間垣親方も罹った『悪性リンパ腫』余命・予後は〇年だった?!原因・症状・治療・予防対策方法とは

間垣親方も罹った『悪性リンパ腫』余命・予後は〇年だった?!原因・症状・治療・予防対策方法とは

元小結時天空の間垣親方が『悪性リンパ腫』のため37歳という若さで死去されました。

2016年より抗がん剤にて闘病を続け治療に専念していました。

元小結時天空の間垣親方も罹った『悪性リンパ腫』とはいったいどんな病気なのでしょうか?

また、余命や予後も気になるところ。

実際の治療や原因・症状と合わせて詳しくご紹介します。

余命や予後、原因・症状などをしって予防・対策はできるのでしょうか?

元小結時天空の間垣親方『悪性リンパ腫』で死去…

間垣親方も罹った『悪性リンパ腫』余命・予後は〇年だった?!原因・症状・治療・予防対策方法とは

日本相撲協会は2017年1月31日、元小結時天空の間垣親方(本名・時天空慶晃=ときてんくう・よしあき)が同日午前1時12分に悪性リンパ腫のため東京都内の病院で死去したと発表しましたた。

享年37歳だという若さだった。

 

間垣親方は現役だった2016年1月に悪性リンパ腫の治療で入院していることを公表していましたね。

2015年7月ごろから右脇腹に痛みが発生し、同10月から抗がん剤治療に取り組んでいたのです。

土俵への復帰を目指していましたが、5場所連続全休の末、36歳だった2016年8月に引退を発表し、年寄『間垣』を襲名しました。

 

引退会見時には抗がん剤治療を終え、腫瘍が小さくなったことを明言していましたね。

時津風部屋の部屋付き親方として『若い人を指導しながら、ともに成長したい』と今後について話していました。

その後は親方の業務をこなしていたが、2016年11月の九州場所から休場し、治療に専念していたんです

部屋の力士には30日夕方に病状の悪化が伝えられていました。

遺体は31日午前3時ごろ、東京・墨田区の時津風部屋に戻った。

通夜は2月6日午後5時、告別式は同7日午前11時半から、いずれも東京・墨田区の回向院念仏堂で営まれるそうです。

喪主は父ジグメド・アルタンガダスさんとの情報です。

悪性リンパ腫ってどんな病気?治るの?

間垣親方も罹った『悪性リンパ腫』余命・予後は〇年だった?!原因・症状・治療・予防対策方法とは

そもそも悪性リンパ腫とはどんな病気なのかというと『血液がん』の一つ。

体内に存在するリンパ系組織で起こるがんで、リンパ節の腫大を主な症状とするが

  • 脾臓
  • 骨髄

などの消化管や他の臓器といったリンパ節以外の組織に浸潤をきたすこともあるのです。

このリンパ系組織とは、全身に広がる細い管である『リンパ管とリンパ節』で成り立っています。

よく知られているのはわきの下や頚部、鼠径部(足のつけ根)などだが、脾臓や胸腺(胸骨の裏側にある組織)と扁桃もリンパ系組織の一部なのです。

 

悪性リンパ腫の種類は50!?

 

悪性リンパ腫はその組織の違いにより大きく

  • ホジキンリンパ腫
  • 非ホジキンリンパ腫

とに分けられます。

日本人の悪性リンパ腫では、ホジキンリンパ腫は約10%と少なく、大半が非ホジキンリンパ腫なんです

ホジキンリンパ腫はさらに4型に分けられます。

非ホジキン・リンパ腫もさらに10種類以上に細分化され、その症状は緩やかに進展するものから急速に進展し、急性白血病と同様の症状をきたすものまで極めて多種多様。

国際的に用いられるWHO分類ではリンパ腫細胞の性質や発生部位などで約50種類のタイプに分類される。

 

悪性リンパ腫などの血液のがんは、診断される時期に全身に広がっている場合が多いため、他のがんのように手術が初期治療の選択肢とはならず、化学療法(抗がん剤治療)や放射線治療が行われるのです。

悪性リンパ腫の多くがこうした治療の効果が大きいため、治癒や長期間の病状コントロールが本来期待できます。

緩やかに進行する悪性リンパ腫の場合には、そのまま治療をせずに経過観察をすることもあるようです。

 

化学療法はホジキンリンパ腫と非ホジキン・リンパ腫とで多少異なるが、現時点では、ホジキンリンパ腫ではABVDと呼ばれる4種類の抗がん剤の併用療法が、また非ホジキン・リンパ腫では、CHOPと呼ばれる4種類の抗がん剤の併用療法、さらには5種類の抗がん剤によるR-CHOP療法などが行われます。

このほかにも自分の末梢血幹細胞を保存し、それを用いて移植を行う自家末梢血幹細胞移植等も行われることもあります。

 

かの有名な『高倉健』さんもどの悪性リンパ腫であったかは明らかにされていないのはご存知でしょうか?

実はこの悪性リンパ腫は年々増加傾向にあります。

がん登録の体制が整っているアメリカでは過去30年間で50%以上の増加率になっており、10万人当たり年間約20例の新規リンパ腫患者が発生しているんです。

こうした新規のリンパ腫患者の半数以上が60歳を越える高齢者で、最も頻度が高いのが、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫だという。

 

日本でも1年間に発生する悪性リンパ腫は約13000人で、やはり増加傾向にあります。

ホジキンリンパ腫が20~30歳代に多いのに対し、非ホジキンリンパ腫の発生のピ-クは50~60歳代で、高齢者は合併症や臓器機能の低下、薬物の代謝や排泄が遅いことなどから慎重な治療が必要のようです。

特に高齢者の非ホジキンリンパ腫をどのように考えて治療するか高齢化が進む先進国では大きなテーマとなっているのです。

 

しかし、一方では症状を軽減するための支持療法薬や、制吐剤、抗菌約などの開発が進み、抗体薬も飛躍的に進歩してきました。

高倉健さんのような80歳以上の超高齢者でも、治療成績は大きく改善されつつあったのです。

悪性リンパ腫の余命・予後は?

間垣親方も罹った『悪性リンパ腫』余命・予後は〇年だった?!原因・症状・治療・予防対策方法とは

悪性リンパ腫は体内に存在するリンパ組織のガン。

リンパ節の腫大を主な症状とします。

脾臓や骨髄、胃などの消化管や他の臓器といったリンパ節以外の組織に浸潤をきたすこともあります。

 

細かい分類があり、その複雑さが病気にかかった人々やその家族を不安にさせるのですが、一体余命や予後はどのくらいなのでしょうか?

 

悪性リンパ腫における生存率は初期段階の場合、5年生存率は70%~85%あります。

さらに悪化している場合は50%未満という結果があります。

抗がん剤治療や放射線治療の最先端医療も受診することができ5年生存率も高くなり、がんの病態や転移状況により異なるものです。

 

5年生存率

 

  • 低悪性度1期 70%~90%
  • 低悪性度2期 70%~90%
  • 低悪性度3期 50%~70%
  • 低悪性度4期 50%~70%
  • 中悪性度1期 70%~90%
  • 中悪性度2期 70%~90%
  • 中悪性度3期 40%~50%
  • 中悪性度4期 40%~50%
  • 高悪性度1期 70%~90%
  • 高悪性度2期 70%~90%
  • 高悪性度3期 40%~50%
  • 高悪性度4期 40%~50%

 

※低悪性度のⅠ期・Ⅱ期で70~90%

Ⅲ期、Ⅳ期では50%~70%とホジキンリンパ腫よりも若干低くなり、

中等度、高悪性度になると

  • Ⅰ期、Ⅱ期で70~90%
  • Ⅲ期、Ⅳ期では40~50%

となります。

 

ホジキンリンパ腫の生存率

生存率様々な治療法を実施することにより5年生存率は約7割程度と報告されています。

生存率については国際予後スコアがあります。

これは進行期ホジキンリンパ腫の場合になります。

 

悪性リンパ腫の症状

緩除に進展する悪性リンパ腫の場合は、リンパ節の腫大あるいは脾臓の腫大が主な症状ですが、貧血等の骨髄抑制のために引きおこされる症状が見られる場合もあります。

診断されても数年は治療せずに様子を見るだけのこともあります。

一方、急速に進展する悪性リンパ腫の場合には、急性白血病と同様に感染あるいは出血の症状を伴うこともあり、さらにリンパ腫自体に伴う発熱や夜間の発汗、体重減少などの症状が見られることもあります。

リンパ節の腫大に伴い、各種臓器や血管、神経が圧迫されていろいろな症状を呈することがあります。また、リンパ腫の細胞が各種臓器に浸潤し、いろいろの障害を呈することもあります。

 

診断・検査

リンパ節の腫大する病気にはいろいろあり、悪性リンパ腫やガンの転移といった悪性の病気のみでなく、結核や細菌、ウイルスの感染症、各種免疫疾患などでもリンパ節が腫大します。そのためリンパ腫の診断は治療を行う上で極めて重要なステップといえます。

リンパ腫の診断の決め手は腫大したリンパ節の生検です。

リンパ節生検では、安全でとりやすい部位(頸部、わきの下やそけい部など)にある腫大したリンパ節に局所麻酔を行い手術的に取り出して検査します。

取り出したリンパ節は病理学的に検査される一方、そこに存在するガン細胞の性質や遺伝子レベルでの検討が加えられます。

 

その他にも骨髄への浸潤を検討するために骨髄穿刺検査ならびに骨髄生検が必要となります。

またリンパ節の腫大の程度と範囲を知るために、頸部から胸部、腹部、骨盤腔までのCT検査が必要です。

もちろんさまざまな臓器の浸潤を検討するために、生化学検査等により肝臓や腎臓の検査もします。

また脳脊髄液への浸潤を考慮しなければならない場合には、脳脊髄液検査(腰椎穿刺)を行います。

 

治療法は?

悪性リンパ腫の治療法は放射線療法と抗ガン剤による化学療法とが主体となります。

手術で病気に犯されたリンパ節を全てとってしまうことはできません。

緩やかに進行する悪性リンパ腫の場合には、治療をせずに経過観察をすることもあります。

化学療法剤はホジキン病と非ホジキン・リンパ腫とで多少異なります。

ホジキン病ではABVDと呼ばれる4種類の抗ガン剤の併用療法が、また非ホジキン・リンパ腫では、CHOPと呼ばれる4種類の抗ガン剤の併用療法が主に行われています。

 

いずれの治療も、治療により感染症が起こりやすくなるため、予防のために抗生剤を投与することがあります。

放射線治療は特にホジキン病の早期の患者に行われるもので、全身のリンパ節に放射線を照射します。

稀に局在する悪性リンパ腫に対し、放射線療法を用いる場合もあります。

 

最後に骨髄移植が適応となる場合があります。

各々の適応に関しては、専門家との相談が必要です。

自分の末梢血幹細胞を保存し、それを用いて移植を行う自家末梢血幹細胞移植なども行われることがあり、同種骨髄移植も含めた多様な選択肢が存在します。

 

予防法はあるの?

現在のところは原因はよくわかっておらず、予防方法は今のところ知られていません。

 

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