あなたは『猛烈な台風』などによって体調の変化を感じたことはありませんか?
それこそ、『体調不良』にまでなってしまう方も少なくないのではないでしょうか?
台風などの爆弾低気圧によって起こる、集中豪雨・大寒波・大雪などの異常気象が当たり前のようになり発生しています。
そこで起こる原因不明の肩こり・倦怠感・頭痛・歯痛・抑うつ・喘息といった『天気痛』『気象病』と呼ばれる症状と天候の因果関係とはいったいどんなものがあるのでしょうか?
ここでは、巷で出回っている情報とは別に、医学的根拠を踏まえて考察しまとめた内容をご紹介していきます。
台風の時期や、天候の悪い日・季節の境目によって体調を崩される方や、あなたの周りにそんな方がいればこの記事をしっかり読んで解決していって下さい。
予防法や対策などもまんべんなく掲載しています。
それぞれかなり詳しく書いていますので、よろしければ目次からご覧ください♪
お好きなところからどうぞ
【台風】気圧の変化で起こる体調不良って?
出典:health-to-you.jp
『天気が悪くなると何だか体調が悪くなる』なんて経験したことありませんか?
低気圧と台風の区別ですが、一般に台風とは34ノット (17.2m/s) 以上の速度の熱帯低気圧のことをいいます。
ただの大半の低気圧の場合、発生元は中国とかロシアとか日本以西の大陸・海上で発生してるもの。
梅雨前線とか『前線』と言われるものは、北の冷たい気団と南(太平洋側の海の湿気を含んだ)温かい気団がぶつかり合い、気圧が不安定になったために、長~い帯状の雨雲ができることでございます。
高気圧というのは、大体、1013hPa(ヘクトパスカル:1013hPaを1気圧という)前後~以上の場合。
低気圧だと、990hPa前後の気圧が大半です。
また、天気予報などに出てくる天気図で『台風の目』を見たことがあるでしょうか?
この『台風の目』がきっちりしている場合、まだまだ勢力のある状況といわれています。
台風の目が崩れたり、無くなってくると、熱帯低気圧とか弱いものになるんです。
標準気圧として私たちのまわりの気圧を1気圧(1013hPa)と設定すると、もしも990hPa(0.97気圧)の低気圧が接近している間、単純計算で23hPaの気圧の変化を体感していることになります。
実はこういった変化が、多くの人に天気や気圧・湿度の影響で体調を悪くしていると言われています。
よく『頭が痛くなる』というのは聞いたことがありますが、最近では体調だけではなく心や肌にも変化が出るという人も増えています。
どうして天気などに体調や心が敏感に反応するのでしょうか。
そして、敏感に反応する体や心にはどういうことが起こっているのでしょうか。
まずは、どんな症状を自覚されている方がいるのか見てみましょう。
【体調不良】気圧の変化で起こる症状

気圧と体調との関係についてアンケートしたところ、6割の人が気圧低下で体調変化を感じ、中でも40代女性は顕著で、60代男性は気圧変化に強いとの結果が出た。
〜中略〜
体調に何らかの変化があった人は64%。体調変化の内容(複数回答)は「だるい」が最多の42%で、次いで「頭痛」24%、「関節が痛む」13%と続いた。
天気や季節でよく現れる体調の変化は下記のとおりです。
- からだがだるくて重い
- 頭が重く、頭重がする
- 浮腫む(むくみ)
- 肩こりや腰痛などの痛みの出現
- 手足がだるく倦怠感がある
- 胃腸症状がでる
- 眠気がでる
- 精神的な気分の低下
- 食欲不振になる
- 血流が悪くなる
- 便がゆるくなる(下痢など)
- 手足が冷える
- 関節が痛む
- 神経痛やリウマチの悪化
- 皮膚の症状が出る
- 喘息などの発作
- めまいや耳鳴り
- 持病の悪化
などの症状が出てきます。
これらは、季節の変わり目・低気圧・急激な温度変化・気圧の変化・湿度の変化・雨などにより身体の不調を表すものです。
この結果を見て分かるのが、病気の発症・増悪・痛みだけではなく心や肌にも変化が出るということです。
特に心の状態に変化は季節の変わり目に出る人が多く、寒い季節になると気分が落ち込みやすくなるという意見も。
古傷や肩の痛みというのは寒くなったり雨が続くと症状が出るという人が多いようです。
気象が短時間のうちに変動するのにともなって起こる病気や、一定の気象条件下で症状が悪化したり、発作が誘発されたりする一連の病気を『気象病』といいます。
天候の変動による体や心の変化はいまや一般的に認知されつつある症状なのです。
天気で体調を崩すのは男性より女性の方が多い!?

あなたの周りで天気や季節で体調を崩す人の中に、『女性が多い』という印象を受けることはありませんか?
実はこの症状を訴えるのは男性より女性の方が『3倍』近く多く、特に20~30代の女性に多いと言われています。
原因は不明なのですが、ホルモン分泌が関係しているのではないかとも言われています。
天気や季節で体調に変化が出るという女性は70%以上いるというデータもあり、かなり多くの女性が天気による体調に悩まされているようです。
気圧の変化が自律神経の乱れを引き起こすのは、男性も女性も同じなのですが、女性は男性と違ってホルモンの分泌の問題があります。
男性は思春期以降はホルモンの分泌はほぼ一定なのですが、女性は月経があるため常に変化しています。
ホルモンの分泌をコントロールしているのは脳の下垂体(かすいたい)というところなのですが、ここは、自律神経をコントロールしている視床下部(ししょうかぶ)の支配下にあります。
つまり自律神経とホルモンのバランスは密接な関係にあります。
ホルモンのバランスが崩れたら自律神経にも影響が出るでしょうし、その逆もあります。
そこに気圧の変化という要素が加わることを考えますと、男性よりも女性の方が気圧の影響を受けやすいといえると思います。
その他にも、天気が悪い時に出る体調不良は『自律神経の乱れが原因であることが多い』なんていわれることも多いのですが、いったいどんなメカニズムなのでしょうか?
その他に身体に影響を与えているもにはどんなものがあるのでしょうか?
これら一つ一つについて、根拠をもとに紐解いていきましょう。
そもそも『気圧』って何?

出典:natgeo.nikkeibp.co.jp
台風の時期・天気の悪い日が続く・季節の変わり目などによって起こる体調不良。
これららの原因に共通するのが『気圧の変化』。
この気圧の変化というのは人体に大きく影響を与えるのですが、そもそも『気圧』とはいったい何なのでしょうか?
そして、気圧が人体に与える影響ってどんなものがあるのでしょうか?
気圧とは
『気圧』とは、簡単に言うと『空気や大気が地面やものに対し押し付ける力の圧』のことです。
例えば、高気圧は、ぎゅ~っと地面にかかる圧力が強い状態で外に向かって風が吹き、下降気流が流れます。
低気圧は、地面を抑える力が弱く、内側に向かって空気が集まることで上昇気流ができます。
地上の気圧を基準に考えてみる

地上の気圧は高度0mで1013hpa(ヘクトパスカル)=1気圧とされています。
10mの上昇に付き1hpa気圧が低くなります。
ですから『登山』などで海抜2500m以上に高度が上がった場合は、低酸素、低気圧からの頭痛、吐き気、めまいなどの症状を起こす高山病があります。
『ダイビング』などでは海中に潜った場合は水圧+気圧となり10m潜ると2気圧となり身体が圧縮されて、浮上時は地上の倍も膨張した状態になり肺の破裂にも繋がります。
急浮上により、体内に溶け込んでいた空気内の窒素が気泡となるので、脊椎や関節に気泡ができて障害となって残ってしまう”減圧症”と言われる危険な状態が起こる可能性もあります。
さらに、『飛行機』では与圧装置で気圧の調整が適度にされていますが、実際は0.7~0.8気圧で高山病を発症する寸前の状態です。
ですから、機内に持ち込んだペットボトルが膨張し、着陸時にはしぼんでいたり、貨物室に預けたスナック菓子が破れていたりすることがあります。
機内の酸素濃度も地上の70%~80%に低下しています。
最新機種のボーイング787はカーボン素材にの使用によって、更なる丈夫さや軽量化により気圧を上げることが可能になり、湿度も保つことができるため快適になっていますが、まだまだ気圧を上げられない素材の機種が多いです。
気圧の変化は、こういった現象が起きているのです。
気圧の変化で起きる現象の結果がヤバい

出典:gigazine.net
標準の1気圧=1013hPaでしたが、ここで海面のボーダーを決めます。
それより高気圧であれば、海面は気圧に押されて凹む=海面が低くなります。
逆に低気圧であれば、海面は吸い上げられて高くなる、ということになります。
その威力は、『1hPaで1cm海面が上下する』ということなんですね。
つまり、990hPaの低気圧だと、23hPa変化するということになり、、海水面は23cmも上昇するわけです。
しかし、海は面積が広いために思いっきり気圧で引き上げられますが、低気圧程度では髪の毛が吸い上げられるとか、重力に反する威力はありません。
でも、人体の表面積は広いため、低気圧でちょっとくらいは体の内側から外側へ膨張することはあります。
といっても、見た目で分かるほどの膨張・縮小はないんですけど、血管などの膨張・縮小で血圧が変わってくるというのではないか、などの仮説はあるようです。
例えば、とある台風が945hPaと歴代台風並みの低気圧であったとします。
高気圧の基準としての1気圧(1013hPa)からの差は、68hPa。
つまり、海面が通常よりも68cm=0.7mも引っ張り上げられる威力なんです。。。
よく、台風と一緒に大潮が来ると、高潮などで街が水没することがありますが、大潮(月の引力が原因)で海面が高くなってる上に、台風で0.7m近く上昇するわけです。
台風なり低気圧っていうのは、それだけの威力があるということになります。
実はそれよりも気圧の変化で起きる現象の結果として重要なのが『酸素が少し薄く、少なくなっている』ことです。
高気圧の時は、晴れてますよね。
この時は酸素が多く、前述したように、上昇気流が起こりませんので雲が少ないですよね。
下降気流ですので地面近くに酸素量が増えることになります。
空から酸素が降り注がれるといったイメージです。
空気が多いので、比較的活動的な交感神経が活性化される時期です。
ですのでエネルギー消費するために活発な活動をされる人が多くなってきます。
低気圧では、前述したように上昇気流のため地表近くでは、酸素が若干少ないため副交感神経が活発となり、エネルギーのエコモード・リラックス状態となりやすいのです。
(しかしながら仕事は天気に関係なくある。。。農業漁業のような自然のお仕事はこの知恵を活用していると思います)
以上のことが人体に影響を与えているのですが、この原理を医学的に紐解いていくと結構ヤバいことが起きていることが分かってきます。
一つ一つ見ていきましょう。
【閲覧注意】気圧の変化が人体に与える8つの影響

気圧の変化についてはご理解いただけましたでしょうか?
少し難しいところもあるかと思いますが簡単に捉えてみてください。
台風などの天候の悪い日にお気圧の変化として、外側からの圧力が弱まり、内側からの外に向けての力が強まるため、血管や細胞が膨張しむくみや頭痛、倦怠感、痛みなどを引き起こす、などといった人体への影響があります。
- 『何言ってるかよくわからなぞ?w』
- 『難しいからもう少し簡単に教えて』
という方もいらっしゃるかと思います^^;
これも人体への影響になるのですが『例』を2つ程ご紹介ます。
一つ目の事例として、ポテトチップスなどお菓子を飛行機に持ち込んで食べようとしたら、
『パンパンになってる!!』
って体験をされたことはありませんか?
これが上記でお話しした『超低気圧状態』で起きる現象の一つなのです。
原理としては、普段は地上で外からの圧力がある状態でのポテトチップスですが、低気圧状態であると外からの圧力で袋が押されなくなるので内側からのチカラで膨張するわけです。
こらは、非常に軽い『高山病に似たような状態が身体に表現される』といった現象同じことが起こっています。
後程ご紹介しますが、高山は低酸素状態で低気圧です。
高山病にかからない為には、急な変化に対応するため低酸素と低気圧への順応が大切です。
二つ目の例は、ふとん圧縮袋について挙げてみたいと思います。
布団圧縮機って結局、『低気圧状態を作る』ことと同じなのですが、前述した原理をよく思い返してみると『低気圧状態なのになんで萎むんだ?』ってなる方も少なくないのではないでしょうか?
これは『真空』という大気状態は変わらない状況において大気よりも減圧しているのでしぼむのです。
空気がないことが真空と思われていますが、減圧された状態が『真空』です。
汁物の蓋が取れないときとかも同じですよね。
このように気圧によって地上付近に変化が訪れるのです。
ちなみに台風の場合、
- 台風の前は気圧が高い
- 台風が通過しているときは、気圧が低い
- 台風が過ぎれば気圧が高くなる
台風の前になんだか興奮するのは、脳の危険察知でアドレナリンが出るからと言われております。
このように
気圧の変化によって、様々な変化が人体にも影響を与えるのですが他にはいったいどんなものがあるのか、更に詳しくみていきましょう!
圧力の低下による『膨張の』影響

気圧と身体の関係性で言うと、気圧が1hPaの場合、1のチカラで大気から圧を全身に受けているということになります。
ですので、低気圧の場合は『圧が弱まる』ということです。
逆に良いようなイメージがありますが、血流やリンパの流れも低下しやすく、体調不良になりやすいということにつながるのです。
人間は適度な圧によって生かされている生き物、とも言い換えることができるでしょう。
高気圧状態では、外圧がしっかりとかかることで人体の構造上、安定感が増し、血流やリンパを中心とする体内の流れへの圧も安定します。
逆に低気圧状態ですと、外圧が弱まることで体内の流れへの圧にも変化が出るため、膨張するのです。
循環が悪くなっている血流や体内水流による影響によって
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
- 肩こり
- 腰痛
- だるさ
- むくみ
- 倦怠感
- 関節炎
などを症状として感じるということですね。
古傷は、組織の破壊や血流が悪くなっているところが多いので低気圧により、痛みや違和感を覚えることがあります。
血流低下や酸素運搬力の低下によって、シビレや痛み・関節の痛み・古傷の違和感などが出やすい状態となります。
膝が痛いなど、関節の問題を抱える方にとって関節も適度な圧が必要です。
低気圧による圧の減少に伴う痛みなど、違和感を感じるのです。
酸素の量が不足する?!

出典:www.mag2.com
高気圧は下降気流を生み、地上の酸素濃度が若干多くなり、低気圧は上昇気流を生み、地上の酸素濃度が若干少なくなります。
この『若干の酸素不足』が、人体にとっては非常に大きな影響を与えかねません。
自律神経の乱れにも影響してしまうことがあります。
酸素濃度としては、通常の酸素量は21%で、安全の限界としての酸素量は18%と言われています。
これ以下になってくると、
- 脈拍数
- 呼吸の増加
- 頭痛
- 吐き気
- 悪寒
- めまい
- 筋力低下
- 吐き気
などになります。
酸素は、人体に必要な最も大切な栄養です。
そして最も必要な内臓が、『脳』です。
おおよそですが、通常の気圧は約1013hPaとして酸素量を『100』とすると台風では、約950hPaとして『95』ぐらいでしょうか。
これはその台風によって変わってくる部分もあるのですが、低気圧の接近に伴って10hPa気圧が低下することにより1%ほど酸素が薄くなるといわれております。
でも実際は、hPaよりも周囲の気圧との比較により高気圧とか低気圧とか言ってることもあります。
数値だけでは判断できないですが、酸素の量がいつもより若干少ないことによる影響があるということです。
【医学的根拠】気圧による酸素量の変化

少し専門的な話をします。
医学的な見解が含まれていますので、深く知りたいという方は見ていってください。
まず、人体は、『気圧101,325Paの海面高で最も良いパフォーマンスを発揮する』と言われています。
海面高での酸素濃度は20.9%で、酸素分圧(pO2)は21.136kPaです。
健康な人は、この分圧でヘモグロビンが飽和し、赤血球中で酸素に結合した赤い色素となります。
ヘモグロビンの酸素飽和度は、血液中の酸素の量を決定します。
人体が海抜高度2,100mに達すると、酸素で飽和したヘモグロビンの割合は急落し始めるのです。
そして、気圧は高度に応じて指数関数的に低下するのですが、酸素の割合は高度約100kmまでほぼ一定であるため、pO2も高度に応じて指数関数的に低下します。
エベレストのベースキャンプがある高度約5,000mでは血中のpO2は約半分になり、エベレストの頂上がある高度8,848mではpO2はわずか3分の1になるとの結果が得られています。
pO2が低下すると、人体は高地順応の反応を示します。
ここまでで、何が言いたいのかといいますと、つまり、『低気圧の状態は、山岳などの高度な場所にいることと同じ影響が出る』ということです。
極端な例ですが、これらの領域に行くことは、比較的穏やかな高山病から死に至る可能性のある高地肺水腫や高地脳浮腫まで、医学的な問題を引き起こすといわれています。
高度が高くなればなるほど、リスクも大きくなります。
気圧が低ければ低いほど、リスクが大きくなるということです。
極高高度では、永続的な脳損傷のリスクも上がることが研究で示されていて、専門的な探検隊の同行医は通常、このような症状に対処する際に用いるデキサメタゾンという抗炎症作用のある薬剤を常に携行しているともいわれています。
7,500mを超える極高高度では、睡眠が非常に難しくなり、食物の消化がほぼ不可能になり、高地肺水腫や高地脳浮腫のリスクが大きく高まる
とされており、低気圧な状態によるほんの少しの酸素不足が、人体に与える影響がいかに重大なことであるかを示しています。
湿気の影響

日本は海に囲まれた国であり、一年を通して、湿気が比較的多い国でもあります。
ですから梅雨や秋雨、台風など雨の降雨量も比較的多いですよね。
ではその湿気は体にどのように影響を与えるのでしょうか?
簡単に説明するとしたら人間をスポンジだと思ってください。
カラカラだと軽く、水分を含むとズッシリ重くなります。
実は、人間の皮膚の影響も大きいのです。
それは『不感蒸泄』です。
皮膚も呼吸してますよね?
私たちは皮膚から体内の過剰水分を発散して生きています。
実は1日に健常者で約600~1100mlもの水分を蒸泄しています。
意識的に気づかない蒸泄なので『不感』と名前についています。
雨の日は、湿気が多く、汗もかきにくいためこの不感蒸泄量が低下します。
それによる体内的な『水分の過剰』を生み出すことになるのです。
こんなことが体内で起こっているため、前述したような様々な症状が出てきます。
さらには、東洋医学(漢方薬)の世界では『脾胃(ひい)は湿を嫌う』とあります。
脾胃(ひい)とは、現代医学的には消化器系の臓器などを指します。
この脾胃(ひい)は腎臓や膀胱、肺・大腸とともに体内水分の調節をしています。
ですから東洋医学(漢方薬)の脾胃(ひい)、腎、肺が弱っている方は、湿気による影響を受けやすくなってしまいます。
消化器系や腎臓や温める力、肺が弱っている方は、湿気により身体に症状として悪影響が出やすいということです。
漢方薬は、この弱った体質を改善し、湿気に強い身体にすることに非常に長けております。
また湿は、漢方薬の世界では湿邪(しつじゃ)といいます。
この湿邪は、呼吸によって、湿度の高い空気を吸うことによる影響もあるといわれています。
身体への物理作用

出典:seinaya.com
こういった気圧の変化はまず、体に物理的な影響を及ぼします。
隣り合った物質は平均化しようとするので、圧力の低いほうへと流れようとしますね。
人間の体は『水の袋』と形容できるほど水分が多く、水分は流動的ですから、圧力の低い空気中へ向かおうとし始め、細胞内の水分も外に向かって膨張することになります。
これがむくみの一因になったり、血管が拡張して血圧が下がると考えられています。
また頭の血管が膨張すれば頭痛、喉の血管が膨張すれば気道が腫れて喘息という症状ににもつながるわけです。
そのほかにも、温度が高いので汗をかきますが、雨が降りがちで湿度が上がりますから汗が十分に蒸発せず、これもむくみにつながります。
自律神経が低気圧へ対応しようとする

自律神経は、こういった物理的な変化のほかに呼吸から『酸素が薄い』、目から『光が少ない(暗い)』、また内耳にかかる圧力の変化で『気圧が低下した』ことを感知します。
そしてこれらの条件を『活動に適さない環境』と判断して、二種類の自律神経のうちの『副交感神経』を優位に働かせ、身体を『休息とエネルギー蓄積のモード』に切り替え始めます。
このモードでは以下のような状態へと調整します。
- 血圧、血糖、心拍低下
- 疲労感、意欲低下
- 分泌、排泄機能活性化
- 食欲増加、消化吸収促進
- 心身のリラックス状態
低気圧になるとだるい、眠い、疲れるという症状を感じるのはこのためです。
『今は活動には適さない。じっとしていなさい』という体からの指令ということです。
しかし台風の接近のようにいきなり大きく気圧が低下し始めると、副交感神経の急な調整が行きすぎて、『不調』と感じるほどになってしまうのです。
アレルギー反応?!ヒスタミンによる影響

出典:welq.jp
これに加えて、ヒスタミンという体内物質の分泌による追い打ちがあります。
ヒスタミンは外部刺激があると肥満細胞といわれる細胞から分泌され、免疫活動に指令を出す働きをします。
しかし、これも過剰に働いてしまえば、花粉症を代表とするアレルギー症状となります。
低気圧にさらされるとヒスタミンの分泌が増えることが分かっていますが、副交感神経の過剰な働きに加えてヒスタミンの過剰な作用も加わり、「不調」もひどくなってしまうことになります。
- 免疫の過剰反応→アレルギー症状
(鼻水、くしゃみ、かゆみ、喉のはれ等)、関節の痛み - 血管浸透性を増す→血管から水分がにじみ出る→むくみ
- 血管拡張作用→血圧がさがる
低気圧によるヒスタミン分泌促進に関しては詳細な仕組みは完璧には説明されていませんが、異常な気圧の変化を『外部刺激』ととらえていると考えられます。
うつ病

低気圧が続くと『うつ病』の症状が出やすいということを知っていますか?
うつ病の傾向にある人は、症状の増悪を招くことも少なくないでしょう。
『うつ』のとしては気が滅入るとか、情緒不安定になってくるとか精神的なものから、頭痛や気だるさといった身体的な症状もあります。
気圧・気温が急激に変化すると、副交感神経や交感神経が活性化します。
すると、これらの神経が敏感になることで自律神経のバランスがくずれてしまい、頭痛がしたり古傷が痛んだりするのです。
更には、体や心が急激な気象の変化をストレスと受け取ってしまうことによるものが考えられます。
身体が気象の変化をストレスと受け取った場合、脳下垂体が反応してホルモン分泌に異常をきたし、体調が狂ってしまいます。
一方、感受性の強い人が気象変化による気温や湿度の変化にくわえて、周囲の景色、音、臭いなどの変化を心理的ストレスと受け取った場合は、精神的に不安定になって、うつなどのさまざまな精神症状を発症してしまいます。
しかし、頭痛や抑うつの原因がヒスタミンや自律神経の乱れと推定されたわけなんですが、実際は詳しいところはまだ解かっていないようです。
最も医学的根拠といて上げられるものには『セロトニン』というホルモンが関係していると言われています。
セロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある伝達物質で、セロトニンが不足すると精神のバランスが崩れて、暴力的(キレる)になったり、うつ病を発症すると言われています。
また、セロトニンの発見当初から研究では、脳の血管を萎縮させ、偏頭痛の原因になるとされてきました。
偏頭痛というのは、『セロトニン』という物質の減少によって頭の周りの血管が刺激されて血流が増加、それが三叉神経を刺激する事によって, 拍動の伴った(ズキズキする)痛みを感じる、という原理であると考えられています。
気圧の変化が閾値変化を生む

ここで着目したいのが、『低気圧』そのものではなく「気圧の変化」という点です。
世間では、低気圧になると血行が悪くなったりやリンパの流れが悪くなるから、体調が悪くなる、という説明をする人が多く、もはや一般論と化しています。果たして、それは正しいのでしょうか?
一般的な低気圧が血流を悪くする説は、気圧[=空気による圧力]が身体へ与える物理的な負荷による影響で血管が圧迫や拡張して血流等が変調をきたし諸症状を誘発されるとしているのですが、ある文献では異なった観点からのメカニズムが示されています。
例えば偏頭痛だと、従来ですと低気圧になると血管に対する外部からの圧力が減少し結果的に血管が拡張し、過剰な血流増加が起こり、頭痛症状に至ると考察されておりました。
しかし、この研究では、人体には気圧の変化をキャッチするセンサーが備わっており、気圧が下がると自律神経のバランスが乱れ、体調を変化させるということがわかりました。
具体的に説明しますと、気圧が低下すると内耳(耳の最深部です)に存在するセンサーがそれをキャッチし、交感神経の興奮が高まり、血流や感覚閾値(感受性)を変化させ、痛みやコリ感などの諸症状を誘発する原因となる、ということです。
交感神経が優位となると、痛覚閾値が下がる(痛みを感じやすくなる)ため、普段はなのともなくても、腰や膝など以前傷めたりした自身の弱点がシクシク疼くように感じてしまうわけです。
簡略化すると
- 気圧の変化
- 内耳のセンサーがキャッチ
- 交感神経の活動が活発化
- 痛覚閾値低下(痛みを感じやすい体へ)と末端の血流不全
- 様々な不定愁訴
- 交感神経が活発化
といった負のサイクルが台風や前線がきっかけでできあがってしまい、局所症状から全身症状・精神症状へと拡散していき抜け出せなくなってしまう方も多いです。
そのため、天気(天候)が変化しやすい時期、季節の変わり目や台風が生じている時、など目まぐるしく気圧が変化する時ほど具合が悪い方が続出してしまうのです。
特に梅雨の時期は、雨の日と晴れの日が頻繁に入れ替わります。
つまり、気圧の変化が激しい上に、太陽が顔を見せない日が多いので体調、自律神経の乱れやすくなるといえます。
また、本研究の着目すべき点は『気圧の変化をキャッチするセンサー』が内耳に存在することを示唆したことです。
内耳は、聴覚はもちろんのこと、平衡感覚や姿勢を維持するうえで重要な器官です。
それ故、低気圧がやってきて体調不良となる時には、内耳のコンディションも低下して、痛みやコリ感などと同時にめまいや耳鳴りが頻発してしまうのが納得できます。
乗り物酔いしてしまう方が服用する「酔い止め」が、天気痛の諸症状に効果があるとされているのは、この内耳のセンサーに働くからでしょう。
【対策・対応】気圧の変化による体調不良で病気にならないために気を付けたい健康的13のポイント

天気が悪くなると体調がすぐれなくなるのは、珍しいことではありません。
上記では、気圧による身体への様々な影響を専門的にご紹介してきました。
しかし、気圧変化による自覚症状のほとんどは、自律神経の状態に起因するものと考えられています。
自律神経の役目のひとつに、外部環境の変化に体を適応させる仕事があり、天気による体調の変化とは、気圧の変化に対応しようとする自律神経がちょうどいい加減をさぐって葛藤している状態ともいえるのです。
ですので、自律神経は日頃から乱れないように整えておくことが大事です。
また、ホルモンと自律神経は関わりが深く、自律神経が乱れればホルモンバランスも崩れるため、女性は注意が必要です。
特に更年期女性など、ただでさえホルモンバランスが崩れて自律神経も乱れがちな人は、症状もひどくなる可能性があります。
自律神経を整えるためには、次の13のことを心がけるようにしましょう。
【注意】急激に下がるとき

自律神経の調整がその変化に少しずつ同調して追いついているなら、それほど大きな不調原因にはなりません。
追いつかない、もしくは行きすぎてしまったとき『不調』と感じます。
問題なのは『気圧の変化の最中』であり、特に『急激に低下するとき』が要注意です。
前述したように、気圧の変化には大きな力が働いており、それに伴う身体の影響は比例して大きくなるとっても過言ではありません。
また同じ気圧の変化であっても、高くなるとき、すなわち天気が良くなっていくときには、物理的な悪影響はあまりありませんから、不調が出ることも少ないと考えられます。
【重要】自分のウイークポイントを知る

低気圧による不調の原因多くは、自律神経が追いつかないこととヒスタミンの過剰分泌によるものです。
ということは、ただでさえ自律神経に負担がかかっている更年期女性、普段から冷え気味のサラリーマンや若い女性、睡眠サイクルが良くない人はだるさやむくみが多いかもしれません。
花粉症のひどい人は花粉症と同じ症状が出ることもあるでしょう。
喘息や頭痛もちの人は発作に注意が必要でしょう。
また急な反応ですので、いつもよりも症状がひどくなる可能性もあります。
しかし言い方をかえれば、自律神経への負担になる暑さ・冷え・睡眠不足を避け、自分のアレルギーの対症療法を前もって準備しておけば、かなり軽減できる可能性があるということです。
気圧・天気の変動に賢く向き合う

地球全体の気候変動という言葉もすでに一般化し、多くの人は最近の荒れ具合で身をもって感じています。
また温暖化については文明に責任があるという話もありますが、地球自体のリズムでもありCO2対策で和らげることはできても、私たちが生きているあいだは完全に避けることはできないでしょう。
であるならば、嘆いているばかりでなく、自分の体を自分で守る工夫は、できる限り自分でしていかなければなりません。そのひとつとして、今後増えていくだろう『低気圧』に対処する知恵をつけておくのもよいのではないでしょうか。
三半規管を正常に保とう

ご存知の通り、自律神経には下記の2つがあります。
ストレスを感じた時に優位になる『交感神経』とリラックス時に優位になる『副交感神経』。
普段はこの2つの神経が生活しやすいようにバランスよく働いているのですが、天候の変化で交感神経の方が活発化し、それが痛みとなって出るのが『頭痛』です。
この痛み、実は鎮痛剤を飲んでも効かないという人が多く悩んでいる人も多いそうです。
その原因は『耳』にあります。
耳にある『内耳』で気圧や天気の変化を感じとり、交感神経が活発化した場合、三半規管などにも影響を与えている場合が多いので鎮痛剤ではなく三半規管を正常に戻してくれる酔い止めの方が効果を感じられると言われています。
また、『耳の痛み』が出てくる人の場合、『耳抜きが出来ていないための圧迫』も考えられます。
耳抜きの練習をしたり・あくび・ドリンクやあめで飲み込む動作を意識して増やすことで改善することもあります。
耳抜きが上手くできると、目の奥の空気も出てきますし内部の圧迫が取れるので痛みが軽減します。
それでも改善しない場合は、そもそもの原因が他にある場合が多いので、必ず受診しましょう!
実際に、『蓄膿症だった』とか『耳に嚢胞があった』なんてこともありますので注意が必要です。
朝起きたら必ず太陽の光を浴びる

自律神経を整えるのに1番大事なのが『規則正しい生活を送ること』です。
それで体内リズムが整い自律神経のバランスも整えられます。
朝起きてすぐに太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされ、そこからスタートします。
起きてもカーテンを閉めきって暗い部屋にいると体内時計が動かないので、そういう人は夜も遅くまで起きてしまうようです。
太陽が出ていない日も朝起きたらすぐにカーテンを開けて、外の光を浴びるようにしましょう。そうするだけで気分も晴れやかになります。
ウォーキングなどの運動を心がける

自律神経のバランスを整えるためには運動も必要です。
といっても激しい運動ではなく、ウォーキングなどの軽い運動で十分です。
ウォーキングなどの有酸素運動は副交感神経の働きを優位にしてくれるので、自律神経のバランスが整いやすくなります。
『歩く時間がない』という人は自宅でヨガをしたり、通勤時にゆっくりと呼吸をしながら歩くだけでも副交感神経のバランスは取りやすくなります。
ゆっくりと入浴

出典:matome.naver.jp
入浴する時、38~40℃のぬるめのお湯につかり体を温めると心と体がリラックス状態になります。
心がリラックすると副交感神経のバランスが良くなり、さらに心も体もリラックスしてきます。
よく『代謝をあげるため』といって熱いお風呂に入る人もいますが、これは知らない間にストレスを感じて交感神経が活発化してしまうので、寝つきが悪くなる場合もあります。
自律神経を整えるためには熱めのお風呂は適していないので、ぬるめのお湯に浸かるようにしましょう。
しっかりと睡眠をとる

睡眠はリラックス状態になるので、副交感神経が優位になります。
そして眠ることで交感神経を休ませることもできます。
体も心も休ませるためには7時間以上の睡眠が最適と言われています。
『私は短時間でもしっかりと休めている』という人もいますが、体を休めていても心や交感神経は十分に休息が取れていない状態なので自律神経は乱れやすくなります。
憂鬱になってしまう時は

特に何かがあったわけでもないけれど、暗くなったり寒くなると気分が憂鬱になり、寂しい気持ちになることがあります。
実はこれも天気による体調の変化の1つと言われています。
落ち込んだ気分をそのままにしていると、精神バランスが悪くなるので気分をリフレッシュしてくれるようなもので気分転換するのが大事です。
気分のリフレッシュ、リラックスさせてくれるものは人それぞれですが、一般的に効果が高いと言われているのが、アロマなどの香りでの気分転換です。
自分の落ちつく香りを見つけ、気分が落ち込んだ時や疲れた時に香りを使って気分をリフレッシュしましょう。
『むくみ』がでてしまう時には

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最近増えているのが、天気が悪い時に顔や足がむくむという症状です。
よく飛行機に乗ると体が『むくむ』と言いますが、それと同じ原理と言われています。
その他、気温の変化が激しいと体がついていけず血流が悪くなり、体がむくんでしまうということもあります。
天気が悪い時などにむくみが出やすいという人は、『着圧ソックス』を使ったり天気の悪い朝はしっかりと顔を『マッサージ』するなどしてむくみが続かないようにしてあげるのが大事です。
根本的なむくみを解消するためには、血流を良くしてくれるふくらはぎを鍛える必要があります。
ふくらはぎを動かすことで血流がアップするので、歩いて適度にふくらはぎを鍛えてあげるようにしましょう。
身体が痒くなる

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寒くなったり乾燥する時期になると、肌が乾燥して痒みが出るということがあります。
こういう場合は保湿をしっかりとすれば痒みも治まるのですが、最近増えているのが乾燥の時期でもないのに、天候が悪くなると体が痒くなるといった症状です。
実際に私も天気が悪くなると肌が痒くなることがあり、触っているとその部分が赤くなりブツブツと蕁麻疹のようなものが出ることがあります。
虫さされなのか、それとも何か皮膚の病気なのかと病院で相談をしたことがありますが、湿度に肌が敏感に反応して起こる症状だそうです。
そういう時は、赤ちゃんがオムツかぶれなどでかゆみが出た時に使う低刺激のかゆみ止めを塗り、回避することもおすすめです。
改善しない場合は必ず受診しましょう!
肩こりの解消

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慢性的に肩こり・首こりをお持ちの方は天気によってその症状が増減するということをよく訴えます。
反対に、天気(天候)により体調不良を訴える方は、ほぼ全員同時に首肩の症状も抱えております。症状として自覚に上がらなくても首の筋緊張と血流不良の所見はほぼ確実に見受けられます。
以前の記事でも書きましたが、肩こり・首こりは自律神経の失調が大きな原因のひとつです。
そして、肩こり・首こりが慢性化すると高確率で自律神経失調症の状態に陥ります。これは特に首こりに顕著です。肩こり解消は、体調を改善する上で大変大きなことなのです。
つまり、どちらが先か断定できませんが、肩こり・首こりと自律神経失調症は相互に依存しあって負の連鎖を生むことになります。
これは私個人の経験に基づく見解ですが、台風が来るなど天気が崩れる前や、女性の場合ですと生理(月経)が来る前にいつも偏頭痛に悩まされていた方が、肩こり・首こりの治療を行ったところ、頭痛の症状が減ったとの声をしばしば頂きます。
その後、半年ほど2週間に1回程度肩こり・首こりの治療を重ねたところ、毎月月経前には必ず頭痛薬を飲まずにはいられなかったのがいつのまにか飲まなくなっていたという状態まで持っていくことができました。
その後11名の首肩と同時に自律神経失調症をかかえている方へ同様のルーティーンで治療を行ったところ8名から良好な反応が得られました。
肩こり・首こりの治療を行い首肩の症状を抑え、つらくない状態を一定期間維持することで、肩こり・首こりに悩まなくなった後、結果的に天気(天候)や月経の影響をあまり受けなくなり、薬を飲まなくなった、もしくは飲む回数が減少したとのことです。
(これはプラシーボ効果の検討、ランダム化や盲検化もしていないので医学的根拠としての意味は持ちません。治療効果の有効性を示すためや宣伝のために記したのではなく、「首肩の状態と不定愁訴もは関連性がありそうだ」という一例のために記述しました。)
耳たぶマッサージ~今すぐやってください~

出典:iemo.jp
誰もが、いつでもどこでも今すぐできる簡単なセルフケア方法「耳たぶマッサージ」をご紹介します。
耳たぶマッサージは、気圧の変化による首や後頭部がつらい方、締め付けるような頭痛でお悩みの方向けの解消方法になります。
耳鳴り、目眩、偏頭痛には効果は期待できませんのでご了承ください。
- 耳たぶを外側に引っ張ります。
- 少し痛いと感じるくらいがベストです。
- 2〜3秒引っ張ったら離します。
- これを3〜5回繰り返します。
- 両耳行いましょう。片耳ずつでも構いません。
- 次に、耳たぶを回します。
- 前回し3回、後ろ回し3回繰り返します。
たったこれだけでOKです。
1分もかかりません。w
いつでもどこでも出来ます!!
ちなみに、『なぜ耳たぶなのか?』というポイントを解説します。
気圧変化によって諸々の体調不良が生じるのは、交感神経が優位になり体が意図せず緊張状態となっていることが大きな原因です。
そこで副交感神経優位にして緊張を解くことが大切です。
今現在、耳たぶに触れてみてください。温度はいかがでしょうか?温かいですか?それとも冷たいですか?
気温が低い環境にいるわけではないのに、耳たぶが冷たくなっているのは、末端まで血流がいってないということです。
これは、交感神経が優位になっているといえます。
耳たぶのマッサージは、今回の場合は副交感神経を優位にする目的で行います。
さらに「心地よい刺激」を与えることで、その「心地よさ」から副交感神経が優位になることも期待できます。
例えば背中の刺激は一時的には交感神経を優位にしますが、心地よい刺激を持続的に行う事で副交感神経を優位にします。
自律神経が乱れている状況とは、交感神経か副交感神経のどちらか一方に偏りすぎてしまっている事を意味しますので、どちらかを優位にするのではなく、本質的には外から刺激を与えてその均衡を取り戻すことが目的となります。
耳たぶに限らず耳への刺激は、実際のところ、交感神経を優位にする・副交感神経を優位にする、という2つの効果があるということで、意見が分かれているところでもあります。
部位によって異なるようです。
まとめ

いかがでしたか?
台風などによる気圧の変化って、掘り下げてみると多くの理屈や根拠があることがわかったのではないでしょうか?
あなたやあなたの身近な人の症状も、これらのことが原因である場合が多いかと思います。
ぜひこの情報を共有してあげてください。
あなたの説明に、この記事のような説得力を持たせてあげることで、病気にならず健康的に過ごせるようになることだってあると考えられます。
実際に、何も気にせず生活を続ける方の中には『喘息』を繰り返す方がとても多いです。
台風の季節や、季節の変わり目には何度も同じ患者さんが入院しています。
こんなことにならないよう、予め対策をとっておくべきですよね。
そういった『予防』から健康が得られるのではないでしょうか。
雨が降る前日から頭痛がすることがあります。気圧の変化はやはり体調不良の原因なのですね。耳たぶマッサージやってみたいです。
ある施設に通っていた時があります。そこには小学生の時に脳腫瘍に掛かって大手術をした男性がいました。雨が降る前に頭が痛くなる、と言っていました。
朝起きたら太陽の光を浴びるというのは、私も納得します。外の新鮮な空気を吸いながら気持ちの良い太陽光を浴びると、それだけで体が元気になります。
気圧の変化で体調が悪くなってしまうこと、あります。自分ではどうすることも出来ずに、頭が痛くなるのを我慢するしかありませんでしたが、今は秘密の薬をゲットしています!