赤ちゃが下痢をしてしまうと心配になってしまいます。
その性状やにおい、色などにも注意が必要です。
原因や受診するタイミングなどわからないことばかりですよね…
対策や予防も知っておきたいところです。
『小さな赤ちゃんが下痢をしてしまう原因』にはどのようなことがあるのでしょうか。
今回は病院に受診するタイミングや予防・対策などもあわせてみていきましょう。
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赤ちゃんの下痢ってどんなもの?主な性状3つの種類

下痢には
- 軟便
- 泥状便
- 水様便
があります。
- 形があれば軟便
- 形がなければ泥状便
- 水のようにオムツに全部しみ込んでいれば水様便
になります。
赤ちゃんは離乳食が始まるまでは母乳やミルクのみで栄養を補給しているので、『便も大人と比べると柔らかい』のが基本です
中でも母乳栄養の方が人工栄養(ミルク)よりもゆるくて水っぽいという特徴があります。
そんな赤ちゃんの便ですが、いつもよりもはるかに便がゆるい場合、いつもよりも回数が極端に多い場合は下痢と判断されます。
また、回数は少なくても急に水っぽい便になったときも下痢といえます。
ちなみに形がある軟便は治療対象にはなりません。
赤ちゃんは大人と違って体も小さいため、下痢が長引いてしまうと『脱水症状』をおこしてしまう可能性があります。
そうならないためにも赤ちゃんの下痢の特徴をしっかりと把握しておく必要があるのです。
赤ちゃんが下痢をする3つの原因

赤ちゃんが下痢をする原因は、
- 食べ物
- 感染性のウイルスや細菌
- 食物アレルギー
の大きく3つがあげられます。
どれも、水分を多く含んだ液状の便(水様便)であることが特徴です。
月齢が低い赤ちゃんの場合は、腸が未発達のため、消化不良で便が柔らかくなることは珍しくありません。
新生児期から生後1~2ヶ月頃までは、1日5回以上柔らかいうんちをします。
母乳育児の場合、うんちが柔らかくなることが多く、下痢というよりも軟便であることがほとんどです。
新生児の下痢の原因や症状は?うんちの見分け方は?母乳のせい?

赤ちゃんが下痢になる原因とその特徴をまとめたので参考にしてみてくださいね。
食べ物が原因による下痢
離乳食の場合、
- さつまいも・里芋・かぼちゃのような食物繊維
- 糖分が多い食べ物
- 乳製品の摂り過ぎ
が原因で下痢になることがあります。
冷たいものを食べ過ぎたり、飲み過ぎた場合も下痢になることがあります。
粉ミルクでも便は柔らかくなることがありますが、下痢ほど水っぽくないことがほとんどです。
感染性のウイルスや細菌が原因による下痢
- 風邪や感染症による胃腸炎
- ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス性の胃腸炎
は、下痢を引き起こします。
感染症やウイルスの場合、嘔吐や熱を伴うことが多いので、下痢以外の症状も確認しましょう。
便は『酸っぱい臭いがする』などいつもと違うのが特徴です。
食物アレルギーが原因による下痢
生後6ヶ月頃を過ぎると赤ちゃんに離乳食を与えはじめますが、卵、大豆、牛乳などでアレルギーを起こし、下痢になることもあります。
アレルギーを起こしやすい食べ物は、ママが知らないだけで意外なものが含まれていることもあるので、与える前に調べてみましょう。
赤ちゃんの下痢の原因2つの分類について

下痢になる原因は大人と同じで様々な原因が考えられますが、
大きく分けると
- 感染性のもの(感染症が原因となるもの)
- 非感染性
のものがあります。
<非感染性によるもの>
冷えや消化不良、アレルギー、抗生物質の内服などがあげられます。
すぐに症状が改善する場合は問題ありません。
<感染症によるもの>
赤ちゃんの下痢に一番多いのが『ウイルス感染による下痢』です。
ロタウイルスやノロウイルスなどが代表で冬に流行します。
便が白っぽくなることもあり、嘔吐をともなうこともよくあるので脱水をおこしやすいため注意が必要です。
食中毒など細菌性の下痢の場合は魚の腐ったような臭いがしたり、便に血が混じることもあります。
赤ちゃんの下痢がひどい場合や症状がなかなか良くならない場合は必ず受診するようにしましょう。
「心配いらない下痢」と「心配な下痢」

赤ちゃんが下痢になったときまずは、落ちついて赤ちゃんの状態や便の状態を確認するようにしましょう。
下痢にも『心配いらない下痢』と『心配な下痢』があります。
心配いらない下痢
- 回数は多少増えたが機嫌は良く、食欲もあり発熱など下痢以外の他の症状がない。
- 初めて与えた飲み物や食べ物の後に下痢をしたが少しずつ元に戻りつつある。
心配な下痢
- 下痢があり不機嫌であやしても笑わない。
- 母乳やミルクの飲みが悪く食欲もない。
- 白っぽい水のような便。
- 下痢に血が混ざっている。
- 嘔吐や発熱など下痢以外の症状もある。
まだ喋ることができない赤ちゃんにとって、『機嫌や便は赤ちゃんの健康を知るためのバロメーター』となります。
下痢になったときは、上記のどちらに当てはまるのかを落ちついて観察しましょう。
受診するタイミング

下痢ぐらいで小児科を受診してもいいのかと悩む人もいるかもしれませんが、赤ちゃんの体調の変化はある日突然やってきます。
回復も早いですが『悪くなるのも早い』のが赤ちゃんの症状の特徴です。
心配な下痢に当てはまるようならば早目に小児科を受診するようにしましょう。
また、血便と同時に激しく泣く・嘔吐も伴ってグッタリしているなどという場合は、小腸が大腸に入り込んでしまい腸閉塞のような状態になってしまう腸重積の可能性もあるので夜中でも受診しましょう。
また機嫌もよく心配いらない下痢だったとしても、急に症状が悪化したり、その他の症状もでてきた場合は早い段階で受診が必要です。
受診しようか迷うときは念のため受診したほうが安心できるので、遠慮せずに医師に診てもらうことをおすすめします。
受診の際は便のついたオムツなどを持参するとよいでしょう。
赤ちゃんの下痢3つの対策と予防

赤ちゃんが下痢になった場合の対策としては次のようなことがあります。
<水分はしっかりと与える>
赤ちゃんの下痢で一番心配なのが『脱水』です。
脱水をおこさないためにも水分補給は小まめにおこないましょう。
<離乳食は軟らかくして与える>
食欲があるからといって普段通りの食事を与えてしまうと、弱っている腸に負担をかけてしまうことになります。
離乳食が始まっている月齢ならば、いつもよりも離乳食を軟らかくして与えるようにしましょう。
便と同じ固さのものを与えると思ってもらえればわかりやすいのではないでしょうか。
<おむつはこまめに替える>
赤ちゃんの肌はデリケートなので、下痢になるとお尻がかぶれやすくなります。
おむつはこまめに替えてあげましょう。
おしり拭きでゴシゴシこするのは余計に刺激になって肌荒れの原因になるため、シャワーなどでお尻を洗ってあげて清潔を保つようにしましょう。
赤ちゃんの下痢…食事の基本は『優しいもの』

下痢の際、まず気を付けてあげたいのが食事ですよね。
『基本は無理をさせないことです。』
授乳はいつも通り
母乳はいつも通り与えましょう。
ミルクで下痢をする場合は医師に相談しましょう。
離乳食は一段階戻すか、ストップして授乳のみに切り替え
離乳食は、普通の食事に赤ちゃんの舌や消化器官を慣らしていくまでの準備期間です。
下痢をした場合は一段階戻したり、ストップして胃腸の負担を減らしましょう。
冷たいもの・かたいもの・生もの・油ものは避ける
お腹を壊している時は、冷たいもの・かたくて繊維質が多いもの・生もの・油ものなどは負担が大きいので避けましょう。
温かいもの・やわらかいものを食べさせる
温かいスープや柔らかいお粥や茶わん蒸しなどは、お腹にも優しいですね。
お腹に負担が少ないものを食べさせましょう。
水分とナトリウムをしっかり補給する
下痢をしている時に一番心配なのは『脱水症状』です。
飲めるようなら月齢・年齢にあったイオン飲料や母乳でしっかり水分補給をさせましょう。
特に離乳食を食べている赤ちゃんの場合は、無理は禁物です。
新しい食材にトライしたときなどは、下痢がおさまって体調が戻るまで様子を見ましょう。
下痢をしている時は、火を通したものを食べさせた方が安心です。
果物は口当たりが良いのですが、繊維質も多いので下痢が強い時は控えておきましょう。
まとめ

赤ちゃんの下痢について紹介しました。
赤ちゃんの下痢は決して珍しいことではなく、赤ちゃんと一緒に過ごしているとよくあるできごとです。
いつも赤ちゃんのそばにいると、ふだんと少し様子が変わるだけでも敏感になります。
少し変だなと感じたらすぐに病院を受診しましょう。
その際、便の回数・性状もしっかりと伝えましょう。
正しい知識をもつことで、もしものときにも慌てず、万が一病気だった場合の早期治療にも繋がります。
『小さな赤ちゃんをもつ人は基礎知識として知っておくと良いですね。』
今5ヶ月になる赤ちゃんがいます。離乳食を始めて5日目ですが、初日と2日目にいつもより緩いうんちをしました。色も黄緑で下痢をしてしまったと思い心配で調べてみました。離乳食初めは下痢になることも多いらしく、安心しました。まだ食物アレルギーとかではないですが、うんちで赤ちゃんの体調がわかるのも病気の早期発見になりますよね!小学生のお兄ちゃんと3歳のお姉ちゃんもいるので、これからの季節は感染症に気を付けたいですね。
コメントありがとうございます!
3児のママとはすごいですね!
ベテランままとはいえ心配なことはまだまだ多くありますよね。
赤ちゃんのサインを見逃さずキャッチしてあげることも大切ですね。
赤ちゃんはおむつに排便をしますが、そんな中下痢をしたらお尻も汚れますし、処理をする方も後始末が大変なことになりそうですね。病院で診て貰った方がベストですね。