免疫力の弱い子供がかかるイメージのある溶連菌感染症ですが、免疫力が弱まると大人でもかかってしまうことがあります。
換気が不十分で人がたくさんいる環境で感染が拡大することも認められておりますので、溶連菌に感染したまま職場に出勤するのは悩んでしまうところではないでしょうか。
しかし、急に休んでしまっては仕事が滞り職場の人に迷惑をかけてしまわないか不安になってしまうのも、日本の社会人の悲しい性です。
- ここは大人しく休むべき?
- 同僚や上司の反応は?
- 休むとしたら何日申請出せば良いの?
いまいち分かりにくい溶連菌感染症の感染リスクについて見ていきましょう。
仕事で忙しい大人が溶連菌感染症にかかってしまった場合における仕事復帰の目安は何日なのか具体的にご紹介していきます。
これがわかれば、休むべき這ってでも出勤するべきかすぐに判断がつくはずです。
お好きなところからどうぞ
【感染リスク】溶連菌感染症がうつる主な3つの条件

大人が溶連菌にかかる条件は主に下記の3つです。
- 人が多く集まり、換気の不十分な場所
- 溶連菌保菌者がそばにいる
- 免疫力が弱っている
溶連菌は咳やくしゃみによる飛沫で、人から人に感染します。
健康な大人なら免疫力により感染はしませんが、気づかない程度の風邪気味の人や、なにより職場ですのでもちろん疲れている人はいて、そんな弱っている人にはあっさり感染してしまいます。
職場の同僚や上司の体調なんてわかりませんよね。
一見そうは見えなくても、風邪気味の人や疲れている人は必ずいます。
社内に溶連菌の感染を広めてしまうリスクは十分に考えられますので、自分が発信源にならないよう感染した場合はお仕事をお休みするのが賢明な判断でしょう。
なにより、あとあとになって
『お前の溶連菌が移って大変な思いをしたんだぞ!大事な取引先との約束もナになって・・・!』
と、因縁をつけられないともかぎりません。
しっかり病院へ行き医師に診断書をもらって会社に提出し、症状が落ち着くまでは家で安静にしていることです。
というより、溶連菌に感染した場合は仕事どころではないので、休むしかないのですが・・・。
【溶連菌と診断】休むべき日数は?

お休みするべきだということまではわかりましたが、一体何日ぐらいのお休みが妥当なのでしょうか?
溶連菌感染症は、なんと完治するまでに2週間~1か月もかかってしまうのです。
ですが、そこまでびっちり休む必要はありません。
溶連菌に感染すると激しい喉の痛みを感じますが、その喉の痛み自体は数日で良くなる場合がほとんどです。
処方された菌を殺すための抗生物質のお薬を飲み始めると、2日目程度で感染リスクは大幅に下がるそうです。
症状にもよりますが、そこまで深刻な症状でなければ2~3日お休みして療養すればお仕事に復帰できるでしょう。
とはいえ、症状は人によって様々です。やはりしっかりと医師の診断を受け、復帰のタイミングなどを確認しておきましょう。
また、しっかり医師の診断に従った治療をしないと、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの
合併症を引き起こすこともある病気のため、体調には十分に気を使いましょう。
学校では感染した生徒にどう対応しているのか

冒頭でも触れましたが、もともとは免疫力が弱く集団生活を送っている子供がかかりやすい溶連菌感染症。
その集団生活の場である学校では、生徒に要連菌の症状が確認された場合どのような対応を取るのか見ておきましょう。
【学校保健安全法】出席停止はどうなるの?
学校保健安全法第19条というものがあり、溶連菌感染症は第3種に分類されています。
学校保健安全法第19条には「校長は、感染症にかかつており、かかつている疑いがあり、又はかかるおそれのある児童生徒等があるときは、政令で定めるところにより、出席を停止させることができる。」と記載されております。
簡単に言うと「生徒の症状によっては、出席停止になる場合がある」ということです。
第3種に分類されるその他の病気は、
- 流行性嘔吐下痢症
- とびひ
- 細菌性赤痢
などがあります。
多くの人がかかった経験のなるインフルエンザは、1つ上の第2種です。
要は、インフルエンザほど感染するものではないけど、できれば、念のため登校しないで治療に専念してくださいね。という扱いです。
体も小さく免疫力の弱いお子様との比較ではありますが、集団生活において『感染を防ぐため治療に専念する』ことが重要ですね。
まとめ

溶連菌感染症にかかってしまったら、最低でも以下の2つのポイントは抑えておきたいところです。
- 溶連菌感染症は学校では出席停止の対象で、大人でも免疫力が下がっていると飛沫感染する。
- 人により症状は様々ですが、軽かったとしても2~3日は家で安静が必要。
仕事のスケジュールが詰まることや、同僚に迷惑を掛けてしまう不安は誰もが察することができます。
しかし無理に出社し、社内はもちろん取引先にまで感染させてしまう最悪のケースを考えると、咳のピークが過ぎる2~3日は我慢して休むべきでしょう。
溶連菌に感染してしまったとはいえ、休める機会なので仕事のことはちょっと頭から消して、健康の大切さをかみしめましょう。
こういった情報は意外とちゃんと知らない人も多いので、ぜひ周りの人へ教えてあげて下さいね。
溶連菌感染症 初めて聞きました。大人でも飛沫感染するということなので、集団生活でそのような方がいたら気をつけないといけないですね。