小林麻央の乳がんは検診で発見できたのか!?40歳以下の検診が無意味って本当?

小林麻央の乳がんは検診で発見できたのか!?40歳以下の検診が無意味って本当?

乳がんで闘病中の海老蔵さんの妻、小林麻央さん。

乳がんといえばマンモグラフィーなどの検診がありますが、小林麻央さんはそのような検診を受けたのでしょうか?

そのような検診では乳がんはちゃんと発見できたのでしょうか?

乳がんの検診では40歳以下は意味がないとの話もありますが、無意味とささやかれるその理由は何なのでしょうか?

乳がんの生存率や40歳以下の20~30代の検診について、小林麻央さんの状態と合わせて詳しく見ていきましょう。

小林麻央さん乳がんの状態は?驚きの生存率を公開

小林麻央の乳がんは検診で発見できたのか!?40歳以下の検診が無意味って本当?

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乳がんと闘病中のフリーアナウンサーの小林麻央さんが『根治は難しい状態かもしれない』とブログで明かしています。

小林さんは以下のようにその想いを綴っています。

『がんの進行度は末期がんのステージⅣだが、奇跡を起こしたい。5年後も10年後も生きたい。この世界に生きているのは本当に素晴らしい。大きい夢や目標もまだある。できることはすべてやりたい!』

と生き抜く意志と希望を熱く燃やしています。

 

乳がんの5年生存率と10年生存率がヤバい

小林麻央の乳がんは検診で発見できたのか!?40歳以下の検診が無意味って本当?

国立がん研究センターの『2015年のがん統計予測』によれば、乳がん罹患数は8万9400人、死亡数1万3800人となっています。

罹患数は1995年以降に急増し、女性が罹るがんのトップを占めているんです。

40代後半〜50代前半の発症率が高かったのですが、最近は20〜30代や閉経後の60代の発症も少なくないのが現状です。

このまま推移すると、有病者数は2024年まで増加し続けると予測されます。

  • 5年相対生存率は87.9%
  • 10年相対生存率は79.3%

(2002~2006年追跡調査)

北関東、中国、四国の発症率が高いようなんです。

乳がんは、乳房の中にある母乳を作る小葉組織や母乳を運ぶ乳管組織にできる悪性腫瘍。

小葉組織にできる小葉がんは5~10%、乳管にできる乳管がんがほとんどです。

乳管がんは、がん細胞が小葉や乳管の中に留まる非浸潤性乳管がんと、がん細胞が乳管の外に出る浸潤性乳管がんに分かれます。

放置すれば、がん細胞が乳腺の外に浸潤するため

  • リンパ節
  • 肝臓

などへ転移してしまいます。

小林さんは、浸潤性乳管がんの『ステージⅣ』と考えられています。。。

40歳以下は無意味!?20〜30代の乳がん検診の5つのデメリットが話題

小林麻央の乳がんは検診で発見できたのか!?40歳以下の検診が無意味って本当?

乳がんの実態はご理解できましたか?

では、20〜30代の乳がん検診は効果があるのでしょうか?

そもそも受ける必要があるのでしょうか?

がん検診の有効性を評価し、がん検診の精度管理の研究を続けるがん検診の第一人者がいるのですが、その方は国立がん研究センターがん予防・検診研究センターにて著書も書き上げている。

乳がんを早期発見し、転移性乳がんの発生を減らすために行われるのが、マンモグラフィ検診ですよね。

自治体のガイドラインでは、40代以上を対象に実施されています。

若い世代の発症も急増しているのに、なぜ40代以上だけなのでしょうか?

国立がん研究によれば、20〜30代のマンモグラフィ検診の有効性を裏づける明確なエビデンスはほとんどなく、むしろ不利益が多いのです。

何か症状がある人が受けるのが『検査』なら、健康な人が受けるのが『検診』とイ池あることができます。

検診には自治体や職場などが実施する『対策型』と、人間ドックなど個人が自費で受ける『任意型』があります。

したがって、検診は費用や受診者の物理的・精神的な負担などを考えれば、検診を受ける利益が不利益を上回らないかぎり受ける意味も価値もない、ということになるのです。

つまり、マンモグラフィ検診は『早期発見で死亡率が低下するという科学的根拠がある検診だけが有効』ということになります。

言ってしまえば、マンモグラフィ検診は『40歳以降は有効だが、40歳未満の有効性は実証されていない』ということなんです。

 

過剰診断の危険性!?定期的なマンモグラフィーの恐るべき実態とは

小林麻央の乳がんは検診で発見できたのか!?40歳以下の検診が無意味って本当?

出典:kenko.karada555.info

マンモグラフィーによる定期的な乳がんスクリーニングが『過剰診断』の原因となり、一部の女性が不必要な治療を受けている可能性のあることが、米ハーバード大学およびダートマス大学による研究で示され、「JAMA Internal Medicine」7月6日号に掲載されていました。

この知見に対し、米国がん協会(ACS)のRichard Wender氏は、マンモグラフィーの必要性に疑問を抱く女性が増えることに懸念を示しています。

これまでの研究ではマンモグラフィーによって40歳以上の女性の乳がんによる死亡率が少なくとも20%低減することが明らかにされており、その効果については議論の余地はないといいます。

一方で、米ダナ・ファーバーがん研究所(ボストン)のHarold Burstein氏は、あらゆる女性が毎年マンモグラフィーを受ける必要があると反射的に決めつける前に、マンモグラフィーによってできることとできないことについて、議論を続ける余地があると指摘しています。

米ワシントン大学(シアトル)のJoann Elmore氏は、今回の知見から、危険な乳がんと即時に治療する必要のない乳腺腫瘍をさらに正確に区別するための研究の必要性が浮き彫りにされたと述べていました。

 

マジか!?受けても受けなくても死亡率は変わらない!?

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今回の研究では、米国立がん研究所(NCI)が管理するSEERがん登録簿を用いて、547郡に居住する40歳以上の女性1,600万人の医療データを調べたようです。

このうち2000年に乳がんと診断された5万3,207人を10年間追跡し、各郡のマンモグラフィー実施率と、2000年時点での乳がん発症率および追跡期間中の乳がんによる死亡率を比較しました。

その結果、スクリーニングの実施率が10%増加すると、乳がんの診断数が全体で16%増加し、2 cm以下の小さな腫瘍の診断数は25%増加しました。

しかし、乳がんで死亡する女性の数には有意な低減は認められませんでした。

この研究では、最近2年以内にマンモグラフィーを受けた女性だけに着目し、3~4年おきに受けている人や全く受けていない人を対象にしていないため、それが結果に影響をもたらした可能性があるとBurstein氏は指摘しています。

また、追跡期間の長さも十分とはいえず、小さな腫瘍については15~20年経過しないと死亡率への影響が表れないこともあるとWender氏は言っているそうなんです。

また、この研究は大規模なデータセットに基づくものであり、個々の患者に関する情報はあまり得られないと、Burstein氏は述べています。

日本でもマンモグラフィーに関する不要論や効果を疑問視する声があります。

米国でも乳がん検診のマンモグラフィー検査が実際どの程度優れているのかは長年の論争でありましたが、米国癌協会(ACS)は2013年12月11日、『乳癌死亡率に対するマンモグラフィー検診の効果をめぐる論争の大部分は作り物』との見解をBreast Cancer Managementに掲載しました。

この見解では、乳がん検診に関する研究・論文が対象とする女性の数、調査期間、対象年齢の違いなどについて検討しています。

検診のリスクの一つである過剰診断についても言及。

それによると。乳がんは長い時間をかけて発症するという傾向があることや早期に乳がんと診断され治療が可能になっている症例があることなどから、過剰診断といえる症例の割合は比較的低く10%以下であるとしています。

果たしてこの10%は低い数字なのか高い数字なのか?全体で10%であると言われてもその個人にはゼロか100%ですよね。

医学的な確率には常にこの現実が付きまとう。

 

期待できないって本当?!20〜30代のマンモグラフィ検診の有効性

小林麻央の乳がんは検診で発見できたのか!?40歳以下の検診が無意味って本当?

マンモグラフィ検診を受けると、必ず不利益が生じる。20〜30代がマンモグラフィ検診によって受ける不利益は何か?

乳腺が発達している20〜30代は、乳腺密度が高く、乳腺としこりを判別しにくいので、マンモグラフィ検診は偽陽性(陰性なのに陽性反応を示す)による誤診が多くなるんです。

その結果、不必要な検査や過剰な治療によって手術を受けたり、放射線を被曝したり、確定診断までの不安感や精神的なストレスが生じたり、進行しないがんの発見につながるリスクも負わなければならないのです。

このような不利益やデメリットがあるため、20〜30代のマンモグラフィ検診の有効性は期待できないし、乳がん死亡率を減少させないことにつながっているんですね。

 

全身に拡散!?乳がん細胞をまき散らすマンモグラフィの恐ろしさとは

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さらに、マンモグラフィ検診は、乳房を痛くなるほど、きつく圧迫することから、血管が破壊され、発見されていない乳がん細胞を全身に拡散させてしまう恐れもあるのです。

スウェーデンの臨床研究によると、マンモグラフィ検診によって、がんの転移が最大80%まで増加したため、マンモグラフィ検診を受けた女性は、受けなかった女性より、およそ30%も死亡率が高くなった

20〜30代は、マンモグラフィ検診より超音波検診が適するとする意見もあります。

ですが、超音波検診は

  • 細かい石灰化が発見しにくい
  • 検査する医師の技術レベルによって発見率が異なる
  • 死亡率を下げるエビデンスはない

などのデメリットがあります。

ちなみに、世界的な臨床研究の評価誌『コクランレビュー』によれば、60万人以上の女性を対象に行った臨床試験を統合的に検証したところ、マンモグラフィ検診は、死亡率を下げる効果はなく、有益性は認められないと指摘しています。

セルフチェック!乳がんハイリスクを徹底診断!

小林麻央の乳がんは検診で発見できたのか!?40歳以下の検診が無意味って本当?

マンモグラフィ検診を受けても受けなくても死亡率は変わらない!

あなたが20〜30代なら、この結論をどのように受け止め、判断し、行動するのが良いのでしょうか?

マンモグラフィ検診より安全で効果がある乳がん検査があるんです!

乳がんをセルフチェックする自己触診

アメリカでは乳がんを発症する女性のおよそ90%が乳がんを自分で発見しているという驚愕の事実。

自己触診の正確性をより高めるために、センサーパッドを使用すると良いのです。

センサーパッドは、潤滑剤を入れたプラスチックシート。

生理が終わった4~5日後の乳房の柔らかい時に、このシートを乳房の上に乗せて自己触診すると、異常があれば発見しやすい。

毎月、日を決めてセルフチェックしましょう!

この定期的なセルフチェックをしつつ、医師の定期的な触診を受けていれば、検知率は87%と高まります。

フィンランドでの調査によると、セルフチェックしている女性はセルフチェックしない女性たちよりも、乳がんによる死亡者数が30%も少なかった

  • 大切な乳房を傷つけない。
  • 乳がんの発症リスクを高めない。
  • 簡単に続けられる。

そんなセルフチェックを習慣化しよう。

ただし、下のチェックリストに1つでも該当する人は、家族性・遺伝性乳がんの可能性があるため、乳腺の専門家に相談し、すぐに定期検診を受けて下さい!。

乳がんのハイリスクをチェックしておきましょう!

⬜︎ 40歳未満で乳がんを発症した血縁者がいる
⬜︎ 年齢を問わず、卵巣がんになった血縁者がいる
⬜︎ 年齢を問わず、血縁者に原発乳がんを2個以上発症した人がいる
⬜︎ 血縁者に男性乳がんになった人がいる
⬜︎ 乳がんになった血縁者が自分を含め3人以上いる
⬜︎ BRCAという遺伝性乳がんの遺伝子変異が確認された血縁者がいる
⬜︎ 抗がん薬、分子標的薬、ホルモン療法薬のいずれもの治療が難しい(トリプルネガティブ)といわれた乳がんの血縁者がいる
(出典:NIKKEI STYLE WOMAN SMART)

 

まとめ

小林麻央の乳がんは検診で発見できたのか!?40歳以下の検診が無意味って本当?

女性なら誰もが心配な『女性特有』のがん。

あなたはセルフチェックできていますか?

結果はいかがでしたか?

あなたや、あなたの大切な人がこうした『癌』にみまわれた時や、検診を受けるときなどにこうした『正しい情報』・『正しい知識』をしっかり持って行動すべきではないでしょうか?

そういった行動があなたやあなたの大切な『命』を守ることにつながります。

『命』の元である健康の大切さ・重さを身に染みて感じている小林麻央さんの姿をみて、あなたは何を思いますか?

彼女から学ぶべきことは本当に多くあります。

『今』を大切に生きるためにも、『健康』について今一度『正しい知識』をもって過ごされてはいかがでしょうか?

ここにある情報をぜひ身近なあの人に伝えてあげてくださいね。

小林麻央の乳がんは検診で発見できたのか!?40歳以下の検診が無意味って本当?

2 件のコメント

  • けんこ より:

    今年は市の乳がん検診でマンモグラフィーを初めて受けました。少し痛いでした。結果は異状なしでした。小林麻央さんも良くなって欲しいです。

  • ごおどん より:

    マンモグラフィーが乳がんを拡散させるとか、検診を受けても生存率は変わらない、ということが本当であればがっかりしますね。触診をしようと思います。

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