元・SMAPの中居正広さんも体調を崩されたようで、気管支炎・肺炎などで入院していましたね。
もっと前には『喉の腫瘍を摘出する手術』もしています。
40代男性。
体調を崩すきっかけとなるものの一つに『更年期障害』のリスクもあります。
『え?男性なのに更年期障害って?』
と思われる方も少なくないのではないでしょうか?
実は近年、中年男性による『更年期障害』に悩まされている人が増えてきているんです。
かくいう元SMAP中居正広さんにも『更年期障害』を思わせる原因・症状があったんです。
果たして『男性更年期障害』とはいいったいどんな病気なのでしょうか?
元SMAP中居正広さんも悩まされたその原因や症状は何なのでしょうか?
予防・対策方法と合わせてみていきましょう。
お好きなところからどうぞ
男性更年期障害ってどんな病気なの?

- 「最近、仕事に集中できなくなった」
- 「よく眠れない」
- 「なにをやっても上手く行かない気がする」
こんな中高年男性が増えて生きています。
そのうえED(勃起不全、勃起障害)気味ときたら、『LOH(ロー)症候群=男性更年期障害』を疑ってみる必要があります。
LOHは『Late Onset Hypogonadism syndrome(加齢男性性腺機能低下症)』の頭文字をとったもの。
つまり、男性ホルモン・テストステロンの分泌が低下して起こる心身の不調のこと。
長年受け続けてきた仕事のストレスが原因で、男性ホルモンの分泌を阻害し、自律神経を狂わせることもあるんです。
女性の場合、閉経を迎え女性ホルモン・エストロゲンの分泌が一気に低下するため、体と心にさまざまな不定愁訴を引き起こします。
これはあなたも良く知っている更年期障害。
男性も同じように、男性ホルモン・テストステロンの分泌が低下することによって不調を来すのです。
ただし、閉経の前後5〜10年と言われる女性の更年期障害と違い、LOH症候群は40歳以降、50代、60代、なかには70代になってから発症する可能性があります。
女性の更年期がエストロゲンの分泌がガクッと下がることが原因であるのに対し、テストステロンの分泌は40代からゆるやかに落ちて行くからです。
だから、『女性の更年期と同じ年代ではないから更年期障害であるはずはない』と考えるのは違っていることになります。
元SMAP中居正広さんも更年期?

「チョット、体調を崩しちゃいましてね」。
自身のラジオ番組『中居正広 ON&ON AIR』(ニッポン放送1月28日放送)で、元SMAPの中居正広さん(44)が約1週間の入院を明かした際に伝えていた言葉。
「おかしいんだよな、俺は体調崩さなくても生きていける人間だったのになぁ……」。
気管支炎と肺炎の併発と診断されて1月中旬に入院した中居さん。
採血した結果、軽い肝炎の疑いもあったようなんです。
実は中居さん、SMAPの正式解散が発表されて以降の昨秋、前出の前身番組中でもこんな体調異変の告白を行なっていたんです。
「(近ごろ)自分でもよく分からないんですが、収録が始まってから10分ぐらいの間にね、猛烈な汗をかくのよ」。それもハンパない汗量だそうで、「額がもぉホント、びちょびちょになってんのね。背中や髪の毛、首の後ろの襟足とかも、もぉびしょびしょなのよ」
その際に『チョット、みんな調べてほしい』と視聴者に訴えたほど。
原因不明の中居さんの体調異変、ファンの間では初耳事項ではなかったようだ。
しかし、アイドルとしてデビューし、俳優、司会と第一線で活躍していきた中居さんも今や44歳。
2015年6月には喉の腫瘍を摘出する手術をしていますよね。
中国最古の医学書『黄帝内経』には、『女性は7の倍数、男性は8の倍数』の年齢の時に節目を迎え、体に変化が訪れるという記述があります。
男性の40歳は体の衰えが現れ始める節目の年だ。
そして、男性の40歳は見た目の衰えだけではなく、実は更年期の入り口でもある。
もし40代で原因がわからない体の不調があるならば、近年注目されている『男性更年期障害(LOH症候群)』も疑うってみたほうがいいという意見もあるんです。
男性の『更年期障害』
なんだか
- 最近疲れやすくなった
- 些細なことで苛立ってしまう
- ポォ~ッとのぼせてしまう
そんな象徴的な症状に見舞われる『女性の更年期障害』は昔から知られてきたが、近年はその『男性版』が存在することや、40~50代の働き盛り層に急増中の傾向も報じられるようになってきた。
現在44歳である中居さんの体調異変を前にして、『男性更年期障害』を疑う報道が皆無なのは、それ自体がこの病のやっかいな部分を物語っているのかもしれない。要は男性の場合、その原因を「加齢」や「仕事疲れ」のせいと片付けがちで、とかく見過ごしやすい。
だが、中居さんのコメントから読み取れるとおり、
- 特に思い当たるフシがない
- 全体的に体調が悪い
という、この感じこそが、更年期障害の典型的な兆候なんです。
原因が恐ろしすぎる
男性更年期障害の原因は『テストステロン:testosterone』という男性ホルモン(アンドロゲンに属するステロイドホルモン)の低下にあります。
女性の更年期障害の原因が『エストロゲン:estrogen』の低下にあるのと同じです。
骨格の発達や筋肉増大を促進するテストステロンは20代前半をピークとしてやがて低下し、それに応じて
- 攻撃性
- 男性らしさ
も弱まり、男性機能も低下する。
症状も、性欲減少やED、性機能の低下など、比較的わかりやすいものから、中居さんのように汗をかきやすい、顔やからだがほてる他、息切れ、めまい、耳鳴り、あちこちが痛い……等々、不定愁訴の複数症状に見舞われるのです。
【男性更年期】LOH症候群3つの症状
LOH症候群の症状は、大きく3つに分けられます。
精神・心理的症状
ひどく落ち込んだり、不安になったり、イライラする、眠れないなど。記憶力・集中力の低下も。
身体症状
テストステロンは筋肉や骨を強くする作用があるため、分泌量が減ると筋力の低下、疲労感などが起こる。
さらに発汗、ほてり、睡眠障害、めまいなど。
性機能障害
性欲の低下、ED(勃起障害)、「朝立ち」がなくなるなど。
EDならともかく、うつ傾向や睡眠障害、疲労感、めまいといった症状は、とかく男性ホルモンの減少と結びつけにくいものです。
『もう年だから』などと体の不調を放置することはよくある話ですよね。
症状がひどくなると、単体の病気を疑い見当違いのクリニックを受診したりすることもよくある話です。
しかし、それでも原因が突き止められることはあまりないので、今日は内科、来週はメンタルクリニックなどと、見当違いの医療機関をはしごするドクターショッピングに陥ってしまうことが少なくない。
本人よりも家族や同僚が異変に先に気づくこともあります。
- 『急に怒るようになった』
- 『休日なのに1日じゅうごろごろしている』
- 『笑わなくなった』
など。
もしそう指摘されたら、男性更年期専門外来、泌尿器科がある医療機関を受診することをおすすめします。
治療は?
治療としては
- テストステロンを補充する注射・薬
- 漢方薬による症状の緩和
- サプリメント
など、さまざまな組み合わせで改善に向かわせる。
症状が重くなり、仕事ができなくなる前に手を打つ必要があります。
予防方法は?
そんな加齢による減退と40~50代の働き盛り特有のストレス(リストラ、親の介護、子どもの受験、ローン問題……)が知らず知らず男性を更年期障害のへといざなうが、最大の予防法は「本人の自覚」だろう。
症状が重ければ専門医や医学書に頼るべきです。
また、原因が明確なぶん、男性ホルモンの分泌を促す対処法も
- 適度な運動
- 十分な睡眠
を心掛け、滋養強壮効果をもつネバネバ食品(納豆、山芋、なめこ、オクラ)や亜鉛を多く含む食品(うなぎのかば焼き、レバー、牡蠣、しじみ)を積極的に摂ることを意識すれば良いのです。
男同士で『ワイワイ』が効果的!?
ところで中居さんは今回の入院の直前、地元・藤沢の遊び仲間11人を引き連れて、例年恒例の温泉旅行に行き、ゴルフや宴会を大いに満喫したという。
これは毎年、全額、中居さん持ちで繰り広げられる豪遊という名のストレス解消法のようです。
実はこうやって『男同士が集って騒ぐ』という機会も男性ホルモンの分泌促進には効果的だとされています。
理由はオトコ同士の好奇心や競争心、冒険心が大いに刺激されるから。
奇しくも1月31日、元SMAPの最後の30代メンバーだった香取慎吾さんが40歳の誕生日を迎えました。
これで
- 木村拓哉さん(44)
- 稲垣吾郎さん(43)
- 草彅剛さん(42)
と、5人全員が『男性更年期障害』の要注意世代に突入したことになります。
それにしても解散後であろうとも注目度は変わらず、ラジオ番組での発言ひとつから話題性のある元メンバーたち。
バラバラになっても『国民的存在』であることは間違いないでしょう。
まとめ

男性の更年期障害の見極めは、女性と比べると難しいんです。
なぜならば、女性と違って、テストステロンの減少は比較的に緩やかで、20代をピークとして加齢とともにゆっくりと低下していくため、症状の現われ方がわかりづらいからです。
加えて、女性には『閉経』という明確な体の変化が存在するが、男性にはそれがないですよね。
特に、50歳前後の働き盛りの年齢は、職場では責任ある立場について疲労が蓄積し、家庭では夫婦関係がギクシャクしたり、親の介護、将来に対する不安などでストレスが溜まりやすい傾向が。
このため、心身の不調を、単に過労やストレスによるものだと思い込んで、やり過ごしてしまうことがほとんどなんです。
しかしながら、活力のホルモンであるテストステロンの低下は、男性のバイタル(生命力)に大きな影響を与えてしまいます。
中高年男性のうつ病による自殺が増加している背景には、かなりの割合でLOH症候群が潜んでいるという指摘もあります。
症状が明確に現われず、本人の自覚も乏しいだけに、実は男性の更年期障害の方がサインを見逃すと厄介ということは言うまでもありませんね。
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