急に『下痢』になってしまった時、あなたはどう対処していますか?
早く治したいと、何が原因か考える前に市販薬を飲んだりしていませんか?
でももしかしたらその対応は、間違っているかもしれません。
下痢は早く何とかしたい症状のはずですが、間違った対応には注意が必要です。
今回は
- 下痢とは?
- 下痢の応急処置の仕方
- 下痢の原因を解消する腸内環境
- 病院で受ける下痢の治療について
- 急性下痢の予防法は?
について紹介します。
お好きなところからどうぞ
下痢とは?

下痢とは、食べたものが腸で充分に消化されないまま、排泄されてしまうものです。
便の水分が多く、排便回数も多くなります。
原因は
- カゼ、ノロウイルスなどのウイルス感染
- 食中毒などの細菌感染
- 疲労のために胃腸の働きが鈍った時
- 腫瘍ができて過敏になった時
に起こることがあります。
下痢の応急処置の方法

下痢止めの薬は薬局などで手軽に購入できるため、置き薬として救急箱に入れている家も多いかもしれません。
暴飲暴食などが原因だとはっきりわかっている場合は、市販薬でも対処することができますが、はっきりと原因がわからない場合、すぐに薬を飲むのは良くない場合があります。
食中毒を起こす細菌やウイルスの中には、身体の中に毒素を作るタイプがあります。
そんな時には早く身体から毒素を追い出す必要があるのです。
下痢は困った症状ですが、身体を守るための反応でもあります。
『薬で無理に下痢を止めると悪化することもある』ため、注意しましょう。
また脱水症状を起こす危険があるほど重症の下痢なら、すぐに病院へ行かなければいけません。
家で薬を飲んで様子を見て良いのは、暴飲暴食の時くらいと思っておきましょう。
下痢の応急処置
- お腹を温め、脱水症状を起こさないよう水分をしっかり摂る
- 下痢止めは飲まず、しばらく様子を見る
病院へ行くべき6つの症状
- 激しい下痢
- 血便がある
- 下痢以外に嘔吐や腹痛などの症状がある
- 食事を一緒にした人も同じ症状がある
- 症状が悪化している
- 水分を摂っても口が異常に渇く
下痢の原因を解消する腸内環境
現代のあらゆる病気の発生場所は『消化管にある』と指摘されています。
病は腸からという考え方です。
下痢の原因の多くは腸内細菌の善玉菌の数にかかってると言っても過言ではありません。
病は腸から逆を言えば、『元気の元は胃腸から』という事になります。
腸内環境を良好にすれば下痢をはじめほとんどの病気は解決できるそうです。
また、食中毒の様な菌が入ってきても、腸内環境が良ければ、腸内で菌が増えにくい状態になり、発症しない、又は下痢としてすぐに排出してしまい、下痢が長く続くことはありません。
また、腸は現に脳が死んでも生き続けることが出来ますが、腸が死ねば人は必ず死んでいきます。
人体の臓器の中で最も老化しやすい場所は実は『腸』なのです。
しかし、最も回復しやすいのは逆に腸なのです。
下痢の改善も腸を元気にすれば自然と早まります。
腸を元気にして、腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。
病院で受ける下痢の治療について

病院では早期に原因を突き止め、治療を始めなければいけません。
そのため、次のことを医師に伝えるようにしましょう。
- いつから下痢が始まったか
- 下痢以外の症状(吐き気や嘔吐、腹痛、血便など)
- 水を飲むことができるか否か
- 1日に何回トイレに行っている状態か
- 便の状態(水っぽい、脂肪が多くぎらついた感じなど)
- 便の色(出血の有無、白色)
- 1~2日間くらいに食べた物(アレルギーがあるものがわかれば伝える)
- 他に症状が出ている人がいないか
- 海外に旅行に行っていなかったか
- 市販薬などを飲んだか
臨床症状、検査結果などをもとに入院の是非が判断されます。
特に
- 口からの水分摂取ができない場合
- 出血が見られる場合
には入院を必要とすることが多いでしょう。
急性の場合脱水を起こしている事が多く、『点滴処置』が行われます。
また、食中毒などの場合は検出された細菌に対して『抗生剤』が使用されます。
細菌の検出までには時間がかかるため、病状から疑わしい菌を推定して抗生剤による治療が開始されます。
ウイルスによる食中毒は抗生剤が無効なため、嘔吐や頭痛などがあればそれに対応する薬剤が使われます。
暴飲暴食やアルコールの飲み過ぎなどによる下痢の場合、1~2日で改善します。
その間の食事はうどんやおかゆ、雑炊などの消化の良いものを食べ、甘い物や生もの、辛いものやコーヒーといった刺激物、脂肪の多い食品は避けましょう。
慢性の下痢では、慢性膵炎や過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、癌などの治療を行う事になります。
急性下痢8つの予防法

- 消化吸収を妨害する『暴飲暴食』をしない
- 水分や脂肪などが吸収されにくくなり下痢になるので、アルコールを飲み過ぎない
- アレルギーがあるものは身体が異物と認識し、下痢を起こして追い出そうとするため食べない
- 甘いもの(人工甘味料を含む)は腸に水分を溜めやすいため食べ過ぎない
- 食中毒を起こさないよう、食品の管理や調理法に注意する
- 手洗いやうがいなどの習慣をつける
- ストレスを解消できる方法を探す
- 海外旅行をする時は衛生状態を確認し、食べ慣れないものを食べ過ぎない
まとめ

今回は『下痢の応急処置や治療方法』について紹介しました。
下痢になると、身体から水分が大量に失われてしまいます。
しかし、水分を摂るともっと便が緩くなるから…と誤認し、水分を摂らずにいた結果重度の脱水症状になる人がいます。
特に『高齢者や乳幼児は脱水になりやすく』、口から水分を取れない場合にはできるだけ早く医療機関を受診しましょう。
まずはしっかり水分が摂れるようにしましょう。
脱水にはスポーツドリンクより適しているOS -1などの経口補水液などが販売されていますので、利用するのも良いでしょう。
また、何らかの病気が隠れていることもあるので、症状が続いている場合にはなるべく早く医療機関を受診するようにしましょう。
コメントを残す