日本列島が、梅雨に入る5月頃から秋雨の終わる10月頃…
気温の上昇とともに、様々な嫌なムシたちも活発に活動を始めますね。
姿といい、音も立てないでもぞもぞと浸入してくるムカデ。
子供の頃、父の実家(山奥)でカサカサとかすかな音をたてて浸入。
気がついたら腕にいきなりガブリと!
痛いし、真っ赤に腫れて大変でしたったけ。
田舎ではムカデの浸入を防ぐ対策で、毎年クスリなどを撒いて対策していますね。
父の実家でも、毎年クスリを撒いていた記憶があります。
それでもエイリアンのように浸入してくるムカデ…
家の中に忍び込んでくるのを防ぐ方法はないのでしょうか?
ムカデ浸入を防ぐ効果的な対策や方法を徹底調査してみましょう!
ムカデってどんな生き物?

知っているようで、意外と知らないムカデの生態…
まずは、敵を知らなければ対策はとれませんよね!
簡単にまとめてみましょう。
ムカデの生態:
- ムカデの寿命:5年~7年ほど。
- 越冬して成長する。
- 体長は通常10cm程度、稀に20cm近くまで成長する個体もあり。
- ムカデの姿を見かけるようになるのは、ゴールデンウィーク前後から。
- 産卵期は早春から初夏にかけて、繁殖力が高く1度に5~80個の卵を産む。
- 産卵後は抱卵して卵を守り、孵化後も1ヶ月ほど子供を守り続けるという習性を持つ。
- 他の昆虫を捕食するため、鋭い牙と毒を持つ。
- スズメバチの毒に成分が似ている溶血性の毒を持つ。
- 薄暗い場所や隙間を好む。
どうですか?
まるでエイリアンみたいな生き物ですね。
ムカデの姿を見かけるようになるのはゴールデンウィーク前後からです。
朽木や落ち葉が集まっているブロック塀の側・ガレキの中などによく潜んでいます。
家屋侵入被害のある場合、靴の中にムカデが入っていることも…
それで、気付かずに靴を履きムカデに咬まれたという被害が結構あります。
スズメバチの毒に成分が似ているので、体質によってはアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
ちなみに、アナフィラキシーショック状態になると下記のようになります。
ムカデに咬まれた後の症状:
- じんましん、赤み、かゆみなどの『皮膚の症状」
- くしゃみ、せき、ぜいぜい、息苦しさなどの『呼吸器の症状」
- 目のかゆみやむくみ、くちびるの腫れなどの『粘膜の症状」
これらの症状が複数の臓器にわたり全身性に急速にあらわれるのが、アナフィラキシーの特徴です。
もし、あなたが…
ムカデに噛まれてしまったら、速やかに医療機関へ行くことをお勧めしますよ!
3つの対策で家の中を『ムカデが嫌う環境』にせよ!

出典:https://www.pakutaso.com
ムカデはもともと家の中にいるわけではありません。
外から侵入してくる害虫です。
わずか数ミリのスキマでもするっと入ってきます。
どんな隙間からも入ってくる…
まるでミッション・インポッシブルの主役級ですね!
なぜ外に住んでいるムカデが、わざわざ家の中に入ってくるんでしょうか?
入ってこなくていいのに… 大丈夫です!
ムカデが家に入ってくる理由をなくせば、ムカデの侵入率を格段に下げることができますよ!
その1:ムカデの好物をなくせ!
ムカデが家の中に入ってくるのは、家の中に大好物があるからです。
それはなんと、ゴキブリ・ゴキブリの卵!
家の中のどこかにゴキブリが生息していると、それを狙ってムカデはやってくるんです。
ムカデを避けるには、まずはゴキブリを減らしましょうね!
ゴキブリ対策については、コンセントに差すだけの簡単害虫駆除アイテムを使用しましょう。
それから、もうひとつ。
ソーセージやサラミのような、『肉のにおい』にもムカデは引き寄せられてきます。
そのような食品の臭いで、ムカデを招待しないために下記の対策をとりましょう。
臭いの対策:
- 密閉できる容器等で保管しておく!
ゴキブリ対策や食品の臭い対策で、ムカデに『興味ないわ!』と言われる家にすることができますよ!
その2:湿気を減らせ!
ムカデは、ジメジメした場所・湿気の多い日陰が大好きです。
姿形もエイリアンのように気持ち悪いし、好む場所も気持ち悪いですね…
ムカデが出る時期(5月初旬~7月頭、9月後半の秋雨の頃)には、水回りに水滴を極力残さない事です。
こまめに拭き取るようにしましょう!
キッチン周りは吸水性のいい素材を使った布巾・お風呂は水切りワイパーで、水気を減らします!
観葉植物の鉢の下なども危険ゾーンです。
部屋の中には置かないほうが無難です。
置きっぱなしになっている段ボールの下なども、湿気が溜まってムカデにとって居心地のいい空間になります。
下記の湿気対策が有効です。
湿気の対策:
- 移動できる置物は室外に!
- 移動できない大型の家具の下などは、ムカデの嫌いな香りで対処!
その3:入り口をなくせ!
室内でムカデの好物を減らしたら、次の段階に行きましょう。
それは、ムカデの入り口を物理的にふさぐ事です!
多少面倒な作業ですが、普段よりも格段にムカデの侵入を防ぐことができますよ。
主なムカデの浸入路:
- 排水口
- エアコンのホース
- 網戸のスキマ
- ドアのスキマ
外につながるスキマには、網目の細かいネットを張ったり・テープでふさいだりしてください。
とにかく『スキマ』をつぶすようするのがコツ!
念には念を入れるなら、入り口となるであろう場所にムカデの嫌いな香りをつけておくのも有効ですよ。
2つの対策で、ムカデが嫌いなものを使ってディフェンスを完成せよ!

出典:https://pixabay.com/ja
念には念を入れて…
家の周りや入り口になるであろうスキマを、ムカデの嫌いなものでディフェンスしてしまいましょう!
物理的に入口を塞いでも、少しでも家の周りにムカデを寄せ付けないためなんです。
その1:ムカデ殺虫剤で家の周りに決壊を張る!
外回りはムカデが嫌いなもの(というより致命的なもの)である、散布方式の殺虫剤を撒きましょう!
それらのムカデ用殺虫剤はホームセンター等で購入できます。
白い粉上のムカデ用殺虫剤を使って、家の周囲にぐるりと撒いて決壊を張りましょうね!
ムカデに対して有効な殺虫成分としては、下記のものがあげられます。
ムカデに対して有効な殺虫成分:
- β-シフルトリン
- シフルトリン
- エトフェンプロックス
- フェノトリン
- プロポクスル
ホームセンター等で購入する場合は、これらの成分が含まれている事を確認してくださいね。
しかし散布方式の殺虫剤は、雨で流れるとどうしても効き目が弱くなります。
そこで散布方式の殺虫剤を撒く場合は、なるべく雨で流されにくい箇所へ散布してくださいね。
散布しにくい場合やベランダ・窓枠・換気口など粉剤がまけない所には、スプレー殺虫剤を使用すれば大丈夫!
これで、完璧に家の周りの結界が張れますね!
その2:ムカデが嫌いな香りでピンポイント対策
ムカデには嫌いな『香り』があります。
ムカデの嫌いな香りは、人間にとってはいい香りであるヒノキ・ハッカなんです。
ヒノキは山火事のにおいと似ているため、ムカデは嫌います。
ハッカの香りは、害虫なら大抵嫌いな香りとの事。
そんなムカデの嫌いな香りは、ヒノキオイルやハッカ油などの『精油』で手に入ります。
アロマスプレーにして浸入ロにシュッシュしてしまいましょう!
でも、それって入手は難しいんでしょう?
大丈夫ですよ。
ドラッグストアなどで手に入りやすい『ハッカ油』を使った虫よけアロマスプレーの作り方を紹介しましょう!
ムカデ対策用ハッカスプレーの作り方
<材料>
- 香水用ボトル 1本
- ハッカ油 10~20滴
- 消毒用エタノール 10ml
- 精製水 90ml
<作り方>
- 消毒用エタノールを香水用ボトルに入れ、その中にハッカ油を垂らします。 (スポイトがあると垂らしやすい!)
- さらに精製水を加え、振りまぜたら出来上がり!
※エタノールやハッカ油で劣化しないためにも、ボトルの材質は香水用がおすすめです。
※ただし、材質がPS(ポリスチレン)のものは精油の成分で溶けてしまいますから要注意です。
意外と簡単でしょう?
これを動かせない家具の下や、ムカデが侵入してきそうな網戸のスキマなどに1日1回スプレーします。
絶対入ってきてほしくない寝室には、特に念入りにスプレーしましょう!
注意点
- ヒノキオイルやハッカ油などの『精油」は、猫の健康に影響を与えることがあります。
猫を飼っている家は、スプレーする頻度を少なくしたり、スプレーした部屋には入れないようにして下さいね!
かわいい猫が心配なら、香り以外のムカデ対策を強化する方向で対策しましょう!
まとめ

出典:http://free-photos.gatag.net
ムカデの嫌いなもの
- エサ(ゴキブリの卵や肉類)のない場所
- 湿気の少ない場所
- ムカデ用殺虫剤
- ムカデが嫌いな香り(ヒノキ&ハッカ)
この4つ+物理的に入り口を塞ぐ。
という対策で、ムカデの侵入をかなり防ぐ事ができますよ。
最近は田舎に限らず、都市部の郊外でも姿を見せているようです。
ムカデ浸入を防ぐ対策で、エイリアン(ムカデ)からご家族をしっかりと守ってくださいね!
私の家にも時期になるとムカデが出てきて困っています。今は粒状の薬や設置型の薬が販売されているので、それを使っています。
ムカデのような害虫が生息しやすい環境にある家などは危険ですよね。あらゆる薬剤を駆使したり生息しやすい側溝などを掃除して、出現を抑える努力が必要ですね。