梅雨の時期や秋の長雨が続く時期、雨で憂うつな気持ちに拍車をかけるように、食べ物はもとより、お風呂場や押し入れににカビが発生する事があります。
カビってよく見たら(あまり見たくないですが)黒っぽい色や青、白など色とりどりですよね。
なにちょっと色気出して主張してんねん!
と思わなくもないですね。
この色はどういった種類のカビで、どんな特徴があるのだろう…。
子供や自分の身体への影響は、大丈夫かな?!問題ないかな!?
などと考えたり、気になることが多いと思います。
そこで今回は、色別で見るカビの特徴や種類、また身体への影響、対処法などを紹介します。
お好きなところからどうぞ
お風呂場での黒いカビ、ピンクのカビの特徴は?

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お風呂場で見かける黒っぽいカビとピンク色のカビ。
気がついたらお風呂場の天井付近に発生していた、という事がありませんか?
黒とピンクのカビはどういった特徴があるのでしょうか。
黒カビの特徴と対処法
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黒カビの正体は主に『クラドスポリウム』という種類のカビで、『クロカワカビ』とも呼ばれます。
名前と色が何だか中二病的なヤツ(カビ)ですが、湿度が大好きでお風呂場以外では、冬場の結露した窓のサッシ付近やエアコンの内部などに潜んでいる事が多い、かなり根暗なカビです。
湿度の高さからお風呂場は特に絶好の繁殖場のようで、ちょっと油断するとゾロゾロ繁殖しています。
カビが発生することで生じる人体への影響(カビ毒)は、カビの種類の中では少なめであると言われますが、それでも喘息やアレルギーといった症状が出る事もあり、油断できるものではありません。
黒カビを発見したら?
すぐに取り除くようにしましょう!
黒カビが発生したすぐであれば、アルコール系の消毒剤を使用しすると簡単に取れます。
なければ酢と水を1:10の割合で作ったものをスプレーし、 仕上げに重曹を振りかけて10分放置して洗い流すと、ぴかぴかになります。
長時間放置してしまったため、奥まで根付いてしまったカビには
酸素系漂白剤やカビ取り液で奥までしっかりと掃除しましょう。
黒カビを予防するには?
黒カビを発生させないためには
- こまめな掃除
- 換気で湿気を追い出す
- 水分は水取りのワイパーなどで拭き取る
といった、地道な努力が必要になります。
ピンク色のカビ、特徴と対処法

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ピンク色でぬめっとした感触のカビも、お風呂場でよく見かけるカビですよね。
このピンクのカビは、正式にはカビではなく『ロドトルラ』という酵母菌の一種で、いわばカビの親戚のようなものです。
黒カビと同様、湿気が好きなカビで洗面台や食器かごの受け皿、氷を作る製氷タンクにも発生することがあるそうです。
一般的なカビの繁殖日数が5〜7日ですが、ピンクのカビは2〜3日で速いという特徴があり、流し忘れて隅にたまってしまった石鹸カスや皮脂などを栄養分にして、一週間で数十億といった数で増殖していきます。
ルドトルラは人体への影響は特にないと言われますが、水気の多い場所やカビが繁殖するための栄養が多い場所というのは、他のカビや悪玉菌が潜む場所でもあります。
そのためこれらのカビが人体に影響を与える事も考えられますので、
やっぱり放っておく訳にはいきません。
ピンク色のカビを発見したら?
ピンク色のカビを見つけたら、掃除をサボった自分を反省しながらすぐに掃除をしましょう。
表面にうっすらとカビが覆っている状態であれば、お風呂用洗剤を使用して掃除をすれば簡単に取ることができます。
ピンク色のカビを予防する方法は?
こまめな掃除と水気を拭き取る。
これしか予防法はありませんね。
大変ですが頑張りましょう…。!!
食品に付いている青いカビ、白っぽいカビの特徴は?

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みかんを食べようと手に取った瞬間、ぐにゃっとした嫌な感触…。
ギャッと叫んで放り投げたら、みかんの表面に青や白いカビが!
こういった経験をした人も多いのでは?おいしい食べ物を台無しにしてしまう、
青カビや白カビの特徴を紹介します。
青カビの特徴と対処法

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みかんやレモン、お餅やパンなどに発生する青カビは、正式な学名を「ペニシリウム」という種類に属され、害があるものと有益なものといった種類に分けられるそうです。
どういうことかと言えば、害がないペニシリウムを上手に活用することでカマンベールチーズの製造に使われたり、『ペニシリン』という抗生物質の名前を聞いたことがあるでしょう。
ペニシリウムはペニシリウムから作られるのです。
一方、人に害を与えるペニシリウムは、体内に入り込むと腎臓病やペニシリウム症という感染症を起こす可能性もあると言われます。
何だか二重人格のようなタイプの青カビですが、一般人が青カビを見て、有益なものかどうかの判断はできませんので、青カビが発生した食べ物は速やかに捨ててしまいましょう。
青カビの予防法は?
青カビは自然界の至る所で発生するカビですので、完全に予防する事は難しいものです。
食べ物は新鮮な内に食べてしまい、日にちが経過したものは捨てる、といった対処法を取ることが賢明かもしれませんね。
白カビの特徴と対処法

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食べ物や革製のバッグ、靴などに発生する白カビは『アスペルギウス』『ユーロチウム』と呼ばれ、それぞれコウジカビ、カワキコウジカビとも言われます。
別名の通り麹として醤油、みそ、かつお節など、おいしい食品づくりの手助けになるものもありますが、青カビと同様、健康に害を及ぼすカビもあります。
白カビは発がん性物質が含まれていると言われ、口に入れてしまうと肝臓病や腎障害を起こす事もあるそうです。
白カビのユーロチウムに強い毒性はありませんが、塩分や糖分を好む菌でもありますので、お菓子やジャム、佃煮、食品以外ではカメラのレンズや精密機器の基盤などにも発生することがあります。
食べ物に発生した白カビは、迷わず捨てるようにして下さい。
お餅に発生した白カビは、カビが生えた部分を削れば良い、と考えてしまいますが、お餅の内部にも白カビが広がっていることもあるそうですので、
あまり口にしないようにして下さい。
白カビの予防法は?
白カビも自然界にあるカビですので、必要以上に食品を用意せず、
食べ物に発生した白カビは捨てるようにしましょう。
押し入れの黒カビ・青カビの特徴は?

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押し入れの湿気とホコリで発生する黒カビや青カビは、先ほど紹介した『クラドスポリウム』と『ペニシリウム』です。
また、ススカビとも言われる『アルテルナリア』という種類も原因と考えられます。
アルテルナリアは吸い込んでしまうとアレルギー性鼻炎や気管支喘息、アトピー性皮膚炎といった症状を起こすこともあります。
梅雨の時期に発生しやすく、軽いので空気中にふわふわと浮遊して吸い込んでしまう事もありますので、注意が必要な種類のカビとも言えます。
押し入れのカビは見つけたらすーぐ掃除!ですが焦って掃除機で吸い込むといった事は行わないで下さい。
部屋中にカビをまき散らすだけですから。
押し入れのカビ、予防法は?
・こまめな掃除をして、湿気を追い出すために換気を行うようにして下さい。
・湿度を下げるため、除湿剤を置きましょう。
・家具と壁にすき間を作り、空気の通り道を確保しましょう。
・押し入れにはすのこを入れて、掃除と換気をマメに行いましょう。
・空気清浄機を持っている人は、定期的に使用して空気中のカビを減らすようにして下さい。
何度も書きますが、結局は掃除と換気を行って対処していくしかありません。
やはり掃除からは逃れられない運命…。
発見したら、すぐ処理することが大切

日常で発生しがちなカビの種類や、身体への影響について紹介しました。
何でも、カビの種類は分かっているだけで数十万種類もあるそうです。
(信じられない数字ですね。全てに対処するのは無理に感じますが…)
素人ではカビの毒性の有る無しは判断ができませんので、何よりも、発見したらすぐに処理をするようにしましょう。
長時間放置するのは、やはり衛生的にも、だれか突然の来客が在った時にも、良くないですね。
まめに掃除することを心がけましょう!
ああ、また掃除掃除で日が暮れる…
カビの色は様々ですよね。赤・青・黄色・ピンク・緑・白・黒 …etc 見るのもいやなので、掃除も大変ですね。年末のお掃除ももうすぐです。