季節にかかわらず、夏場も冬場も、よく流行をみせる『胃腸炎』。
芸能人なんかも、『胃腸炎で入院』なんてニュースも耳にしますよね。
胃腸炎と聞くと、下痢や嘔吐などの症状や感染経路などは気になるところ。
また、あなたは原因は何かご存知ですか?
そんな胃腸炎について、
- 胃腸炎の原因
- 胃腸炎の症状
- 感染経路
- 潜伏期間
についてまとめて紹介していきます。
お好きなところからどうぞ
胃腸炎ってそもそもどんな状態?

その名の通り、胃と腸に炎症を起こしている状態です。
- 炎症が胃だけで留まっている場合は胃炎
- 腸だけの場合は腸炎
- 両方にある場合を胃腸炎
と呼んでいます。
主な2つの原因
細菌やウイルスによる感染性のものが大半を占めます(感染性胃腸炎)。
■細菌
- 黄色ブドウ球
- サルモネラ
- ブドウ球菌
- 腸炎ビブリオ
- 病原性大腸菌
- カンピロバクターなど
■ウイルス
- ロタウイルス
- ノロウイルス
- エンテロウイルス
- アデノウイルスなど
このような感染性胃腸炎は、乳幼児に多くみられますがどの年齢層でもみられる感染症です。
これらのほかに、寄生虫や毒キノコなどの植物、ヒ素・水銀・カドミウムなどの化学物質で汚染された水や食べものなどが原因となることもあります。
食中毒も感染性胃腸炎の一つです。
症状
- 下痢
- 吐き気
- 嘔吐
- 腹痛など
が主症状としてあらわれます。
細菌やウイルスの種類・毒素によって症状の強さには個人差がありますが、発熱や疲労感などの全身症状があらわれることもあります。
激しい下痢や嘔吐が続く場合は、脱水症状や電解質喪失症状などを合併します。
感染経路は?

毒性のある化学物質摂取による胃腸炎は感染ではありませんが、細菌やウイルスの場合は人から人へと感染するおそれがあります。
<接触感染・経口感染>
病原体が付いた手で口に触れることで感染します。
下痢や嘔吐の症状がある人が、手洗いをしっかりせずにそのまま他者へ触れ感染する場合や、下痢や嘔吐などで汚染されたおむつやおもちゃなどを処理したあとその手で口に触れることで感染する場合などがあります。
また、胃腸炎は、細菌やウイルスで汚染された食べ物や飲料水を摂取することによっても感染します。
感染した人の便で汚染されたプールや細菌が付着したままの食料を加熱殺菌しないまま思いがけず摂取してしまった場合などがあります。
潜伏期間

病原体によってことなりますが、潜伏期間はおよそ『1~3日程度』のものが多いです。
症状が良くなってもウイルスは便の中に

その残ったウイルスは、通常1週間~長ければ1か月も便の中に残っています。
体内にウイルスが残っていると、そのウイルスが感染源となって二次感染が起きてしまいますので、ウイルスが排出されるまでは他の人に感染するということです。
病院や学校、職場と相談し、症状が良くなっても一週間ほどは自宅で安静にして、その後学校や職場に行く時は、1か月ほど手洗い・マスクなどして気を遣い、人に移さないように気を付けましょう。
完治の目安は?

感染性胃腸炎にかかったら完治の目安が分かりにくいですが、
- 嘔吐の症状が緩和したら完治なのか?
- 下痢の症状が緩和したら完治なのか?
が知りたいですよね。
先ほども述べた通り、まずはノロウイルスもロタウイルスも、嘔吐は一日~二日ほどで緩和します。
そして、ノロウイルスの水様下痢は三日~五日ほどで緩和します。
(食事によっても変わりますので消化にいいものを食べてください)
ロタウイルスは、白っぽい水様下痢が出ますが、一週間ほどで緩和します。
ノロウイルス・ロタウイルスの症状が治まっても便の中では、ウイルスが活動していますので、長ければウイルスが死滅するまでに一か月もかかってしまいます。
ということは、完治の目安は個人の免疫力、体調、食事によっても変わるわけですが、おおよその目安は、一週間となっています。
ですが・・・ウイルスが全部排出されていないことも考えて適切な対処をしましょう。
乳幼児や高齢者は免疫力が少ないので症状緩和、完治が長引くことがあります。
症状だけでは完治の判断ができませんので十分注意してください。
胃腸炎とは限らない!?不調にはこんな病気の場合も

上記に述べた感染性胃腸炎のほかに、胃や腸の不調から下痢や嘔吐・腹痛などを引き起こすことがあります。
<機能性ディスペプシア>
胃の痛みや胃もたれなどの症状が継続的にあるにも関わらず、内視鏡や検査などでは異常が見つからない病気です。
今までは神経性胃炎やストレス性胃炎、慢性胃炎と呼ばれていたもので、近年になって「機能性ディスペプシア」と呼ばれるようになりました。
主な症状は、
- 胃もたれ
- すぐに満腹感やつっかえる感じがある(早期膨満感)
- みぞおち部分の痛み(心窩部痛)
- みぞおち部分のやけるような感じ(心窩部灼熱感)
です。
原因には、胃そのものの運動機能障害やストレスがあります。
<過敏性腸症候群>
上記と同様大きな異常は見られないのに、慢性的な便秘や下痢が続く病気です。
これは過敏性腸炎とも呼ばれており、ストレスが主な原因とされています。
まとめ

今回は『胃腸炎の原因や症状、潜伏期間など』について詳しく紹介しました。
胃腸炎の原因はほとんどがウイルスや細菌によるものです。
食中毒などは、加熱殺菌などが不十分な場合でも容易に起こります。
- 日ごろから料理などの際は十分に注意すること
- 排泄前後・食事前後での十分な手洗い
- また感染者がいた場合は汚物の処理や消毒などを適切に行うこと
で、感染拡大を最小限に抑えることができます。
夏や冬にかけて流行しやすい傾向にあるため、これからの時期は手洗いうがいなどもしっかり行っていきましょう。
私も胃腸炎を経験したことがあるのですが、大変苦しい思いをしました。内科医院で薬を貰ってやっと落ち着いたのですが、治りが遅かったです。
食べ過ぎたりすると胃が痛くなることがありますが、それは胃腸炎ではないでしょうね。あまりにもお腹が空くとそれも大変耐えられないですね。
1日中何も食べることが出来なくて、夕方思わずたくさん食べ過ぎることが何日も続きました。1日1回しか食べないので、1食分が大量になってお腹が苦しいでした。その上炎症になっていたら、大変な思いをしたでしょうね。
食べ物を食べたあとすぐ仰向けになって寝ると、胃なのか心臓なのか肺の辺りが痛くなります。うつ伏せになって寝ると痛みが和らぎます。炎症とは違う痛みですね。