主治医が見つかる診療所人間ドックSPで人気お笑いコンビNON STYLEの井上裕介。

『アルコール性肝炎』と心臓大動脈の異常『大動脈二尖弁』が見つかり、番組史上最悪の『深刻度1位』となりました。

さらに、糖質制限とトレーニングによる減量を自慢していたウーマンラッシュアワーの村本大輔。。

『高尿酸血症』に加えて『脳血管年齢70代』で脳梗塞の危険もあるという診断を受けています。

テレビ番組とはいえ、出演者に深刻な健康問題が見つかると、視聴者も他人事では流せないですね。

2008年からメタボリックシンドローム・生活習慣病が注目されたことにより、人間ドックの受診率が増えてきています。

人間ドックはがんの早期発見にもつながります。

今回は『人間ドックについて』健康診断との違いも明らかにしながら紹介します。


【人間ドックの受診者】90%が異常アリ!?

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2015年人間ドックの現況によると、昨年に人間ドックを受診した人の総数は、2日ドックと1日ドックを合わせて316万2817人。

一昨年に比べると『約3万人増加』しました。

そのうち身体計測や血圧、血液検査などの基本検査全項目で、『異常なし』(軽度異常を含む・判定A+B)と判定されたのは17万5675人(男性4.7%、女性6.8%)です。

一昨年に比べると1.0ポイント低下して、全体の5.6%となり『過去最低を更新』しました。

逆に言えば、受診者の94.4%が生活を改善し

  • 経過観察を要す(判定C)
  • 医療を要す(判定D1)
  • 二次検査を要す(判定D2)

のいずれかに判定されたことになります。

どのような異常が多かったのかを見ると、

  • 高コレステロール(33.4%)
  • 肝機能異常(33.2%)
  • 肥満(30.4%)

が上位でした。

異常なしの人の割合は、全国集計が開始された1984年の29.8%から24.2ポイントも減少しました。

特に高中性脂肪以外の5項目(肥満、耐糖能異常、高血圧、高コレステロール、肝機能異常)の異常頻度は、それぞれ2~3倍に増加しました。

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人間ドックと健康診断について知っておくべき4つの『違い』

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人間ドックと健康診断の目的の違い

 

人間ドックも健康診断も、現在の健康状態を明らかにし、健康異常に対する早期発見と健康保持という目的で行われますので、目的は同じです。

 

人間ドックと健康診断の定義の違い

 

人間ドックと健康診断て何が違うのかというと、

  • 健康診断…1年毎に1回以上義務付けられたもの
  • 人間ドック…法的な義務はない

健康診断は、労働安全衛生法で一年毎に1回以上、定期的に行う事が義務付けられています。

そのため、職場やお住まいの自治体で定期的に行われています。

一方、人間ドックには、法的な定義はありません。

一般的には、健康診断に比べ、人間ドックの方が検査項目がより専門的になり、種類も多くなります。

より総合的に精密な検査を受けたい方が任意で受診します。そのため健康保険の対象外となることが多いです。

 

人間ドックと健康診断の検査項目の違い

 

  • 健康診断…検査項目が少く、会社・自治体で決まっている
  • 人間ドック…項目が多く、目的に合わせて選べたり、組合せたりできる

健康診断は、糖尿病や高脂血症など生活習慣病リスクに関する検査が中心です。

検査内容は簡単なものが多く、拘束時間は少ないです。主な検査内容に下記のものがあります。

  1. 血液検査:血糖値や赤血球などを計測。糖尿病なども調べます。
  2. 身体測定:体重の大幅な増減がないか確認。臓器の異変を確認します。
  3. 胸部X線:肺や心臓についての検査。肺炎などの病変を確認します。
  4. 肝機能検査:黄疸や肝硬変などのリスクをフォローします。
  5. 糖尿検査:尿や血中の糖分血をチェック。糖尿病リスクを確認します。

簡易であるため、結果も「〇〇のリスクが高い」「〇〇の疑いがある」という傾向を教えてくれるものになります。

一方、人間ドックでは、受診後に「生活習慣病が見つかった」「初期のがんが見つかった」と良く耳にするのは、人間ドックのほうが一般的な健康診断よりも検査する項目が多く総合的に診断できるためです。

人間ドックは大きく分けると、「基礎ドック」と「専門ドック」の2つに分けられます。

 

基礎ドック

健康診断の検査項目をより詳細に調べる、生活習慣病に関わる検査項目が中心です。

専門ドック

がんドック、脳ドック、レディースドック、心臓ドックなど死亡リスクが高いものを積極的にカバーする検査です。

脳梗塞やがん細胞の有無など高リスクな病変を確認することができたり、子宮や卵巣など女性特有の病気を調べることもできます。

  1. がんドック:PET-CTなどの画像診断とともに体部のがん細胞をチェックします。
  2. 脳ドック:MRIやCTなどの画像診断で脳梗塞などを調べます。
  3. レディースドック:女性ホルモン検査や卵巣・子宮エコーなどを実施します。
  4. 心臓ドック:MRIなどの画像診断で心筋梗塞リスクなどを確認します。

人間ドックの検査項目は、基本的に精密になればなるほど費用の負担がかかったり、時間がかかったりします。

 

人間ドックと健康診断の費用の違い

 

  • 健康診断:0円~1万円程度

会社が加入する健保組合での受診なら、費用負担が小さいか無料で受診できるところもあります。

 

  • 人間ドック:2万円~

一般的な人間ドックは2万円~5万円程度で、CTやMRIなどの専門ドックを追加していくと、10万円を越えることも珍しくありません。

 

【がんの発見数】受診者の増加を超えるペースが驚きの結果に

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人間ドックでは、がんの発見率も年々上がっている。

1985年は全受診者のうち569人に『がん』が見つかりました。

受診者数が約7倍に増えた2015年は、約12倍の6694人です。

受診者の増加を超えるペースで『がんの発見数』が増えています。

 

臓器別の男女別がんの発見数の順位

 

男性

  1. 胃がん
  2. 大腸がん
  3. 前立腺がん
  4. 肺がん
  5. 食道がん

胃がんと大腸がんでは、60歳以上の人が、それぞれ68.7%と53.6%と多数を占めています。

 

女性

  1. 乳がん
  2. 大腸がん
  3. 胃がん
  4. 子宮がん
  5. 肺がん

乳がんと子宮がんは、50歳未満が、それぞれ39.2%と59.3%を占めていて、他のがんと比べ若年層に多いです。

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人間ドックで異常!?その原因は?

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人間ドックで異常なしと判定される人の割合が毎年減っている原因には、偏った食生活や運動不足など不健康な生活習慣の広がりとともに、景気の低迷、経済環境の悪化などによる『ストレスの増加』などが指摘されています。

ところが『受診者数の増加・高齢化』も大きな要因です。

 

人間ドック受診者が増加したのは、2008年からメタボリックシンドロームの考え方に着目した特定健診・特定保健指導が全国で開始されたことが背景にあるのではないかと推測されます。

さらに近年は、何度も受診する人の割合が70~80%を占め、その結果、受診者の平均年齢が40代から50代へと移行。

60歳以上の受診者も年々増加しています。

 

それに対して40歳未満は2007年前後を境に減少傾向にあります。

がんの発見が増えてきた理由としては、男性についてはPSA(前立腺特異抗原)検査が1995年に導入されたこと、女性については乳房のエコー検査やマンモグラフィーといった画像検査が普及してきたことが挙げられます。

 

人間ドックはがんの早期発見に効果的?

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一方で、ポジティブな面もあります。

2015年は6つの生活習慣病関連項目のうち、高コレステロール・高中性脂肪・肝機能異常の3項目で異常と判定される人の割合が2014年よりも下がりました。

高コレステロールは50歳未満で、高中性脂肪と肝機能異常は全年齢層で改善しました。

 

専門家は『健康意識の高まりに伴う生活習慣の改善が、今回のデータに表れたのではないか』と分析しています。

また、日本人の死亡数で上位を占める胃がんの8割、大腸がんの7割以上は、早期の段階で見つかっており、9割以上が手術を行っています。

さらに大腸がん手術のほとんどは開腹をせず、内視鏡で病巣を切り取る手術で済んでいることなどから、早期発見・早期治療という2次予防に人間ドックのシステムが有効であることを示しています。

 

住民を対象とした対策型がん検診は特定臓器に限定しているのに対し、人間ドックは個別型がん検診で、オプション検査を含めて全臓器を対象とした総合型検診であるという特徴があります。

そうしたことから、家族にがん患者がいるなどがんのリスクが高い人の健康チェックは、多少の自己負担をしてでも人間ドックを選択したほうがよいと言えるかもしれません。

自分は若いからまだ必要ないと考えているあなた!

40歳未満受診者で集計しても異常なしと判定された人の割合は13.5%に過ぎません。

そのことを踏まえて、定期的なチェックと生活習慣の見直しを心がけましょう。

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まとめ

 がんアルコールメタボリックシンドローム人間ドック健康診断大動脈二尖弁検診生活習慣病肝炎

今回は人間ドックについてまとめました。

健康診断との違いについても詳しく記載しました。

テレビ番組の企画では人間ドックでNON STYLEの井上裕介にアルコール性肝炎、大動脈二尖弁が見つかりました。

人間ドックでは9割の方が異常ありと診断されており、他人事では済まされないですね。

2008年からメタボリックシンドローム・生活習慣病が注目されたことにより、人間ドックの受診率も増えてきています。

人間ドックはがんの早期発見にもつながります。

人間ドックによる『定期的なチェックと生活習慣の見直し』を心掛けましょう。