今年の夏こそ『冷え性対策』をしましょう。
毎年夏になると女性が陥りやすいのが夏の冷え性です。
『外はとっても暑いのに、オフィスの冷房が効きすぎて・・・』なんてこともありますよね。
夏の冷えは自律神経の乱れや生理痛が酷くなる原因になるなど『ホルモンバランス』にも影響が出てしまいます。
体調を崩すことによって、風邪を引きやすくなり、治りにくいという悪循環を引き起こします。
女性の体は冷えやすく、夏と言えども『油断大敵』です。
今回は夏でも体が冷えてしまう原因から改善方法までご紹介します。
これで今年の夏を乗り切りましょう!
お好きなところからどうぞ
夏の冷え性が起こる4つの原因

夏は外気温が高いから冷えとは無関係に感じますが、その油断が体を冷やしている可能性があります。
暑い夏でも体が冷えてしまう原因、どんなことが原因で体が冷えてしまうのか、今回は『夏の冷え症』が起こる4つの原因をご紹介します。
①女性の身体の構造上、冷えやすい。
女性は男性よりも筋肉量が少なく、脂肪が多い体質をしています。
筋肉は食べ物から得たエネルギーを燃焼することで体温を維持しており、筋肉量が少ない女性は男性より体温を維持することが難しく『冷えにとても弱い』のです。
また、脂肪は体の熱を閉じ込めておく防寒剤のような役割をしているのですが、脂肪自体に熱を生む力はないので1度冷えてしまうと保冷材のようになり体を冷やしてしまいます。
こういった女性の身体の構造を利用して、簡単に冷えているかどうかのチェックすることもできます。
二の腕や太ももなどの柔らかい部分は筋肉が少なく脂肪が多い部分です。
そこを触ってひんやりしているなら『体が冷えている証拠』です。
②エアコンの温度設定が低すぎる。
自宅や職場のエアコンの温度設定を男性の意見に従って決めていませんか?
女性と男性では体内で作られる熱量が違うため体感温度に『5℃前後の違い』があるのだそうです。
そのため、男性が心地よいと感じる温度に設定していると、女性にとっては寒すぎる温度になってしまうのです。
また、暑いから、日中は日焼けするからとエアコンの効いた涼しい部屋にばかりいるのも良くありません。
常に涼しい部屋にいると体がその温度になれてしまい、いざ外に出た時に温度差に体の順応が追い付かず熱中症になりやすくなります。
さらに、こういった生活を続けていると激しい温度差を感じる度に、自律神経が乱れやすくなり、『冷えの悪化やむくみ』を引き起こします。
いわゆる冷房病ですね。
③冷たい飲み物や生野菜ばかり食べている。
夏やアイスや冷たいジュースなどを摂取する機会がどうしても多くなります。
胃はお腹の真ん中にあり、血液を送り出す心臓とも隣り合っています。
冷たい飲み物ばかり飲んでいるとお腹が冷える上に、心臓から送り出される血液まで冷えて血流が悪くなってしまいます。
また、生野菜は体の熱を取り除く働きがあり、夏で野菜がおいしいからと生野菜ばかり食べていると体が冷えてしまいます。
体に熱がこもっている時は、熱を冷ましてくれる『冷たい飲み物や生野菜』が効果的です。
ただし、キンキンに冷えた飲み物を一気に飲むと、胃が急激に冷えて血流が悪くなり、胃の動きが低下して
『胃もたれや胸焼け』を起こしてしまいます。
胃が弱い方や夏バテで食欲をなくしやすい方は冷たい飲み物を摂る時は、一気に飲まず少しずつ摂取するなど、注意しましょう。
④過度な食事制限やカロリー制限。
プールや海へ行く前に、必死にダイエットを行う人をよく見かけます。
薄着になる季節は色々なところのお肉が気になって、慌ててダイエットに取り組む方も。多いですが、過度な食事制限やカロリー制限は体を冷やす元です。
体が熱を作るには食事から摂取したカロリーが必要不可欠です。
常に空腹を感じたり、1000kcalを下回るような過激な制限はやりすぎです。
いつも以上に食べる必要はありませんが、食事制限のやり方や栄養バランスには気を付けましょう。
夏の冷えを放置すると危険!冷えが引き起こす3つのトラブル

あなたは体が冷える原因に1つくらい当てはまる項目があったのではないでしょうか?
特にエアコンの温度に関しては、職場の人に気を使ってなかなか言い出せなかったり、旦那さんが暑がりだと温度が上げられないということもありますよね。
もし、何か当てはまることがあったなら、以下のようなトラブルにつながってしまうかもしれません。
夏の冷えが引き起こすトラブルを見てみましょう。
1.自律神経が乱れる。
自律神経は集中状態とリラックス状態を司る神経で、血流や体調の維持にも大きく関係しています。
冷えは自律神経を乱れさせる原因の一つで、自律神経が乱れると以下のようなトラブルを引き起こします。
- なかなか寝付けない、夜はちゃんと寝ているのに日中も眠い
- イライラしたり不安になったり感情がコントロールできない
- だるさ、頭痛、胃腸のトラブルといった体調不良
- 生理不順、生理痛が重くなるなどの子宮関係のトラブル
自律神経は女性ホルモンやセロトニンとも関係しており、冷えが自律神経を乱れさせると上のような様々なトラブルにつながります。
夏になるといつもだるくて調子が出ないという方は、自律神経が体調不良の原因かもしれません。
また、自律神経は発汗や体温調節も司っています。
自律神経が乱れていると夏バテや熱中症を起こしやすくなるので気を付けましょう。
2.風邪をひきやすくなる。
風邪やインフルエンザなどのウイルス性の病気は、乾燥する冬にかかりやすいイメージがありますが、夏でも体が冷えていると風邪をひきやすいです。
内臓から冷えていると免疫力が低下してしまい、いつもならかからないウイルスにも感染しやすくなるからです。
また、エアコンは空気を乾燥させるので、常にエアコンの効いた部屋にいると、ノドを痛めたり咳が出やすくなります。
3.お腹を下しやすくなる。
冷たいものばかり飲食したりお腹が冷えるような服ばかり着ていると、胃腸が冷えて動きが悪くなり『消化不良・下痢』を起こしやすくなります。
消化不良や下痢を起こしていると食べ物の栄養がきちんと摂取できず、さらに体調を崩す可能性があります。
また、夏はビアガーデンやバーベキュー・飲み会など、胃腸に負担をかけやすい時期です。
イベントは思いっきり楽しんでも、普段はあまりお腹に負担がかからないような食生活を心がけてくださいね。
【予防】知っておくべき7つの冷え性対策

汗を出すと冷え性が治る??
体に溜まった老廃物を出すには、
『汗をかくこと』が一番手っ取り早い方法です。
夏こそ、運動をしたり適度な汗をかいて、体を健康に保ちましょう。
【注意】暑いところから冷房の効いた室内に入る
暑い夏は歩いているだけで汗をかいてしまったりしますが、
汗をかいた後にすぐ冷房の効いた室内に入るのはNGです!
汗で体が急激に冷やされてしまい、
冷え性になる原因になってしまいます。
汗を流した後は、シャワーで流したり、しっかりタオルオフしたりして、
しっかりと汗を拭き取るということを忘れないようにしましょう。
お風呂の温度は38℃でゆったりと。
暑い夏のお風呂はシャワーで済ませてしまうという方も多いと思いますが、
体内の血行を良くして老廃物を排出するにはお風呂に浸かるのが有効なんです。
でも、熱いお湯はダメです。
熱いお湯に入ると、急激に体が温まって、
お風呂から出た時に早く体を冷やそうとするので湯冷めの原因になってしまいます。
結果、必要以上に体が冷えてしまうこともあるんです。
お風呂は『38℃』でリラックスして浸かりましょう。
首、お腹、足首を冷やさない
東洋医学では冷やしてはいけないツボがあると言われている部分が3つあります。
- 首
- お腹
- 足首
首を温めることで首周辺の血流が良くなり、肩こりや首のこりからくす自律神経の乱れを予防できます。
お腹を冷やさないのは内臓の温度を保つためです。
また、下半身は重力に逆らって血液が流れるので冷えていない時でも血行が悪くなりやすい部分です。
足首を温めると血液が温まって血液の流れを良くできます。
『むくみの予防や改善』にもおすすめです。
夏はつい、サンダルやミュールなど素足で過ごすことが多い季節ですが、オールシーズン靴下を履くことが理想です。
お肉、お魚、豆類を摂るようにする
熱を作りだすのに欠かせないのが、お肉、お魚、豆類に多く含まれる『たんぱく質』です。
ダイエット中だからとタンパク質を制限していると体が冷えやすくなってしまいます。
お肉やお魚の脂質が気になるなら、低脂質で高タンパク質の『豆類』を多く摂ることをオススメします。
ただし、夏バテであまり食欲がない、油っこいものはもたれるという場合は無理をせず体調にあった食事をしてくださいね。
寝る時はエアコンや扇風機を付けっぱなしにしない
暑くて寝苦しい時はエアコンや扇風機を付けっぱなしで寝たくなりますが、一晩中付けっぱなしなのはちょっと問題です。
エアコンなどの冷たい風が直接当たっていると体が冷えて低体温症になったり、肌表面の水分や汗が蒸発して『脱水症状』になる危険性があります。
寝苦しさを感じるほど暑い時はエアコンを付けるのが正しい夏の過ごし方ですが、2~3時間でエアコンがオフになるように設定しておきましょう。
飲み物で冷え性を撃退!

生姜入りの飲み物
生姜には体を温める働きがあるのは有名ですが、『夏の冷え性』にも効果的なんです。
紅茶などの好きな飲み物に粉末生姜などを入れて飲むと、体が温まります。
ただし、生の生姜をすりおろして入れると、飲み終わってから体が冷えてしまうこともあるので、乾燥させてある粉末タイプのものがおすすめです。
そして、もちろんホットで飲んでくださいね。
白湯
白湯は体を温めるのに効果的な飲み物です。
今はウォーターサーバーなどですぐにお湯が出たりして便利なのですが、本来白湯は、やかんで沸騰させて『空気』を湯の中にしっかり取り込み、少し冷ましてから飲むものです。
少し面倒ですが、効果が違うのでやかんで沸かすようにするといいです。
また、朝の白湯は『老廃物を出す』のにとっても効果的です。
夜は生姜とはちみつを入れて、デザート気分で飲むのもおすすめですよ。
ほうじ茶・黒豆茶・紅茶
ホットで飲むと体が温まる飲み物です。
ウーロン茶や緑茶、コーヒーなどは体を冷やしてしまう原因になるので、
控えるようにして、喫茶店などではホットの紅茶を飲むといいですね。
ツボで冷え性を改善!

出典:mamanoko.jp
左右の手や足の指の付け根で、指と指の間にある『ツボ』です。
血行を良くしたり、自律神経を整える効果があります。
指間穴や虎口は、手軽にツボ押し出来る場所なので、意識して行ってくださいね。
冷え性のサイン?三陰交(さんいんこう)
足の内側のくるぶしから指4本分のあたりにあるツボです。
骨と筋肉の境目の場所で。
冷え性の人はここが冷えてるんだそうです。
あまり冷えを感じていなくても、ここが冷えていると体全体が冷えているサインです。
冷え性改善グッズおすすめ3選

ストール・カーディガン
OLの方なら必須!と言われる程のアイテム。
室内で長時間冷房の効いた場所にいる時に役立つアイテムですよね。
冷え性用靴下
冷え性の方の中でも、足の冷えに悩まされている人は多いと思います。
夏場は家の中で素足で過ごしてしまいがちですが、家でも外でも靴下を履いて暖めておくのが効果的です。
また、『5本指の靴下』は足先の血行を良くする効果もありおすすめです。
よくある、むくみ防止用のソックスなど締め付けてしまうものは、血行を妨げる原因にもなるので、あまり締め付けないようにしてくださいね。
腹巻き
体が暑くてもお腹は冷えているなんてことありませんか?
最近は女性用の可愛い腹巻きも多くあり、腹巻きをして体を温めるダイエット法まであるほど、腹巻きには注目が集まっています。
お腹は体の中心でもあり、特に女性は冷やしてはダメな場所です。
あまり締め付けすぎず、ソフトで伸びが良いものを使ってくださいね。
それでも冷え性が改善しない!

色々やってみたけど冷え性が改善しない・・・。
そんな時はもしかしたら『鉄分が不足』しているのかもしれません。
鉄分は普段の食事で多くとるのは難しいので、そんな時はサプリに頼るのも1つの手です。
まとめ

夏の冷え症の原因から改善方法までをご紹介しましたが、最後に一つだけ注意してほしいことがあります。
それは『自分の体の状態に合わせて調整する』ということです。
自分の体が冷えているか、冷えやすい環境にあるかよく考えて、体調に合わせた対応をしてくださいね。
しっかり対策をして今年の夏も乗り切りましょう。
夏は色々なお店がエアコンを使うので、体が冷えて夏らしく汗をかきたくなる思いをします。家では網戸を付けて窓を開けて涼みます。
夏にも冷え性があるのですね。確かにあのエアコンを夏だからといってつけっぱなしにして寝ると風邪を引きそうです。そういう例を身近にも聞いたことがあります。