あなたは胃腸風邪にかかってしまったことはありませんか?
症状が出てしまった時には『こんな苦しいものなの?いつまで続くのかな・・・』なんて思う方もいるのではないでしょうか?
胃腸風邪になってしまった場合、後はもう治すしかないのだから、せめて『この症状がどのくらいの期間続くものなのか』について目安が分かるだけでも、なんとか気持ちがついながりますよね。
でも、専門的な医療の情報は、知識がないから難しいし、『よくわからない』というかたは少なくありません。
そこで、一般的に『胃腸風邪の症状や続く期間』について、分かりやすくまとめてみました。
記事の後半では現役看護師と薬剤師がまとめた『胃腸風邪におすすめの食事と過ごし方』のコツや『予防・治療法』もご紹介しています。
この記事を読んで、あなたやあなたの大切な人を胃腸風邪から守っていきましょう!
お好きなところからどうぞ
そもそも胃腸風邪って?原因は何なの?

そもそも、一般的に言う『胃腸風邪とはどういった病気なのか』を知らない人も多いのではないでしょうか。
まずは、胃腸風邪の全体像や胃腸風邪になってしまう原因について知っておきましょう!
あなたが体調を崩す場合のほとんどは、細菌やウイルスが原因となって引き起こされる『風邪』なんです。
風邪と言えば喉の痛みや咳などの症状から始まり、次第に発熱や倦怠感などの症状が現れる最も『一般的な病気』のひとつとして知られています。
しかし最近では、これらの一般的な風邪の症状とは異なり、胃や腸の不調として現れる『胃腸風邪』と呼ばれる『風邪』に罹患する人が増えてきている現状があります。
単に、胃腸風邪と言ってもその原因や種類は様々で、『感染するウイルスや細菌』によっても現れる症状や期間は異なります。
そして、胃腸風邪の原因で代表的なのは『カンピロバクター』と呼ばれる細菌です。
カンピロバクターによって引き起こされる胃腸風邪は通常、1日~10日ほどの潜伏期間を経て『発熱や下痢・腹痛や悪寒・嘔吐』などの症状が現れます。
胃腸風邪が発症したら大体5日間~7日間は症状が継続しますが、時間の経過と共に少しずつ症状は軽減されていきます。
また、近年では細菌とは異なった特徴を持つ『ウイルス性の胃腸風邪』も増加傾向にあります。
一般的なウイルス性の胃腸風邪としては『ノロウイルス』を原因としたノロウイルス胃腸炎が挙げられます。
このタイプの胃腸風邪に罹患すると1日~2日の潜伏期間を経て激しい下痢や嘔吐、発熱や悪寒のような症状が現れます。
通常、胃腸風邪は細菌やウイルスが胃腸に付着する事によって、様々な身体の不調が現れる病気なので、通常の風邪とは違ってその対処法や治療法も異なってきます。
【感染のリスク】他の人にうつす可能性について

胃腸風邪とは、胃の中にウイルスや細菌が入り込むことで発症する胃の病気。
言ってしまえば、胃の『風邪』であることはすでにお分かりのことでしょう。
一方で、『胃腸風邪』というのは通名であり、正式には『感染性胃腸炎』といいます。
そうやって聞くと、とても恐ろしい病気に思えてしまいますよね。
風邪のように人にうつるところから、胃腸風邪と呼ばれている一面何かもあったりします。
胃腸風邪は、ウイルスが胃に入ることで発症する『ウイルス性胃腸炎』と、細菌が胃に入ることで発症する『細菌性胃腸炎』の2種類に分かれます。
それぞれのウイルスや細菌によって、潜伏期間や症状が変わってくることを知っておきましょう。
ウイルス性

出典:www.hk-weblog.net
ウィルス性には、『ロタウィルス・ノロウィルス・アデノウィルス』などによる感染が原因で起こり、空気の乾燥しやすくウィルスが生育しやすい環境である冬場に多く見られる胃腸炎になるんですね。
冬場とはいえ、エアコン完備が当たり前になってきた現代では、季節にかかわらず空気が乾燥している場所なら感染の可能性はありえると考えた方がいいかもですけどね。
それに、ロタウィルスは乳幼児に多く見られ、集団感染に発展しやすい胃腸炎となり、重症になることもあるので注意が必要な胃腸炎となります。
細菌性

出典:overmiddle.blogspot.com
細菌性は、『サルモネラ・腸炎ビブリオ・カンピロバクター・病原性大腸菌』などによるもので、夏場に多く見られる胃腸炎となり、『食中毒』の原因もほとんどがこれら細菌によるものです。
細菌性の多くは、『肉・魚・卵・魚介類』などの食べ物が十分に処理されていない場合や、食事を作る人の手などに付着していたりする場合に多く見られます。
ですので、逆を言えば家庭で作った離乳食を食べる乳児や、母乳を飲む赤ちゃんには起こりにくいですね。
感染性胃腸炎と言えば、ウィルス性が注目されてしまいがちですが、細菌性でもサルモネラなどには、ウィルス性と同じく症状がよくなっても便に菌が見られる事もあり、再度感染の危険性もあるので注意が必要ですので覚えておくことをおすすめします。
胃腸風邪の原因となる要因

胃腸風邪の原因が、ウィルスや細菌と分かっていても同じ環境や同じ食べ物を食べたにも関わらず、全く症状もなく元気な人もいますよね。
実はこれにもいくつかの原因があります。
ウィルスや細菌が体内に入る事で、胃腸炎になる時って場合にもよりますが、『忙しすぎる』など、身体的・精神的に疲労している事も大きく関係してきます。
仕事や学業も含め、いつもよりも疲れていたり、ストレスを抱え込んでいるとどうしても体内の抵抗力・免疫力が下がっている状態になります。
その状態で、さらに身体に影響を与えるようなウィルスや細菌の攻撃を受けてしまうと、普段であれば防ぐことができるものが、抵抗力も免疫力も下がった状態なら跳ね返す事ができなくなり、胃腸風邪を引きこんでしまう結果となりやすいですね。
細菌性であれば、食べ物が中心となることが多ですが、ウィルス性であれば感染しないように、マスクなどの防止対策をはじめ、肉体的にも精神的にも健康な状態を保つようにすることが大切です。
胃腸風邪になる原因として、食べ物はもちろん、ストレスや疲労も関係していると覚えておくといいかと思います。
胃腸風邪の主な4つの症状
前述している部分もあるのですが、胃腸風邪の症状は、どういったものがあるのかもう一度詳しく見てきましょう。
また、その症状がでた時の予防・対策もご紹介します。
食あたりや、ただの胃腸炎と勘違いしないように気をつける必要があります。
腹痛

あなたやあなたの大切な人が胃腸風邪に罹ったことがあるのであればご存知のことでしょう。
胃腸風邪の症状として一番強く感じるのは、なんといっても腹痛です。
普通の胃痛とは違って、立っているのもしんどくなる場合が多く痛みを強く感じます。
また痛みが長引くのが特徴で、胃腸風邪を患っているときは、かなり苦しい生活になると思われます。
通常であれば、腹痛を感じても少し時間が経てば治ると思う人が多いと思いますが、胃腸風邪の場合は我慢できずに病院へいく人が多いようです。
無理をせず、苦しいと感じたら必ず病院へ行くようにしましょう。
誰かに移してしまう可能性だってありますからね。
嘔吐
これは、胃の中に入り込んだ菌やウイルスを、強制的に体外排出しようと体が作用するために起きてしまいます。
この場合は、吐いた方がかなり楽になることが多く、胃腸風邪の治りも早くなるので吐き気がある場合は、我慢せずに吐いた方が良いといえます。
ただし、吐いた後の処理をしっかり行わないと他の人にうつす危険性があります。
ただの消毒アルコールでは、菌は死滅しないものが多いので、塩素系漂白剤を使用する方が無難です。
また、処理をした時の手袋やマスクはすぐに捨てるようにして、手洗いをしっかりと行うことを心がけてください。
できれば手を拭いたタオルも同じものは使わない方がいいので、これは実施してください。
下痢

胃腸風邪の時にでる下痢は、かなり水に近いタイプの下痢がでるのが特徴です。
こちらも、吐き気の時と同じく菌やウイルスを体の外に出そうと体が働くために起きています。
そのため便意を催した時は、なるべくすぐに行くようにしましょう。
ただし、注意点として水分補給するのを忘れないようにしてください。
自分が思っているよりも多くの水分や電解質が、体から失くなってしまいます。
水分補給をするときは、体内の塩分濃度が低下しないように、少しの糖分と少し塩分が含まれているものが良いです。
下痢がひどいからといって下痢止めを飲む方もいるかと思いますが、できれば避けた方が良いです。
下痢止めを飲むと、体の中に菌が滞在する時間が長くなるので、胃腸風邪の治りも遅くなります。
『なんかおかしい』と思ったり『どうしても下痢がひどい』時は、必ず受診しましょう。
発熱

胃腸風邪の症状で、熱がでる場合もあります。
熱はそれほど心配する必要はありません。熱もそれほど高くならない場合が多いので、微熱程度であれば通常の対応で大丈夫です。
しかし、胃腸風邪により免疫力が低下している時に、他の病気に感染して高熱がでる場合もあります。高熱が長引く場合は、一度病院へ行きましょう。
【※ポイント】食あたりとの違いについて

食あたりと胃腸風邪の症状は、とても似ているために違いが分からないという人も多いと思います。
上記で紹介した症状も、食あたりの時に起きる可能性は大いにあります。
大まかな違いとして、食あたりの時は、吐き気を強く感じる場合が多いです。
胃腸風邪は、どちらかというと、腹痛を強く感じることが多いといえます。
どちらにせよ、病院へ行く方が症状を軽くでき、治療も早くなります。
吐き気が強い時は無理をしないようにしてください。
むしろ、『吐きたいなら吐いてしまう』これで良いでしょう!
この際に、注意点もありますので記事後半をご覧ください。
胃腸風邪の症状とその期間について
『胃腸風邪』というのは言ってしまえば『総称』といったことは前項でもお伝えしてますが、これは下痢や嘔吐など、胃腸がやられる体調不良は、感染する菌やウイルスが何であろうと、『胃腸風邪』とまとめられるということになります。
軽い食中毒なども「胃腸風邪」や「食あたり」と言われることもあり、なんとも境界があいまいなものです。
ここでは、原因となる細菌やウイルス別に、あらわれる症状やその期間についてまとめていきます。
主な胃腸風邪の感染源は以下のようなものが挙げられます。
細菌の感染による胃腸風邪
カンピロバクター腸炎

出典:www.iza.ne.jp
鶏、豚、牛の生肉や、犬や猫との接触。
井戸水などから感染します。
- 症状の期間;5日~7日
- 潜伏期間:1日~10日
- 症状:発熱、下痢、腹痛、寒気、嘔吐
サルモネラ腸炎
出典:idsc.nih.go.jp
細菌が付着した卵の殻に接触した。
また、ネズミやゴキブリなどの害虫が運んでくることもあります。
- 症状の期間:4~5日(ただし治療が遅れると2週間くらい発熱する)
- 潜伏期間:6時間~72時間
- 症状:激しい下痢、嘔吐、発熱
症状や特徴
食肉や卵に付着したサルモネラ菌が腸で繁殖して、発熱、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が出るのが特徴です。
さらに犬や猫などペットを介して発症すること、季節を問わず1年中発症するのも大きな特徴です。
治療のために病院では、抗生物質や抗菌作用を持つ化学療法剤が処方されます。
腸炎ビブリオ

出典:idsc.nih.go.jp
生の魚介類や、魚介の加工品に残った菌から感染します。
- 症状の期間:2日~3日
- 潜伏期間:4時間~28時間
- 症状:激しい腹痛、下痢、発熱、嘔吐
ウェルシュ菌腸炎

出典:foodpoisoning.e840.net
調理後時間のたったカレーやシチューなどに増える菌です。
気温の高い日に、常温で置いておいたこのような料理を食べて感染します。
- 症状の期間:1日ほど
- 潜伏期間:4時間~28時間
- 症状:下痢・腹痛
腸管出血性大腸菌(O-157)

出典:www.tokyo-eiken.go.jp
- 症状の期間:10日程度
- 潜伏期間:3~9日
症状や特徴
病原性大腸菌の一種で毒性の強いベロ毒素を生産するのが特徴で、腸管出血性大腸菌を持つ家畜の食肉、保菌者の便に汚染された食事や水から感染します。
成人の場合は下痢程度で済むこともありますが、高齢者や子どもは腹痛や下痢、貧血、けいれん、発熱を起こし重症化することもあります。
治療のためには病院での抗生物質の処方、そして重症の場合は輸血や人工透析が行われることもあります。
ウイルスの感染による胃腸風邪
ノロウイルス胃腸炎

出典:idsc.tokyo-eiken.go.jp
食べ物だと生の牡蠣やサラダからが多いです。
二次感染もしやすく、かかった人のおう吐物などを処理した人が感染する場合も並行して多いのが特徴です。
- 症状の期間:1日~2日
- 潜伏期間:1日~2日
- 症状:激しい下痢、嘔吐、発熱、寒気
ロタウイルス胃腸炎

出典:www.pref.okayama.jp
幼児がかかりやすい胃腸炎です。
ただし、免疫力が弱っていると、オムツなどを処理した大人がかかる場合もあります。
- 症状の期間:5日~7日
- 潜伏期間:1日~3日
- 症状 嘔吐、発熱、白色の水様下痢
腸管アデノウイルス胃腸炎

出典:www.pref.hiroshima.lg.jp
風邪を引き起こすウイルスの一種で、空気中に飛んでいます。
胃酸に強いので、胃や腸で活発になると胃腸風邪になります。
- 症状の期間:2日~7日
- 潜伏期間:5日~7日
- 症状:嘔吐、下痢、発熱
プール熱

症状の期間:患者の体力にもよるが5日~7日程度
潜伏期間:4日~7日
症状や特徴
アデノウイルス3型・4型が原因であるプール熱は、乳幼児から小学生が感染する場合がほとんどで、咽頭結膜熱の代表的な症状である38℃以上の高熱、喉の痛み、結膜炎を伴うのが特徴の『夏風邪』の一種です。
患者数が増えるのは6月~9月にかけてで、特効薬はないため病院では鎮痛薬、解熱剤が処方されます。
ヘルパンギーナ

- 症状の期間:患者の体力にもよるが5日程度
- 潜伏期間:2日~7日
症状や特徴
コクサッキーA群ウイルスが原因であるヘルパンギーナは、乳幼児から小学生が感染する場合がほとんどで、高熱や口内に水泡を伴うのが特徴の『夏風邪』の一種です。
患者数が増えるのは7月~9月にかけてで、特効薬はないため病院では消炎薬、鎮痛薬、解熱剤が処方されます。
ウイルス性胃腸炎で怖いのは2次感染で、症状が出ているときに安易に外出することは感染を広げることになるため絶対に止めましょう。
そして、免疫力の弱い乳幼児や子どもの感染が主であるアデノウイルス3型・4型、ヘルパンギーナウイルスは大人にも感染し、そして夏場にだけはなく季節を問わず感染するのも特徴です。
下痢や嘔吐がひどいときにはノロウイルスかロタウイルス、喉の痛みに結膜炎があるときにはアデノウイルスを、そして口内炎のような水泡ができるときにはヘルパンギーナウイルスを疑うようにしましょう。
このように、胃腸風邪を起こす細菌やウイルスは複数あり、その種類によって症状の期間にはバラつきがあります。
また、症状の期間は、ひとりひとりが持つ体力にも左右されます。
並の体力を持つ人ならば、症状が出てから1週間前後で回復するケースが多いのも特徴の1つです。
【看護師・薬剤師が教える】回復を早める4つのコツ!

出典:retos-operaciones-logistica.eae.es
小学生や小さい子供が何人も身近にいる私としては、毎年季節を問わずとも胃腸風邪の恐怖にさらされています。
急に『おなかが痛い』と泣き始め、落ち着いたと思ったら吐いてしまうなんてこともありました・・・
かかってしまった時には、できるだけ早く治して回復したいものですよね!
そこで、看護師である私と同僚の薬剤師の意見をお伝えしたいと思います。
胃腸風邪の時の日常生活について

胃腸風邪の時の日常生活は、とにかく身体を温めてあげてください。
一方で、症状の一つに『発熱』を伴っていたら話は別です。
できるだけ本人が楽な温度に保ってあげることが重要です。
要は、『身体に負担をかけない』ことが大事なのです。
ただでさえ水分や電解質が奪われやすい状況であり、かなりのストレスがかかっているにも関わらず、それを助長してしまうようなことは避けるべきです。
症状の悪化や発症につながりかねません。
身体を冷やさない

無理してお風呂に入ったり、シャワーを浴びるのも危険です。
特に、倦怠感などの症状が強い場合は抵抗力も落ちていますから、身体が冷えてしまう原因を自ら作り悪化させてしまうのと同じことですからね(^^;
とにかく安静にすることが重要で、身体を横にするなどして肝臓などの主要臓器へ血液を戻すことで回復が早まる可能性が高まります。
また、主要血管の通っている『首・手首・足首』に風をあてないようにすることも、弱った身体を冷やさないために重要なことの一つですよ。
胃腸風邪になった時は食事にも気を付けたい

まず、『食欲がなければ食べなくてよい』ということを知っておいてください。
言ってしまえばこれは当然ですよね?
だって、下痢や嘔吐・発熱・倦怠感などで消耗しきっている状態での食事はある意味とても危険です。
むせてしまったり、その他の症状を助長してしまいかねませんからね。
食欲があっても『腹5分目』にとどめます。
食べるものは、おかゆやうどんなど、温かくて消化のいいものをおすすめします。
余談ですが、胃腸の調子が悪い時には梅干しを食べるといいそうです。
反対に、胃腸風邪の時には、食べたらNGなものもあります。
下のような食べ物はたとえ食べたくても我慢しましょう。
こちらも、症状を助長してしまう原因の一つになりかねません。
【禁止】胃腸風邪の時には避けるべき代表的18の食品

胃腸風邪の際に食べてはいけない食品は以下の通りです。
- 生もの(果物、生野菜、刺身など)
- 冷たいもの
- ネバネバするもの(納豆、オクラ、山芋など)
- 油っこいもの
- 肉
- アクが強いもの(ほうれん草など)
- ナッツ類
- 温かいうどん以外の麺類
- 辛いもの
- お菓子
- ジュース
- 菓子パン
- 添加物の多いもの
- 乳製品
- お酒
- 柑橘類(ミカン、グレープフルーツなど)のジュースや炭酸飲料
- コーヒーなどの刺激物
- 繊維質に富む野菜、きのこ、こんにゃく、海草など下痢をおこしやすいもの
普段何気なく食べているものは、ほぼ全滅といって間違いなさそうですね。
ちなみに私は、胃腸風邪と自覚のないときにコーヒーを飲んで、後で胃痛に悩まされたことがあります。
薬剤師さんは言っていませんでしたが、私の経験上「お酒以外の嗜好品」もやめておいた方がいいです。
消化のよい食べ物

『じゃあ逆に何を食べたらいいの?』なんて思われる方も多いのではないでしょうか?
ここでも代表的な食品をご紹介しておきますね。
- おもゆ(重湯)、おかゆ
- すりおろしリンゴ
- よく煮込んだうどん
- 味噌汁
- 野菜スープ
- アイスクリーム(脂肪分の少ないもの)
とにかく回復への近道は身体をいたわって、免疫力や自然治癒力を上げることですね!!
胃腸風邪の治療方法は?
胃腸風邪になった場合はどのようにして、治療するべきなのかを紹介します。
脱水補正

下痢や嘔吐が続く場合、体内の必要な電解質や水分が不足しがちであるため、糖分や塩分などを含む水分を摂取します。
脱水の状態がひどい場合は病院で点滴をされることも少なくありません。
吐き気や嘔吐の症状が強く、経口摂取が困難な場合は点滴などで脱水予防を行います。
対症療法

腹痛や吐き気などに対しては、それぞれ痛み止めや吐き気止めなどといった薬で治療します。
下痢は病原体や毒素を排出するための症状でもあるため、初期からの下痢止めの使用はあまり好ましくないとされています。
下痢・嘔吐などの症状が出ている間は、必要最低限の水分のみ摂取し、安静にしましょう。
症状が治まってきたら、無理のない食事摂取や水分摂取をしていきます。
上記で挙げている、胃に優しい『消化のいい食べ物』がいいでしょう。
【予防】胃腸風邪の症状が出た時に守るべき6つの対策
水分補給を欠かさない

度々登場している内容ではありますが、あなたの体を守るために重要ですのでしっかり実践していきましょう!
激しい下痢や嘔吐により水分が失われますので、脱水症状にならないように水分補給は必ず守りましょう。
スポーツドリンクや経口補水液を少量ずつ、こまめに飲むようにしましょう。
※水分補給には適度な塩分と少量の糖分が必要なので、水やお茶では逆効果になるので注意しましょう。
下痢止め、吐き気止めは飲まない

胃腸風邪をなるべく早く治したいのであれば、なるべく薬は飲まない様にすることをおすすめします。
体内に侵入したウイルスや細菌を体外に排出することで、体を元の状態に元の状態に戻す事ができます。
しかし、下痢止めや吐き気止めを飲んでしまうと症状治まって楽になりますが、菌やウイルスを排出しているわけではないので、完治するのに時間がかかってしまいます。
早く治したいけど、症状がつらすぎて苦しいという人は、病院へ行って適切な薬を処方してもらいましょう。自分の判断で薬を服用してしまうと治療が長くなる恐れがあるので注意しましょう。
自己判断の薬を飲まない

下痢は細菌や毒素、そしてウイルスを排出しようとしている体の自己防衛機能のため、下痢止めを飲んでしまうと排出しようとしているものが体内に残ってしまい症状が長引く原因にもなります。
自己判断では不安な場合や、あまりにも酷い症状の場合は、すぐに病院に行きましょう。
我慢せずに吐く

吐き気があれば、我慢せずに吐いてしまいましょう。
ただ、吐いた後にすぐに何かを飲むと、再度の吐き気が起きやすくなるため、嘔吐後は口をゆすぎ、少し時間を置いてから少量ずつ水分補給しましょう。
嘔吐物に直接手を触れない

出典:www.muranaka.co.jp
胃腸風邪を引き起こす細菌やウイルスは、アルコール消毒も効果ない程の強いものもあるため、絶対に患者の嘔吐物や便に直接手を触れてはいけません。
必ず、手元や枕元にビニール袋や使い捨てのタオルを用意しておき、嘔吐物や便はすぐに処理しましょう。
※処理した後は、必ず手洗い・うがいをして、使ったタオルや手袋も捨てましょう。
安静第一

吐き気があるのに無理して食べようとしないように、水分補給しながら安静に過ごしましょう。
少し何かを飲んでも嘔吐してしまう場合には、病院で点滴を受けることも考えましょう。
【予防】胃腸風邪から身を守るために知っておきべき基礎知識

胃腸風邪は症状が出始めてから初めて感染したとわかるものです。
ウイルスや細菌は目に見えないだけにどう予防したら良いのか難しいですよね?
胃腸風邪が流行ってるニュースが飛び交う時期以外でも、意識すれば予防することができますので、胃腸風邪の基礎知識を覚えておきましょう。
胃腸風邪は手から口へと通じて感染する

胃腸風邪は「手」を通して感染するので、ウイルスを持った人や完治してない人が触れた食材を口にしても感染してしまいます。
極端に避けて失礼にあたることは避けたいものですよね!
多くの人が触れる場所を触ったあとは、その手を口元に持っていかないように気をつけましょう。
生の牡蠣に気をつける

出典:www.womaninsight.jp
ノロウイルスの感染源が生の牡蠣をはじめとする、貝類であることは有名です。
胃腸風邪が流行りだしたら生で食べることは避け、加熱されたものを食べるようにしましょう。
加熱する場合には、85℃以上1分間以上加熱すると安心です。
トイレに気をつける

嘔吐物や汚物が身についてしまう場合に備えて、市販されている胃腸風邪ウイルスに効果のある除菌スプレーを持ち歩いていると、トイレを利用する際の予防に役立ちます。
便座や取っ手などはできるだけ消毒してから使用するようにしましょう!
逆に、誰が使ったかもわかりませんしね。
【危険予知】自分が胃腸風邪になったら、周囲に知らせる

症状が落ち着いて外出するようになった場合、自分が胃腸風邪になったことを一緒に居る人や身近な人には伝えておくと、二次感染を防ぐ良い機会になるでしょう。
消毒のために塩素系漂白剤が必要

一般のアルコール消毒では全く除菌効果がないのが胃腸風邪のウイルス!
何かを消毒する必要がある場合には、塩素系漂白剤を利用しましょう。
手軽な消毒で大丈夫な場合には、除菌スプレーでも効果的です。
細菌性胃腸炎は新鮮な食材と清潔なキッチン用品で

見た目が変色していたり、腐ったりしている食品を自ら調理したり、食べたりすることは注意していれば防ぐことができますが、お店でどのように調理されているかわからないと、細菌性胃腸炎は防ぎようがありません。
食品は新鮮な物を購入して持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫に入れるなど、細菌を発生させないように気をつけましょう。
料理は作り置きして常温で放置しない

出典:slism.net
『食中毒予防=食品を加熱すれば菌は死滅するから大丈夫』と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、食品を調理加熱しても死滅しないウェルシュ菌やセレウス菌があることを忘れないようにしましょう!
特に多いのが、作り過ぎたカレーや煮物などの煮込み系料理を常温で放置して翌日食べるような場合です。
常温放置は細菌が増殖する環境を整えているのと同じですので、作り過ぎないようにすること、そして余ったものは菌が増殖できない冷凍庫で保存するようにしましょう。
胃腸風邪を予防するために!
上記に加え、さらにおすすめしたい胃腸風邪を予防する方法を紹介します。
手の傷に注意

手や指に傷がある場合、そこに菌が付着している可能性があります。
黄色ブドウ球菌による食中毒は菌が産生する毒素によって起こります。
この毒素は加熱してもなかなか破壊されません。絆創膏などで覆っても毒素が食材につくことがあります。
手や指に傷がある場合には調理を避けるか、手袋をして調理をすると良いでしょう。
消毒をする

汚物がついてしまった衣類やタオルは袋に入れて周囲に汚染しないようにし、85度で1分間以上の熱湯消毒か次亜塩素酸ナトリウムで消毒するようにしましょう。
次亜塩素酸は、家庭用の塩素系漂白剤で代用できます。
予防接種を受ける

胃腸炎の原因の一つにロタウイルスがありますが、このロタウイルスは乳児を対象に任意で予防接種を受けることができます。
胃腸炎になったら何科に行くの?

かかりつけの内科、胃腸科、消化器内科などが適切です。
保育園や学校などの集団生活の場では感染拡大を未然に防ぐことも重要なので、周りに感染者がいた場合や感染が疑われるような症状が出たときはすぐに病院へ行きましょう。
受診した際には、周りに同じような症状の人がいることや、疑わしい食べ物を伝えましょう。そこから、原因となった菌などが推測されることもあります。
まとめ

胃腸風邪は様々な原因があり甘く見てると大変なことになります。
それらの原因によって、症状やその期間が微妙に違います。
自己治癒で治る場合も多くありますが、他の人にうつしてしまう可能性が非常に高いので、なるべく病院へ行って診察してもらいましょう。
また、完治したと思ってもウイルスや菌が残っている場合が多いので、しっかりと治すことも大切です。
胃腸風邪にも色んな種類があるんですね。ノロウィルスは知っています。似た名前のロタウィルスもどこかで聞いたことがあります。どちらも掛かりたくないですね。