近年、すごい勢いで普及されてきた『ジェネリック医薬品』。
各病院・クリニック・薬局にて見かけることが本当に多くなりました。
あなたも薬局などで『ジェネリック(後発)のものもありますがいかがいたしますか?』なんて聞かれて『ジェネリック(後発)って何ですか?』といったやり取りをした記憶はないだろうか?
噂では、『医療関係者は絶対に服用しない』なんてヤバい噂も。
これって普通に考えたら、『ジェネリック医薬品の本当の効果』を知らない人や、ジェネリック医薬品を常用されている方にとっては怖いことですし、不安になりますよね?
ここでは、そのような噂は本当なのか、ジェネリック医薬品の本当の効果・効能、正しい使い方や知識について、あなたの命をお守りするために『現役看護師』が臨床での経験や、実際に薬剤師が考える視点について詳しくお話ししていきます。
お好きなところからどうぞ
ジェネリック医薬品がヤバい?!医師や薬剤師まで止める理由は?

出典:www.genes.co.il
ジェネリック医薬品を常用している方はかなり増えてきました。
実際に私はが勤務している某大学病院でも、ガンガン使っています!w
というか、7割以上は後発のものになっている印象があります。
では、なぜ悪い噂が立っている医薬品を使うのか。
『大学病院』という信用を無くしてしまっていいのか?
理由はたった1つです。
『安いから』
はい。これだけです。w
大学病院などの大きい施設では、多くの患者さんに薬剤が処方されるわけで、コストに大きく関わります。
そんなコストを抑えて利益を少しでも出したいがために『ジェネリック医薬品』を提供していると言っても過言ではありません。
しかし、あなたの周囲でも『ジェネリックはヤバい』『ジェネリック医薬品はやめておけ』なんて噂や、実際に知人や友人などに言われたことはないだろうか?
私の知り合いも、『安い』という安易な理由で、普通に薬局で処方してもらってましたが、美容整形の先生と知り合ってスゴい勢いで止められて以来、服用していないそうです^^;
『副作用が多いから絶対にやめた方がイイ。私は一度も飲んだ事ないし、これから飲むつもりもない』
とものすごい勢いで説得されたようなんです。
でも、これって本当なのでしょうか?
地域中核病院を担うであろう大学病院ですら導入・使用している『ジェネリック医薬品』。
様々な噂や考えが交錯する昨今で、何を信用して医療を受ければ良いのでしょうか?
何を信じて薬を飲めばよいのでしょうか?
この記事を読んで、そんな不安を解消していきましょう!
【ジェネリック医薬品】薬剤がもたらす日本の危機!?

出典:www.sbbit.jp
病気やけがの治療で医療機関に支払われる国民医療費。
日本の国民医療費は一貫して右肩上がりで増えており、2013年度はついに40兆円を突破。
この10年だけでも年間10兆円近く増えました(厚生労働省調べ)。
今後、ますます高齢化の進展が見込まれる中で、さらなる負担増が見込まれる。
こうした医療費の増加を少しでも抑えるため、注目されているのが価格の安い『ジェネリック医薬品の活用』です。
特許の有効期間が切れた新薬と同じ有効成分で作られ、価格は新薬の約2~6割とされています。
『後発薬』とも呼ばれていますね。
ただ、健康と身体にかかわる薬を知識のないまま、安さだけで選んでしまっていいのだろうか。
ここでは、日常では知ることの出来ない『薬剤の裏情報』を暴露していきます。
今や、人間には薬が無くてはならない世の中になっています。
あなたの人生や命をも左右する『医薬品』という薬剤。
使い方やその誤った知識で、多くの人が合併症を起こし、ひいては命をも落としています。
あなたもこの記事を読んで、あなたの『大切なひと』へシャアしてあげて下さい。
たった一つの行動が、あなたやあなたの大切なひとの将来を変えることになるでしょう。
まだ普及率が低い日本

出典:internet.style-w.net
幸いまだジェネリック医薬品は日本では、欧米に比べてあまり普及していないと言えます。
そもそも日本と欧米諸国では医療保険などの事情が全く異なっているという事実があります。
例えばアメリカとかは、医療費がほぼ100%自己負担なので、処方してもらう薬にしても莫大な金額になります。
ですので、薬代に関しても少しでも安く抑えようとする動きがあるのも不自然ではないですが、一方で日本はどうでしょうか?
医療保険周りの制度に関しては、海外に比べてはるかに充実してます。
実際、通院や入院、手術などしなければ、何万円も取られることはかなり少ないですよね!
まぁ『それでも安い方がイイ』という人は一定数いるかと思いますが・・・
そもそも『ジェネリック医薬品』ってどういう薬なの!?

出典:kaigo-week.com
ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、これまで『有効性や安全性が実証されてきた新薬と同等と認められた低価格なお薬』と説明されています。
しかし、あまり知られていないのがコチラの『新薬とジェネリック薬品の同じ点と変更出来る点』なのです。
詳しくは以下のようになっています。
新薬とジェネリック医薬品の同じ点
- 成分
- 含量
- 有効性
- 効果・効能
- 用法や用量
- 使用上の注意点
(※全て薬品によって異なるケースがある)
新薬とジェネリッ医薬品の変更できる点
- 添加物の種類や量
- 色
- 味
- 匂い
- 形状
- 大きさ
何かおかしくないですか?w
『添加物の種類および量を変えれる』ってところ・・・
これってすごく怖いことのような気がしてしまいます。
『添加物の種類および量を変えれる』ということはつまり、『製造工程上、安いからコッチにしよう』という感じで自由に変えれるという事です。
(コレについては後ほど詳しく話していきます。)
安くても成分は同じではない?

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ジェネリック医薬品は、特許の有効期間が切れた新薬とまったく同じ効果があると思われているが、実はそうともいえないことをごご存知えでしょうか?
例えばA社の開発したBという名前の特許切れ新薬を、C社がDという名前のジェネリック医薬品として開発して、販売しているとします。
そのとき、BとDが同じなのは『主成分だけ』です。
製法に関する特許とは別なので、『BとDはまったく同じ薬ではない』ということになります。
基本的に主成分が一緒だと、薬の効き目が大きく変わることはありません。
ただ、これまでBを飲んでいた人がDに替えたときに、人によっては主成分以外の成分が体質に合わず、効果に違いが出ることもあるという報告もあります。
『ジェネリック医薬品に切り替える時には、お試し期間を作ってから本格的な服用をし始めるのが理想的』と同僚の薬剤師もおっしゃっています。
このお試し期間を経て、効果などが既製品と違いがないことが確認できたら、ジェネリック医薬品に切り替えたほ方が薬代を安くすることができます。
服用する薬を決める際は、『きちんと医師と薬剤師に相談することが大切』ということになります。
特に持病の薬など、長く付き合わなければならない薬になると金額もそのぶん大きくなってしまいます。
まとめると、
『初めて処方されるときには、最初からジェネリック医薬品を選ぶようにする』
このことで、世の噂や悪評は解消されると言っても過言ではありません。
本当はどうなの?ジェネリック医薬品のメリット

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前述したように、ジェネリック医薬品のメリットとしてあげられるのが
- 価格が安い
- 同じ効果・効能がある
という事です。
でも、よーく考えてみてください。
本当にこれらのメリットがあるのであれば、医者や病院側もコチラに乗り換えるはずですよね?
でも、実際はまだまだそれほど普及してない・・・
となると、それなりのデメリットがあるのでは?と思ってしまします。
しかし、正しい考え方の元、正しい使い方によってジェネリック医薬品のメリットは最大限発揮されるということはわかっています。
まだまだ普及しきってはいませんが、各医療機関でジェネリック医薬品を導入する動きがあるのは事実です。
その他のメリット

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そのほかにも、ジェネリック医薬品のメリットがある。
それは既成の医薬品よりも飲みやすくアレンジをしているモノが多いということだ。
苦かった成分をコーティングして苦みを抑えていたり、最近では、より飲みやすいように、口の中でさっと溶けるようになっていたり。
小児用の薬以外にも『いちご味』や『ヨーグルト味』、また『抹茶』『梅』などの味付きの薬も出ている。
梅風味の薬では、おかゆやみそ汁などに入れて飲むことも想定されており、それらの食品と相互作用がないかといったことも検証されています。
副作用が起こるって本当!?これがジェネリックのデメリット?

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そもそも『ジェネリック医薬品は特許が切れた薬』だとか『同じ効果がある』とか色々言われていますが、厳密に言うと『完全に特許が切れたワケではない』と言えます。
特許が切れているのは薬の本体の特許である『物質特許』である事が多い。
実はその他にも『製剤特許』というのがあって、これが厄介なんです。
『製剤特許』が切れていなければ、『物質特許』が切れていも、そのまま同じ添加物や錠剤などのコーティングを使っちゃダメなんです。
という事は、薬の添加物やコーティングを変えるという事をするわけなんです。
そうすると、服用して体内に入った後に本来効くはずの有効成分が分解されたり、薬が溶け出すスピードが違ってきたりしてしまう。
その結果、全く効かないとか、逆に効きすぎるという事になったりします。
つまり、ジェネリック医薬品を服用する事で副作用が起こる可能性が高いといわれる場合があります。
その他の問題点

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このようなデメリット以外にも問題点はいくつかあります。
それは
『安全性の試験がない』
という事実。
正直、コレにはちょっとビックリですが、実際にあるのは有効試験だけみたいですね。
しかもこの有効性の実験も先発品と差がないか?という意味の試験で、完全な有効性自体を証明するモノではないという事。
しかも現段階では、プラスマイナス20%の範囲内であれば、問題なしと判断されてしまうので、結果的に薬の効果がなかったり、逆に効き過ぎるという副作用を招きかねないという事。
更に怖いことに、同じ薬だから大丈夫だろうという理由で『臨床試験を行っていない』というのです。
『同じ薬だから健康被害が出ないだろう』て^^;
添加物とか違うのに全く同じ結果が出るワケないと思ってしまいますが。
そこは各会社任せでって、推進してる政府(厚生労働省)は頭がおかしいのか?なんて思ってしまいますw
などなどジェネリック医薬品は既に売られている薬と比べて、圧倒的に情報が足りてないといえます。
ジェネリック医薬品の問題的は規模の問題です。
小さな企業が比較的多く、原薬メーカーも海外のメーカーが多いです。
特にこれは安定供給に影響がでます。安全保障的にもどうなんでしょうね。
それから、多品目を同じ工場で作るので、製造上の問題も起こりやすいです。
作る薬を変えるごとに機械ごと丸ごと大洗浄をしているんですよ。
製造だけみれば先発さんよりもお金がかかってる気がします。
そして競合他社がやたら多いので売れ行きも予測しにくい、でも安定供給はしなきゃいけないしで小さい会社は大変でしょうね。
借金だらけの国はジェネリックを推進せざるおえないのでしょうが…いろいろ問題はありそうな気はします。。
これが本当!薬剤師と看護師に聞いてみて

出典:medley.life
実は、前述した内容すべてが正しいわけではないのです。
ここまで読んでくれたあなたならお分かり頂けるかと思いますが、『現場の声』が一番正しいです。
上記で上げていたのはあくまで世論であり、事実とは不明確な点が多い点もあります。
臨床で働く医師や看護師、薬剤師は常に最新の情報を仕入れ、正しい知識の元、医療を提供しています。
それこそ、学会や勉強会・セミナーといった講義を受けたり、配布される資料に目を通したりと常に学んでいます。
少なくとも私の場合はそうです。
そんな現場の生の声を聴いてみましょう!
インタビューしてみた内容は以下のようになっています。
同僚の薬剤師Eさんの声
ジェネリック医薬品は効能効果も検証しないです。
でも全然問題無しです。
有効成分の体の中の濃度が正しく維持されるかを検証しているので。
添加物は医学的には同一である必然性はありません。血中濃度さえ同じならですが。
胃や腸の中を模した疑似環境での溶出試験か、実際へヒトへ投与して血中濃度を調べます。
これで違う結果だと承認がおりず販売できません。
普通、工場での生産のことまで考えて、先発さんと全く同一をひたすら目指します。
安くして、バラツキの大きい製剤になって販売できなかったら逆に損するので。
だから、薬が溶け出すスピードが違うなんてとんでもない。
同じ血中濃度が維持されるなら、薬が効きすぎたり効かないことも考えにくい。
副作用が多いなんてこともありません。
もし本当にそうなら承認が無くなります。
ここは実例を是非教えて欲しいですね。
後発メーカーも治験中や発売後も副作用の症例を収集していて、国に報告もしているので問題があった場合はわかるようになっています。
安いからといって怖くは全然無いです。
ちなみに安い理由は、原価率です。
先発が原価率3割くらいで、ジェネリックだと原価率が7割以上です。薄利で悲しいというか先発は儲けすぎって思ってしまします。
知っ得!多くの人が勘違いする薬の知識

出典:kienthuc.net.vn
子どもが突然熱を出してしまって、ちょうど家の子ども用の薬が切れてしまっている――。
こんな経験はないだろうか。
このような時には大人用の薬を、半分にして飲ませているという人も多いだろう。
また、たとえば鼻が詰まってつらそうだからと、点鼻薬など、飲み薬ではないといって大人用の薬を乳幼児に使用することを考え付いたり、実際に投薬していたりするケースもあるかもしれない。
これは私のような看護師や、プロである薬剤師に言わせると『まったくの間違いで危険な行為』です。
大人の体には、薬の成分が脳に入らないように防ぐ『ブラッドブレインバリア(BBB)』という関所のようなものがあります。
(※血液脳関門 (BBB) blood brain barrier)
ですが、子どもは、その機能がまだ発達しきっていません。
医師から処方される薬、本人以外の使用は避けるべきなんです。
つまり、大人用の成分が入った薬を使用すると、脳中に成分が入り意識障害など中枢の副作用を起こす危険もあるのです。
子どもには子ども用の成分が入った薬があるので、必ずそれを使用するようにしなければならない。
医師から処方された薬は、処方された本人以外の使用は避けるべきです。
これは当然といえば当然であり、誰もが行っていることであるかと思います。
しかし、中には守られていない現状もあります。
服用する薬が身体に合わない場合には、薬剤師にきちんと相談すべきです。
薬剤師が医師と協議し、適正な薬の選択してくれます。
本来、医師や薬剤師といった専門家の判断に沿って処方されている薬剤に関して素人的な考えでよかれと思ってやった行為が、取り返しの付かない事態になってしまうことだけは避けたいですよね。
医療がジェネリックと向かう未来とは・・・

出典:jeek.jp
ジェネリック医薬品についての知識はつきましたでしょうか?
この記事をみれば、一般の方が知っておっくべき内容は網羅しているかと思います。
日本ジェネリック製薬協会のHPを見ていたら、こんな記事を発見しました。。
『国は2018年度までに、ジェネリック医薬品のシェアを60%以上に引き上げるという目標を掲げており、今後、ジェネリック医薬品の使用は更に進み、シェアが拡大していくことが予想されます。』
正しい知識を持ったあなたであれば、あまり気にされることはないかと思いますが、そうでない方は一人で焦っているかもしれませんね(^^;
あなたも、薬剤に関する正しい知識をつけて、自分の健康や薬剤と正しく付き合っていってください。
何か気になることや、日常で不安や心配なことがあればご相談ください(^^)
あなたにお役立ち情報をご提供いたします。
ジェネリック薬品の宣伝はテレビで黒柳徹子さんが宣伝しているところを見たことがあります。安いということで、私もその薬を処方してもらいたいと思いました。