うつ病休職者が復帰するために知っておくべき対策はコレ!~あなたや身近な人も危険信号~

うつ病休職者が復帰するために知っておくべき対策はコレ!~あなたや身近な人も危険信号~

あなたは『うつ』という病気をご存知ですか?

また、『うつ』は何で起こってしまうのか知っていますか?

ストレス社会といわれる昨今では、この病気もかなり認知されてきているのではないでしょうか?

どんな職業であろうと、主婦であろうと高齢者であろと、ましてや子供であろうと、心療内科に通う人が増加傾向なのが現状です。

『気分が落ち込む』

『やる気がでない』

というようなことにとどまらず、それ以上に『自分では原因がわからなくても、苦しい状態が長く続いている』なんてことはないでしょうか?

これはあなたやあなたの大切な人でさえも、例外ではありません。

実際に、私が勤めている職場においても何人も心療内科へ通い『うつ』と診断された人をみてきました。

私の妻でさえも『うつ』に悩まされた時期があったくらいです。

私がみてきた『うつ』になった方々は休職し、結局退職を余儀なくされる状態にまで陥ってしまったケースも少なくありません。

一方で、『うつ』で悩み休職したものの、復帰まで回復された方も多く見てきました。

私の妻も今では3人の子供を育てるパワフルママへ復活を遂げています。

『うつ』になった場合や『うつ』にならないためには、いったいどんな対策が必要なのでしょうか?

今回は、『うつ』の原因や『うつ』になりやすい理由や特徴、『うつ』にならないためやなった場合に知っておきたいポイントを対策とあわせてお話ししていきます。

お好きなところからどうぞ

『うつ』とはそもそも何?

うつ病休職者が復帰するために知っておくべき対策はコレ!~あなたや身近な人も危険信号~

現代社会は『ストレスが多く離職率が高い』なんて言われ、『うつ』になる方も少なくありません。

実際に、2016年3月現在では、うつ病や不安神経症など精神的な疾患を患っている人はとある医療従事者全体の5%程度いると言われていて、自覚症状がある人もいれば、気づかないままハードな勤務を続けている人もたくさんいます。

厚生労働省の記載では

眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。
薬による治療とあわせて、認知行動療法も、うつ病に効果が高いことがわかってきています。早めに治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、無理せず早めに専門機関に相談すること、そしてゆっくり休養をとることが大切です。

というように言われています。

最近では『うつ』が原因となった訴訟問題も増えていて、企業が行う業務はそうした訴訟に関する書類作成など、業務の量が増え続けています。

  • 『最近、何をしても楽しくない』
  • 『やる気が出ない』
  • 『気分が落ち込む』

という『うつ』の症状に悩んでいる社会人・学生・主婦・高齢者・子供は数多くいるのが現状です。

また、育休後の復職やうつ病などの精神疾患からの復職に関しては、長期ブランクを抱えてしまう事もあり中々前に踏み出せないと言う女性も多くいます。

  • 『実際に雇ってもらえるのか』
  • 『以前のように業務をこなせるようになるのか』

と不安になってしまうことが多いのではないでしょうか?

不規則な勤務時間で多忙を極め、体力的にも精神的にもタフでなければ勤まらない現代社会。

みんながみんな、うつ病になってしまうわけではありませんが、慢性的な疲労が蓄積されてしまうと誰でも精神バランスが崩れやすくなってしまいますし、仕事に対する不安やストレス、プレッシャーなどの要素が加わって精神疾患にかかってしまうことは珍しくありません。

 

うつ病は、現在の日本でも罹患率が増えている精神疾患のひとつです。

『心の風邪』と揶揄されることもあるくらい、どんな人でもうつ病になる可能性はあります。

『うつ』にならないためにはいったいどうしたら良いのでしょうか?

なってしまった場合はどうしたらよいのでしょうか?

今、あなたやあなたの大事な人が『うつ』であっても、そうでなくてもこの内容だけは知っておいてください。

ここに書かれている『うつ』についての内容を知らなければ、取り返しのつかないことにもなりかねません。

 

うつ病の原因て何なの?

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出典:amanaimages.com

うつ病の原因を調べる最近の研究では、脳の神経細胞における情報の伝わり方に異変が生じているということが報告されています。

私たちは生活の中で、脳から『食べる』、『寝る』などの基本的な動作の命令をからだに伝えていますが、『意欲』『記憶』などの感情を伝えたり、知的な命令もしています。

このとき神経の細胞から細胞へ情報を伝えているのが『神経伝達物質』と呼ばれるものです。

この中のセロトニンとノルアドレナリンは、気分や意欲・記憶などの人の感情にかかわる情報の伝わり方をコントロールし、こころとからだの働きを活性化していると考えられています。

うつ病では、何らかの原因で神経の細胞と細胞の間にある『セロトニン』『ノルアドレナリン』の量が減って、情報がうまく伝わらないために、さまざまな症状があらわれると考えられています。

『うつ病はなぜ起こるのか?』はっきりした原因はまだよくわかっていないところもあるのですが、脳で働く神経の伝達物質の働きが悪くなるのと同時に、ストレスやからだの病気、環境の変化など、さまざまな要因が重なって発病すると考えられています。

大切なことは、うつ病はただ1つの原因のみで発病するのではないということです。

日本では、100人に3~7人という割合でこれまでにうつ病を経験した人がいるという調査結果があります。

さらに、厚生労働省が3年ごとに行っている患者調査では、うつ病を含む気分障害の患者さんが近年急速に増えていることが指摘されています。

『うつ病』が増えている背景には、

  • うつ病についての認識が広がって受診する機会が増えている
  • 社会・経済的など環境の影響で抑うつ状態になる人が増えている
  • うつ病の診断基準の解釈が広がっている

など、様々な理由が考えられます。

うつ病は、何らかの過度なストレスが引き金になって起こることもあると考えられています。

さまざまなストレスのうちで特に多いのは

  • 人間関係からくるストレス
  • 環境の変化からくるストレス

となっています。

例えば『身近な人の死』や『リストラ』などの悲しい出来事だけではなく、『昇進』や『結婚』といった嬉しい出来事や環境の変化から起こることもあります。

具体的には、以下のようにまとめることができます。

仕事に関すること 昇進、降格、失業、仕事の失敗、定年
健康に関すること 月経、事故、からだの病気
家族に関すること 妊娠、出産、子どもの就職・結婚、家庭内の不和・離婚
お金に関すること 貧困、税金問題、相続問題
状況の変化 旅行、引っ越し、転勤
喪失体験 近親者との死別・離別、病気

*昇進や妊娠など喜ばしい出来事も新しい環境への適応障害、以前の環境に対しては喪失体験とも解釈される。

 

【特徴】うつになりやすい人のタイプ7選

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現代の社会では、日本自体が非常に不安定な経済を余儀なくされています。

当然、それは一部を除いてすべての企業にも共通するのではないでしょうか?

中には、少ない人数でミスの許されない仕事を行うことになるため、体力的にも、精神的にも疲労が蓄積し『こんなはずいじゃなかった』などと悩む方も少なくありません。

それに、様々な原因が合わさった結果、心療内科に通う人が多くなったのではないかと考えます。

しかし、これにはいくつかの共通点があります。

ここでは、その特徴について つにまといめてみましたのでチェックしてみてください。

あなたも共感できる部分があるかも?

 

まず、専門的には以下のように3つのタイプ分けることが出来ます。

循環気質 元気な躁状態と抑うつ状態を繰り返す双極性うつ病

になりやすいタイプで、社交的、善良、

親切で親しみやすい反面、激しやすいという面をもっています。

執着気質 義務感が強く、仕事熱心、完璧主義、几帳面、正直、

凝り性などの特徴があります。

仕事の質は高いのですが、量がこなせません。

仕事を一生懸命完成さるために軽い興奮状態が続いたあと、

ガクッときて、抑うつ状態に陥りやすいタイプです。

また二者択一的で白か黒か、ゼロか100かという結果を決めつけたがり、

優先順位をつけられないタイプでもあります。

メランコリー親和型気質 常識を重んじ、常に他人に配慮を忘れず、

円満な関係を保とうとし、自己の性格だけでなく、

他との関係も重視するタイプです。

そのため他人の評価が大変気になり、

いったん何か問題が起きると、悲観的になって、

すべて自分の責任だと考えるタイプでもあります。

出典:http://www.cocoro-h.jp/untreated/overview/etiology.html

これらをさらに具体的に、わかりやすく7つの特徴にまとめることが出来ます。

 

真面目すぎる人が多い!?

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正義感や責任感が強く、真面目な方が多い傾向にあります。

どんな職業でも真剣に働くのは当たり前ですが、それでも些細なことで自分を責めたりしていては、精神的に持ちません。

ちょっとした失敗でも自分を責めてしまうと、その後、すべてのことに対して自信がなく、慢性的に不安な状態が続きます。

このような状態では心が疲れてしまい、うつ病になる確率が高くなるかもしれません。

 

【うつのきっかけ】不規則な勤務がヤバい

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出典:suimin-supple.com

職業によってはは、日勤と夜勤を繰り返して働く人も多いです。

たまに夜勤をするだけならいいかもしれませんが、日勤と夜勤を繰り返してしまうと、どうしても生活リズムが不規則になります。

生活リズムが不規則になると、自律神経が乱れ、寝てもしっかりと休めなかったり、疲れやすくなるなど体に様々な不調が表れます。

そのような状態になると、疲労感から仕事がうまくいかなかったり、ミスが増えたりし、だんだんと精神的にも余裕がなくなってしまうこともあります。

一説によると、朝日を浴びないとうつになりやすいという話もあるようです。

太陽を毎日一定の時間に浴びることができない方は、生活リズムの乱れから、うつになってしまうことが多いようです。

 

人間関係のトラブルが起きやすい環境にいる

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出典:www.inikabarku.com

人間には帰属意識が必ずあり、日本人はそれが強い傾向にある文化や国民性を培ってきました。

性格上、特に女性は人間関係のトラブルも多いといいます。

女性に限った話ではありませんが、人間関係のトラブルは、精神的にとても辛いものです。

中には、心ない言葉を毎日浴びせられている方もいて、いじめの状態に悩む方も少なくないようです。

 

頑張りすぎてしまう

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  • 『結果を出したい』
  • 『人の役に立ちたい』
  • 『少しでもお手伝いがしたい』

というように、あなたにも仕事をする上で、何かしらの理想や目標がありますよね?

自分がどうあるべきかの前に、その会社や組織の一員としてどうあるべきか、を常に考えて行動をされる方々がこれに当たります。

しかし、そういう方が様々な試験などの試練を突破して地位を築き、働いていく中で、理想と現実のギャップに悩んでしまうことが多くなってしまいます。

  • もっとやりたいことがあるけどついてくる人間がいない
  • もっと結果を出したいけれど、毎日の膨大な業務にに追われてしまう日々。

新人の時や成果が出ていた時には、褒められたり、評価・感謝の言葉が多かった周囲からは、『使えない』『遅い』『だからおまえは』などと心無い言葉を言われてしまうなんてことも。

そうした時、『理想と現実は違うから』と割り切ることができればいいのですが、

  • 『私が未熟だからできなかったんだ』
  • 『私ができない看護師だから言われてしまったんだ』

と、すべて『自分が悪い』と思い込んでしまうことが多いです。

家族や部下・上司に『文句をいわれないように、もっと私が頑張らなくては』と自分を責めながら、毎日周囲に対して文句を言わずに頑張りすぎてしまう結果、精神的に疲れてしまうのです。

実際に、私はうつではないと思うのですが、上司やスタッフ以外にクライアントとのトラブルやクレームは結構堪えます。

トラブルやクレームは『会社組織全体の問題』として取り上げられることも少なくありません。

 

『今の職場がすべて』になってしまう

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出典:legalcareers.about.com

前項の挙げた例にも通じるのですが、悩んでいる多くの人は『今の職場の環境がすべて』と思いこんでしまう傾向があります。

  • 『有休はほとんど使えず、休日出勤・連続勤務が当たり前』
  • 『上司も厳しくて、自分の希望なんて言えない』

など、明らかに劣悪な職場環境においても、『会社なんだから仕方ない。どこも似たようなもんだ』と考えてしまい、自分の仕事を頑張りすぎてしまった結果、体力的にも精神的に疲れ切ってしまい、うつ状態になってしまうのです。

確かに『自分の希望に完璧に合う職場』というのはありませんし、短期間で転職を繰り返すのは、看護師として知識や経験を積むことができず、なかなか成長することはできません。

しかし、一つの場所に『ずっと留まり続けること』がいいこと、とも言い切れません。

『今の職場が自分の仕事場として当然』と思わず、『もっと条件のいい職場もあるかもしれない』と自分を守るための第一歩をぜひ出してほしいと思うことができれば、うつ状態になる確率は下げられるのではないかと考えます。

 

生活リズムの乱れから、眠れなくなる

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出典:sleeps.jp

厳しい時代をクリアし、一人前として働き始めると余計に業務をこなそうと、業務時間以外も仕事をするようになってしまいがちな人も少なくありません

しかし、このような変動する勤務時間によって生活リズムが乱れ、不眠となってしまう方も多くいるのが現状です。

睡眠が十分にとれないと、仕事への集中力も途切れがちとなってしまうために、影響を及ぼしかねません。

そのため、眠剤を飲んで強制的に眠るようにしている方も多いです。

本来、人間は日の光を浴びることで覚醒を促し、日が落ちると睡眠を要求します。

しかし、ある日は日中起きて、また別の日は日中寝て夜通し仕事をするなど、睡眠もまちまちとなり、生活リズムそのものも乱れてしまいます。

わたしが直近で働いていたところでも、不眠で悩む方は多く、そのうち3人ほどは眠剤を常用していました。

無理矢理眠剤を使って寝る生活を続けていることで、徐々に睡眠薬を飲まないと眠れなくなってしまい精神的にも疲労がたまってしまった結果、うつ状態となってしまう方もいます。

 

『心療内科』への抵抗感が少なくなってきた

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出典:morebrainsmedia.com

現代社会んぽ性質上『心療内科』について抵抗感が少ないということも、心療内科に通う方が多くなってきている要因の一つです。

そのため必然的に『うつ病』と診断される確率は高くなりますよね?

『精神科』と聞くと、統合失調症や躁病など長期間にわたって加療が必要な精神疾患に対する診療科のように感じますが、『心療内科」はうつ状態や不眠など、比較的軽症な精神疾患を扱います。

最近では抑うつ状態である現状を相談する機関も増えてきています。

そのため、『なんか最近疲れているみたいだから、一度心療内科に行ってみたら?』とアドバイスをしやすい環境です。

素人目ではなく、専門機関や医療従事者からそのようにアドバイスされると、『一度診察を受けてみようか』となり、比較的スムーズに受診に行くケースが多いようです。

また、お薬を内服することについても『正しく容量を守っていれば依存性は少ない』と安全性が確証されてきている分、抵抗も少なくなり、治療もスムーズにいくことが多いです。

⇒ ジェネリック医薬品がマジでやばい?!現役看護師が臨床で語る

 

【あるある】うつ病における代表的2つの特徴

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うつ病の方でも、現職で働く方はいらっしゃいます。

私の職場においても『この人大丈夫かな?』なんて人は多くいます。

うつ病は完治するまでに時間がかかったり、完治の見通しが立ちにくい病でもあります。

生活のこともあるため、働かないわけにはいかず、うつ病が軽くなった時点で復職する人も多いようです。

しかし、そのような状態だと、職場の理解があったとしても悩みは尽きません。

ここでは、うつ病の状態で働いている方や、うつ病から回復して復職している人が陥りやすいトラブルをまとめてみました。

 

どうしても朝は起きれない

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うつ病の場合、朝目覚められないということも多くあるのですが、遅刻をしてもある程度大目に見てくれる職場もあるといいます。

しかし、そのような職場の理解に対して負い目を感じてしまい、働くのが辛くなってしまうという人もいるようです。

うつ病であったり、うつ病から回復した直後は、まだまだ精神的に不安な状況が続きます。

その不安感がうつ病からくるものだと割り切れればいいのですが、そうなれない場合、とても辛い思いをするかもしれません。

 

症状が体調に現れる

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前項でも触れましたが、うつ病の場合、朝が起きられなかったり、頭痛がひどかったりと、体調に何らかの変調が現れることがあります。

仕事に行きたいのに、体調不良で行けず、それをきっかけに自己嫌悪に陥る人も少なくありません。

物忘れををしてしまう、なんてことも。

うつ病で仕事をしていると、物忘れのような状態になることもあるといいます。

命を預かる現場にいながら、大切な仕事を忘れてしまうと、取り返しの付かないことも出てくるでしょう。

実際にうつ病で物忘れの症状などに悩まされている人は、徹底してやるべき仕事をメモするなどして対策しているといいます。

 

うつ病からの復職が怖い!5つの理由と対策はこちら

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あなたの仕事は体力的にも精神的にもハードなではありませんか?

例えば、先輩からの執拗なパワハラや、家庭の不幸などが重なり『うつ病』になってしまう方も少なくありません。

一度うつ病と診断されてしまうと様々な理由により復職が難しくなってしまいます。

うつ病からの復職に関しては、通院して行く中で担当医に『もう社会復帰しても大丈夫ですよ』と言われてもどうしても不安は解消されません。

うつ病からの復職に関して、特に怖いと感じる理由としては以下の5つの点が挙げられます。

  1. 復職してもまた同じ症状が出るんじゃないか・・・
  2. 周りの目がきびしそうで怖い・・・
  3. またうつ病になって退職を繰り返しそうで怖い・・・
  4. うつ病の薬がないと熟睡出来ず、普通に働けるか不安
  5. 人の視線や会話が怖い・・・

うつ病からの復職が怖い理由としては、人の目や会話が気になったり、同じ症状を繰り返さないか?と言う不安がほとんどの理由として挙げられます。

ではこちらの対処法についても見て行きましょう。

 

【対策】うつ病からの復帰は元の職場でいいの?

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出典:conobie.jp

うつ病から復職するポイントとして、まず最も重要なのが”以前の職場には戻らない”と言う事です。

既に退職した人もいるかもしれませんが、中には勤務中に症状がひどくなり、心療内科に通った結果『うつ病』と診断されて休職した人もいるかもしれません。

その場合でもうつ病から復職する際には、以前の病院や職場ではなく、新しい転職先を見つける必要があります。

以前の職場の場合は必ず周りの目が気になりますし、周りに迷惑をかけてしまったと言う負い目からネガティブに考えてしまいます。

マイナスな考えを持ったまま復職してもうつ病が再発する可能性も高いので、周りは誰も知らない新しい職場へまずは転職する事がおすすめです。

 

【対策】まずはお試しで出勤を

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出典:kyujin-saiyo.net

うつ病からの復職に関しては、まず新しい入職先を探す事も大事ですが、勤務の仕方に関しても考えるべきです。

いきなり以前のような働き方で以前のように働けるか?と言うと、うつ病からの復職に関しては正直難しいと言えます。

まずは非常勤(パート)としてリハビリのつもりで試し出勤してみるか、夜勤や残業の少ない日勤のみの仕事から始めてみる等、以前の働き方と違った働き方をしてみてください。

もしかするとあなたがうつ病になった原因は以前の職場環境が大きく影響している可能性もあり、少し職場環境を変えるだけで普通に勤務出来るようになるかもしれません。

 

【対策】コンサルタントに相談

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出典:gaishishukatsu.com

看護師転職サービスなどに登録すると、全てのサービスを無料で利用出来ますので、まずは登録し、転職コンサルタントに相談してみて下さい。

実際に同じようにうつ病に悩んで復職に成功した転職事例などに詳しいコンサルタントもいますし、そんなあなたに向いている転職先を紹介してくれる事もあります。

また、地域の相談窓口などがあればそこへ相談してみると、思いのほか親身になって相談に乗ってくれる場合もあります。

まずは、上記で紹介したような

  • 以前の職場へは復職しない
  • 以前と違う働き方から始める
  • 転職コンサルや相談窓口に相談する

と言うような所から行動を起こしてみてください。きっと現状から脱出する事が出来ます。

 

【対策】無理せず休養

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心療内科では、さまざまなお薬が処方されます。

中でも『お薬があるから安心』と思ってしまう方が多いです。

しかし、お薬はあくまでも補助的なものでしかなく、実際は自分自身の考え方を変えない限り、症状はよくなりません。

  • 『仕事が忙しすぎるけれど、なかなか大変だと言えない』
  • 『辛くてやめたいけれど、なかなかやめさせてくれない』

など、状況によって精神的に疲れてしまった場合、その状況を改善しなくては良くなることは難しくなってしまいます。

精神的に疲れている時にこのような状況をすべて変えることは難しいですが、お薬によって症状が少しずつ改善してきたら、ぜひ『状況を改善する』ことを念頭において療養していくことをおすすめします。

 

職場で対策されているところも・・・

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心療内科に通う人の増加に、職場側もさまざまな対策を行っているところも増えていきています。

新人の場合は、自分の合うと思う部署で働けるように、様々な部署を数週間経験させることを繰り返すローテーションを導入したり、心理士さんを派遣して、定期的に面談を行うことで、精神的に疲れていないかどうか客観的に判断しています。

以前はとにかく新人さんに対しても、配属されて1か月後には夜勤やそれなりの業務をやるなどの指導方法がとられていましたが、今は1年かけてゆっくりと独り立ちするようにサポートするところが多くなってきました。

一方で、新人や新しく転職してきた人に対して手厚くサポートをすることで、既存の社員やスタッフに対しては負担が増えてしまい、疲れてしまうというケースもありなかなかうまく対策が取れていない実情もあります。

うつ病や長期ブランクからの復職に関しては、色々と不安に思う事もあり、中々前に進めないかもしれません。

しかし休職期間と言うのは、全てがオフになっている状態ではなく、心身ともにリフレッシュも出来ているはずですし、休職している期間中あなた自身も仕事以外の面で知らず知らずの内に成長しているものです。

まずは以前の自分と比較するのではなく、今現在の状況を受け入れ何か一つでも行動を起こしてみると復職へのレールに乗る事が出来るかもしれません。

焦らず着実に一歩一歩前に進んで行きましょう。

 

復職・転職の際に知っておくべき7つのポイント

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このままこの職場で働いていたけれど、うつ病をきっかけに仕事を辞めてしまったという方は少なくないでしょう。

でも、うつ病を一度発症してしまった場合は、また同じ職場に復職できるとは限りません。

現代の仕事は、精神的にも身体的にもハードな仕事が多いのが現状です。

ストレスの多い現場で働き始めれば、また、うつ病を発症する可能性もあります。

ここでは、そんな『うつ』と闘いながらも復職や転職を目指すあなたが知っておくべきポイントについてご紹介していきます。

 

交代勤務はリスクが高い

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交代勤務などは、人と接する機会も多く、日勤や夜勤などの不規則な勤務形態をこなさなければいけません。

また、急な予定変更や時には過酷な状況を目の当たりにすることもあるでしょう。

このような精神的、身体的にストレスを感じやすい仕事場は、うつ病を再発するおそれもあるため避けることをおすすめします。

できれば、ゆったりとした気持ちで働ける職場や、ストレスのかかりにくい職場を選びましょう。

 

【必須】落ち着いて働ける場所を選ぶ

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出典:www.lancers.jp

例えば、これは看護師や保健師の方におすすめすることが多いのですが、企業などにある医務室で働くことです。

そうすれば、来る患者さんは会社の人がほとんどですので、急患などが発生する可能性も低く比較的安定した雰囲気の中で働けます。

また、健診センターなどもいつも決まったルーティーンをこなすので、臨機応変な対応が求められることもなく、落ち着いて働けるでしょう。

そういった、今の自分のペースにあった職場を探していきましょう!

 

あなたが医療従事者なら・・・

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医療従事者の方は特に、人の死に向き合うことが当たり前のようにある職場で働くケースが多いですが、知っている人が亡くなることは、精神的なストレスを感じることでもあります。

できるだけ、人が亡くなる可能性のある職場では、働かないことも重要です。

 

自分の働き方をじっくり検討し直す

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うつ病で休職していた方は、働き方についてもじっくり検討する必要があります。

例えば、復職直後はフルタイムで働かないようにし、パート勤務や時短勤務など、なるべく精神や身体に負担をかけないように働き始めましょう。

 

頑張りすぎるとリバウンドが怖い

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うつ病を患っていた、うつ病だという方の場合、無理をすることはいいことではありません。

『今だけ頑張ればどうにかなる』という考え方でいきなりフルタイムや夜間勤務を初めてしまうと、リバウンドするように体調が悪くなってしまう人もいます。

これは『うつ』を繰り返す方に多い特徴の一つと言えます。

 

負荷をかけるのは徐々に

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あなたの職業や働き方によっては、忙しい時間だけ働くことになってしまう場合も少なくありません。

多少は良いかもしれませんが、絶対に無理はせずやっていきましょう!

その後、体を慣らしていき、自信がついたところでフルタイムで働き出す方もいるようです。

まずは無理をしない働き方を検討し、徐々に復職していくのがベストでしょう。

 

大切な人に甘えることも大切

うつ病休職者が復帰するために知っておくべき対策はコレ!~あなたや身近な人も危険信号~

家族の理解があるにもかかわらず、復職を急いでいるのであれば、それは一旦冷静になったほうがいいでしょう。

うつ病の場合は、自分で『もう大丈夫』と思っても、大丈夫ではないケースも多々あります。

看護師として完全復帰したい気持ちがあるのはわかりますが、復職を急ぐことは、一旦その考えを捨てたほうがいいようです。

しかし、無理をすれば、もっとひどいうつ病の症状に悩まされる可能性もあります。

時には、一時的に家族に負担をかけるとしても『こんなこともある、甘えてもいいのだ』と割り切ることも大切です。

 

【チェックリスト】あなたのうつ度は?

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出典:https://lh3.googleusercontent.com/jFVgOwPubEslRtd0SaqIYYa6ZaYcpeLLsvM9U8Ks6kJ_CVfNndGZP3NSh3lp3o6FNG6oGvo=s85

気分が落ち込む、やる気がでないなど『うつかな?』と思ったら、まずは簡単にできる『うつかどうか』のチェックをしてみましょう。

うつかどうか簡単にチェックすることで、次にどうすれば良いかの対策を立てやすくなりますし、病院を受診するきっかけ作りにもなるのです。

うつかどうかをチェックする方法の1つに医師が診断に用いるうつ病の診断基準『大うつ病性障害DSM-5診断基準』があります。

このうつ病診断基準を基に作成したうつ病診断フローチャートで、今のあなたの状態がうつかどうかを確認しましょう。

『ひょっとして私、うつかな?』と思ったら、早めの対策が肝心です。

まずは『うつ病』かどうかをチェックしましょう。

うつ傾向にある人とうつ病の人では、対策が違います。

症状に合わせた対策法を取ることで、早く治すことができるのです。

 

『うつになる可能性あり』おすすめ予防法6選

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うつ病診断フローチャートで『うつになる可能性あり』と診断された人は、このままの生活を続ければ、うつ病を発症してしまうかもしれません

うつ病を発症しないためにも、うつの予防法を実践してきましょう。

うつの予防法には

  • ストレスを溜め込まない
  • 食生活の改善
  • 日光を浴びること

のなどが挙げられますが、どれも日常生活内で簡単にできる予防法ですので、すぐに実行することができます。

あなたもこちらの方法をぜひ試してみてください。

そして、あなたの大切な家族や恋人、仲間へ知らせてあげてください。

 

仕事のストレスは溜め込まない

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仕事のストレスを抱えこんだままにしていませんか?

ストレスを溜め込んでいると、うつ病を発症するリスクが高まります。

退勤途中にできるストレス解消法を見つけて、ストレスは家に持ち込まず、退勤途中に捨ててくるようにしましょう。

退勤途中でできるストレス解消法の1つに、スポーツクラブで汗をかくことがあります。

汗をかくことは、能動的な癒しになりますので、ストレスを解消することができます。

ただ、運動が嫌いという人もいますし、仕事の後に運動する気力がないという人もいますね。

そういう人は、マッサージやエステに行っても良いですし、退勤途中にお気に入りのカフェに寄って美味しいコーヒーを飲んでホッと一息つくだけでも良いのです。

自分なりの癒しやストレス解消法があればそれでOKです。

その癒しやストレス解消法を退勤途中に実践し、ストレスは退勤途中に捨ててきて、家には持ち込まないようにしましょう。

 

毎日の食生活を見直す

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食生活を見直すことでも、うつ病を予防することができます。

うつと食生活は、実は深いかかわりがあるのです。

食生活を見直して、栄養のバランスに気をつけ、うつの予防に効果のある栄養素を積極的に取ることで、うつを予防することができます。

食生活を見直すことは、うつ病の予防だけでなく、あなたの健康増進に役立ちますので、今すぐ実践しましょう。

うつ病のメカニズムはまだ完全に解明されていませんが、『脳内のセロトニン不足』が関係しているとされています。

うつ病を予防するには、このセロトニンを増やせばよいのです。

セロトニンの原料はトリプトファンですので、トリプトファンをたっぷり含んだものを積極的に食べるようにしましょう。

トリプトファンは、肉類やチーズ、牛乳などの乳製品、納豆や、たらこ等に多く含まれています。

また、レバー類やほうれん草、ブロッコリーなどの緑黄色野菜、納豆やアボカドなどに多く含まれる葉酸もうつ病予防に効果があります。

国立国際医療センターや国立健康・栄養研究所などの共同研究である『栄養摂取量とうつ症状との関連:成人日本人を対象とした横断研究』で、葉酸の摂取量が増えば増えるほどうつ症状の人が少なくなるという結果が出ています。

うつ病を予防するためには、トリプトファン、葉酸を積極的に取りつつも、栄養のバランスに気をつけた食生活を送るようにしましょう。

 

じゅうぶんに日光を浴びる

うつ病休職者が復帰するために知っておくべき対策はコレ!~あなたや身近な人も危険信号~

出典:locari.jp

うつ病は日光を浴びることでも予防することができます。日光を浴びるとセロトニンが分泌されるのです。

脳内のセロトニンが増えれば、うつ病を予防することができます。

日光を浴びるのは、晴れた日の昼間に屋外に出れば良いだけですから、お金もかからず今日から簡単にできるうつ予防法です。

休日は疲れているからと昼過ぎまで部屋を暗くしたままベッドの中で休んでいませんか?

これは、疲労回復をしているつもりでも、実はうつになるリスクを高めている行動なのです。

冬は日照時間が減少するため、冬限定のうつ病『冬季うつ病』になる人が増加します。そのくらい、日光とうつ病は関係しているんです。

ちょっと疲れていても、昼前には起きて、日光を浴びるために外出してみてみましょう。外出がおっくうという人は、部屋の中でも日当たりの良いところに移動すればOKです。

不規則な勤務時間で働くとともに、体力的にも精神的にもハードな看護師のお仕事は、うつ病率が5%と他のお仕事と比べると比較的高めになっています。

そのため、うつ病にならないための予防法を日常的に実践している人はとても多いようです。

うつ病を引き起こす原因にはいろいろなものがありますが、その中でもストレスによるものが大きく、イライラしたり小さなストレスが少しずつ蓄積されてうつ病を引き起こしてしまうことが少なくありません。

 

自分の趣味の時間をもつ

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趣味がある人は、毎日5分間でも良いので趣味に没頭できる時間を作ってみてください。

嫌なことを忘れて楽しい事に集中することは、ストレス解消効果が期待できます。

趣味がなくても好きなテレビ番組や映画を見るのも効果的ですし、グッスリ眠るだけでもストレス解消効果が期待できます。

 

嫌なことを引きずらない

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嫌なことがあっても翌日まで引きずらずにスッキリ忘れるように心がけたり、その日の問題はその日のうちに片づけるつもりで毎日の生活を送ることも、うつ病予防効果が期待できます。

『それができないから困ってるんだよ』なんて声も聞こえてきそうですが、まずはできることから始めてみればそれでよいのです。

基準値はグッと下げて構いません。

考え方から変えていきましょうね。

 

解決できないことに悩まない

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ストレスを感じたり悩んだりすることの中には、自分では解決することができない事があります。

自分でどうにもできない事は悩んでも仕方ありませんから、悩まないと割り切ることも、看護師のお仕事を続けるうえでは大切な心構えと言えるでしょう。

仕事のストレスはできるだけためないように、普段から体を動かして汗を流す習慣をつけたり、エステやお風呂でホッとできる時間を作ったり、友人などとカフェでお茶をしたりカラオケでストレスを発散するなど、それぞれ工夫することが大切です。

『軽度~うつ病』の場合にやっておくべき3つの対策

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うつ病診断フローチャートで『軽度うつ』『うつ病』と診断された人は、今すぐうつ対策を実行しなければいけません。

『まだそんなに重症じゃないから大丈夫』と思っていると、うつ病はどんどん悪化していきます。

うつ病が悪化すれば、仕事を続けるどころか、入院しなければいけなくなったり、最悪の場合は自殺企図で命を落とす可能性もあります。

自分自身を守るためにも、うつ対策はできるだけ早く実行しましょう。

うつ対策は、

  • 心療内科や精神科を受診して専門医の治療を受ける
  • 師長に相談してストレスの少ない働き方に変える
  • ゆっくり休む

の3つがあります。どれもうつ症状を改善するためには、欠かすことができない重要なものです。

詳しく見ておきましょう。

 

まずは受診する

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うつは病気ですので、治すためには専門医の治療を受ける必要があります。

うつは重症化する前に専門的な治療をすれば、早期に完治しますし、治療をしながら仕事を続けることももちろん可能です。

病院を行くほど重症じゃないし・・・と受診をためらう人も多いと思いますが、うつは早めの治療が重要なのです。

『もうダメ』と思ってから受診すると、治療が長引いてしまいます。

早めに受診して、早めに治しましょう。

専門医を受診して『うつ病』と診断されたら、そのまま治療を始めれば良いですし、うつ病と診断されなくても医師や臨床心理士など専門家のカウンセリングを受ければ、心も軽くなりますし、今感じているストレスを取り除く方法を第三者的視点で提案してもらえるかもしれません。

 

責任者に相談する

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うつの症状が出ていて、その原因が仕事にあるかもしれない時は、上司にうつであることを報告し、うつの原因をできるだけ取り除くようにしましょう。

専門医の治療と平行して、うつの根本的な原因を解決することが、うつを早く治すためには大切です。

うつの症状が出るほどの仕事上のストレスには、人それぞれ様々なものがあると思いますが、夜勤がストレス・人間関係がストレス・忙しいことがストレスの3つが多いと思います。

夜勤をストレスに感じている時は、上司に夜勤メンバーからはずしてもらえるようにお願いしてください。

今働いている病棟で日勤のみの変えてもらっても良いですし、外来へ異動させてもらっても良いでしょう。

人間関係がストレスになっている時は、職場の人間関係の状況を具体的に師長に話して、対処してもらうようにしましょう。働きやすい環境を整えることは師長の仕事ですので、遠慮する必要はありません。いじめを受けている場合も同様です。

忙しいことがストレスになっている場合は、少しゆとりのある部署への異動を交渉してください。

 

ゆっくり休む

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これは、何度も記載している内容になrちますが、うつはゆっくり休むことも大切な治療の1つです。

有給休暇や休職制度を使って、疲れた心と体を休めるようにしましょう。

仕事を忘れて、ストレスから解放されてゆっくり休むことができれば、うつも早期に回復するはずです。

うつになる人はまじめな人が多いので

  • 『休むなんてとんでもない!』
  • 『休む=悪いこと』

と考えるかもしれませんが、うつを治すためには思い切って休むことが大切なのです。

医療機関を受診してうつ病やそのほかの診断名がつけば、診断書をもらってそれを師長に提出し、休職制度を利用したいと申し出てください。

もし、診断書がなければ、有給休暇を使って休みたいと申し出ましょう。

休ませてもらえない場合は、スッパリ退職して休むことも1つの手段です。

うつを抱えながら我慢して仕事を続けていたら、うつはどんどん悪化していきます。

それなら今、思い切って退職して休んだほうが良いのではないでしょうか?

仕事よりもあなたの健康のほうが大切ですから。

身体が資本ですからね。

今現在あなたが、休職中の『潜在求職者』となってる場合においても、同じような悩みや不安を抱えて中々復職できないと言う事なら、ぜひこちらの内容を参考にしてみてください。

後輩から慕われるベテラン看護師であっても、10年以上のブランクを抱えて復職したと言う人も世の中にはたくさんいますし、まずは少しでも不安を解消する事で少しずつでも前に踏み出せるのではないかと思います。

それでも『うつ』になってしまったら・・・

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体力的にも精神的にもハードな職務をこなすお仕事の場合は特に、ストレスや過労・プレッシャーなどによってうつ病を発症してしまうことが少なくありません。

症状が軽いうちには自覚症状がなく仕事を続けている人が圧倒的に多いのですが、ひどくなってくると

  • 1週間以上笑いたいと思えることがない
  • 毎日がつまらなくて元気が出ない

自分自身でも『もしかしたら』と思えるレベルになってしまいます。

その頃には既に『うつ』の状態に入っていることが多いのが現状です。

しかし、『自分はうつなんだ・・・』などと追い込まず、まずは一度冷静になって、こちらの方法を試してみてください。

 

原因を放置すると改善の余地はない

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そのまま誰にも相談せずに仕事を続けても、症状が良くなることはなく、この精神疾患を解決するためにはうつ病の原因となる過労やストレスを取り除くことが必要です。

看護師がうつ病になってしまったら、医師からは働き方を変えるようにと指示を受けることが多いでしょう。

 

ひとりで悩まず上司に相談するべし

 

自分1人で抱え込んでいでも病気の治療にはならないので、まずは上司に相談して、勤務時間や勤務日程などの面で調整できないかどうかを相談することから始めましょう。
職場によっては、仕事を辞めずにシフト勤務ではなく日勤だけにしてもらえるなど、労働環境を見直してくれることがあります。

 

転職・休職も視野に

 

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もしも労働環境を見直せない状況にある場合には、転職や休職を含めて職場環境を変えることが必要かもしれません。

うつ病は、日本人の成人の30%程度がかかっていると言われる国民病で、過労やストレスなどの生活環境が原因で起こる場合が多い疾患です。

原因を取り除けば完治することはできるので、まずは自分自身の病気の治療に重点をおくことが大切です。

 

うつ病で休職してしまった時の手当について

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日本の3~7%程度はうつ病にかかっていると言われるほど過酷でハードな現代のお仕事は、過労やストレスなどによってうつ病を発症してしまい、仕事を続けることが難しくなってしまうことがあります。

もしもうつ病にかかってしまったら、そのまま同じ労働環境で働き続けても病気が良くなることはありませんし、どんどん症状が悪化してしまうと完治できるまでの期間も長くなってしまいます。

前述したように、まずはその『労働環境』や条件を変えていかなければ根本的な原因は解決されません。

ここでは、そんな解決策をとるために『休職』という選択をされた場合に受けれる補償についてご紹介していきます。

これはみて、あなたも安心して仕事を休んでください。

 

うつ病だと診断された場合

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うつ病だと診断された場合には、上司に相談して勤務時間や労働時間を一時的に見直してもらったり、場合によっては休職という形で療養につとめることが必要となります。

仕事を辞めてしまうのではなく、休職としてしばらくお休みをすることは、仕事を続けたい看護師にとってはたくさんのメリットがあります。

 

傷病手当や休業補償給付金などの手当

その一つが、休職中に支給される傷病手当や休業補償給付金などの手当で正社員として働いている方なら勤務先やハローワークなどで申請して受け取ることができます。

病院の医師から診断書を書いてもらい、職場に提出すると休業手当が支給されることになりますが、どのぐらいの期間もらえるかは病院によって異なり、短ければ3か月~6か月程度という所もありますし、1年半ぐらいまでもらえるところもあるようです。

 

退職手当

休業期間は1年半程度までと就業規則で決められている病院が多く、この期間以上仕事に復職出来ない場合には、退職という選択肢を取ることをすすめられるようです。

退職金について具体的にどのぐらいもらえるかはケースバイケースですが、働くことでもらえるお給料の3分の2ぐらいが目安となります。

 

【危険】うつ病再発率がヤバい

うつ病休職者が復帰するために知っておくべき対策はコレ!~あなたや身近な人も危険信号~

『うつ』の特徴の一つでもあるのですが、あなたやあなたの大切な人が『うつ』になってしまった場合、適切な対処をし続けないと再発する確率が非常に高いことが分かっています。

その理由や対策は前述していますので、ご参照していただければと思いますが、今一度対策と再発率の高さを認知しておく必要があります。

 

発症の原因を取り除けば完治する

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うつ病は、発症した原因を取り除けば完治することが十分に可能な疾患です。

休職している間にはうつ病を引き起こしている過労やストレスなどから解放されるので、病気の治療ができますが、復職した後に依然と同じハードな労働環境で働くことになると、うつ病が再発してしまうリスクが高くなってしまいます。

気持ちの持ちようとか考え方を変えることで、うつ病にかかりにくい体質にすることはできても、一度かかってしまった人は同じ環境に置かれると再発しやすくなってしまうのがうつ病の特徴なのです。

過労とストレスはうつ病と大きな関係がありますから、この二つの要素を出来るだけ取り除ける環境で働くことが再発防止となります。

 

うつ病を発症らすぐに治療に専念する

うつ病休職者が復帰するために知っておくべき対策はコレ!~あなたや身近な人も危険信号~

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看護師はうつ病を発症したらまずは病気を治すことに専念し、復職する際には働き方をしっかりと見直して再発を予防できるように努めてください。

再発を繰り返すことが、あなたやあなたの大切な人の人生を変えてしまう可能性だってあるのですから。

転職することは選択肢の一つとなりますし、働き方を見直して毎日規則正しい勤務時間で働けるように上司に相談したり、解決方法はたくさんあります。

過労とストレスはうつ病と大きな関係がありますから、この二つの要素を出来るだけ取り除ける環境で働くことが再発防止となります。

 

【うつ休職】あなたが復帰しやすい職場の探し方

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あなたが休職から復帰する際には、 休職した原因を再び繰り返さないような労働環境であることを優先的に考えることが必要です。

 

サポートの充実している職場

全国的に看護師不足が深刻になっている昨今では、復帰者の受け入れを積極的に行っている企業は多いですし、ブランク期間があった人に対してセミナーや研修会を開催して勘を取り戻すサポートをしてくれる施設などもあるようです。

 

情報が命!

 

こうした企業のお仕事を見つけるためには、転職サイトを上手に活用した仕事探しがおすすめです。

転職サイトでは、転職に精通しているキャリアコンサルタントが仕事探しのサポートしてくれますし、復職歓迎の求人を検索して絞り込むこともできるので、採用されやすいお仕事を迅速に見つけることができます。

 

周りが気をつけたい4つのポイント

うつ病休職者が復帰するために知っておくべき対策はコレ!~あなたや身近な人も危険信号~

うつ病で休職していた人が復帰した時、休職者本人にも『復帰がきちんと出来るだろうか?』という不安がありますが、同じ部署の人達も『どう接したらいいんだろう?』という不安があります。

うつ病というデリケートな病ではありますが、だからといって『再発しないように出来るだけそぉ~っと』

という接し方をする必要はありません。

ただ周りが気をつけたい事として、次のようなポイントがあります。

 

休職理由を聞かない、勝手に喋らない

うつ病休職者が復帰するために知っておくべき対策はコレ!~あなたや身近な人も危険信号~

まず最初にうつ病で休職していた人がリワークした時にしてはならないのが

『どうして休職していたの?』

と休職理由を聞く事です。うつ病休職者にとって、会社へ行くというのだけでも、実はかなりの不安感が伴っています。

そんな状況で休職理由を根掘り葉掘り聞かれれば、それがストレスになるのは間違いありません。

また休職者のリワーク先で上司やリワークを担当している人事や労務のスタッフが休職者の許可を取らずに勝手に

『今度、職場復帰するAさん、うつ病だったんだって』

『本日から、うつ病で休職していたBさんが職場復帰しました』

と喋るのも厳禁です。これについては社員であれ『プライバシー』に関わる事ですから、

『うつ病だった事を勝手に喋られた!プライバシー侵害だ』

となって訴えられたとしても、非は会社側そして喋った人となる可能性は高いですし、現在こうしたケースで訴えられるという事例も増えています。

 

本人や家族を責めない

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これは、うつ病休職者がリワークした後に上司といった休職者よりも上の立場の人にありがちな事なのですが、例えば

『うつ病になったのは、君が物事を消極的に考え過ぎるからだよ。もっと積極的に考えないと。』

『奥さんも働いている共働きだから、うつ病になったんじゃない?。奥さんが家に居ればならなかったんじゃないか?』

というように、うつ病になった休職者本人や家族を責めたり、お説教じみた事をいうのも『してはならない事』です。

うつ病になる原因としてはその人本人の考え方というのも確かにありますが、しかしこれは『ストレスの受け止め方』に原因といえるので、決してその人自体がどうのというものではありません。

上の立場の人からすれば『励まし』のつもりで言った一言でも、うつ病休職者にとってはそうは思いませんし、仮に家族は言われているのを知らないとはいえ、本人の前で家族を責めるような事を言えば

『自分のせいで、家族がこんな風に言われてしまった』

と、うつ病の悪化・再発そして再度の休職へと繋がる火種を作ってしまうかもしれません。ですから、ここは

『復帰出来るようになって良かったですね。これから少しずつ慣れていきましょうね。』

というような一言で、うつ病休職者の焦りや緊張感を和らげるようしていきましょう。

 

復帰出来たとはいえ再発リスクも!?

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うつ病休職者のリワークで、多分周りが一番誤解してしまうのが

『復帰出来た=うつ病が完治した』

ではないでしょうか?

うつ病の症状は一長一短で今日が良くても次の日は具合が悪いというのは多いですし、完治するまでには長い道のりがあると言っても過言ではありません。

そんなうつ病休職者が復帰出来るようになった時というのは、『寛解(かんかい)』といって、うつ病が『80~90%治った』という状態なので、決して完治しているワケではありません。

ですから、リワークしたからといって、

  • 通常勤務と同じ仕事内容
  • 会議への参加や外回りへの同行
  • 出張

等をしてもらうなると、うつ病休職者にとってはかなりの負担となりますし、最初からリワークを失敗させる方向へしてしまっているのと同じです。

うつ病休職者が復帰出来たとはいえ、それはあくまでも『完治に近い方向』にあるだけなので、いきなり『復帰したから普段の仕事と同じように』というのは止めましょう。

また、寛解の状態というのは、しっかりと主治医の治療を受け、投薬をしている場合であればそれを行っている事で保たれているので、復帰後は通院や治療についての時間をしっかり取れるように環境やスケジュールを整えてあげてください。

ここが整っていないと、治療や投薬がきちんと出来ないので復帰が上手くいかず、それこそ再発してしまう可能性はより高くなります。

 

仕事の依頼の仕方

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『腫れ物に触らないように』とはいっても、うつ病休職者が復帰した時に周りがちょっと躊躇してしまうのが『仕事の依頼の仕方』ではないでしょうか?

通常、うつ病休職者の復帰というのは

  1. 会社への通勤に慣れる為のリハビリ出勤
  2. 午前中または午後のみで週に数日の慣らし出勤
  3. ②の状態で週に5日勤務
  4. 週に数日の定時勤務
  5. フルタイム勤務(残業のない通常勤務)

という段階で行っていくのが理想とされています。

病院・病棟にいる時間で出来る仕事というのは変わってきますが、各部署でその人にあった働き方やペース・業務内容・量などを検討していかなければなりません。

実際に、ここまでスムーズにいくのは稀なケースといえるでしょうから、うつ病休職者が復帰する時に『今現在、出来る事・出来ない事』というのをきちんとヒアリングするか、メモでも構わないので書いてもらってそれを復帰先で共有すると仕事の依頼がしやすくなる効果があります。

 

時には声掛け・寄り添い

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うつ病休職者がリワークした時、腫れ物に触るようにされると負担が大きくなるだけでなく『孤独感』というのを強く感じる場合があります。

そうすると

『早く、慣れなくちゃ』

『頑張って、出来るだけ早く通常勤務にならないと』

というプレッシャーがかかり、ここからうつ病の症状が悪くなるのが考えられます。

そうなるとせっかくの復帰が成功からは遠のいてしまいますから、

  • 『大分、職場に慣れましたか?』
  • 『何か気になる事はありませんか?』

と一声かけて、うつ病休職者が焦りや孤独感を感じないようにするのも何気ない事かもしれませんが、復帰を成功させるカギとなります。

また、もしも休職中に

  • パソコンやコピー機が新しくなった
  • 勤怠の処理の仕方が変わった

という事があったら、

『Aさんが休職中にコピー機が新しくなったので、多分使い方が分からないかもしれません。私が一度使い方を見せますから、マニュアルを見ながら確認してくれませんか?。』

と使い方をマニュアル任せにするのではなく、一緒にしてみるとうつ病休職者にとっては『使い方分からない』というストレスが軽減されます。

『ちょっと手間がかかる』と思うかもしれませんが、こうして時には一声かけたり、寄り添いながらリワークを進めていくと何か問題があった時に直ぐに気付いて対応出来るというメリットもあります。

このメリットの部分を考慮すると、手間がかかったとしても行う価値は大いにあると思えませんか?

 

みんなで正しい知識を

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これまでにうつ病で休職していた人を腫れ物に触るような接し方をしない為に気をつけたい事や仕事の依頼の仕方というのを紹介しましたが、その前にうつ病を患っている人が居る・居ないに関わらず、『みんなで』正しいうつ病の知識を得るというのが今後必要となってきます。

こういう風に話すと

『けど、うつ病って個人の問題なんだから、そんなのみんなでしなくてもいいんじゃないの?』

となるかもしれません。

しかし、もし仮に個人で行ったとしたら、

  • うつ病の治療法について知りたい
  • うつ病で休職中の生活の仕方について知りたい
  • うつ病患者の為のリワークプログラムについて知りたい

と知りたい内容については人それぞれとなるので、知識についての個人差や偏りが出てきます。

こうした偏りや個人差をなくす為に

『みんなでうつ病についての正しい知識』

を得るのが重要となってきますし、またそれを共有していくと社内でのメンタルヘルス対策にも役立ちます。

 

うつ病&メンタルヘルス対策のコミュニティ

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最後に、みんなでうつ病の正しい知識を得るためにやっておくべき内容として

  • うつ病についての情報をまとめたり、発信する
  • 社内でメンタルヘルスチェックを行えるよう準備する
  • 社員がうつ病になった時にリワークプログラムの作成やフォロー

これらのことを行う為に、『うつ病&メンタルヘルス対策チーム』ならぬ『コミュニティ』を作りましょう!

現実的でない場合は、組織にそういった機構・機関がないか確認してみましょう!

私の大学病院では、前述した実際の事例を受けて、こういった機関を設け、悩める看護師のオアシスとなるべく活動していたようです。

その方が全員に情報を浸透させやすいのと、『2020年までに職場でメンタルヘルスについての措置を100%受けられるようにする』という国の方針が、今後もっと具体化した時に慌てる必要がありません。

もし、現場レベルで具体的にこういった機関を作るとしたらどういったメンバーが必要かというと

  • 社内の人事や労務スタッフ
  • 各部署の係長や課長といったリーダー的存在の社員

が基本となります。

まずこのメンバーでうつ病についての正しい知識や情報、メンタルヘルスケアチェックの方法といったのを話し合っていき、メンタルヘルスケアチェックは今後義務化していく可能性もあるので試験的な意味も含めて、実際に行ってみましょう。

万が一、会社内に産業医が常駐しているのであれば、このうつ病&メンタルヘルス対策チームに参加を依頼してください。

産業医がいれば、うつ病が疑わしいまたはうつ病休職者が復帰する時に医療面からのチェックやサポートが受けられるからです。

そして産業医に定期的に、うつ病についての正しい知識や『こんな時は、うつの症状かも』という講習会みたいなのを行ってもらうと、一人一人にうつ症状についての注意喚起が出来る効果もあります。

もし産業医が在籍していない企業であれば、各都道府県にある『産業保健推進センター』内の『メンタルヘルス対策支援センター』という所で精神科を含む医師や看護師そして心理カウンセラーといったスタッフによる研修を受けれたり、相談が出来るようになっています。

必要であれば企業にスタッフが出向いて対応をしてくれます。

メンタルヘルス対策支援センターの利用は無料なので、産業医がいない施設で『うつ病について何か対策を」と考えたら、まずここに問い合わせてみると準備がスムーズに出来たり、うつ病休職者がリワークする時のリワークプログラムを作成する時にアドバイスをしてもらえたり、面接指導などもしてもらえるので『こういうセンターがあるんだな』

いうのを知っておくだけでも、とっさの時の対応がかなり違ってくると思いますよ。

という事でまずは、うつ病&メンタルヘルス対策チームを作ってみましょう!

それも、職人として専門性を高めるきっかけになるかもしれませんよ♪

まとめ

うつ病休職者が復帰するために知っておくべき対策はコレ!~あなたや身近な人も危険信号~

いかがでしたでしょうか。

うつ病になったと明確にわからないからこそ、怖いといえる精神的な病気ですが完治ができないものではありません。

なにより、心療内科に通うことは、恥ずかしいことでもなんでもありません。

むしろ、最悪な事態を避けることができ、改善したいと本人が望んでいるということでもあるので、喜ばしいことだと思います。

前述したように、少しでも『おかしいな』と感じたら自分の生活や気持ちを見つめなおしてみてください。

結果的にやむなく退職・休職を選ぶ事になったとしてもあなたが休職から復帰できる職場はたくさんあります。

家事や育児と両立できずに休職した場合には、復帰先の職場なら両立できることを最優先して仕事探しをしたほうが良いですし、うつ病など精神疾患からの復帰なら、過労やストレスを感じにくい職場を探すことが大切です。

こうした条件で仕事探しをすると、お給料や待遇面でイマイチになってしまう場合は多いのですが、どんなにお給料が良くても仕事を続けるうえではそれ以上に大切な条件があることを理解しておきましょう。

休職から復帰するのが怖いという人は、いきなり正社員として働くのではなく、パートや人材派遣などで働き始めるという選択肢もあります。

こうした雇用形態なら、日同じ勤務時間で働けるお仕事がたくさんあるので、体にも心にも負担をかけずに働けそうです。

うつ病休職者が復帰するために知っておくべき対策はコレ!~あなたや身近な人も危険信号~

4 件のコメント

  • まりcw より:

    精神的な病気は脳の神経伝達物質が足りない、という事は聞いた事があります。うつ病にならないために、仕事などのストレスは溜めないよう心掛ける必要がありますね。

  • 10歳 より:

    何年か前なのですが、ある宅急便に面接を受けに行きました。その面接員の方はうつ病でしたが、元気にお仕事に復帰していると聞きました。凄い回復力ですね。

  • うつぼ より:

    毎日忙しい思いをするとどうしてもメンタルの部分が疎かになって、疲れが癒せないまま生活を続けてしまいますね。自分のためにもストレスをためないで休養を十分用意してあげたいです。

  • うつぼ より:

    精神的な病気は目に見えないものなので、どう対処したらいいのか分からなく、ただただ心苦しいのでそこが大変だと思います。頑張り過ぎなようにですね。

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