米倉涼子新ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』から考える日本の医療制度~今必要なこと~

米倉涼子新ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』から考える日本の医療制度~今必要なこと~

女優・米倉涼子さんの新ドラマが視聴率がヤバいと話題になっていますね。

そんな米倉涼子さん主演の新ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』では、現代の日本の医療について考えさせられる部分があるのではないでしょうか。

あなたやあなたの大切な人の健康を守る上では、日本の医療制度の『リアル』な部分も知っておく必要があるのです。

日本の医療に今、何が必要なのか。

このドラマで学べる多くの視点について、少し掘り下げてご紹介していきます。

米倉涼子さんの新ドラマはどんな内容?

米倉涼子新ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』から考える日本の医療制度~今必要なこと~

出典:オタクと呼ばないで – オタクの電脳

女優米倉涼子さん主演のテレビ朝日系ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(木曜午後9時)の初回視聴率が20.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と発表されました。

今年放送された民放連続ドラマでは1位。

同作は2年ぶりとなるシリーズ第4弾で、これまでの平均視聴率は、19.1%、23.0%、22.9%と高い数字を記録しています。。

米倉さん演じる大門未知子は『私失敗しないので』が決めぜりふの天才外科医。

フリーランスの外科医で、労働時間は厳守で、医師免許が不要な雑用は一切引き受けない。

また、権力闘争といったしがらみにも無関心を貫くなど、医学界では異色の存在。

医者としての腕は超一流。

西田敏行演じる病院長の回診の前で、大門の代理人の榊原名医紹介所所長役の岸部一徳が、大門の勤務条件を読み上げるところが最高視聴率だったそうですよw

「医師免許がなくても出来る仕事は…」と言ったところで、大門が「いたしません」とキッパリとコールして立ち去ったシーンです。

第4弾は、異色・孤高・反骨の天才フリーランス外科医”大門未知子が、天敵・蛭間重勝率いる日本の最高峰『東帝大学病院』で活躍していきます。

医療の本質を見失って『病院の格付け』に躍起になる“白い巨塔”に、鋭いメスを入れていく。といった内容になっているんです。

 

では、そんな米倉さんの新ドラマから考えるべき我が国『日本の医療』とはいったいどんなものなのでしょうか?

あなたやあなたの大切な人の健康を考える上で重要なことであることは間違いありません。

詳しく見てい行きましょう!

【崩壊寸前】日本の医療制度考えるべき3つの視点

米倉涼子新ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』から考える日本の医療制度~今必要なこと~

日本の医療、とくに、『医療保険制度が継続可能か?』と問われている部分もありますが、ぎりぎりで崩壊せずに維持されているように感じることはないでしょうか。

断崖絶壁まで追い詰められているような状況にも見えてきてしまう方もいるのが現状なんです。

発展途上国、例えばバングラデシュのような一部の地域で『衛生状態が非常に悪く、人々はまだ短命で日本やアメリカなどの先進国の衛生状態や医療との違い』が顕著に表れるようなところと比較すると、いかに日本人が素晴らしい医療環境に置かれているかをあまり理解してはいません。

いつでも誰でも、どこでも、しかも定額で、医療機関を受診する事ができます。

アメリカの医療環境は優れているが、お金によって、受けることのできる医療の質は違ってくるので、日本ほど恵まれた国は珍しいのです。

しかし、

  • 人口の高齢化
  • 要介護人口の増加
  • 医療の高度化
  • 高額な新規医薬品の開発

などの動向を鑑みれば、日本の医療費の増加は割けては通れません。

『税金や医療費はできる限り払いたくないが、医療サービスを低下させてほしくない』

などと贅沢なことを言っている場合ではないのです。

国民が自分たちが恩恵を受ける医療をどうすべきなのか、真剣に考えなければ、医療保険制度の破綻、あるいは、医療の質の低下に直面することは確実。

また、政治家や官僚は、医療を『消費』と捉えるのではなく、医療を国家の『基幹産業』のひとつとして成長させる戦略的な取り組みを考えていかなければならないのではないでしょうか?

5~10年後どころか、足元のことしか考えず、起こった問題を取り繕っているような状況はとても危険なのです。

そういった問題が、ドラマ『ドクターX』においても垣間見ることができますので、ぜひ一度そういった視点でも視聴してみると、考えさせられる部分が見えてきます。

 

個別化医療が重要!今、日本に必要な政策とは

米倉涼子新ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』から考える日本の医療制度~今必要なこと~

質を保ちつつ医療費を抑制するためには、まず、高齢化にともなう要医療人口、要介護人口の増加を抑制することがあげられます。

医療を「病気を治療する」ものと捉えるのではなく、『病気の予防をする』ことを含めて捉え、国民運動を展開する必要があります。

今や、医学的に重要な『ゲノム配列』を決定するには、コンピューターによる情報解析コストを入れても10万円で可能なようです。

これによって、病気のリスクを予測したり、薬剤の効果や副作用のリスクを診断することが可能だ。

米国のオバマ大統領の提唱するThe Precision Medicine Initiative『私は個別化医療施策と呼んでいる』のゴールのひとつはここにあります。

塩崎厚生労働大臣がゲノム医療を推進しようとしているようだが、もっと大胆に資源を投入してほしい。

そして、がんなどでは『がんで生じている遺伝子異常』『患者さんの免疫状態』を調べることで、薬剤を有効に活用し、膨大な薬剤費の無駄を省くことができる。

フランスは5年以上前から、国として取り組み、無駄な医療費の削減に努めています。

患者さんにとっても、無効な治療を受けている間にがんが進行することを避けることができる。

特に、最近注目を集めている免疫チェックポイント抗体は、世界中の売り上げが近々年間7兆円に達するであろうという話も出ています。

確かに効きますが、それでも有効率は20~30%のようです。

少なくとも70%の患者相当、すなわち5兆円は全くの無駄になることになります。

医療保険制度を考えれば、こんな馬鹿な話はありませんよね。

薬の使い分けに向けた国の総力を取り組みが求められる、ということです。

 

労働環境を充実させろ!システムの徹底活用と効率化

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医療現場の抱えている課題は多いが、その中でも多くの『医療従事者』が疲弊している医療環境を変えることは急務であるといえます。

あなたが医療関係者であれば、思い当たる節があるのではないでしょうか?

医師・看護師・医学研究者などの多くは、医師免許・看護師免許・博士号などがなくてもできるような仕事に、多大な労力と時間を割くことを強いられていますよね。

医師不足が叫ばれていますが、『ドクターX』のように『医師免許が必要な仕事』に専念できるようになれば、医師と患者の関係は改善されるだろうし、新しいことにチャレンジする時間も必然と生まれてきます。

そして、『一億総活躍』を謳うとするのならば、家庭に眠っている多くの女性医師や看護師を、夜間当直が求められない診療や研究を補助する立場で雇用するなど、簡単にできることではないのでしょうか?そうすれば社会はもっと活気付くと思うのですが・・・。

そして、さらに重要なのは人工知能の活用

難しい表現ですが、わかりやすいものでいうと『電子カルテ』なんかも同じです。

これには、今の技術でも対応可能なものから、国際的な競争の場となるであろう高度なものまで幅が広いです。

たとえば、患者の取り違えや、薬剤の取り違いなど、現在のICチップやバーコードを利用した方法で簡単に防ぐことができます。

検査に利用した造影剤が間違っていたために、不幸にも患者さんが亡くなった例など、単純なITシステムの構築で回避可能なんです。

病理検査や画像診断など、その気になればすべて自動化することが可能というわけです。

コンピューターの計算速度を競うだけでなく、何に利用するのかもしっかりと考えてほしいものです。

現在、多くの場合、病理医や放射線読影の専門家に頼っているが、典型的なものについては、人工知能による診断で置き換えが可能なんです。

これによって、専門家は難しい症例にもっと時間をかけることができるということです。

専門家でも意見が別れるものについては、さらに情報を蓄積して確実性を高めていけば良いと思います。

がん検診センターなどでの単純な見落としなどは、少なくないのが現状です。

最近10年間でも、明らかな見落としによって、がんの発見が遅れ、命を落としているなんて方も少なくないのが『日本医療の現状』ということなんです。

日本医療の情報が世界へ

米倉涼子新ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』から考える日本の医療制度~今必要なこと~

これらの画像検査や生化学的検査、そしてゲノム情報などを患者さんの治療経過などとともに集積し、膨大な患者さんの医療情報データベースとして統合すれば、医療行為の結果をより確実に予測することが可能となる。

特に、保険制度によって比較的均質な医療が提供され、診断機器などが充実している日本では、世界に冠たる医療情報データベースの構築ができると期待されています。

これらによって膨大な新規の産業が生み出され、経済活性化につなげる事ができるのです。

もちろん、これらの医療体系そのものを輸出し、医療分野で世界に貢献することが可能となるのです。

今回の米倉涼子さん主演ドラマ『ドクターX』で表現されているように、医療全体にメスをいれ、高齢化社会を生き延びるための模範を示して欲しいですよね。

 

まとめ

米倉涼子新ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』から考える日本の医療制度~今必要なこと~

日本の医療について、今あなたが思うことはなんでしょうか?

複雑な保険の仕組みや制度、医療現場の労働環境の悪さ。

まずは、あなたやあなたの大切な人の健康を守るために、ちょっとした日本医療の傾向や仕組み、保険・制度について考えてみてはいかがでしょうか?

そういった視点を持つことで、あなたのような優秀な感覚を持つ日本人が増え、医療の質が全体的に底上げされるきっかけになるかもしれません。

無知であることは、余計に国の動きを遅くしていると私は思います。

国民みんなの『目』で医療や健康について考えていきましょう。

米倉涼子新ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』から考える日本の医療制度~今必要なこと~

1 個のコメント

  • どおかな より:

    米倉涼子さんは私と同じ学年です。背が高くて顔だちも整っていて素敵な女優さんですね。かっこいい役柄です。

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