【大流行再来!?】命も危ない麻疹の驚きの感染力とは?症状や原因・対策を探る

【大流行再来!?】命も危ない麻疹の驚きの感染力とは?症状や原因・対策を探る

近年『はしか(麻疹)』の感染が再度、話題になることが増えてきましたよね。

というのも、麻疹の拡大が急速に進行し現在社会の問題になりつつあるからなんです。

このまま感染がさらに広がっていくと深刻な状況になりかねないのは言うまでもありません。

あなたや、あなたの大切な人が『麻疹』にかからないようにするためにはどうすれば良いのか?

今回は、現代の麻疹の動向、原因・予防・対策などについて詳しくご紹介していきます!

【拡散希望】麻疹の感染力がやばい件

【大流行再来!?】命も危ない麻疹の驚きの感染力とは?症状や原因・対策を探る

2016年夏に取り上げられたニュースの一つとして、大規模コンサートやイベントに『麻疹(はしか)』感染者が来場していたことがわかったんです。

それに伴い、一気にメディアで報道され騒ぎとなりました。

国立感染症研究所によると、今年の感染者はすでに昨年1年間の35人を上回り、41人にも及んでいました。。

都道府県別の感染者数は以下のとおりで

  • 千葉県:12人
  • 東京・兵庫:6人
  • 埼玉・大阪:3人
  • 三重:2人

といったように、千葉県が最も多い結果となりました。

8月末の大阪府の公表によると、『関西国際空港から最初の感染が始まりやがて集団感染に繋がった』とのことで、大阪府は最初の感染が確認されてから2週間経過したのにも関わらずこのことを一切公表しなかった事実があります。

こっれって結構やばいことですよね?

松井一郎大阪府知事は今月7日、『ここまで感染(拡大)すると考えなかった。甘い部分があった』と対応に不備があったことを認めた。

認めたはいいけど、そんなんじゃ済まされないことじゃないですか?

言ってしまえば、命にもかかわる感染症であり、だからこそ国から指定されているものなんですから。

関空関連の感染者は40名を超え、三次感染の疑いがある人も出ていました。

感染の拡大により今後、国内の全感染者数は、昨年の倍以上の数になると予想されています。

関空の近くの大阪府岸和田市では、開催が予定されていた『岸和田だんじり祭』に、拡大のリスクを避けるため、はしかの発症疑いがある人は参加を控えるように呼びかけていました。

当然の対策と言ってしまえばそれまでですが、そういった感染の拡大って『感染していても自覚がない』という人がほとんどで、例えわかっていたとしても『たいしたことない』なんて病識が全くないちょっと異常な人がいるから起こってしまうのも原因の一つと言っても過言ではありません。

 

そもそも麻疹ってなに?原因や症状・対策を探る

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麻疹の原因としては、乳幼児に多い『麻疹ウィルス』による急性ウィルス感染症ですが、成人にも発病することがあり、かなりやっかいです。

というのも、相当な感染力と苦しい症状に由来する理由があるんです。

 

麻疹の症状

麻疹の症状は、『発熱・鼻水・せき』という、かぜのような症状で始まり、目が充血し、目やにも見られます。

3~4日すると、今度は口の中に細かい白い斑点が出てきます。

これは『コプリック斑』と呼ばれるものではしかの決め手となります。

成人にも発病することがあります。

症状の経過は、

  1. カタル期
  2. 発疹期
  3. 回復期

の3期に分けられます。

感染経路は『飛沫感染』ですので、会話などでそばにいるだけでも移ってしまうのです。

 

カタル期

初期段階であるカタル期は通常4日ほど続きます。

感染後、10日前後の潜伏期をおいて

  • 38℃くらいの発熱
  • 鼻水
  • 目の結膜の充血
  • 目やに、
  • 目のまぶしさ

などが見られます。

その後2日ほどして、周囲に発赤を伴う灰白色の小斑点(コプリック斑)が口の中の頬粘膜にあらわれますが、1日で消えてしまうこともあるので見逃してしまう場合も多いんです。

 

発疹期

次にたどる経過として発疹期がありますが、これは通常5日間ほど続きます。

一時体温が低下した後、再び高熱となるとともに、赤い小さな斑状発疹が耳の後ろ側、顔から出始めて次第に下へ広がります。

はじめはポツポツとした赤い発疹も広がると互いにくっついて地図のようになりますが、その間には地図の中の島や半島のように正常の皮膚が残っています。

 

回復期

発疹が全身に広がると体温は下がって、回復期という時期に入ります。

発疹は、赤みが消えて少し褐色に変化し、その後退色していきます。

この頃になると症状も落ち着き元気になってきます。

しかし、時に重症化して合併症を起こすことがあります。

それこそ『命の危機』だってあります。

特に大人がかかるとなりやすいので注意が必要です。

例えば、麻疹肺炎は、咳と呼吸困難の症状や頭痛、強い眠気、けいれんの症状があったときに注意が必要です。

成人では、消化管出血を伴う出血性麻疹、妊婦の早産、流産の原因となることもあります。

 

検査・診断は?

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診断としては前述しているように、以下のような

  • 38.5℃以上の高熱
  • 鼻水
  • 目の充血
  • 目やに
  • 口の中のコプリック斑
  • 耳の後ろあたりからはじまる赤い発疹

などの症状で診断をつけられますが、採血でウィルスの抗体を調べたり、リンパ球や白血球の変化で風邪との区別をつけなければならないこともあります。

要は、確定診断するためには総合的に判断する必要があり、そのためにはいくつかの検査をしまうよ、ということです。

 

どんな治療法があるの?

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麻疹にかかっていない幼児か、麻疹患者に接触した場合は『γ(ガンマー)-グロブリン注射麻疹ワクチン接種』による麻疹の発症予防や軽症化が可能です。

γ-グロブリン投与は、麻疹患者と接触3日以内に注射すれば発病を逃れ、注射の時期が遅れても症状を軽減できます。

麻疹ワクチン緊急接種は、麻疹患者と接触後すぐに麻疹ワクチンを注射する方法ですが、時期が遅れると効果はありません。

麻疹が発病してしまったら、適度な室温と湿度の保てる部屋で明るすぎないよう照明を落として、安静にしましょう。

発熱に対しては、必要に応じて解熱剤の投与や、首、腋などの冷却をしますが、冷やし過ぎないようにしましょう。

38℃程度なら解熱剤は使用しなくて大丈夫です。

人間は熱を上げることによって、免疫が効果的に働きますので、やみくもにクーリングをすると逆効果なんですよね。

食欲不振には、水分の多いものをあげて、脱水には注意しください。

特に心配であればとにかく受診し、現状を評価してもらいましょう!

 

これだけは絶対!やっておくべき予防法がコレ

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通常1歳から麻疹ワクチンの接種ができます。

これは12カ月より90カ月の間でできるところが多いです。

しかし8年以上経つと、ワクチンの効果が下がって感染することもあるといわれています。

麻疹が流行した場合は、生後10カ月から接種しても良いとされていますが、生後1歳未満で接種を受けた子には抗体が消えやすいので、1年後に再度接種する必要があります。

麻疹患者と接触しないことが一番の予防ですが、症状の始まる2日前よりウィルスの排出は始まっており、この時点で区別することは困難です。

児童の場合、学校へは出席停止となります。

下熱してから3日してから登校可能となりますが、証明があれば欠席扱いにはなりません。

以上のことは必ず守り、行動していってください。

そういったあなた行動が根絶への一歩となることは明らかでしょう。

命が危ない!?はしかの感染が引き起こす後遺症とは?

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はしかの感染者は1000分の1の確率で脳炎を発症するといわれています

後遺症が残り、さらには死に至ることだってあります。

何度も言うように、それだけ恐い病気であり、感染力が異常なんです。

だから、国が指定している感染症なんですね。

はしかは、ウイルスによって引き起こされる感染症の1つで、免疫がない人が感染するとほぼ100%発症します。

感染力が非常に強いという特徴をもち、さらにははしかのウイルスはとても小さく、マスクを通り抜けることもできるため、空気や飛沫でも感染する。

インフルエンザの場合、免疫を持たない集団にひとりの感染者が混じったときに感染する者は1〜2名だが、はしかは12〜14人が感染するといわれています。

このことからも感染力の強さがわかりますよね。

発症すると風邪のような症状(発熱や咳、鼻水など)がみられた後、39℃以上の高熱が出て顔や体に発疹が現れます。

患者の約3割が肺炎や中耳炎などの合併症を起こし、さらに恐ろしい事には1000人に1人が脳炎を起こし、後遺症が残り、重症化すると死に至ることもあるということなんです。

また、妊婦が感染すると、流産や早産のリスクが高まるということも知られています。

さらに、10万人に1人の確率で、感染して数年から10年ほど経て『亜急性硬化性全脳炎(SSPE: subacute sclerosing panencephalitis)』を発症し、知的障害や運動障害が進行することも報告されている。

はしかは、重篤な合併症を伴う恐ろしい病気ということがここでも再認識できたことでしょう。

 

【排除状態】我が国日本で感染が広がる理由

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2008年に、1万人を超える大規模なはしかの流行が起きたことはご存じでしょうか?

そういった事態もあり、世界保健機関(WHO)は昨年3月、『日本は麻疹の排除状態にある』と認定しました。

日本に存在する『土着』のウイルスによる感染が3年以上押さえ込まれてきたからなんです。

ではなぜ、現在日本で再び患者が急増し感染が広まっているのでしょうか。

厚生労働省によれば、関西空港の従業員や利用者から検出されたウイルスは中国やモンゴルで流行している、『H1』という型が原因であるといっています。

今年7~8月に千葉県松戸市を中心に報告されたのは、東南アジアや南アジアなどで流行している『D8』ウイルスだ。

海外には、未だに『はしか』が流行している国は実は多いんです。

日本ほど医療が進んでいなかったり、認識が甘かったりして、しっかりとした対策がとられていないなんていうことも少なくありません。

海外で感染して日本に持ち込む危険性は、常にあるとうことです。

20~30代がやばい!?驚愕の感染リスクとは

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特効薬がない『麻疹(はしか)』の最も有効な予防策は、『ワクチンの接種』です。

はしかワクチンは昭和53年から定期接種となり、すべての子ども(1~6歳)に接種が行われています。

この定期接種の導入で、国内の感染者は大幅に減少したんです。

しかしその後、1回の接種では十分な免疫力がつかないケースが判明しました。

そこで、確実に予防するため、平成18年から1歳と小学校入学前の2回接種となったのです。

一方、40歳以上は、はしかに自然感染して免疫を獲得している人が多いのが現状です。

ちなみに、自然感染による免疫は、通常であれば生涯続きます。

そのため、日本でいちばん感染のリスクが高いのは、子どものときに1回接種しただけの20~30代の成人であります。

今回の関空を舞台とした集団感染の多くが、この世代に集中しているんです。

大阪府は、さらなる感染拡大を防ぐため、関空従業員約900人に任意のワクチン接種を始めるという対策を開始しました。

対象者はワクチン未接種者や、はしかの既往歴がない30代以下の従業員とのことです。

 

あなたも確実なワクチン接種を~拡大を防ぐために~

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はしかはワクチンの在庫があれば近くの医療機関で接種できます。

今までにはしかに罹ったことがあるかどうかわからない人や、予防接種を1回しか受けていない人も接種することは簡単にできます。

保険はきかないため費用は自己負担となりますが、あなたやあなたの大切な人の命を守ると考えれば安いものではないでしょうか?

ちなみにワクチン接種のお値段は、約8000円から1万円となっています。

赤ちゃんや子供においては無料で受けられる場合が多いので、最寄りの自治体にてご相談ください。

一方で、自治体によっては妊娠を希望する女性に対して、MR(風疹・麻疹混合)ワクチンを助成するところもある。

ワクチンには拒否反応を示す人もいますが、日本が『麻疹排除国』となりえたのも、ワクチン接種率がアップした結果であるといえます。

麻疹の長い歴史の中で、1990年代、『MMR(麻疹・おたふくかぜ・風疹)ワクチンが自閉症を引き起こす』という論文が発表されてからヨーロッパではワクチン接種率が大幅に減り、はしかの流行へと繋がってしまいました。

2010年、『論文は捏造だった』として取り下げられたが、いまだにワクチンに関するデマと不信感は消えないようなんです。

はしかは成人してから発症すると重症化しやすいため、感染リスクの高い人は今回の流行を機に、近くの医療機関でワクチンを接種しておくべきであるといえます。

社会全体での感染拡大を防ぐためにも、ひとりでも多くの人が免疫を獲得する必要がありそうですね。

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1 個のコメント

  • きくみみ より:

    大変ですよね、麻疹ウィルスにかかる年代は20~30代ということで、確かにその年代の時に麻疹にかかって入院を余儀なくされました。

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