あなたは、赤ちゃんの口の中を見たことがありますか?
実際に見てみると、歯もまだ生えていないので口の中もピンク色でキレイですよね。
赤ちゃんは、愛くるしくお肌がツルツルしていて可愛いものです。
そんな赤ちゃんの口の中に、白いできものを見つけたらびっくりしますよね。
赤ちゃんの舌の色はピンクが正常ですが、白っぽく見えてしまうのは何故なのでしょうか。
病気などが関係している場合、早く対処する必要があるため、白い舌に不安を感じるママもいらっしゃるかと思います。
そこで、赤ちゃんの舌が白いときの原因と取り方・対処方法、関連する病気について詳しくご紹介していきます。
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赤ちゃんの口の中・舌の役割は?~口でものを見る~

赤ちゃんが自身で最初に認識する体の部分は、いったいどこなんでしょうか?
そのヒントは、お母さんのお腹の中にあります。
実は、赤ちゃんはママのお腹の中で、指しゃぶりをしている。
赤ちゃんは、生まれる前から口を認識しているし、生まれてからすぐに舌出しの真似も始めます。
赤ちゃんが何でも口に入れたり、舐めたりするのは、早くから発達している口の感覚を使って、自分自身の体がどうなっているのか、自分の周りの世界が何なのかを、時間をかけて理解し、じっくりと捉えようとしていると言われています。
つまり赤ちゃんは、『口でものを見る』ように捉える力を備えていることが分かります。
この『口でものを見る』感覚は、『共感覚』と呼ばれます。
共感覚は、文字に色を感じたり音に色を感じたり、形に味を感じたりする能力のことを言います。
シナプスを強くして情報伝達を効率化する『刈り込み』という脳の仕組みがあるのですが、この『刈り込み』は、脳の発達によって、赤ちゃんの感覚がひとつに統合されていくプロセスでもあります。
要は、シナプスの刈り込みは神経細胞のつながりを強めるので、赤ちゃんは手触り(触覚)と形(視覚)が連動する共感覚を使いながら、口に触れるものを通して自分の周りの世界を理解しようとしているのです。
しかし、そういった世界を掴むために赤ちゃんが使うのは口だけではないんです。(※少しだけ余談を)
手も足も頭も使い切ってフル活動しているのです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、重力のために体を自由に動かせないので、手は軽く握ったままですよね。
最初に自由に動かせるのは親指です。
片手ずつ動かしたり、両手を絡ませたりしながら、手の存在を少しずつ認識するようになる。
さらに、手足をモゴモゴと動かす『ジェネラル・ムーブメント』を始めます。
半年ほど経てば、体を動かす脳と筋肉が発達するため、体をバタバタと動かようになります。
両手で足を持ったり、足を口の中に入れてしゃぶったりしますよね。
汚いからといって、足を舐めないようにカバーをかぶせたりするのは実は辞めた方が良いのです。
赤ちゃんにとっては発達段階の邪魔をしていることになってしまいかねません。
そして、赤ちゃんが一番苦手なのは、見えない頭や頭の後側だ。
赤ちゃんは、後を振り返ったり、ベッドの柵や壁に頭を打ち付けたりする仕草を始めます。
実はこれ、赤ちゃんなりに自分の頭の形や頭の後側の状態をチェックしているのです。
ムリに止めさせずに、周りに危険なものがないかを確かめておくことで、赤ちゃんの発達を見守ってあげましょう。
舌の白さの原因て何?病気の心配は?4つのリスク管理の重要性

赤ちゃんの舌が白く見えるのは、何が原因なのでしょうか。
赤ちゃんの舌をよく見てみると、白くなっていて驚くこともあるかもしれませんが、赤ちゃんの舌は、白くなっている状態のことの方が多いようです。
特に産まれたばかりの新生児は、平均して3時間おきくらいで頻繁に授乳します。
そのため、赤ちゃんの舌は母乳やミルクのカスが付着しやすくなり、舌が白くなってしまうのです。
大人でも時たま舌が白くなる時がありますが、これは舌の上皮細胞に口腔内にある菌がつくためです。
この白くなった状態を『舌苔』と呼びますが、体が健康であっても舌の真ん中に薄く舌苔が発生するのが当たり前で、赤ちゃんの場合はここに母乳やミルクのカスなどがくっつくために、余計に白く見えるのでしょう。
また、『鵞口瘡(がこうそう)』と呼ばれる病気が関係している可能性があります。
産まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんの母乳やミルクから栄養を摂って成長していきますが、白い液体のため成分が舌の上に残った時に白っぽくなることがあるのです。
赤ちゃんの舌はつるんとしているので凹凸がないように思いますが、実は細かい凸凹が舌の表面にたくさんあるため、母乳やミルクに含まれた成分が舌に引っかかってしまいます。
通常なら、唾液などで洗い流されて元通りのピンク色に戻っていきますが、唾液の量が少なかったり、空気が乾燥していたりする状態だと白い成分が舌の上に残り、白い舌が定着してしまうことがあるのです。
ミルクカスの除去は必要?

赤ちゃんの舌が白く見えるのは、母乳やミルクに含まれる成分がカスになって舌の凸凹に残っているからです。
通常なら唾液などで洗い流されていきますが、舌の上に残ることもあるため、舌が白い状態が続くことがあります。
母乳やミルクのカスがついたままの状態になっていると、次に授乳したときも同じようにカスが蓄積してしまうため、定期的に取り除いていきましょう。
母乳やミルクのカスを取り除くときは、湿らせた綿棒やガーゼで『優しく』拭き取るようにしてください。
水を含ませていないもので拭き取ろうとすると、舌の組織を傷つけてしまう可能性がありますし、その傷に再びカスがたまりやすくなってしまいますので、必ず湿らせるようにしましょう。
また、強くこすっても舌の組織を傷つけますし、赤ちゃんも嫌がって泣いてしまうことがあります。
一度に全て取り除こうとせず、少しずつ様子を見ながら進めていくようにしましょう。
取れないミルクカスの原因

赤ちゃんは授乳により栄養を補給するため、飲んでいる母乳やミルクのカスが舌の上に残って白く見えることがあります。
通常なら唾液で洗い流されますが、汚れがたまりやすい場合、カスが蓄積されて白い舌の状態が長引くことがあります。
この場合、湿らせた綿棒やガーゼで拭き取ればキレイなピンク色に戻すことができるでしょう。
ただ、丁寧にケアをしていても白い舌が改善されない場合があります。
また、舌だけでなく頬の内側も白くなっていることがあるでしょう。
その場合、母乳やミルクによる舌の白さではなく、別の原因となる『鵞口瘡(がこうそう)』と呼ばれる病気が関係している可能性があります。
風邪で口呼吸はさらにヤバいことも・・・

舌が白くなるのは舌の上皮細胞に菌がつくのが理由ですが、口腔内の菌は免疫力が下がったり菌の繁殖に適した環境になると、爆発的に増えて舌苔が厚くなってしまいます。
菌が繁殖しやすい乾燥した環境は、実は口呼吸をした時の口腔内の環境と同じで、鼻が詰まった赤ちゃんだと容易に口の中に菌が増えてしまい、新陳代謝やミルクなども合わさって、びっくりするくらい白くなる事もあります。
こうなってしまったら、舌を掃除する前に鼻の詰まりや風邪をしっかり治すのが先決です。
免疫力が元に戻れば次第に良くなっていくので、毎日むりやり掃除したりいじらないように注意しましょう。
【母乳の影響】ママの食事内容で舌が白くなるって本当?

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母乳よりもミルクの方が舌は白くなりやすいと言われているのは、母乳とミルクに含まれる成分の違いをさしているのかもしれません。しかし母乳でも安心してはいられません。
お母さんの食事次第では、ミルクよりも白くなってしまう可能性があります。糖分や油脂を多く含んだ食事をすると、母乳の粘度が上がって舌に残りやすくなってしまうのです。何よりも赤ちゃんが母乳の味を嫌がりますから、飲まなくなって体重が増えないなんて事にもなりかねません。
また、こういった母乳はお母さんの乳腺炎などの原因にもなりますから、妊娠中に我慢していたものを食べたくなる気持ちも分かりますが、赤ちゃんが健康に成長するためにも、授乳中は糖分や油脂を控えめにするよう心がけましょう。
【舌が白い】考えられる3つの病気とは?

まず、赤ちゃんの口の中に白いできものがある場合、鵞口瘡(がこうそう)の可能性があります。
鵞口瘡の原因や症状、その対処法はいったいどうなっているのでしょうか?
更には、その中から派生するカンジダ菌が感染してくることもあるので注意が必要です。
また、口の中の白いできものは、鵞口瘡以外に上皮真珠の可能性もあります。
上皮真珠は、栗ぐらいの大きさの光沢のある白い球状のかたまりが歯茎に見られます。
1つの場合もあれば、数個並んでいる場合もあります。
赤ちゃんの舌が白くなってしまう要因と共にこれらについて詳しく見ていきましょう。
鵞口瘡について

鵞口瘡とは、舌や頬の内側が白くなる病気のことです。
感染源はお母さんの産道で、カンジダ菌が付着することにより生じてしまいます。
妊娠後期にお母さんがカンジダにかかってしまうと、赤ちゃんにも感染する可能性が高くなるので注意しましょう。
ただ、妊娠中は免疫力が低下しがちで疲れやストレスなどから通常よりもカンジダにかかりやすくなっています。
そのため、授乳による母乳やミルクのカスが原因だと思っていたら、白い舌は鵞口瘡が原因だったというケースがとても多いのです。
妊娠後期におりものがカッテージチーズのようにボロボロした状態になってきたら、カンジダに感染している可能性があるので、適切に処置してもらってから出産に挑むようにしましょう。
また、赤ちゃんが抗生物質を服用すると副作用で口内に現れる事もあります。
鵞口瘡の症状

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鵞口瘡は、赤ちゃんの口内や股にこすっても取れない白いカスのようなものが付着します。
頬の内側や舌、歯茎に至るまで白いカスが広がりますが、赤ちゃんは特に痛みもなく無症状。
乳児が感染する鵞口瘡は、この急性偽膜性鵞口瘡がほとんどです。
授乳後やゲップ後は口内や舌にミルクかすが残り、鵞口瘡と間違える場合もあります。
ミルクかすはとれますが、鵞口瘡の白いかすは擦っても取れないという特徴があります。
白いかすはヨーグルトや酒粕、おからのようなポロポロした特徴も。
無理にカスをはがし取ろうとすると、口内出血する可能性が高く痛みも伴います。
はがした部分は膿のように炎症を起こし、2次感染を引き起こします。
また、授乳の際にミルクや母乳を飲む量が減ることもあります。
鵞口瘡の原因

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鵞口瘡の原因はカンジダ菌の増殖付着によるものです。
もともとカンジダ菌は真菌と言って、体内に点在しています。
新生児の鵞口瘡の原因は先ず、出産時の産道で感染する場合が挙げられます。
妊娠中はホルモンバランスも普段と違い、疲れやストレスのも敏感です。
通常の膣にも10%は存在するカンジダが増殖しやすい傾向にあります。
抵抗力の弱い乳児や高齢者、HIV感染者、糖尿病患者はかかりやすい傾向に。
産道感染、授乳感染の疑いが多く、時にはおしゃぶりや玩具からも感染報告があります。
鵞口瘡の産道感染

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妊娠後期に次の症状が出た時は、産道感染を防ぐべく膣カンジダ症を治療をします。
- おりものが白っぽくて、チーズかすや酒粕のようなポロポロした状態。
- 疲労が溜まっておりものに変化があった。
- 外陰部が赤っぽく、痛痒い。
出産時に感染してしまう為、妊娠後期に発見されたら早急な治療が望ましいです。
その為、産院では後期にカンジダの検査を行っています。
鵞口瘡の授乳感染
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母親の乳首にカンジダ菌が増殖した場合、授乳を介して赤ちゃんに感染します。
毎日何度も口にするので、お手入れも大変ですが清潔を心がけると安心。
同じように哺乳瓶の乳首や、哺乳瓶内、洗浄ブラシに菌が増殖する事もあります。
特に粉ミルクを使用する際は、毎回よく殺菌しきれていないと菌が蔓延します。
鵞口瘡の治療

出典:mamari.jp
鵞口瘡の治療は乳児の場合、経過観察で自然治癒を勧める事があります。
特に命に関わる急は要しませんが、症状を疑ったら受診をすると安心。
殆んどが3日~1週間の治療、または経過観察で回復します。
治療は口内洗浄で、改めて口内を清潔にして回復を待ちます。
授乳に困難をきたす場合は抗真菌剤の1%ピオクタニンブルー液等を口内塗布。
液体に綿棒を浸し、鵞口瘡の塗りやすい部分に塗布して唾液で広がるのを待ちます。
その為、塗布後すぐの授乳や何かをくわえる事は薬剤の効果を半減させるので注意。
またピオクタニンブルー液は塗布しすぎるとピオクタニン潰瘍を発症します。
付け過ぎても早く治るわけではないので、口内に唾液等で広がるように使用します。
医師の判断で薬剤が不要になる場合は、口内の清潔を心がけて経過観察します。
鵞口瘡の予防
- 赤ちゃんが口にするものは、頻繁に清潔を確認しましょう。
- 授乳の際は乳首の清潔を心がけ、付着した母乳をそのままにしない。
- 哺乳瓶や愛用のスプーン等、熱湯消毒できるものは消毒しておく。
- おしゃぶり癖がある乳児は、お気に入りのものを良く洗ってあげましょう。
- 赤ちゃんは体が柔らかく手足を舐めるので、こまめに洗浄や拭き取りをしましょう。
カンジダ菌に感染?驚きの原因が・・・

赤ちゃんの舌が白くなる鵞口瘡ですが、主な原因は出産時に産道でカンジダ菌に感染することです。
しかし、その他からカンジダ菌が感染してくることもあるので注意が必要です。
ミルクで育てている赤ちゃんの場合、哺乳瓶にカンジダ菌が付着する可能性があります。
殺菌が不十分だと菌が蔓延してしまう恐れもあるため、必ず清潔な状態にするよう心掛けましょう。
また、母乳であっても乳首にカンジダ菌が付着すると赤ちゃんに感染してしまいます。
自分のおっぱいだから大丈夫だと安心せず、授乳前後にキレイに拭いて清潔な状態にしておくようにしましょう。
拭き取ってもダメ

鵞口瘡が原因で舌が白くなっている場合、綿棒やガーゼで拭き取ると、ボロボロとカッテージチーズのようなものが剥がれ落ちてきます。
無理に白さを取り除こうとすると、舌を傷つけて出血する可能性もあるので注意が必要です。
また、白いカスをはがした部分が傷つくと膿のような炎症が起き、2次感染に繋がってしまう恐れもあります。
口の中にカンジダ菌が蔓延している状態でお母さんのおっぱいを吸ったり、哺乳瓶を加えたり、おしゃぶりを加えたりすると、そこに菌が残ってしまうので、無理に取り除かないようにしましょう。
鵞口瘡の治療

赤ちゃんの舌を白くする鵞口瘡ですが、基本的に命に関わるような危険な病気ではないため、必要以上に深刻になることはありません。
また、鵞口瘡の治療は基本的に消毒と自然治癒を主にしています。
病院に行くと、ごく少量の殺菌性のある薬を舌の上に塗ることになるでしょう。
大量に塗らない限り、赤ちゃんへの健康に影響することはありませんが、心配な場合は医師から説明をしっかり受けてから治療するようにしてください。
通常なら、3日~1週間もすれば舌の白さは改善されていきます。
しかし、せっかく治療したとしても哺乳瓶やお母さんのおっぱい、お気に入りのオモチャなどにカンジダ菌が残っていたら、再び感染してしまいますので、赤ちゃんが触れるものすべてを清潔にするよう心掛けましょう。
やっぱり基本はコレ

赤ちゃんの舌を白くさせる鵞口瘡ですが、一度発症が確認されたら、赤ちゃんが触れるものすべてをキレイにすることが大切です。
授乳やおもちゃはもちろん、ベビーベッドや食器、赤ちゃんの手足もしっかりキレイにしていきます。
赤ちゃんは自分の足を口に入れちゃう

出典:akachanikuji.com
身体が柔らかい赤ちゃんは、自分の足を口に入れることも簡単です。
唾液が触れた足で歩き回れば床も汚れてしまいますので、しっかり拭き上げるようにしましょう。
口の中も触れるものも全て清潔な状態にしておけば、鵞口瘡は徐々に治まってくるはずです。
抗生物質の副作用について

出典:maternity-march.jp
赤ちゃんの舌を白くさせる鵞口瘡は、稀に抗生物質を服用したときの副作用として起きることもあります。
赤ちゃんの体質によって副作用が出るかどうかは異なりますが、不安な場合は一度検査をしてみると良いでしょう。
副作用の影響を知ることで、今後服用する薬の種類をより安全に選ぶことができます。
アレルギーなども同時に調べておけば、赤ちゃんが口にするものをより的確に選んでいくことができるでしょう。
上皮真珠とは

出典:kosotatu.jp
口の中の白いできものは、鵞口瘡以外に『上皮真珠』の可能性もあります。
上皮真珠は、栗ぐらいの大きさの光沢のある白い球状のかたまりが歯茎に見られます。1つの場合もあれば、数個並んでいる場合もあります。真珠のように光っていることから上皮真珠と呼ばれています。
『病気』である心配は?

単刀直入に言うと上皮真珠は、赤ちゃん特有の現象で、病気ではありません。
上皮真珠ができる原因は、お母さんのおなかの中で育っていく時、あごの中で歯が作られる過程で、消滅するはずだった上皮細胞の一部が吸収されずに角化して口の中に残るからです。
歯の生え始めと勘違いされることが多いですが、歯ではありません。
また、痛みやかゆみもありません。生後すぐから6ケ月ぐらいの時によく見られます。
上皮真珠は、治療の必要はありません。乳歯が生えてくるまでに徐々に小さくなり、自然になくなります。
その後の歯の生え方にも影響はないと言われています。
赤ちゃんの舌が白い~病気との見極め方~

出典:www.city.hiroshima.lg.jp
赤ちゃんの舌が白い原因の多くは、母乳やミルクによるものですが、稀に菌の感染による病気の症状として現れることがあります。
代表的なものに『溶連菌感染症』と『口腔カンジダ症』というものがあります。
拭き取っても取れず、歯茎や頬の内側まで白い場合は、これらの病気の疑いがあります。
溶連菌感染症は、『溶血性連鎖球菌』というバイ菌によって引き起こされる病気です。
保育園や幼稚園などの集団生活をしているとかかりやすいもので、冬と、春から夏にかけて流行します。
一方、口腔カンジダ症は、カンジダというカビが繁殖するもので、ママの乳首や哺乳瓶の乳首、また玩具など赤ちゃんが口に入れるものが不潔な場合に、感染することがあります。
また、妊娠中にカンジダ膣炎にかかっていた場合、分娩時の産道を通るときに感染することもあります。
赤ちゃんの舌が白いときは病院へ行った方がいいの?
赤ちゃんの舌が白く、拭き取っても取れない、歯茎や口腔内まで白くなっていて病気が疑われる場合は、一度小児科を受診しておくと安心です。
それぞれ詳しく解説していきます。
溶連菌感染症の場合

溶連菌感染症の場合は、舌が白くなる他、高熱が出るので、受診する目安も分かりやすいものです。
のどの痛みや腫れ、頭痛、腹痛などの症状が出て赤い発疹なども現れるので、言葉を話せない赤ちゃんでもぐずって知らせてくれるでしょう。
ただし、溶連菌感染症は、学童期の児童がかかりやすいもので、乳幼児の症例は少ないといわれています。
口腔カンジダ症の場合

出典:conobie.jp
赤ちゃんはカンジダに感染しても、舌や口腔内が白くなるくらいで、不快な症状はほとんど見られません。
特別な治療をしなくても自然治癒する場合が多いようです。
ただし、悪化すると口腔内だけでなく喉にまで炎症が広がるなど、他の病気を引き起こす要因にもなりかねません。
赤ちゃんのぐずりがあるなど心配なことがあれば、念のため受診しましょう。
治療をする場合は、抗菌薬を塗布する方法が一般的です。
適切な対処をしてあげましょう

赤ちゃん・新生児の舌が白い、というだけでは大きな病気や心配があるわけではなさそうですね。
赤ちゃんや新生児の舌が白く心配な場合は、慌てず濡らした清潔なガーゼで拭き取ってみてください。
他の症状を伴うなど、病気の可能性があれば、小児科を受診し、医師の指示に従って治療を進めていきましょう。
また、口腔内カンジダ症や感染症を防ぐためにも、ママの乳首や赤ちゃんの玩具など、赤ちゃんが口によく入れるものをこまめに拭いたり、洗濯したりと、常に清潔を保ってあげるようにしてくださいね。
【ガーゼは嘘?】対処法や治療方法

出典:ha-shiritai.com
鵞口瘡などの場合、赤ちゃんが元気で母乳やミルクもよく飲むのであれば様子を見ましょう。
通常は自然に治りますが、広がりがひどかったり、何度も繰り返しなるようであれば、小児科を受診するようにしましょう。
抗真菌薬の塗り薬を処方されます。
指示に従って口の中に塗るようにしてください。
哺乳瓶やおしゃぶりなど、赤ちゃんが口にするものは衛生に保っておくことが大切です。
しっかり消毒しないと、再発する恐れがあります。
熱湯消毒などをするようにしましょう。
白いできものは、ミルクかすと勘違いしてしまうことがよくあります。
ガーゼなどで無理に取ろうとすると、傷がつき出血したり、痛みを伴うこともあります。
心配であれば受診し、医師の指示のもとガーゼの使用をするなどして対応した方が良いでしょう。
傷ついた部分が炎症を起こし、腫れたりしないようにすることが大切です。
口の中が痛くなれば、母乳やミルクを飲まなくなることも考えられます。
まとめ~あなたの大切な赤ちゃんを守るために~

赤ちゃんの舌が白くなる原因について詳しくご紹介しました。
新生児や乳児の体は、まだまだ未発達の部分が多いため、ちょっとしたことで影響を受けます。症状も自然に治るものなのか、重大な病気なのかの見極めも難しいです。
舌の上皮細胞に菌がつくので白くなりますが、授乳中の赤ちゃんの舌は、母乳やミルクのカスでさらに白くなりがちです。
白さが残る場合は鵞口瘡である可能性があります。
命に関わる病気ではありませんが、きちんと治療することが大切ですので一度病院で診てもらうようにしましょう。
適切にケアしていくことで、赤ちゃんの舌をピンクに戻していってくださいね。
少しでも気になることがあれば、赤ちゃんの相談窓口などに連絡したり、小児科を受診することをおすすめします。
また、普段から不衛生にならないように、哺乳瓶やおしゃぶりなどはこまめに消毒し、家の中も清潔に保つなど、赤ちゃんが過ごしやすい空間をつくってあげるようにしましょう。
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赤ちゃんの舌の白くなる病気、鵞口瘡の恐れ。小さい時身に覚えがあります。
赤ちゃんの舌の白い原因にミルクカスがあるのですね。確かに色付きの食べ物のあと、舌が色に染まっていますね!食紅とかありますね。