胃腸風邪に似ていますね。発熱は無かったですが…

  • dotti より:

    ヨーグルトは最近食べていませんね。ノロウィルスに有効ならば購入して食べる事も視野に入れた方がいいのですね。お買い物のとき探してみます。

  • いるねす へ返信する コメントをキャンセル

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です