この記事では『幼児が身長を伸ばす方法』を、男子・女子別に解説して行きます!
『うちの子は周りより成長が遅くて…』
こういうことはよくあります。
基本的に幼児の成長速度は千差万別で、いわゆる未就学児なら、身長について気に病む必要はそれほどありません。
が、しかし、どうしても気になってしまうのが親心でしょう。
そこで今回は『幼児が身長を伸ばす方法』を、男女別に分けてご紹介します。
そもそも身長が伸びるってどういうこと?

背が伸びる=骨が伸びる
子供には『骨端線』と呼ばれる軟骨があります。
これは名前の通り『骨の先端にある軟骨』で、ここでは古い骨が壊され、新しい骨に変えられています。
壊された古い骨は、いちど骨の原材料である『カルシウム』と『コラーゲン』に分解され、そのとき体内にある『カルシウム』&『コラーゲン』と合体したうえで新しい骨になります。
新しい骨が前より強くて長くなるのはこのためなんですね。
【TIPS】骨端線が閉じる
『骨端線』は子供にだけあるもので、大人にはありません。
より正確には、子供のうちは柔らかく、大人になるにつれて硬くなっていき、やがて『骨を壊す&生み出す能力』まで失ってしまうのです(これを『骨端線が閉じる』といいます)。
いちど閉じた『骨端線』はもう戻らず、その時点で身体の成長は打ち止めになります。
『骨端線』が閉じる年齢は、ふつう
- 男子18歳前後
- 女子15歳前後
です。
※希に20歳ぐらい、あるいは22歳ぐらいまで『骨端線』が閉じない人もいます。
骨を伸ばすにはまず栄養
骨が『カルシウム』と『コラーゲン』などから出来ている以上、いちばん大事なのはそれらの栄養素を欠かさないようにすることです。
ただし、『カルシウム』や『コラーゲン』は骨の主材料でしかなく、骨の材料となる栄養素はそのほかにもたくさんあります(例:鉄やリンなど)。
また、そもそも『カルシウム』は、それ単体では約40%しか体内に残りません。
効率よく、無駄なく身体に染み込ませるには、『ビタミンD』を同時摂取する必要があります。
背を伸ばすには、まずバランスの良い食事を心がけましょう。
【TIPS】成長に遺伝はそれほど関係ない?
『うちの家系は小柄だから、この子も…』
なんて話をよく聞きますが、あれはほとんど間違いです。
子供の発育において、遺伝子は約25%程度しか作用しません。
大事なのはバランスの取れた食事と、健やかに成長できる環境づくりです。
骨を伸ばすための環境づくり
骨が新しい骨に変わるのは、主に寝ている間(『成長ホルモン』が分泌されている間)です。
『成長ホルモン』の分泌には睡眠の質や長さが関係しますから、背を伸ばすためには、毎日、質の良い睡眠を出来るだけ長く取る必要があります。
※ちなみに、『骨の出来るゴールデンタイム』は21時~深夜2時ぐらいまでの間です。
また、適度な運動も『成長ホルモン』の分泌に関係があるほか、骨そのものを刺激することで、骨の成長をより良くする作用があります。
具体的に背を伸ばす方法は?

背が伸びやすくなる運動について
『成長ホルモン』の出を良くする運動は、特に
- 全身を使う運動
- 縦方向への移動がある運動
だとされています。
これはたとえば
- バスケットボール
- バレーボール
などです。
ただし、幼児にこれらの運動をさせるのはかなり無理があります。
将来的にやれればいいな、ぐらいで、まずは安全でかつ初期投資も安い『縄跳び』なんかをやらせてみましょう。
※嫌がる運動を無理にさせないように注意しましょう。全く運動をしないのは問題なので、適度に外へ出す必要がありますが、それがストレスになるようなら逆効果です。
背が伸びやすくなる運動まとめ
- 全身運動で、かつ縦(垂直方向)への運動があるもの
- たとえば『バレーボール』、『バスケットボール』、『ハンドボール』や『水泳』なども
- ただし幼児がやるには危険なので、将来的にやらせてみたい、程度にして、いまは『縄跳び』なんかをやらせましょう
- 『縄跳び』を嫌がるなら好きな運動をさせること
ぐっすり眠るための4つのポイント
以下の4つの行動は『眠りの質を妨げる』、よろしくない行動です。
寝る前には出来るだけ控えましょう
- テレビを見る(液晶画面を見詰め続ける)
- 激しい運動をする(男の子だとヒーローごっこなんかそれですね)
- 物を食べる(特に消化に悪いもの)※
- お風呂に入る
全て眠る1時間前、欲を言えば2時間前にはやめるようにしましょう。
※どうしてもお腹が空いたときは、バナナやココアなど、消化にいいものを食べさせてあげましょう。
食事はカルシウムとビタミンDを優先して
まず何よりも『カルシウム』、これを摂取することを優先しましょう。
朝食に『牛乳』をつけるとか、あるいはおやつか何かでチーズを食べるか、なんでもよろしいので、まずは『カルシウム』です。
この『カルシウム』を無駄なく活用するために、『ビタミンD』も一緒に摂取しましょう。
これはたとえば『鮭』、『しらす』などの一部の魚類に豊富です。
『しらす』はそれ自体に『カルシウム』が豊富ですから、『牛乳』と組み合わせられれば高い発育効果が期待できます(問題は食べ合わせですが…)。
現状、『カルシウム』も『ビタミンD』も足りていないようならば、朝食に『牛乳』と『焼き鮭』を追加するとか、そういう工夫でうまく摂っていきたいですね。
最近だと『ビタミンDを添加した牛乳』が売っていますから、これを飲むのも良いでしょう。
余裕があればタンパク質とアルギニンを
『タンパク質』は骨や筋肉の材料となり、『アルギニン』は『成長ホルモン』の分泌量に関係があります。
『タンパク質』は
- 豆
- 牛や豚の肉
に多く含まれ、『アルギニン』は
- 鶏肉
- 大豆
- しらす
に多く含まれます。
前述の通り、『しらす』には『カルシウム』と『ビタミンD』も含まれますから、うまいこと『しらす』を『豆』と一緒に摂取できれば万々歳です。
子供に食べさせたい栄養素&おすすめ食品まとめ
- カルシウム……『大豆』、『しらす』、『牛乳』など
- ビタミンD……『しらす』、『大豆』など
- タンパク質……『大豆』、『豚肉』、『牛肉』など
- アルギニン……『大豆』、『鶏肉』、『しらす』など
- 鉄分……『貝類』、『ほうれん草』など
- リン……『いわし』、『しらす』、『卵』など
※身体の健康を調える黄緑色野菜類も忘れずに!
【幼児の成長】ワンポイントアドバイス

実はそれほど男女を意識する必要はない
『身長を伸ばす方法』は男女別にポイントがあります。
これは『骨端線』が閉じるタイミングが違うとか、基礎代謝とか、運動量とか、性格の違いとか、生活習慣の違いとか…
いろいろな観点から導き出されるものです(たとえば女子は食事を抜きがちだからしっかり食べましょう、とか)。
ところが4~5歳とか、あるいはもっと年少の幼児ですと、生活のほとんどを親によって管理されているはずです。
ひとりで表で外食することも、夜更かしが過ぎることもまずないでしょう。
ですから気をつけるべきは以下のようなことだけです。
運動はそれほど重視しない
このぐらいの子のほとんどは『運動』が好きですし、苦手とか嫌いな子も幼稚園や保育園や、親の指導によって、少なくとも庭とか家の周りとかを散歩する、ぐらいは出来ます。
必要であれば何かしらのご褒美(おやつとか)をちらつかせつつ、ちょっとだけ歩かせてみたりしましょう。
あまり激しい運動をさせても、この年代の子にはむしろ毒ですし、怪我のリスクもあれば、不注意からの事故もありえます。
ですから『運動』については、将来的に運動嫌いにならないように、日常的に体を動かす習慣をつけさせる程度が出来ていれば結構です。
睡眠は規則正しく
このぐらいの年代の子であれば、まず九時とか、もしかするとその前に眠くなって寝ていることが多いと思います。
それならばそれでよし、とにかく大事なのは『睡眠のゴールデンタイム』である22時~26時に寝ている習慣を作ることです。
それと注意したいのは『お昼寝のしすぎで夜眠れない子』です。
『お昼寝』は実に効率的な行動で、やっておくと午後のスケジュール消化効率が本当に良くなるのですが…
これは学生とか大人の話です。
大切なのは『夜眠ること』なので、ぐずらない限り(※)お昼寝を少し控えさせた方がいいかもしれません。
※ぐずるようならもちろん寝かせましょう! 精神衛生上よろしくありません。そのぶん、夜眠れるように運動を増やすとかの工夫を忘れずに。
食生活・習慣
『食事の配慮』は足りていない家庭が多いようです。
前述した『栄養価』、『カルシウム』や『ビタミン』を意識した食生活を心がけるようにしましょう。
この時期の食事は将来的な体のポテンシャルを決めるといいますか、ゆくゆくの健康な体を作るための土台作りになります。
この時期に栄養が足りておらず、虚弱な体をつくってしまうと、それがそのままずーっと尾を引きます。
いちど定まってしまった食生活や習慣はなかなか変えられないからですね。
本当によく気をつけましょう。
【TIPS】子供の少食について
『そうはいうけど子供がご飯を食べない…』という悩みは意外に多いものです。
『朝食を食べない』はどの家庭でも悩むことでしょうし、幼児だと『食事に興味がそんなにない』こともあります。
そうなると『背を伸ばす』どころか、栄養不足で病気になる心配もあります。
こういう子供には以下のような対策を取りましょう。
- そもそもの食事回数を増やす(朝昼晩ではなく、日に五回にするなど)
- サプリメントで補う
- お腹が空いていないので食べない場合には、空くように運動をさせてみる
- 家庭環境を見直す
特に『家庭環境を見直す』、これは重要です。
『夫婦間や二世帯住宅における家庭問題などで、子供が安心してご飯を食べられない状況を作ってしまっていないか?』をよく検討しましょう。
何はともあれ、少食の子に無理に食べさせることはしてはいけません。
まずは『なぜ食べられないのか?』を突き詰めるところから始めましょう。
※あまりしつこくして、それが子供のストレスにならないよう注意しましょう。
食事だけで栄養素を補えない場合にはサプリメントを
『しらす』から『カルシウム』を摂取する場合、1日に食べなければならない『しらす』量は約140gに及びます。
多いか少ないか、それは各家庭と子供の好き嫌いにも依るでしょうが、なかなかどうして、『しらす』ばかりを毎日食べさせるわけにはいきません。
それに、『カルシウム』や『アルギニン』以外にも、子供の健やかな成長には、まだまだ複数の栄養素(たとえばミネラルなど)が必要です。
『何十種類もの栄養をバランス良く摂らせ続けるなんて無理!』な方は、サプリメントを使用することをおすすめします。
たとえば『ノビルンジャー』は、幼児向けに開発されたドリンクタイプのサプリメントで、飲むだけで『アルギニン』、『カルシウム』、『ミネラル』などをバランス良く補給できます。
幼児が喜ぶような工夫も色々されているので面白いですよ♪
サプリメントの副作用について
『ノビルンジャー』はあくまでも『サプリメント』であり、何らかの副作用が出るほど強い効果を持っていることはありません。
ただし、あまりに高い栄養価のため、飲み過ぎると『栄養摂取過多』で体調を崩す場合があります(※)。
何ものも『飲みすぎれば毒』です。
使用する場合は、この点にだけ気をつけましょう。
※体格が余りに小さい、あるいは年齢の幼過ぎるお子様ですと、定量でも『栄養摂取過多』になります。体格にあわせて飲む量を調整しましょう。
>>【背を伸ばす】子供の成長に役立つ失敗しないサプリメント選び
『幼児が身長を伸ばす方法』男子・女子 まとめ

今回は『幼児の身長を伸ばす豊富』について纏めて参りました。
ずばり、幼児の身長を伸ばすには
- 栄養
によく気を使いましょう。
『男子・女子』によって気をつける点が違うということは、この年代ではまずありません。
とにかくこの年代にとって大事なのは『食事』と『習慣づくり』です。
『カルシウム』や『ビタミン』などの栄養で『伸びる体づくり』を心がけ、更に『運動』や『睡眠』を正しく行える習慣をきっちり指導しましょう。
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