あなたは今健康ですか?
ふと自らの寿命について考えたことはないでしょうか?
そもそも人間は、生まれながらに死に向かっている事実に気づいているでしょうか?
人間の寿命というものは前世紀終盤でほぼ限界に達しており、『125歳を上限』として今後もそれ以上延伸される可能性はないだろう、そんな分析報告が『Nature』(オンライン版)に掲載されました。
今回は、人間の寿命の限界について、研究結果をもとにご紹介していきます!
お好きなところからどうぞ
絶対的な人間の寿命…
米国・NYCにあるアルベルト・アインシュタイン医学校のJan Vijg氏(遺伝学部長)らの研究によれば、今後もおそらく『ヒトの最高齢の記録が、現在の122歳を超えることはないだろう』ということです。
ちなみに、よく引き合いに出されるフランス人女性の故ジャンヌ・カルマンさんは122年164日を生き、生没年月日が正確に判明している例としては、現在も歴代最長と言われています。
そのカルマンさんの享年例から、従来の学会筋では、ヒトの寿命限界は『120年前後ではないか』とされてきました。
一方、今回の研究を踏まえ、Vijg氏らは『平均寿命の最大値は115歳』であり、『絶対的な寿命の上限は125年である』と結論づけられています。
彼らの知見が示唆しているのは、今後は長寿を達成する人が減少してゆくという意味ではありません。
あくまでも最高齢の記録が、現在の(カルマンさんの)122歳を超える可能性は薄いという意味のようです。
不動記録はミレニアム以前の122歳

斯界の史実観によれば、ヒトの平均寿命は食事面や公衆衛生などの環境整備に伴ない、19世紀以降に飛躍的に延伸されてきました。
とりわけ前世紀の1970年代以降は世界最高齢も上昇傾向を現わし、カルマンさんの最高寿命も記録されました。
しかし、そんな上昇傾向も1990年代初期までの流れであり、それ以降は横ばいの状態を続けている、そう読み取れたVijg氏らの研究に際しては、40カ国以上の死亡およびその他の人口データの統計を集めた『ヒト死亡データベース:Human Mortality Database』が用いられ、綿密な追跡調査が行われました。
結果、たしかに1900年以降も高齢者の割合自体は増加し続けていました。
ところが100歳以上を迎えた人たちの層に限って経年分析すると、時代ごとの生まれた年にかかわらず100歳以降の生存率自体はさほど変わっていないことも解ったのです。
そして、この年齢群(100歳以上の組)では、1970年代~1990年代初期にかけて死亡時年齢がやや上昇していたものの、ミレニアムに向けては横ばいの推移を見せていました。
そんな解析から導かれたのが、前述の最大値115歳であり、125歳の限界説というわけです。
Vijg氏は『それでも、人口統計学者や生物学者たちはこう言うかもしれない。『最大寿命の延伸がほぼ限界、それはまもなく終わるなんて考える理由はない』というふうに。
しかし、『今回のわれわれのデータは、すでに1990年代時点でそれが限界に達していることを強く示唆しています』と話しています。
確率は1/10000。寿命よりも若さを

そして、『もちろん、今後の治療の飛躍に伴なってヒトの寿命が延びるという可能性も考えられますが、そのためには、寿命を総合的に決定している多くの遺伝子変異を克服する必要が不可欠です』とVijg氏は話しています。
しかも、世界事例をかんがみても、『ある人が125歳まで到達する可能性は1万分の1未満の確率』だというから、Vijg氏らの見解はかなり説得力を持つものでしょう。
世界一の日本人の平均寿命でさえ、82.6歳なのですから。
2009年のノーベル医学生理学賞を受賞したのは、『寿命の鍵を握るテロメアとテロメラーゼ酵素の仕組み』に関する研究でした。
当サイトで(アンチエイジングな朗報!? 若い頃に『ニキビ』に悩まされた人は『皮膚の老化』が遅くなる)でも触れた『テロメア』は染色体の先端部に存在し、らせん状の大切な遺伝子情報を保護するキャップのような存在です。
このテロメアも細胞分裂の際に短くなり、その結果としての老化現象が引き起こされます。
ところが生殖細胞・幹細胞・がん細胞にある3種のテロメアは例外的で、特異的反復配列を伸長させるテロメラーゼ酵素(telomerase)が働いて短くならないとのことです。
そして、このヒトテロメラーゼを最初に発見した人物こそが、斯界で『不老不死の研究者』として知られているウィリアム・アンドリュース博士でした。
同氏がテロメアを安全修復させるために費やした研究の歳月は30年超、その間に発見した900超のテロメアの中で最強かつ安全なのが『TAM-818』と命名された合成物質です。
その老化を止める物質がバックアップ企業の名を冠した「『defytime cream』として製品化され、日本市場でも初のテロメラーゼ酸素配合の化粧品として発売計画が現在進行中なのだといいます。
日本の長寿国9の生活習慣!沖縄がすごい!?

長寿の理由は食生活と行動にありました。
沖縄の生活習慣を覗いてみましょう。
①豚をよく食べる
頭から、耳から、足まで、豚を丸ごとすべて使って料理します。
長い時間をかけて煮込み、浮いてきた脂肪を取り除いて食べる料理が多いですね。
②黒糖を使う
黒糖の成分、フェニルグルコシドは糖分の腸管吸収を緩和する作用があり、カルシウムやカリウムなどが多く含まれています。
虫歯にならりにくかったり、ストレス抵抗性を高める、体力維持増進の効果があります。
③海草をよく食べる
沖縄ふともずく→抗腫瘍作用や抗潰瘍作用があり、フコイダンと呼ばれる食物繊維が特に多いことから注目されている食材です。
モーイ(いばらのり)→モーイ豆腐などにして食べられています。
海アーサ(ひとえぐさ) ツノマタ(きりんさい)→ツノマタ豆腐などにして食べられています。
カーナ(おごのり)→刺身のつまや味噌汁などにして食べられています。
④豆腐をよく食べる
良質の植物性たんぱく質が摂取できます。
⑤野菜をたくさん食べる
沖縄などの亜熱帯特産のようさい、よもぎ(フーチバ)、ういきょう、にが菜、ニガウリ、へちまなどが多く食べられています。
炒めたり、スープや味噌汁にたっぷり入れて食べることが多いです。
⑥薬草を食べる
アロエやういきょう、しまつゆくさを食べます。
⑦茶をよく飲む
香片茶(サンピン茶)、清明茶(シーミ茶)をよく飲みます。
⑧漬け物を食べない
1年中野菜がとれるため、野菜を漬け物として保存する習慣がないのです。
⑨身体をよく動かす
気候が温暖で1年中農作業ができるのです。
昔ながらの方法で行うことが多いのでよく身体を動かします。
以上が沖縄の生活の特徴でした。
沖縄の高齢者たちは食べ物のことを『ヌチグス』と呼ぶがこれは命の薬という意味をもつそうです。
このように沖縄では食べ物を薬とみなし昔から重要視していたようですね。
百歳以上の高齢者の職業をみると男性では7割以上が農業、女性も6.5割は農業従事者ということです。
長生きしている人たちは、いいものを食べよく動いているため、元気で長生きするようですね。
また、気候が温暖で皆のんびりしていおり、ことあるごとに踊りを踊るのが沖縄県民です。
こののんびりとした陽気な気質も長生きの秘訣なのかもしれません。
まとめ

長生きをする人はそれなりに健康になる習慣を持っているようですね。
しかし寿命にも限界があるとは…。
この先もその限界は変わることがないのでしょうか。
その限界を超えるご長寿さんが登場したらスゴイことですよね。
125歳まで生きる方はこちらではなかなか見かけることは出来ませんが、自分はそこまで長寿を全うしてみたいと願います。
沖縄の方で長生きの方はたくさんいますね。食べ物が違うのでしょうか?気候も暖かいので、過ごしやすいですね。でもハブが出現して危ないですね。
人生もここまでくると、過去を振り返り 先の人生の指針にすることが必要かもしれません。長生き出来ればそれに越したことはありません。
大体80歳くらいまで生きられればいい方かなと思いましたが、120歳までまでも生きられるなんて、想像もしませんでした。