痛みを伴うものや息苦しさを伴うものなど、それぞれ原因によって症状も違ってきます。
ある日突然息苦しくなり呼吸困難に陥るなど、病気の持つ症状の怖さは誰しも嫌なことです。
息苦しくなった時どんな病気があるのか、考えれらるものをご紹介します。
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急に息苦しさが襲う主な3つの病気
いきなり息苦しくなって辛い思いをしたことはありませんか?
この症状は子供や大人など幅広い年齢でみられます。
呼吸は生きていく上で欠かせない行為なので、どんな病気なのか気になると思います。
突然呼吸が苦しくなった場合に考えられる病気ってどんなものがあるのかみてみました。
喘息(ぜんそく)
気道の粘膜が慢性的に炎症を起こしている状態で、喘鳴(ぜんめい)と呼ばれる「ゼーゼー、ヒューヒュー」という呼吸音が聞こえます。
いきなり呼吸が苦しくなり、激しい咳を伴います。
そのほか痰や動悸、息切れなどもあります。
ダニやハウスダスト、花粉などのアレルギーが原因で、小児喘息の約9割、成人の約7割を占めています。
そのほか
- 大気汚染
- 天候
- 気温の変化
成人では
- タバコ
- 過労
- ストレス
が原因にもなります。
アレルゲンなどのちょっとした刺激で気管支周りの筋肉が収縮し、空気の通り道が狭くなって息苦しさを覚えます。
喘息は子供の5~7%、大人の3~5%に発症し、子供の場合は男子に比較的多くみられます(第一三共ヘルスケアより)。
小児に発症した場合は大人になるまでに症状が治まる(寛解)ことが多いですが、持ち越す場合や治ったのに再発するケースもあります。
- 吸入ステロイド薬
- 抗アレルギー薬
を長期間服用して治します。
原因となるアレルゲンを日常生活からできるだけ取り除いていくことも大切です。
【アレルゲン】
アレルゲンの主なものは以下のように分類されます。
一般的アレルゲン
- 吸入性アレルゲン
- 室内塵 ハウスダスト、ヒョウヒダニの虫体や糞などが主
- 皮屑 フケ、とくにイヌ・ネコなどのペットのフケなど
- 花粉 スギ花粉、ヤシャブシ花粉、イネ科花粉、キク科花粉など
- 真菌 カビのたぐい、とくにアルテルナリア
- 昆虫 ユスリカ、ゴキブリ等
- 刺咬性アレルゲン 蜂に刺されるなど
- 食餌性アレルゲン 大豆、卵、牛乳など
- 薬剤性アレルゲン 注射・内服、ペニシリンなど
職業性アレルゲン(吸入または接触性)
- 動物の体成分・排泄物
- 植物性微細物質(小麦粉や木材加工の際の粉塵等)
- 薬剤(ペニシリンなど)
これらのうちで代表的なものは、
花粉 花粉症の原因となる
室内塵(ハウスダスト) 通年性アレルギー性鼻炎や気管支喘息、アトピー性皮膚炎の原因となる
などです。
急性肺塞栓症
何らかの物質が血液に乗って肺まで流れ、細い動脈を塞いでしまうことで起こります。
原因の多くは足の静脈にできる血栓で、その血栓は血管の壁からはがれたものです。
その場合は急性肺血栓塞栓症といいます。
脂肪やがん細胞も、動脈を塞ぐ物質となります。
突然息苦しくなるほか、胸の痛み、血痰が出ます。
動脈を塞ぐ程度がひどくなると、顔面蒼白や冷や汗などが現れてきます。
- 長時間同じ姿勢を続けてから急に立ったり歩く人
- 妊娠中の女性
- 肥満
- 糖尿病
などの疾患を持つ人に起こりえます。
飛行機に乗っていて窮屈な姿勢を取った人に発症することからエコノミークラス症候群という呼び名でも知られています。
血栓ができないよう抗凝固薬を飲んだり、足を動かすほかマッサージして予防します。
弾性ストッキングを履くことでも効果があります。
出来た血栓は溶解薬を服用するほか手術で取り除きます。
抗凝固薬のワルファリンカリウム(血液を固まりにくくする作用(血液凝固阻止作用)が強力で、いろいろな血栓症の予防と治療に使います。)は、
- 納豆などに含まれるビタミンK
- アルコール
- 健康食品
を摂取していると効果が薄れたり悪影響を与える恐れがあるので、医師や薬剤師の指示をしっかり仰ぎましょう。
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
急激な呼吸困難とともに、低酸素血症(血液中の酸素が低下した状態)が起きます。
- 重症化した肺炎
- 誤嚥性肺炎(食べ物や飲み物が誤って気管に入ること)
- 敗血症
などの病気がきっかけとなります。
免疫機能を持つ物質(サイトカイン)が多量に血管内に放出されて、血管内側の皮膚細胞が炎症を起こします。
その結果、異物を退治する好中球が血管外に出て液体成分が漏れ出し、肺水腫が起きて発症します。
肺の中の酸素と二酸化炭素の入れ替えがうまいくいかなくなり、単純に酸素を吸入する程度では良くなりません。
肺炎など基礎疾患を治療した上で、機器を使った人工呼吸療法で改善していきます。
精神的重圧からも…
過喚気症候群
いわゆる過呼吸です。
- ストレス
- 緊張
- 不安
などをきっかけに、呼吸中枢が過剰に刺激されて起きます。
- 多呼吸や呼吸困難
- めまい
- パニック
- 手足や口唇のしびれ
を伴います。
命の危険はないので症状が出た場合は落ち着き、ゆっくりとした呼吸を意識します。
袋で口を覆って自分の吐いた息を再び吸うペーパーバッグ法は低酸素状態を招く可能性があるので、医師の指示で行います。
パニック発作
ある物事に対する不安からくるもので、実際にその不安と遭遇したときなどに急に起こります。
- 胸の痛み
- 息苦しさ
- めまい
- 吐き気
などが出てきます。
ただ過喚気症候群と同様に命に関わるものではなく、症状は10分以内に治まります。
成人の10%以上で起こり、女性は男性の2~3倍の確率になります(メルクマニュアル家庭版より)。
ほとんどの人は自然回復します。
2回以上発作を起こす、発作への恐怖心が1カ月以上続くとパニック障害と診断されることがあります。
抗うつ薬などを飲んだり、不安を取り除くカウンセリングも行われます。
受診・治療・相談
呼吸が突然苦しくなる原因は、肺や気道に炎症などが生じるもの、精神的なものなどさまざまです。
しっかり治療に取り組めば改善されるものが多いので、悲観的になることなく病院を受診し、治療に臨みましょう。
ま と め
息苦しい。
体調の不安を感じ病気かなと思う時。
色々な場面で起こりうる症状のようです。
呼吸器系統などの身体的病気やプレッシャーなど精神的に追い詰められた状況で発生することなどの場面で息苦しくなる。
様々な状態があるようです。
おや?と思った時は、専門の医師に相談することが良いようです。
健康に留意することをおすすめします。
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