連日の猛暑の中いかがお過ごしでしょうか?
毎年『記録的な猛暑』なんて響きを耳にしますが、今年も暑いですね。
さて、当サイトでは『健康』にスポットを当て出来事を考えていくわけですが、今回は『猛暑』について。
猛暑というと、『熱中症』にばかり注目が集まりますが、今回着目したいのがその後。
『猛暑の後に起こりやすい危険な病気』について詳しくお話ししていきます。
あなたも他人ごとではなく、あなたやあなたの大切な人・子供やお年寄りなど多くの人に当てはまるであろう内容となっていますので、要チェックです!
お好きなところからどうぞ
猛暑ってやっぱり熱中症が危ないよね!?

出典:gojudeiju.seesaa.net
連日の猛暑のせいで、救急搬送者が増加するのが熱中症。
『ちゃんと水分摂取して気を付けてるよ』
なんて言うのはもう古い。
『一緒に塩分摂取が必要』
これが常識ですよね。
一時期、スポーツドリンクの過剰摂取の問題が話題となったりもしていましたが、猛暑の季節は別。
外出時なら尚更、積極的に摂取したいtころ。
こういった対処・予防が浸透している昨今でも『熱中症』での死亡例は後を絶たない。
先日も運転中に道路で倒れている交通整備員の方を見かけました。
私より先に駆け付けた親切な方が対応していてくれたようでしたが、明らかに様子が違いました。
あのまま誰にも発見されず、対処されていなかったらどうなっていたでしょうか?
一歩間違えれば命に関わる『病気』ともいえる熱中症。
『猛暑での病気といえば熱中症でしょ』と言っても過言ではなさそうな気がしてしまいますよね?
梅雨明けから患者が急増し、時として20度以下の部屋でも蒸し暑い風通しの悪い部屋などでは汗が蒸発せず体内温度が上がって熱中症になる事があると言いいます。
熱中症が起きる場所は
- 屋内33%
- 戸外43%
- 運動中14%
となっていますが、救急車で救急・救命センターに運ばれるような重症の熱中症患者の60%は室内で、40%は戸外で起きていると言うから室内にいるからと安心出来ないのです。
夏の夜、エアコンや扇風機をつけず窓を閉め切って蒸し風呂状態で寝ているのは危険で、そのままあの世に行くことになるかもしれません・・・
水分摂取・換気・温度に気をつけるのは言うまでもありませんね!
そもそも熱中症って何のことを言うの?

やはり『猛暑』には熱中症がつきものであるし、しっかり予防・対策していかなければおいけないことはお分かりいただけたかと思います。
本題に入る前にもう少し、この熱中症については触れておいた方が良いでしょう。
熱中症とは高温・多湿下で発生する病気の総称で、
- 熱失神
- 熱疲労
- 熱射病
- 熱痙攣
に分けられます。
軽症のものから意識障害を伴う熱射病等の重症のものまで含まれ、重症では死亡することもあるので油断ならない症状であり、もはや『病気』です。
特に対応力の弱い『高齢者』や『乳幼児』は注意が必要です。
高齢者は体内の水分含有率・保持率が低下傾向にあり、各臓器の機能も個人差はあれど低下しています。
乳幼児などの子供においては、体表面積の割合が大人に比べて大きく、熱(気温)による影響を受けやすい状態にあります。
又、戸外だけでなく、台所など蒸し暑い室内でも『熱中症』は起きるので注意が必要です。
特に熱中症が起こりやすい条件こちらです。
- 気温30度以上
- 湿度70-80%
- 風の弱い時
これらの条件は、注意が必要です。
さらに、気温が35度を超えると一層起こりやすくなると言われています。
蒸し暑いところで気分が悪くなったら、
- 熱中症を疑い
- 涼しいところに行く
- 水分・塩分を補う
このような応急処置を直ちに行うことが、あなたやあなたの大切な人の命を守ることにつながります!
【おさらい】熱中症の代表的な24の症状

出典:themescompany.com
熱中症のお話の最後に、熱中症で起こりやすい症状についてご紹介しておきます!
これをみて、あなたも重大な症状を抱えていないか確認しておきましょう!
【猛暑】熱中症の代表的な症状

次のような症状が出たら要注意:(初期症状に注意)
- 唇がしびれる
- 尿の色が濃くなる
- 足がぴくぴくする
- 足がつる
- 足下がふらつく
- 立ちくらみ
- めまい感
- 身体がだるくなる
- 脈が早くなる
- 血圧の低下
- 動悸
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- ふらつき
- 大量の発汗
- 汗が出なくなる
- 汗が止まる
- 皮膚がかさかさしてくる
- 腕の付け根に脱力感
- 親指の爪を押して白い色が出るが、手を指から離して3秒経っても赤い色が戻らない
- 皮膚をつまんで離して、3秒以内に元に戻らない
- 筋肉の痙攣(こむら返り)、腹がひきつる
- 意識が無くなる、ショック症状が起きる
熱中症の症状として、今まで元気な人は突然卒倒するような事もあります。
自分で水を飲めないようなときは意識障害がある内に救急車を呼びましょう!
自分で水を飲める時は現場で応急処置をして様子を見ても良いでしょう。
回復すれば病院へも行かなくても良いがその後のケアや観察には十分注意fが必要です。
重症度と対処法
Ⅰ度
- めまい
- 立ちくらみ
- 筋肉がつる
- 汗が止まらない
- 尿が濃くなる
対処法
- 水分と塩分の補給、涼しい場所で休む
- 服をゆるめる
Ⅱ度
- 頭痛
- だるさ
- 吐き気
- 嘔吐
対処法
- 涼しい場所で足を高くして休む
- 水分と塩分の補給をしてから、病院に行く
Ⅲ度
- 意識障害
- 痙攣
- 手足の運動障害
対処法
- 高体温 すぐに救急車を呼ぶ
- 来るまでの間、水や氷で大血管(首・脇の下・太股)を冷やす
- 意識がないときは水分は与えない
【最大レベル】猛暑の後に怖い病気はこの2つ!

出典:career.goodfind.jp
さて、ここからが本題。
熱中症が怖いのは分かったが、ここで着目したいのは『その後』。
当サイトでは、猛暑の後に『命に関わる主な2つの病気』についてお話ししておきたい。
【実例1】野球観戦で命を落とした恐怖の病気
出典:asiakids.at.webry.info
まずは、1つ目の怖い病気についてご紹介していきます。
分かりやすくお話ししていくために『野球観戦』で起こった実例がありましたので共有します。
野球観戦で『熱中症にかかってしまった』とツイートした人がいた。
暫く休んだら回復した、と報告してフォロワーを安心させたものの、その翌日の「熱中症は治りきっていなかった」という呟きが、最後の更新になってしまった。
実は熱中症などではなく、脳卒中で亡くなっていたのだ。熱中症と脳卒中の初期症状はとても似ていて、脳卒中は夏に多く発症するのだという。
これは『高校野球を見ていてみごとに熱中症になりました』というTwitterでのつぶやきから拡散された内容なのですが、熱中症を甘く見ていた典型例と言えます。
さらに彼は
「昨日、『午前中の試合だから大丈夫だろう』と、近所の野球場で高校野球を見ていたのだが、もののみごとに熱中症になりました(涙)」
このように呟きました。
しかし、野球観戦の後に家に帰ると
- 頭痛
- 吐き気
- ものすごい寒気
に襲われたという。
夜に模試から帰ってきた息子から救急車を呼ばなければだめだと叱られたが、幸い回復していた。
「皆さんも熱中症で寒気や熱痙攣がある場合は救急車ですよ!」
と元気に呼びかけたのだが、翌日。
頭痛と吐き気が続いており『熱中症がまだ治りきっていない』と呟いてからは、ツイッターの更新が止まりました。
その後数日して、知り合いがTwitterで、この日の朝方に『クモ膜下出血で急逝した』ことを報告した。
フォロワーたちは、
「本当なの?」
「症状が出てたのを熱中症と思っておられたのですね・・・ 愼んでご冥福をお祈り致します」
「ニュースで過剰に熱中症のニュースをしてなかったら症状が出た時にお医者さんに行ってたかもしれません」
などといって悲しんだ。
こちらの内容は知っている人がもしかしたらいるかもしれませんね。
熱中症での対処法の1つに『救急車を呼ぶ』ということや『病院に受診する』ということについて挙げていますが、まさにこれを実施していなかったがために起こった事態でした。
しかも彼は『命』をい落としました。
猛暑で発症した『脳卒中』という病気によって。
国立循環器病研究センターや日本脳卒中協会のホームページを見ると、脳卒中は血管が詰まり脳の細胞が死んでしまう脳梗塞と、血管が破れることで起こる頭蓋内出血に分けられるとの記載があります。
今回発症に至ったクモ膜下出血は、脳の表面を走る大きな動脈にできたこぶが破れる頭蓋内出血にあたります。
脳卒中になると激しい頭痛や吐き気がし、力があるのに立てなかったり、フラフラします。
運動麻痺(片麻痺)や感覚障害、ろれつが回らず、物が2つに見えたり、意識を失ってしまうこともある。
あなたやあなたの周りの人が、こんな症状に襲われたら即刻病院へ向かいましょう!
脳卒中が疑われたら直ちに119番を

出典:www.verywell.com
熱中症も頭痛や悪心・嘔吐、めまいや一時的な失神などが起こる。
初期症状は脳卒中とよく似ています。
また、脳卒中は冬に起こりやすいというイメージがあるが、実は夏に発症することが多く、特に脳梗塞は夏に起こりやすい。
夏は汗をかくため体内の水分が不足し脱水状態になりやすく、そうなると血流が悪くなり血のかたまりの血栓ができやすくなるというのが要因です。
また、クモ膜下出血は出血が少ない場合は一時回復したように感じるが、また血管が破れ、死に至ることがあります。
国立循環器病研究センターでは、脳卒中が発症したら3~6時間以内に初期治療を受けることが鉄則であり、かかりつけの医師とすぐに連絡がつかない場合は直ちに119番に電話し救急車を呼ぶよう呼びかけています。
また、予防策として
- 塩分や糖分、脂肪を取り過ぎないようにすること
- 喫煙や酒の飲み過ぎ
- 運動不足
- 過剰なストレスを受けない生活をする
このようなアドバイスしています。
【実例2】水分不足で起こる夏の病

出典:jp.sputniknews.com
この時期「熱中症に注意」、とはよく聞くが、猛暑で注意すべきは熱中症だけではないことは分かっていただけたかと思います。
『脳梗塞にも気をつけましょう』と、脳の専門医も語っています。
「夏は汗をかきすぎて体内の水分が不足しがちです。すると血液の粘性が上がり、血管が詰まる病気を引き起こしやすくなります」
国立循環器病研究センターの「脳梗塞患者の季節別集計」(2008~10年)を見ると
- 春(3~5月)368件
- 夏(6~8月)386件
- 秋(9~11月)359件
- 冬(12~2月)369件
とわずかながら患者数は夏が一番多い。
さらに、血液の粘性が上がり血管が詰まることで起きる病気は他にもあるという。
『梗塞』が起こるリスクは○○も同じ

出典:healthil.jp
ここまでの内容を読んでお分かりいただけている方もいらっしゃるかと思いますが、実は猛暑の後に起こる命に関わる病気があります。
「心筋梗塞ですね。寒暖差のストレスで冬に起こりやすい病気ですが、脱水が起こりやすい夏にも注意が必要です。また、大腸や小腸などを総称して『腸管』と呼びますが、腸管の血管が詰まって起きる腸管壊死も、死に至る恐い病気。他にも例えば足の血管が詰まると血液が十分に流れなくなります。この場合最悪、足が壊死することもあります」
これらはいずれも、血管内の水分不足が原因。
水分補給のコツは、“こまめに”“定期的に”補給すること。
一度に大量の水分を摂ると、胃腸などに余計な負担がかかるのでよくないのです。
また水よりも、汗で失われたナトリウムイオンなどの電解質を補給できる、糖分フリーのスポーツドリンクがいいでしょう。
「汗をかいて体の水分が失われると、尿の水分も不足します。すると尿が濃縮され、ふだんは尿に溶けている物質が結晶し、尿路結石になる恐れも高まります。またビールに含まれる成分は尿路結石の原因となるので注意が必要です」
結石が尿管に下りてくると激痛をともなう。
男性に多い病気だけに注意したいところです。
様々な病気を引き起こす夏の水分不足。対策を考えてみてはいかがでしょうか?
まとめ

出典:mery.jp
今回の記事で『猛暑の後』がいかに注意が必要であり、怖いことであるかお分かりいただけたのではないでしょうか?
また、『猛暑の数時間後に熱中症になる』ことも十分あり得ます。
そして、猛暑は梅雨が明けて一気に気温が上がる日に訪れやすいです。
熱中症の症状の多くは頭痛や嘔吐などであるのですが、これらは他の病気でも起こりうるため、熱中症かどうかを一般の方々が見極めるのは難しいですよね。
まずは『暑い環境』にいたかどうかで判断をしてしまって良いでしょう!
これは専門医が、一般の方向けに説明する内容でもありますので、十分念頭に置いておいて下さい。
ぜひ周りの人にも伝えて、楽しく夏を乗り切りましょう!
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