お正月と言えば何を思い浮かべますか?
親戚の子供へのお年玉に、お世話になった方への年賀状、年始回りに…と、子供の頃は『嬉しい楽しいお正月』だったはずなのに、大人になると大変な行事の一つですよね。
そんな大人のお正月ですが、唯一『嬉しい楽しい正月』気分を味わわせてくれる物がありませんか?
そう『おせち』です!
普段食卓には絶対と言っていい程並ばない豪華食材が、同じく普段滅多にお目にかかれない、圧倒的な高級感と存在感を放つ『重箱』に詰められ食卓に並びます。
お正月ならではの豪華な食材が、おめかしした器に詰められて食卓に並ぶと、大人でも子供の頃の『嬉しい楽しいお正月』に誘われます。
そんな日本の『1年で1番特別な行事』であるお正月に、大人も子供もわくわくさせてくれる、『おせち』と『重箱』についてご紹介していきます。
『おせち』に使われる豪華食材の意味とは?
また『おせち』を詰めるのに『重箱』を使う意味とは、何か?
その辺を探ってみたいと思います。
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お好きなところからどうぞ
おせち料理の由来と込められた願い
<おせち料理の由来>

出典:http://www.kanehatsu.co.jp/osechi/
おせち料理の起源は、遡ること紀元前300年「弥生時代」と言われています。
弥生時代と言えば、皆さんご存知の「卑弥呼」が生きた時代です。
この頃は狩りから稲作へと、現在の食文化の基本を築いた時代でもあるのは有名な話。
それはさておき、この頃、大地の恵みや海の恵みを、神様に感謝し、また、これからの五穀豊穣と大漁を祈願して神に捧げたのを『御節供(おせつく)』と言い、また、五穀豊穣、大漁の神様への感謝と、これからの恵みを願いながら人々が食べたものがを『節供料理』と呼んでいました。
これが現在の『おせち』の始まりとされています。
<使われる食材に込められた願い>

出典:https://www.chuden.co.jp/kids/denkipaper/2012/686/…
神への感謝と、五穀豊穣・大漁を祈願してた事が始まりである「おせち」ですが、使われる食材にも縁起の良い願いが込められているのをご存知ですか?
「祝肴」
- 数の子……子孫繁栄
- 田作り…豊作
- 黒豆…無病息災
- たたきごぼう…家庭やその土地の発展
「口取り」
- 紅白のかまぼこ…赤は魔除け 白は清浄
- 伊達巻…文化の発展 学問成就
- 栗きんとん…金運
「酢の物」
- なます…平安と平和
- ちょろぎ…長寿
- 酢蓮…将来への明るい展望
「焼き物」
- 鯛…幸福
- 鰻・鰤…出世
- 海老…長寿
「煮物」
- 煮しめ…家庭の平和と発展
- 混布巻…子孫繁栄 不老長寿
これだけの願いが込められているのです!食べ逃しするのはもったいない!!
そして、家族揃って頂くことで意味が深まりそうですね。
重箱の歴史と込められた願い

出典:https://healthheadline.net/wp-content/uploads/2016/11/37_karamonsya_A-e1479900835587.jpg
<重箱の始まりは?>

出典:https://healthheadline.net/wp-content/uploads/2016/11/ojyucate-e1479900760625.jpg
現在では重箱に詰められたおせちが一般的ですが、おせちの起源である弥生時代から使われていたのかというと、そうではありません。
重箱の歴史は、室町時代には存在していたようですが、奈良時代、宮中行事の宴で振る舞われていたおせちを、漆塗りの重箱につめてもてなしたことが始まりだと思われます。
それまで一般的ではなかった重箱に詰められたおせちですが、一般庶民に広く伝わったのは江戸時代に入ってからだと言われています。
あの華やかで気品溢れる佇まいは、元々、貴族の間でしか使われていなかったからでしょうか…。
何だか納得してしまいます。
<重箱に込められた願い>

出典:https://www.lmaga.jp/news/2016/09/15186/
現在、重箱に詰める理由は、お料理にホコリがかぶらないためっだったり、
重ねることでコンパクトで場所を取らなかったり、また、少しずつ取り分けられると言う、効率的なメリットがあるからだと思います。
しかし、実は、おせちを重箱に詰めるのには、縁起や願いが込められた理由があるのです。
それは「幸福を重さねる」「めでたさが重なるように」というもの。
神への感謝から始まったおせちの習慣ですが、食材だけではなくて、それを入れる器にまで、願いを込めて意味を持たせるだなんて、日本人らしく謙虚で奥ゆかしいことだと思いませんか?
実はもう一つ、おせちにはルールがあります。
それは、おせちを重箱に詰める順番です。
<おせちを重箱に詰める順番>

出典:http://best-useful-trend.blog.so-net.ne.jp/2013-12…
先ほど、おせち料理に使われている、食材に込められた意味についてご紹介しました。
ここではおせち料理を重箱に詰める順番を紹介します。
- 一の重…祝肴(数の子・田作り・黒豆・たきごぼう)
- 二の重…口取りや酢の物(紅白のかまぼこ・伊達巻・栗きんとん・なます・ちょろぎ・酢蓮)
- 三の重…焼き物(鯛・鰻・鰤・海老)
- 与の重…煮物(煮しめ・混布巻)
- 五の重…空にしておく
こんなルールがあったのです!
現在使用されている多くの重箱が4段だと思いますが、5段の物が正式なのです。
さて、「五の重は空にしておく」何だか意味深で気になりませんか?
実は、この「五の重は空にしておく」にも理由があります!
5段目を空にする理由は
『今年一年の発展・繁栄を願って、神様から授かる福を詰める、たくさんの福が訪れるように』
と言う意味があるのです!
なんとも粋ですよね~!!
ちなみに、4段目を「与段目」と言うのにも意味があって、現在も忌み数として扱われがちな4ですが、重箱においても、縁起を担いで「与の重」と言われるようになりました。
また、重箱に詰める料理ですが、「吉」が多いようにと縁起を担いで
吉数=奇数が良いとされています。
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【日々の幸福に感謝】家族揃っておせちを食べよう

出典:http://fukusuke.tokyo/archives/9327.html
いかがでしたか?
「おせち」に使われる食材、料理の意味。
「重箱」を使って「おせち」を飾る意味について、今回述べさせていただきました。
今では広く親しまれているおせちですが、その起源は弥生時代にあったということが、個人的には驚きでした。
その時々の文化や習慣を経て、細かなところにまで、人々の願いが込められ意味を持っていたのですね!
また、紀元前から我々の先祖である日本人は、感謝の気持ちを大切にしていただなんて、何だか心が温かくなりますね。
お正月は是非、ご家族揃っておせちを囲みながら、日頃の幸福に感謝しつつ、
新たな年の縁起を担いで、おせちを召し上がって下さいね!
重箱におせちを詰めた画像を今の時期はよくみかけます。どのチラシも美味しそうですね。私の家は重箱におせちを詰めることはしないで、作り置きをします。
おせちのご馳走には意味があるのですね。精進料理のようです。あまり脂っこいものがないので、太りにくそうですね。これを食べた後は、こってりとした料理を食べたくなりそうです。