夏のお休みの時、親は子供と一緒に山や草原・海に出かけますよね。
親として虫除け剤は、子供のために必須なアイテムと考えられます。
ところで、虫除け剤を使用する時に、その成分を気にしたことはありますか?
最近、よく話題に上がっているのが『ディート』を含んでいる虫除けスプレーやクリーム。
そこに書かれている注意書きを読んでみてください。びっくりしますよ…
- 子供に使用制限
- 副作用被害救済制度
- 有効成分 ディート
今、虫よけスプレーに多く使われている虫除け剤である『ディート』とは一体何者なんでしょうか?
これって子供に安全なの?どんな風に使えば安全なの?他の手段ってないの?
そんな湧いて出てくるような疑問や不安を解消していきましょう!
お好きなところからどうぞ
ディートとはそもそもどんな成分なのか?

出典:http://blog.tendance-parfums.com/parfum-vaporiser-vetements-ou-peau/
世間一般でも、よく話題になってる言葉ですよね。
でも、意外とその正体って知られてないですよね…
その正体をひも解いていきましょう。
ディートってなに?
ディートの正式名称は『ジエチルトルアミド』と呼ばれています。
1940年代の戦時中、アメリカ陸軍が兵士用に開発したものです。
ジャングルでの虫除け実験により、蚊やダニなど吸血タイプの昆虫に対して、非常に効果がある事を確認。
兵士用の虫除けとして使用されたのがはじまりのようです。
多くの兵隊さんを、蚊やダニが媒介する病気(ツツガムシ病や日本紅斑熱など)から守ってくれたものなのです。
虫除けとしては、非常に優れた薬剤であると言えますね。
安価なため現在に至っても、世界中の虫除け製品に使用されています。
でも、効果の反面ディートの成分には危険性も含まれているんです!
ディートの成分
ディートとは、『昆虫忌避剤』と呼ばれる化学物質です。
ディートを使用する兵士の中に、臨床確認の結果、いろんな症状が発生したのです。
そう、ディートは効き目が高い薬剤です。
しかしその反面、危険性も含まれる化学物質だったんです。
確認された危険性
- 稀ではあるが中枢神経障害を起こし、行動などに影響を与える。
- ディートを大量に投与した場合、血圧低下作用を起こす。
- ディートは眼に入った場合に、中程度の刺激を与える。
- 水疱、赤く腫れあがる等の蕁麻疹を発症する事がある。
虫除けスプレーの中に入っている濃度では、人体に重大な事態を招くことはありません。
しかし、それでもまれに蕁麻疹などのアレルギーを起こす場合があります。
誤って飲み込んだり日常的に連続して使用する事により、低血圧・けいれん・発疹なども出ることがあります。
虫除けスプレーに入っている程度のディートでは、直ちに健康に影響は与えませんが…
やはり化学物質です。
成人の大人でも、いろんな症例が発症されるのですから、子供に対しても要注意でしょう。
一部のお子さんにも、けいれんと急性行動変化、及び蕁麻疹の発症が確認されています。
濃度の高めのものを大量に付けたり、毎日連続して付けたり、誤って飲み込んでしまった場合などは、
なおさら危険ですよね!!
ディートによる副作用は?

大人でさえも、少なからず体に害を与えるリスクがあるディート。
大人よりも身体の発達が未熟な子供には、さらに次のような副作用のリスクがあると言われています。
一般的に確認されている症状
- 発疹
- ただれ
- かゆみ
お子さんが誤ってたくさん吸い込んだり、大量に塗ったりした場合の症状
- 頭痛
- めまい
- 筋肉の硬直
- 息苦しさ
子供の手で使わせた場合、間違って口や目に入れてしまうこともありますよね!
近所のお子さんが、間違って虫除けスプレーを目にかけてしまい、痛くて叫んだとか?!
そのお子さんはすぐに眼科に行って、目を洗浄してもらったそうです。
ディートは目にも影響を及ぼす成分なので、子供へ使う時には本当に要必要ですね!
ディートを有効活用する方法

ディートの危険性を知れば知るほど、ディートを敬遠したくなりますよね?
じゃあ、、最近の蚊は、怖いのに、虫除けも使えないの?
たかが虫と言えども、侮れないんですよね。特に最近は…
ディートは危険な副作用もありますが、やはり非常に優れた薬剤である事は認めざるおえませんよね。
蚊は日本脳炎・デング熱やらの原因になります。最近ならジカ熱もそうですね。
そして、ダニ…
特に『つつがない』の語源になっている『ツツガムシ』は、刺されると死亡するケースもあるそうです!
ホントに怖い死に至る恐れがある害虫に効果を発揮するのは、やっぱりディートなんです。
なので、草木の多い公園で遊ぶときや山でのアウトドアの時には、虫除けはお子さんにも必需品ですね。
でも、安心してください!
ディートの入っている虫除けも正しく必要な時のみ使えば、お子さんへの副作用も防ぐ事ができるんですよ!
ディート入り虫除けを子供に使う時の5つのポイント

出典:http://gahag.net
ディート入り虫よけを子供に使う時には、次のようなポイントに気を付けるとうまく使うことができます。
ポイントその1 使う前にパッチテストをする
ディートはまれに発疹を起こす場合があります。
発疹を起こす場合
- ディートそのものが原因
- ディート入り虫除けに含まれているアルコールが原因
初めて子供に使う時、まずは腕の内側に少しだけ塗って様子を見てくださいね。
数時間たっても変化がないのを確認してから、いざ使いましょう!
ポイントその2 使用する年齢・回数を守る
まず、その商品に書かれている注意事項をよく読んで、しっかりと守る事!
何歳以上から使えるとか・何歳から何歳までは1日何回とか・詳しく書いてあります。
場合により表示がされていなければ、次のことを基準にしてくださいね。
一般的な基準
- 6ヶ月未満の乳児には使用しないこと
- 6ヶ月以上2歳未満は、1日1回
- 2歳以上12歳未満は、1日1~3
これは日本国内の基準で最大の、ディート濃度が12%の虫除けに書いてある基準なんです。
ちなみに虫除けは、濃度により医薬品・医薬部外品とに分類されます。
濃度による分類
- ディートの濃度が12%以上の虫除け:『医薬品』
- ディートの濃度が12%以下の虫除け:『医薬部外品』(濃度が表示されていないものもあります)
※しかし『医薬部外品』である虫除けのディート濃度は、4%~11%まで開きがあるそうです。
万が一、ディート濃度が表示されていなくて、なおかつ濃度が高めの11%の虫除けを使ったとしても…
上の使用基準を超えた使い方をしなければ安全ですよ。ご安心を!
ポイントその3 スプレーよりも塗るタイプを
国民生活センターの実験によると、ガスで吹きかける虫除けは皮膚にくっ付く効率が悪いそうですよ。
その上、子供だったら間違いなく吸ってしまいそうですね。
一番肌にまんべんなく塗れるのは、ウェットティッシュタイプか塗るタイプの虫除けなんです。
子供には、このタイプを使うのが安全でしょう!
ポンプタイプの虫除けを使うなら、一旦親の手に取ってから子供の肌に塗ってあげましょうね。
ポイント4 手と顔には塗らない
先にも述べましたが、誤ってたくさん吸い込んだ場合の副作用はさらに危険です。
手や顔には絶対に塗ったり、吹きかけたりしないでくださいね!
口からもディートが入ることによる、副作用を防ぐための対策です。
顔は口に近いことはもちろん、目を守るためでもありますよ!
目に虫除けが入ったら大変ですよね。
あなたのお子さんが、そんな危険な目に合ってはいけませんよね。
もちろん手や指も子供は口に入れやすいですから、塗らないでおきましょうね。
ポイント5 必要でなくなったらすぐ落とす
楽しいお子さんとの遊びも無事に終わって、やれやれ…
さあ、帰ってからお風呂に入って落としましょう!
ついつい思ってしまいがちですよね。
いえいえ…油断大敵!
必要でなくなったらなるべく早く落としてあげましょう!!
『目安としては、最長でも4時間』です。
危険な副作用がある化学物質は、一刻も早くお子さんから取り除いてあげる事です!
この5つのポイントを、ぜひご参考にしてくださいね!
そして、、最近は、ディートを含まない虫除けもあるんですよ!
ディート以外の虫除け方法は絶対コレ!

出典:http://ameblo.jp/florauxkuu/entry-12174087478.html
必要な時のみ正しく使えば、そこまで気構えなくてもいいディート。
しかし副作用も考えると、使わずに済むのならあまり使いたくないですよね。
そこで、他の虫除け方法も知っておいた方がいいでしょう。
そもそも6か月以下の赤ちゃんにはディートは使えません。
ディートを使わない虫除け方法には、例えばこんなものがあります。
ディート以外の虫除けってなに?
虫の嫌がる香りのエッセンシャルオイルをベースにした安全な虫除けスプレーがあります!
数種類のエッセンシャルオイルを使用し、それらの相乗効果により効き目が強くなるようにブレンドされてます。
主原料
- 精製水
- 無水エタノール(アルコール)
- エッセンシャルオイル(シトロネラ、ペパーミント、レモングラス、ゼラニウム)
合成界面活性剤・着色料等の肌への刺激が心配される成分は、一切配合していない 『 納得無添加 』 です。
シトロネラ・ユーカリ・シダーウッド・レモングラスなどの天然ハーブの香りを、虫が嫌うんだそうです。
ディートを使わない(ディートフリー)このようなハーブの香りで、虫除けできるアイテムを使っていきましょう。
※但し、ディートが含まれる虫除けと比べると、効力の効いている時間は落ちるようですね。
『 納得無添加 』 の虫除けはいろんなものが販売されてますが、おすすめめとしては次のものでしょう。
オーガニック虫除けスプレー ピレカロール

出典:http://www.yu-kari.jp/?pid=99114302
大切な家族に使う物にこだわりたい…
オーストラリアの自然派コスメブランドが出している虫除けスプレーです。
低刺激性で赤ちゃんから使えます。
めっちゃ爽やかないい匂いがします。
虫ってこんな匂いが嫌いなんだね!人生損してる!って思うくらい。
香りはかなりはっきりしていて、距離があっても分かりますが、蚊は確かに寄ってこなくなります。
その想いから原材料にこだわりユーカリオイルは100%オーストラリア産を使用。
製造工程にもこだわり、全て日本で生産しています。
体に優しい天然成分のみで丁寧に作り上げた、虫除け+殺虫Wの力を発揮する医薬部外品。
ピレカロールの優しさ、効果は試した方がいいですよ!
-
抗菌・抗ウイルス効果
- ユーカリは殺菌効果が高く、ハウスダストによる空気の汚れなどにも有効とされています。
- また、ユーカリの葉の精油成分に含まれている成分、シネオールが、優れた抗菌作用で風邪や感染症の予防に役立ちます。
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防虫効果
- 多くのアレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎の原因とされているヒョウヒダニの忌避効果に優れています。
- ヒョウヒダニは普通の洗剤や石鹸だけでは駆除しにくいので、ユーカリが効果的とされています。 感染症の予防に役立ちます。
そして何より、肌に直接付けない安心感がありますね。
虫除け効果はなかなかのものです。
植物は虫や動物の嫌がるような成分を作り、身を守っています。
その力を借りれば、ディートを使わずとも虫除けすることができますよ。
森林の中・草木がうっそうと茂ってる処・草原程度の処など…
使う場面でディートを含んだ虫除けか、含まない虫除けで良いかを大人が判断してあげてくださいね。
まとめ

出典:https://www.google.co.jp
子供にとってディートは、大人に比べてアレルギーや肌荒れを起こしやすい虫除け成分です。
でも、危険な害虫からは一番効果的にガードしてくれる成分でもありますよね。
森林の中や草木がうっそうと茂ってる処か、草原程度の処とか…
使う場面でディートを含んだ虫除け剤か、含まない虫除け剤で良いか大人が判断してあげてください。
ディート成分を含む虫除けは、ディート成分を含まい虫除けと比べると効力としては上です。
ディート成分は子供にとっても、必要な時に正しく使えば有効なアイテムになります。
場合に応じて正しく使い分けしてくださいね!
虫よけ剤ディート。危険な成分ですね。購入する時は注意しなければいけませんね。
コメントありがとうございます!
注意点をあまり見ないで使用してしまう方が多いですからね(^-^;
何でも用法・容量はしっかり確認しておきたいところですね♪