健康診断を受けて、その結果により医師の診断を受けるのはもはや常識ですよね。
一方で、健康診断を受けてはいけない理由は何なのでしょうか?
実は、健康の新常識という説があるようです。
特に高齢者への過度の診断による悪影響や診療的根拠などから健康診断を受けてはいけない理由へとつながります。
自分の健康は、自分で見つめ直すという機会の大切さをご紹介していきます!
健康診断と寿命、長生きの秘訣や健康診断を受けない方が良い理由ついて暴露していきます。
お好きなところからどうぞ
運動もストレッチも厳禁って!?

いつまでもかくしゃくとして自分の足で歩きたい。
そう考えてジムや公園で運動をする高齢者は年々増加しています。
確かに運動をして筋肉量を維持することは健康のために大切なことなのです。
いたずらな運動は怪我や病気のもと
スポーツトレーナーが語るには
筋肉量は自動車でいえばエンジンの排気量のようなもので、筋肉が衰えてくるとさまざまな支障が出てきます。
筋肉が減れば
- 代謝も落ちる
- 発熱量も減って体温が下がり、免疫力も落ちてしまう
問題なのは、運動のやり方を間違えたまま、極端に激しく負荷をかけてしまうと
- 筋肉量を落としたり
- 関節を傷めたりする
ケースがあることです。
正しい方法を知らずに、いたずらに運動しているとかえって怪我や病気のリスクが高まるのです。
ランニングの功罪 骨や腱に悪影響
よい例が最近ブームのランニングです。
20代、30代はいいと思いますが、それ以上になると関節の軟骨がすり減ってきます。
その状態で走るとさらに衝撃を受け、ますます軟骨がすり減ります。
特に街中はアスファルトですから、衝撃が大きいのです。
また、筋力が十分でないのに走っているとフォームが安定せずぐらぐらするので、骨や腱がこすれ合い炎症が起きやすいのです。
ドカンドカンと音のするようなフォームで走ると着地の時に体重の3倍くらいの衝撃がかかります。
まずは正しいフォームを身につけないと危険です。
正しいフォームの定着
フォームに気をつけないとかえって有害なのは他の運動も同じことです。
『ジムのトレーナーも回数や重さばかりを気にしがちで、フォームの調整にまで気が回らないことも多く、正しくない姿勢で負荷をかけると、遠からず必ず悪いところが出てきます。』
負担をかける筋トレではなく、柔軟性を高めるストレッチなら大丈夫だろうと思ったら、大間違いなんですね。
開脚ストレッチと高齢者への悪影響

とりわけ昨年、関連本が大ベストセラーになった開脚ストレッチは、高齢者にとっては危険行為とすらいえます。
『バレリーナのように足を高く上げたり、ベターと上半身を床につけてみたいという女性の憧れもあって、ブームになっているのでしょう。
そもそも骨盤が広い女性と狭い男性では差が大きいので、男性が真似するのは負荷が大きすぎます。
女性は出産をするために股関節が柔らかくなっていますからね。
関節自体も女性は浅く、男性は深くできているのです。
女性でも解剖学的に見て開きすぎはよくなく、バレエダンサーでも引退してから股関節に問題を抱える人は多いです。
このように、柔軟性それ自体は大切なのです。
しかし、私たちの日常生活を考えてみると、歩く、立ち上がるといった動作のほとんどが前後の動きです。
特殊なスポーツでもしない限り横の動きは必要なく、股関節を左右に広げることはないのです。
普段運動をしていない50代以上の人たちが、180度開脚を短期間で実現しようと頑張るのは危険です。
ほとんど走ったことのない人が、いきなりフルマラソンに挑戦するようなものなのです。
そもそも開脚ストレッチができたからといって、健康に直結するわけではまったくないのです。
うかつに流行に乗って怪我するよりは、普段から背筋を伸ばして生活するくらいのほうがよほど健康的ですよね。
睡眠のとり方と健康法

早起きはしない
歳を取るごとに眠りが浅くなります。
ぐっすり眠りたくても、夜中の2時、3時に目が覚めてしまい、なかなか寝付けず、結局、昼間に睡魔に襲われて元気が出ないなど、そんな睡眠の悪循環に陥っている人は多いようです。
だが、比較的時間の自由の利く高齢者だからこそ、睡眠のとり方はもっと自由な発想でいいでしょう。
早寝早起きを金科玉条のようにする必要はまったくないのです。
適度の二度寝は効果あり
睡眠の専門医は、『二度寝はよくないイメージがあるが、ストレスやうつ症状を緩和する効果がある』と語っています。
ストレス耐性を担うホルモンにコルチゾールと呼ばれる物質があります。
これは目覚める1~2時間前から急激に分泌が盛んになります。
コルチゾールの分泌によって、心がウォーミングアップし、その日のストレスに備えるのです。
二度寝をすることによって、コルチゾールの分泌はさらに続き、結果的に入念なウォーミングアップをすることになります。
二度寝は
- 怠けぐせ
- だらしない
といったイメージを持たれがちですが、ストレス軽減に重要な役割を果たしているのです。
高齢者30分・若年者20分の昼寝
同じく、これまであまりイメージの良くなかった昼寝に関しても、最近は非常に健康にいいことが科学的に証明されてきています。
特に高齢者の人は昼寝をしたほうが
- 心臓の病気が減ることがわかっています
- 認知症にもなりにくいと言われています
30分以内の昼寝を習慣づけている人は、そうでない人に比べて認知症を発症する確率が5分の1ほどにまで下がるという調査もあるのです。
ただし、長く寝すぎるのは禁物です。
1時間以上仮眠している人は認知症のリスクが倍になってしまうようなんです。
昼寝のし過ぎで睡眠のリズムが狂うんですね。
- 若い人なら20分
- 高齢者なら30分
くらいを目安にしたらいいでしょう。
仮眠を取る前にコーヒーなどカフェインの入った飲食物を取っておくと、目覚める頃に覚醒効果が出始めるので、すっきりと起きられます。
睡眠時間帯の調整による効果
また歳をとれば、睡眠が浅くなるのは自然の摂理なのです。
眠くないときは無理に眠らなくてもいいと気楽に考えておけば、不眠に悩む必要もなくなるでしょう。
高齢者の中には夜の7時頃に寝て、夜中の2時頃に目覚めてしまう人もいるでしょう。
そこで、早く起きられてラッキーと思えるか、もっと寝なければと無理に布団に潜り込むかで、睡眠全体の質は変わってきます。
早起きしてもやることがないというならば、寝付く時間を遅くしてもいいですね。
大切なのは目覚めの時間を一定にすることです。
十万人規模の疫学調査をすると、理想の睡眠は7時間といった結果が出るのですが、睡眠は非常に個性的なもので、個人差や年齢差が大きいです。
こうでなければいけないといった強迫観念があると、余計に睡眠の質が下がるので、気楽に考えましょう!
眠くなったら眠り、眠くなければ起きていればいい。そんな自由気ままな生活が一番健康的ということのようです。
食べたいものは食べちゃう

好きなものだけを食べて嫌いなものを食べないのは動物の世界では当たり前であると専門医は語っています。
現在、世界一の長寿は117歳のイタリア人ですが、小さい頃から毎日卵を3個食べてきたそうです。
コレステロールなんか気にしていないんですね。
史上最高の長寿者であるジャンヌ・カルマンさんは、野菜が大嫌いでした。
その代わりに週に1kgものチョコレートと赤ワイン、肉などを好んだそうです。
それで122歳まで生きてしまった。
美味しいと思うものを美味しく食べる
そもそも食べ物の好みは体質によって決まっています。
冷え性の人は生野菜やビールよりも体を温める肉や赤ワインを好むのです。
つまり、自分の身体が欲しいと感じているものを食べることこそ一番健康にいいのです。
食べ物にガマンは禁物なんですね。
また、腹八分目と言いますが、目の前にある食べ物を残してまでダイエットするのはかえってストレスになります。
よく嚙んで食べろとも言いますが、30回も嚙んでいたら食事は楽しみではなくストレスになってしまいます。
巷で体にいいと言われている食べ物にも、本当は効果がないものもたくさんあります。
例えばブルーベリーは目にいいとよく言われますが、これは第二次世界大戦中に暗がりでも目の効くパイロットの食生活を調べたら、ブルーベリーをよく食べていたというだけの話です。
科学的にはまったく根拠がありません。
五感で選ぶ自分好みの食べ物
あふれる健康情報に惑わされないで、自分の五感で判断すべきです。
自分が好きな食べ物はそもそも五感で選んでいるものなので、健康につながるはずです。
糖質制限は高齢者にリスクあり

最近流行しているダイエット法に糖質制限があります。
しかし、高齢者がこれをするとリスクが大きいのです。
それは、血糖が下がって、倒れる危険性が増すからなんです。
100歳以上の高齢者に好きなものを聞くと甘いものと答える人が非常に多いです。
増えすぎた体重を落とすためには有効かもしれませんが、高齢者が真似する必要はありません。
人間の歯の形を見ればよくわかることですが、32本あるうち
- 20本が臼歯という穀物を食べるための歯
- 野菜や果物を食べるための前歯は8本
- 肉や卵を食べるための犬歯はたった4本
です。
そう考えると、穀物を取らないという食生活は明らかに不自然です
糖質制限については以下のように語っています。
『糖質の摂取をあまりに制限してしまうと、たんぱく質が筋肉にならずに、エネルギーとして燃焼するために使われてしまうのです。
ですから、極度の糖質制限は筋肉量を減らしてしまうことになりかねない。
一方、高齢者が良質のたんぱく質を取ることは大切です。
健康志向の人は鶏肉をよく食べますが、これは必ずしも正しくないです。
豚肉や牛肉のほうが鉄分などのミネラルやビタミンが豊富です。
牛や豚の赤身は効率よく必要な栄養素が取れるのです。
鶏肉も地鶏であれば運動をしていますが、ブロイラーはほとんど運動しないメタボな肉なので、一般にイメージされているほどヘルシーではありません』
栄養のことを難しく考えず、美味しいと思うものを好きなだけ食べる。それが健康長寿への近道でした。
健康診断を受けない理由

誰しも健康になるために健康診断を受けていると信じています。
しかし、その科学的根拠は非常に曖昧なのです。
厚生労働省の研究によれば、健康診断の代表的な24の検査項目のうち病気の予防や死者の減少という視点で有効性を示す根拠があるものはたったの6つだけです。
その6つとは
- 血圧
- 身長・体重
- 飲酒
- 喫煙
- うつ病
- 糖負荷試験
逆にいうと、その他の項目の検査結果で一喜一憂する必要はないということです。
健康診断基準値の問題点
健康診断の基準値が、非常に厳しめに設定されていることも問題なのです。
日本の基準値の問題は、年齢別に分けられていないこと。
20歳の人も80歳の人も同じ血圧でいいなんてありえません。
40年ほど前には血圧は年齢+90が正常値と言われていて、ずいぶん非科学的だなと感じたものですが、今思えば現在の基準値(135/8mmHg)のほうがよほど非科学的です
コレステロールの値も日本では220mg/dlが標準とされていますが、アメリカでは
- 30代までは220mg/dl
- 40代で245mg/dl
- 50歳を超えると265mg/dl
と基準値が年齢別になっています。
とくに閉経後の女性はコレステロールが高くります。
日本では55%の人が異常と判断され、そのなかには本来、飲む必要のない薬を飲んでいる人もいます。
要するに健康になるために検診を受けているのに、逆に病人にされてしまっているのです。
とりわけ高齢者の場合、基準値を無理に守ろうと思って降圧剤や糖尿病薬を飲むと思わぬ問題が生じるケースがあります。
血圧が下がり過ぎたり、低血糖に陥ったりして、転倒することがあるのです。
転んで骨を折り、それがきっかけで寝たきりになったり、認知症が進んだりしては元も子もありません。
薬の飲み方は医者とよく相談したほうがいいです。
胸部レントゲンの意味にも疑問が
肺がんを発見するためのレントゲン検査も意味がありません。
そもそもレントゲン検査は結核を発見するために行われていたもので、結核患者がほとんどいなくなったため、肺がん発見の名目に切り替えられたのです。
そうしないと多くのレントゲン技師の仕事がなくなってしまうからです。
レントゲンで見つかるような肺がんは、すでにかなり進行しています。
胸の厚さを1枚のフィルムに写し出すことはそもそも困難です。
肺がんを見つけるなら、CTやMRIで立体的に検査しなければなりません。
50歳、60歳ともなれば自分の身体と長年付き合ってきたわけですから、異常があれば気付くはずです。
1~2週間で治れば医者に行く必要はありません。
2週間以上、異常が続くようでしたらその時点で病院に行けばいいのです。
見え過ぎる CTやMRIの問題点
一方、CTやMRIには細かい部位まで見え過ぎるという問題があります。
例えば治療の必要のない小さな血栓が脳で見つかり、それを除去しようと危険な脳手術を行って失敗し、半身不随になるということもあるのです。
下手に検診や人間ドックを受けて心配するよりも、自分の身体の調子に素直に向き合うこと。
それができれば、これからも健やかな生活を送ることができるはずです。
ま と め

健康診断を受けてはいけない理由?
ひとつの目安として健康診断を受ける。
そして、診断結果の基準で医師に相談するキッカケづくりに役立てる。
ただ、その基準により過度の診療を受けることが悪影響が生じるということのようです。
基準や目安としてならば、健康診断を受けてはいけない理由にもならないのではないでしょうか。
一般人は基準や目安で専門家に頼り、専門家は適正な判断により健康に導く、これでバランスのとれた社会生活が保たれるのではないでしょうか。
コメントを残す